この週末は、ブルーレイで『女王陛下の007』を見た。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2013/04/03
- メディア: Blu-ray
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007シリーズ第6作。
なお、女王陛下は出て来ない。
監督は、これまでの007シリーズで編集を担当していたピーター・ハント。
音楽は、007シリーズや『真夜中のカーボーイ』『ザ・ディープ』『愛と哀しみの果て』の巨匠ジョン・バリー。
その他のスタッフも007シリーズでお馴染みの面々。
主演はジョージ・レーゼンビー。
2代目ジェームズ・ボンドだが、この1作だけで降板させられる。
ボンドガ―ルは、『地中海殺人事件』のダイアナ・リグ。
敵役は、『戦略大作戦』のテリー・サバラス。
共演は、いつも通り、バーナード・リー、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル。
それから、『天地創造』のガブリエル・フェルゼッティ。
本ブルーレイの画面はシネスコ・サイズ。
例のテーマ曲が流れる。
ユニバーサル貿易で、Q(デスモンド・リュウェリン)が秘密兵器の解説。
敵のポケットに忍ばせると居場所を教えてくれる小箱。
しかし、これは本編には登場しない。
場面変わって、ポルトガル。
海岸沿いを走る車。
ジェームズ・ボンド(ジョージ・レーゼンビー)が運転している。
彼は、海辺で美女(ダイアナ・リグ)を発見する。
彼女が入水自殺しようとするのを助けるボンド。
すると突然、二人組の男に脅迫される。
あわやのところで反撃。
だが、テレサは逃げた。
今度は高級ホテルにやって来るボンド。
カジノでカード・ゲームが行なわれている。
そこへ例の美女が。
彼女はテレサという名で、伯爵夫人らしい。
彼女はギャンブルで大負けするが、「おカネがないの」というので、機転を利かせたボンドが肩代わりする。
ヤダネ。
ボンドはドンぺリなんか頼んでいるよ。
で、ボンドがテレサの部屋へ行ってみると、突然屈強な黒人に襲われる。
黒人を倒し、自分の部屋に戻るボンド。
すると、今度はテレサに銃を向けられる。
でも、結局メイク・ラブ。
参ったな。
翌朝、女は消えていた。
ボンドはホテルのロビーで男達に銃を向けられる。
その中には、昨晩の黒人もいる。
ボンドは男達に無理矢理車に乗せられ、怪しげな倉庫へ。
そこでボンドは反撃する。
連中の主人はドラコ建設のドラコ(ガブリエル・フェルゼッティ)だった。
「手荒な真似をして申し訳ない。まずは飲もう」と彼は言う。
彼は犯罪組織ユニオン・コルスのドンである。
そして、テレサの父親でもあった。
かねて宿敵ブロフェルド(テリー・サバラス)を捕らえるベッドラム作戦を遂行中だったボンドは、ドラコから情報を聞き出そうとする。
ところが、ドラコからは「娘と結婚してくれ」と言われてしまう。
テレサは伯爵夫人だったが、夫と死別し、それ以来、精神的に病んでいた。
「娘の病気を治すために力を貸してくれ」とボンドに嘆願するドラコ。
一度は断ったものの、ボンドは再度考えてみることにした。
イギリスへ戻ると、いつまで経ってもブロフェルドを捕まえられないボンドは、M(バーナード・リー)によってベッドラム作戦から外されてしまう。
ボンドは「辞職願」を出した。
けれども、マニーペニー(ロイス・マクスウェル)の機転により、「辞職」ではなく「休暇」が認められることになった。
さて、ドラコとテレサ父娘が闘牛を見ている。
そこへボンド登場。
ドラコが娘にボンドを紹介する。
早速、彼女を口説くボンド。
早くもデートする二人。
さて、ボンドは、とある弁護士事務所を訪ねる。
弁護士が出掛けた隙に事務所に侵入。
秘密兵器を使って金庫を開けると、ブロフェルドのサインが入った書類が出て来た。
急いで書類をコピーするボンド。
ブロフェルドは、ド・ブーヴィル伯爵の嗣子であると称し、その確認を英国紋章院に申し立てていた。
ボンドは紋章院のヒラリー・ブレイ卿に成りすまして、スイスへ向かう。
ブロフェルドはアレルギー研究の権威をうたっている。
アルプスの山頂に研究所がある。
ボンドは、その研究所を訪ねる。
持って来たスカートに着替えるボンド。
英国の正装なのだろう。
で、ここでも様々な人種の若い女達がボンドに寄って来る。
色男だねえ。
彼女達はアレルギー患者なのであった。
ボンドは、若い娘に囲まれてディナー・タイム。
どの娘も、ボンドに色目を使って来る。
ボンドはブロフェルドと面通しをした後、監視の目を盗んで、ショート・カットの美女とメイク・ラヴ。
実は、この研究所では、オウム真理教も真っ青の怪しい治療が行なわれているのであった。
ブロフェルドは、殺人ウイルス・オメガを使って人類を脅迫することを企んでいたのである。
さあ、これからどうなる?
本作ではスキーのシーンがあるが、これがなかなかスピード感があって、素晴らしい。
まあ、主役はスタントなのだが。
ただし、大雪崩のシーンは記録フィルムだろう(と思ったら、実際に雪崩を起こして撮影したらしい)。
それから、雪上カー・レースもある。
見せ場はたくさんあるが、爆破シーンは比較的少ない。
一部、残酷なシーンもある。
そして、本作で特筆すべきは、ショッキングな結末だろう。
まあ、ネタバレになるので、書かないが。
キワモノ的なシリーズだが、本作では、ちょっと人間としてのジェームズ・ボンドも垣間見える。
1970年洋画興行収入4位(ちなみに、1位は『続・猿の惑星』)。