『ダーティハリー3』

この週末は、ブルーレイで『ダーティハリー3』を見た。

ダーティハリー3 [Blu-ray]

ダーティハリー3 [Blu-ray]

1976年のアメリカ映画。
監督はジェームズ・ファーゴ
主演は、言うまでもなくクリント・イーストウッド
他の出演作は、多過ぎて面倒なので省略。
共演は、ダーティ・ハリーの上司役にハリー・ガ―ディーノ(第1作に続いての出演)、警察本部長にブラッドフォード・ディルマン(『新・猿の惑星』『追憶』)、ハリーに情報提供する黒人過激派のドンにアルバート・ポップウェル(第1作、第2作にもそれぞれ別の役柄で出演)等。
最初は、峠のコンビニの駐車場でヒッチハイクする美女から始まる。
彼女は、ガス会社の車を捕まえる。
この車には、男二人が乗っていた。
山中の一軒家で、女は「冷えたビールをご馳走する」と、助手席の男を連れて屋内に入る。
その間に、運転手は一服しながら待っていたが、突然、背後からやってきたヒッピー風の男に刺し殺される。
更に、男はビールを抱えて家から出て来たもう一人も散弾銃で射殺した。
場面変わって、サンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は、車を運転している。
相棒とパトロール中。
飲食店の前で、「心臓発作の客がいる」と聞き、中に入って見ると、タダ食いの常習犯であった。
今度は武装強盗が人質4人を取って立てこもっているとのことで、現場へ急行。
犯人と交渉するハリー。
要求を聞くように見えるも、一転車で店に突っ込んで犯人達を射殺。
悪名高い「ダーティ・ハリー」である。
店中がメチャメチャになり、1万ドルを越える損害を出してしまう。
この事件で上司の逆鱗にふれたハリーは、「暴力警官」として人事課へ転任させられる。
翌日、刑事昇任試験の面接を担当した彼は、フェミニストの市長補佐と対立する。
そこへ、ケイト・ムーアという頼り無さそうな女性警官が面接にやって来る。
ハリーは、彼女をお嬢ちゃん扱いして、けちょんけちょんにこき下ろす。
夜、盗まれたガス会社の車に乗った強盗団が、ハミルトン兵器工場から弾薬を運び出そうとする。
そこへ、ハリーの元相棒達がパトロールで通り掛かる。
強盗団は銃撃戦の末、彼らを蹴散らして逃走。
元相棒は、撃たれた傷が原因で殉職する。
先の強盗団から警察に「人民革命攻撃隊フェッセンハイム」を名乗るテープが届く。
結局、この事件の捜査のため、ハリーは殺人課へ戻される。
新しい相棒は、何と、あのケイト・ムーアであった。
ハリーとケイトが立ち会って行なわれている検死解剖の途中、施設内で爆発が起きる。
現場から、ハリーが見覚えのある黒人が逃走した。
黒人を追うハリー。
ケイトも必死で後を追い掛ける。
全く本筋とは関係ないが、この闘争劇の最中に彼らが乱入するポルノ映画撮影風景は無修正である。
映画のような芸術作品を国家権力が検閲して、勝手に修正・削除することには断固反対だ!
さて、延々と追い掛けて、黒人は教会へ逃げ込む。
「神の前で手荒な事をするな」と神父は憤るが、ハリーはそんなことお構いなしに権力を行使し、逮捕。
この黒人は、例の工場で盗まれた爆弾を持っていた。
その爆弾が入ったカバンは途中で捨てたが、ケイトが確保していた。
彼女のお手柄である。
この後、ハリーとケイトは黒人街へ。
黒人過激派のドン・ムスタファ(アルバート・ポップウェル)と会う。
この顔、どこかで見たなと思ったが、『ダーティハリー』第1作の冒頭でハリーに撃たれる犯人、第2作で売春婦からピンハネする元締めを演じていたのであった。
まあ、何と言うこともない作品だが、アクション映画としてはよく出来ていて、最後まで飽きずに見ることが出来る。
1977年洋画興行収入10位(1位は『キングコング』。ちなみに、邦画の1位は『八甲田山』)。