『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第93回)

(テキスト95ページ、2行目〜)

Then I wanted a mill to grind it, sieves to dress it, yeast and salt to make it into bread, and an oven to bake it, and yet all these things I did without, as shall be observ'd; and yet the corn was an inestimable comfort and advantage to me too.

then(副)そのうえ、さらにまた
want(他)(〜が)欠けている、足りない
mill(名)(風力・水力・蒸気などによる)ひき臼、粉ひき機械、製粉機、粉砕機
grind(他)(穀物などを)ひく、細かく砕く
sieve(名)(目の細かい)ふるい
dress(他)(皮革・織物・石材・木材など)の表面の仕上げをする
yeast(名)イースト、酵母(菌)、パン種
make(他)(〜を)(〜に)する、変える
into(前)(変化・結果を表わして)からに(する、なる)
oven(名)(料理・れんが焼き用の)オーブン、天火、かまど
bake(他)(パン・菓子などを)焼く(オーブンなど直火(じかび)でなく熱伝導によって焼く) ・bake bread in an oven オーブンでパンを焼く
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
thing(名)仕事、行為
without(副)(文脈上自明な場合に)なしに(前置詞の目的語を省略した形)
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)〜させてやる
observ'd→observed
observe(他)(〜と)述べる、言う(+that)
corn(名)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
inestimable(形)評価できない、この上もなく貴重な
comfort(名)(通例単数形で)慰めとなる人(もの)(to)
advantage(名)有利な点、強み、長所
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとって、〜には

All this, as I said, made every thing laborious and tedious to me, but that there was no help for; neither was my time so much loss to me, because as I had divided it, a certain part of it was every day appointed to these works; and as I resolv'd to use none of the corn for bread till I had a greater quantity by me, I had the next six months to apply my self wholly, by labour and invention to furnish my self with utensils proper for the performing all the operations necessary for the making the corn (when I had it) fit for my use.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
laborious(形)(仕事など)骨の折れる、困難な、面倒な
tedious(形)長ったらしくて退屈な、あきあきする、つまらない(=boring)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
help(名)(否定文で)避ける方法、逃げ道 ・There's no help for it. それは何とも致し方がない。
for(前)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)〜に対して(する)、〜を理解する
neither(副)(否定を含む文または節に続いて)〜もまた〜しない(でない)(この用法のneitherは常に節または文の先頭に置かれ、そのあとは「動詞+主語」の語順となる)
my(代)私の
time(名)(必要な)時間
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
loss(名)損失(to)(⇔profit)
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)〜だから(である)、〜なので
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに
certain(形)(知らずに、または知っていても明言せずに)ある〜、とある〜
part(名)(a part pf 〜で)(〜の)一部(分)(通例この句は後に単数名詞を従える時は単数扱い、複数名詞の時は複数扱いにする)
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎〜、〜ごと(しばしば副詞句として用いる) ・every day 毎日
day(名)(副詞的に)〜日 ・every day 毎日
appointed(形)指定された、約束した
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に ・talk to 〜と話をする
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
none(代)(none of 〜で)(〜の)いずれも(だれも、何一つ)〜ない(ofのあとに不可算の名詞か単数の代名詞がくる場合は単数扱い/名詞には必ずthe、thisのような限定する語がつく)
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
till(接)(否定語の後に用いて)〜するまでは(〜しない)、〜して初めて(〜する)
have(他)(〜を)得る、もらう、受ける
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの
quantity(名)(ある特定の)分量、数量(=amount)
have(他)(時などを)過ごす、(会などを)催す
six(形)(基数の6)6の、6個(人)の
apply(他)(心・精力などを)(仕事などに)注ぐ、傾ける ・apply oneself to 〜に専念する
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
wholly(副)まったく、完全に
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
labour(名)=labor(名)(肉体的・精神的な)骨折り、苦心、労苦、労力
furnish(他)(人に)(必要物を)供給する(with)
utensil(名)用具
proper(形)(目的・状況などにかなって)適切な、ふさわしい(for)
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
operation(名)(しばしば複数形で)作業、業務、活動
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
fit(形)適当な、ふさわしい(⇔unfit)(for)/(+to do)

But first, I was to prepare more land, for I had now seed enough to sow above an acre of ground.

first(副)(何はさておいても)まず
be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)〜する義務がある、〜しなければならない
prepare(他)準備する、用意する、整える、調える ・prepare the ground 基礎(土台)を築く、道を開く、地ならしする
land(名)(通例修飾語を伴って)(地味・耕作の適否からみた)土地、地面
for(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
seed(名)種、種子(大量の種に言及する時には不可算扱いが一般的)
enough(形)十分な、不足のない(+to do)
sow(他)(種子を)(〜に)まく
above(前)(基準・数量など)〜を超える(て)
acre(名)エーカー(面積の単位/=4840平方ヤード、約4047平方メートル)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
ground(名)土地

Before I did this, I had a weeks-work at least to make me a spade, which when it was done was but a sorry one indeed, and very heavy, and requir'd double labour to work with it; however I went thro' that, and sow'd my seed in two large flat pieces of ground, as near my house as I could find them to my mind, and fenc'd them in with a good hedge, the stakes of which were all cut of that wood which I had set before, and knew it would grow, so that in one year's time I knew I should have a quick or living-hedge, that would want but little repair.

before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
at least(通例数詞の前に用いて)少なくとも
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
spade(名)踏みすき、スペード(spadeは通例幅広い刃のついたシャベル状の農具で、足で押して土を掘るのに用いる)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
done(形)済んで、終了して
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
sorry(形)みじめな、哀れな
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
requir'd→required
require(他)(あることを)必要とする
double(形)(数・量・強さなどが)2倍の
work(自)働く、仕事をする
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
go through(苦難など)を経験する、〜に耐え抜く
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
flat(形)平坦(へいたん)な
piece(名)(土地などの)一区画、小区画、短い距離(of)
as(副)(通例as 〜 as 〜で、形容詞・副詞の前に置いて)(〜と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as 〜 as 〜で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
near(前)(場所・時間などを表わして)〜の近くに、〜に近く
as(接)(as 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
find(他)(探して)(人・ものを)見つけ出す
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
mind(名)記憶、回想
fenc'd→fenced
fence in(〜を)囲い込む
hedge(名)生け垣、垣根(英国では敷地の仕切りや野や畑の仕切りにもよく使う)
stake(名)(標識・支柱などとして地面に突き刺して用いる)くい、棒(=post)
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
cut(他)(木材などを)伐(き)る
of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜の
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
set(他)(苗木などを)(〜に)植える
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)/(+wh.)
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
time(名)(またa 〜)(ある一定の長さの)期間、間
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
quick(形)(古)生きている
living(形)生きている(⇔dead)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの
want(他)(人・ものが)(〜が)必要である、いる
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
repair(名)修繕、修理、手入れ

This work was not so little as to take me up less than three months, because great part of that time was of the wet season, when I could not go abroad.

so 〜 as to do 〜するほどに(〜だ)
little less than 〜 〜とほとんど同様に大きい(悪い)、〜も同然で
take up(時間・場所などを)取る、ふさぐ
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの ・the great part of 〜の大部分
wet(形)雨(降り)の、雨がちの(⇔dry)
season(名)(通例修飾語を伴って)(〜の)時季、時節、季節 ・the rainy season 雨期
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(〜すると)その時
abroad(副)(古)戸外で

Within doors, that is, when it rained, and I could not go out, I found employment on the following occasions; always observing, that all the while I was at work I diverted myself with talking to my parrot, and teaching him to speak, and I quickly learn'd him to know his own name, and at last to speak it out pretty loud POLL, which was the first word I ever heard spoken in the island by any mouth but my own.

that is すなわち
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(天候・寒暖を漠然とさして) ・It's raining. 雨が降っている。
rain(自)(itを主語として)雨が降る ・It's raining. 雨が降っている。
go out 外へ出る、(〜へ)出ていく
employment(名)(雇われて働く)職、仕事 ・find employment 職を見つける
on(前)(日・時・機会を表わして)〜に
following(形)次に述べる、以下の
occasion(名)(しばしばon 〜 occasionの形で)(特定の事が起こった(起こる))時、場合、折
observe(他)(〜と)述べる、言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
all the while(接続詞的に)〜している間じゅう
at work 仕事をして、執務中で
divert(他)(人の)気を晴らさせる、(人を)慰める
talk(自)(人と)話をする、話し(語り)合う(to)
parrot(名)オウム
teach(他)(人に)(〜するように(するしかたを))教える(+目+to do)
learn'd→learned
learn(他)(〜を)(聞いて)知る、聞く
his(代)彼の
at last 最後に、とうとう(=finally)
speak out 大声で話す、はっきりしゃべる
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
loud(副)声高く、大声で(⇔low)
Poll(名)ポル(オウムの典型的な呼び名)
ever(副)いつか、かつて、これまでに(=at any time)
hear(他)(〜が)聞こえる、(〜を)聞く(+目+過分)
speak(他)(人に)(言葉を)話す
but(接)(従位接続詞)〜のほかに(は)、〜を除いて(は)

This therefore was not my work, but an assistant to my work, for now, as I said, I had a great employment upon my hands, as follows, (viz.) I had long study'd by some means or other, to make myself some earthen vessels, which indeed I wanted sorely, but knew not where to come at them:

therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
assistant(名)助手、補助者、補佐(=aid)
have(他)((〜すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
great(形)重大な、重要な
on one's hands 自分の責任(負担)となって
as follows(〜は)次のとおり(このfollowsは非人称動詞で、関係する主節の主語のいかんにかかわらず常に3人称単数現在形で用いられる)
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
long(副)長く、長い間、久しく
study'd→studied
study(他)(〜を)研究する
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
some 〜 or other 何らかの
means(名)方法、手段
earthen(形)土で作った、土製の
vessel(名)容器、器(つぼ・コップ・瓶・なべ・バケツなど液体を入れる通例丸形の容器をいう)
sorely(副)ひどく、はなはだしく、非常に
come at 〜 〜に至る、に達する

However, considering the heat of the climate, I did not doubt but if I could find out any such clay, I might botch up some such pot, as might, being dry'd in the sun, be hard enough, and strong enough to bear handling, and to hold any thing that was dry, and required to be kept so; and as this was necessary in the preparing corn, meal, &c., which was the thing I was upon, I resolved to make some as large as I could, and fit only to stand like jars to hold what should be put into them.

considering(前)〜の割には、〜を考慮すると、〜を思えば、〜にしては
heat(名)(またa 〜)暑さ、暑気
climate(名)気候
doubt(他)(〜を)疑う、(〜に)疑念をもつ、(〜かどうかを)疑わしいと思う(+that)
but(接)(しばしばbut thatで否定文または疑問文に用いられたdoubt、denyなどのあとに名詞節を導いて)〜ということ
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の条件節、または願望を表わす名詞節に用いて)〜できる(なら)
find out(調査などをして)(〜を)見つけ出す、発見する、知る
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)いくらかの、何人かの
such(形)(such 〜 asで)〜のような
clay(名)粘土
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない(のだが)
botch(他)(〜を)下手にやる(作る)
up(副)〜し尽くす
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
dry'd→dried(形)(食物など)乾燥した(させた)
in(前)(環境を表わして)〜の中で(を) ・in the sun 日なたに
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に/(〜するに)足りるだけ、十分(+to do)
strong(形)(ものが)頑丈な、丈夫な
bear(他)(〜することが)できる(+doing)
handling(名)扱うこと、操作
hold(他)(容器などが)(液などを)入れている、(いくら)入る
require(他)(〜を)要求する(+目+to do)
keep(他)(〜を)ずっと(〜の状態に)しておく、保つ(+目+補)
so(副)(前出の名詞・形容詞などに代わって)そう
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
meal(名)(穀物のふるいにかけない)あら粉、ひき割り(つぶし)粉
&c. 〜その他、〜など
on(前)(従事・所属を表わして)〜に関係して(いる)、〜に従事して、〜の一員で
some(代)多少、いくぶん
as 〜 as one can できるだけ
only(副)(不定詞を修飾して)(目的を表わして)ただ(〜する)ために
stand(自)(〜の状態に)ある(+補)
jar(名)(広口の)瓶、つぼ、ジャー(日本語では広口の魔法瓶のことを「ジャー」と呼んでいるが、英語にはこの意味はない)
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)