『イースター・パレード』

この週末は、ブルーレイで『イースター・パレード』を見た。

イースター・パレード [Blu-ray]

イースター・パレード [Blu-ray]

1948年のアメリカ映画。
監督はチャールズ・ウォルターズ
脚本はシドニー・シェルダン(!)。
製作は、『踊る大紐育』『巴里のアメリカ人』のアーサー・フリード
主演は、『オズの魔法使』のジュディ・ガーランド、『タワーリング・インフェルノ』のフレッド・アステア
共演は、『史上最大の作戦』のピーター・ローフォード、『踊る大紐育』のアン・ミラー、ジュールス・マンシン。
要するに、歌って踊れる役者が限られているから、同じような人達が出演しているんだろうな。
なお、本作のフレッド・アステアは、ジーン・ケリーの代役である。
音楽はアーヴィング・バーリン
MGM、テクニカラー
華やかな合唱のテーマ曲。
舞台は1912年のアメリカ。
ブロードウェイのスター・ダンサーである、初老のドン・ヒューズ(フレッド・アステア)が街を歩いている。
「ハッピー・イースター!」
帽子を買う。
花を買う。
いずれも高そう。
おもちゃ屋へ行く。
ウサギのぬいぐるみが欲しかったのだが、男の子が買おうとしていた。
ドラムを叩くドン。
スティックさばきがスゴイ。
更に、タップ・ダンス。
素晴らしい踊りである。
見とれている男の子から、まんまとウサギのぬいぐるみを奪うドン。
彼は、パートナーである若きナディーン・ヘイル(アン・ミラー)にイースターのプレゼントを渡すために、買い物で店をはしごしていたのであった。
ナディーンにプレゼントを渡し、キスをするドン。
そこへ、ドンの友人であるジョニーことジョナサン・ハロウ(ピーター・ローフォード)という青年がやって来る。
彼は、金持ちのボンで、実は学生(法科を出た後、医科に在籍している)。
コイツが、とんだいっぱい食わせ者なのだが。
ドンは、次の公演のためにナディーンと旅立とうとするが、ナディーンは単独でショーに出る契約をしていたのであった。
ドンの説得もむなしい。
しかも、彼女はジョニーにひかれている。
失意のドンは、バーでやけ酒をあおる。
そこへジョニーがやって来た。
ドンは口惜しまぎれに、かつてナディーンをコーラス・ガールの中から見つけて自分のパートナーにしてやったように、酒場のどんな踊り子でも、すぐに彼女位のパートナーに仕立ててみせると言い放った。
ジョニーが帰った後、ドンは店の踊り子から一人スカウトして、名刺を渡す。
それがハンナ・ブラウン(ジュディ・ガーランド)という少女だった。
見ず知らずのオッサンからいきなり名刺を渡されたハンナは、彼を邪険に扱うが、それが大スターであるドン・ヒューズだと知って、色めき立つ。
翌朝、ドンは昨夜のデタラメを後悔する。
しかし、そこへハンナがやって来たので、仕方なくレッスンを開始する。
彼女は、右と左の区別も付かない。
ゼロから仕込むしかないのだ。
「私は君と踊りたい。君を選んだのは私。私のためにも一流になれ」と、ドンはハンナに言う。
二人が街を歩いていると、我が物顔に闊歩するナディーンとすれ違う。
ドンは「今に君が勝つ」とハンナに言う。
彼女のために、衣装一式を買い揃える。
ドンは彼女に「今から君の名前はファニータだ。道行く男達の目を引かせてみろ!」と。
田舎娘丸出しのハンナは、面白い顔をして、道行く男達を振り向かせる。
最初の公演で、ドンはハンナと踊った。
だが、全くうまく行かない。
二人の後に舞台に上った犬の方が、うまく演技をしている。
さて、ジョニーとナディーンがレストランで食事をしていると、そこへドンがやって来る。
その場で、ドンとナディーンは決裂した。
一方、雨降りの日に、カフェの軒先で雨宿りをしていたハンナは、ジョニーと出会う。
ジョニーは、彼女の気を引くために、移動式の八百屋から大きな傘を買い取って、彼女に差し掛ける。
一方、ドンは「我々は人マネをしていた」と気付く。
「ナディーンの真似は止めて、君自身で行こう」とハンナに告げる。
二人はレッスンを繰り返す。
ピアノが自動演奏だ。
「ハンナとヒューズ」のショーは、今度はうまく行く。
二人がリハーサルをしているところへ、ナディーンがやって来る。
ハンナは、怒って飛び出す。
要するに、ハンナはドンの前のパートナーに対して、未だコンプレックスがあるんだな。
で、飛び出したところで、ジョニーとバッタリ。
彼はハンナを食事に誘う。
こうやって、4人の恋模様(?)が交錯するのが本作。
一方、ドンはジーグフェルドからの、ナディーンが主役のショーの共演依頼を断わった。
「ハンナを出させたい」と。
そこへジョニーが現れ、ハンナに花を渡す。
これを見たドンは、ヤキモキする。
いい歳したオッサンが小娘に恋愛感情を抱いてどうする。
そんなことを知ってか知らずか、ジョニーとハンナはデートする。
彼らの行き付けのレストランの支配人の芸がヘンだ。
各国語のモノマネなんて、まるでタモリだ。
ハンナは、ジョニーからドンのことを聞き出そうとする。
ジョニーは、ハンナに恋をしたと告白。
しかし、ハンナはドンに相手にされないと嘆く。
すれ違い。
二人、食欲をなくして帰る。
さあ、これからどうなる?
まあ、話し自体は大したことないが、歌と踊りはスゴイ。
それがミュージカルだろう。
アカデミー賞ミュージカル映画音楽賞受賞。