『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第97回)

(テキスト99ページ、6行目〜)

And now indeed my stock of corn increasing, I really wanted to build my barns bigger.

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
my(代)私の
stock(名)貯蔵、貯え、備蓄
corn(名)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
increasing(形)ますますふえる
want(他)(〜)すべきである(+to do)(=ought、should)
barn(名)(農家の)納屋、物置

I wanted a place to lay it up in; for the encrease of the corn now yielded me so much, that I had of the barley about twenty bushels, and of the rice as much, or more; insomuch, that now I resolv'd to begin to use it freely; for my bread had been quite gone a great while; also I resolv'd to see what quantity would be sufficient for me a whole year, and to sow but once a year.

want(他)(〜が)欠けている、足りない
place(名)(特定の目的に使用される)場所、建物、〜場、〜所
lay up(ものを)使わずにおく、蓄える(=lay in)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
encrease→increase(名)増加、増大、増進、増殖(=rise)
yield(他)(作物・製品などを)産する(=produce)
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
much(代)(単数扱い)(通例否定・疑問文で)多量、たくさん(how、too、as、soなどとともに用いる時、または主語(の一部)になる時や特定の言い方では肯定文でも用いる)(⇔little)
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
of(前)(目的格関係を表わして)〜を、〜の
barley(名)大麦(の実)
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
bushel(名)ブッシェル(容量の単位/=4 pecks)液量および乾量の単位/約36リットル
as much 〜 as 〜 〜と同じ量(程度)の
or(接)(訂正語句・コメントなどを導いて)いや〜、あるいは(むしろ)
insomuch(副)〜する程度まで、〜ほど ・〜 insomuch that 〜 〜なので〜
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
freely(副)自由に、勝手に
gone(形)(物が)なくなった
great(形)(時間・距離など)長い、久しい
while(名)(a 〜)(短い)間、暫時(ざんじ) ・a great while かなり長い間
also(接)そしてそのうえ
see(他)(〜を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
quantity(名)(ある特定の)分量、数量(=amount)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)〜であろう、〜でしょう
sufficient(形)十分な、足りる(for)(⇔insufficient)
whole(形)(時間・距離など)まる〜、ちょうど〜(単数普通名詞にはaをつける) ・a whole year まる1年
sow(自)種をまく
but(副)ただ、ほんの、〜だけ

Upon the whole, I found that the forty bushels of barley and rice, was much more than I could consume in a year; so I resolv'd to sow just the same quantity every year that I sowed the last, in hopes that such a quantity would fully provide me with bread, &c.

on the whole 概して
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(同格節を導いて)
forty(形)(基数の40)40の、40個の、40人の
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
consume(他)(〜を)消費する、使い尽くす(=use up)
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
sow(他)(種子を)(〜に)まく
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎〜、〜ごと(しばしば副詞句として用いる) ・every year 毎年
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)(他動詞・前置詞の目的語として)
last(形)(時を表わす名詞の前に置いて)すぐ(この)前の、昨〜、去る〜、先〜(副詞句にも用いる) ・last year 昨年
in hope that 〜 〜ということを希望して
fully(副)十分に、完全に
provide(他)(人に)(〜を)供給する、提供する、与える(with)
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
&c. 〜その他、〜など

All the while these things were doing, you may be sure my thoughts run many times upon the prospect of land which I had seen from the other side of the island, and I was not without secret wishes that I were on shore there, fancying the seeing the main land, and in an inhabited country, I might find some way or other to convey my self farther, and perhaps at last find some means of escape.

all the while(接続詞的に)〜している間じゅう
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
sure(形)確信して(+that)(⇔unsure)
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
run(自)(思い・記憶などが)(〜に)浮かぶ、去来する
time(名)(頻度を表わし、通例副詞句をなして)回、度 ・many times=many a time 何度も、たびたび
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
prospect(名)(通例単数形で)(特に高い所からの)眺望、見晴らし、景色
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
from(前)(視点・観点を表わして)〜から(見ると)
other(形)(the 〜)向こう(側)の ・the other side of 〜の裏側
side(名)(内外・表裏などの)側、面 ・the other side of 〜の裏側
wish(名)願い、願望、希望、要請 ・the wish that 〜という願い
on shore 陸に、上陸して
fancy(他)(〜を)空想する、心に描く、想像する(+所有格+doing)
mainland(名)(the 〜)(付近の島や半島と区別して)本土
inhabit(他)(人・動物が)(場所に)住む、居住する(liveと違い他動詞で用い、通例個人には用いず集団に用いる)
country(名)(通例修飾語を伴って)(地勢的に見た)地方、地域、土地
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない
find(他)(探して)(人・ものを)見つけ出す
some 〜 or other 何らかの(someの後の名詞は通例単数形)
way(名)やり方、手段(+to do)
convey(他)(人・輸送機関などが)(物・乗客を)運ぶ、運搬する
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
at last 最後に、とうとう(=finally)
means(名)方法、手段
escape(名)脱出、逃亡、逃避

But all this while I made no allowance for the dangers of such a condition, and how I might fall into the hands of savages, and perhaps such as I might have reason to think far worse than the lyons and tygers of Africa.

all this while この長い間ずっと
make no allowance for 〜 〜を酌量しない、しんしゃくしない
how(副)(状態を尋ねて)どんな状態(具合)で
fall(自)(ある立場・状態に)置かれる(into)
hand(名)(通例複数形で)管理、支配、監督
savage(名)野蛮人、未開人
such(代)(単数または複数扱い)(such asで)(〜する)ようなもの(人)
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
far(副)(程度に関して)はるかに、大いに、ずっと
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い(than)(⇔better)
lyons→lions
tygers→tigers
Africa(名)アフリカ

That if I once came into their power, I should run a hazard more than a thousand to one of being kill'd, and perhaps of being eaten; for I had heard that the people of the Carribean coast were cannibals, or man eaters; and I knew by the latitude, that I could not be far off from that shore.

once(副)(条件・時の副詞節内で)一度でも(すれば)、いったん(〜すれば)
come into 〜 〜に入る
their(代)彼ら(彼女ら)の
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
run(他)(危険などを)冒す、(〜に)身命などをかける ・run a risk 危険を冒す
hazard(名)危険
more than 〜 〜より多い、〜を越える
a thousand to one まず間違いのない、きっと
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
kill'd→killed
hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く(+that)
people(名)(複数扱い)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々 ・the people of Scotland スコットランド
Carribean→Caribbean(名)(the 〜)カリブ海(中米・南米・西インド諸島間の海域)
coast(名)(大陸・大きな島などの)海岸、沿岸
cannibal(名)人肉を食べる人
or(接)(普通コンマの後で類義語句・説明語句を導いて)すなわち、言い換えれば
man-eater(名)人食い(人)、食人種
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)〜によって、〜に従って
latitude(名)緯度
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)多分〜だろう
far from 〜 〜から遠くに
shore(名)(海・湖・川の)岸

That suppose they were not cannibals, yet that they might kill me, as many Europeans who had fallen into their hands had been served, even when they had been ten or twenty together; much more I that was but one, and could make little or no defence:

suppose(他)(命令法で、接続詞的に)もし(〜)ならば(+that)(that節の内容が話者からみて可能性のあるものを仮定するなら直説法が用いられ、現実にありえないことを仮定するなら仮定法が用いられる)
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
European(名)ヨーロッパ人、欧州人
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)(主格の場合)
serve(他)(通例様態の副詞句を伴って)(人を)(〜に)取り扱う、待遇する
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
ten(代)(基数の10)(複数扱い)10個(人)
twenty(代)(基数の20)(複数扱い)20個(人)
much more(肯定文で)まして、いわんや
one(名)(時に可算/通例無冠詞)ひとつ、一人、1個
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
defence(名)=defense(名)防衛、防御、守備(⇔offense)

All these things, I say, which I ought to have consider'd well of, and did cast up in my thoughts afterwards, yet took up none of my apprehensions at first; but my head run mightily upon the thought of getting over to the shore.

all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
I say(人の注意を引いて)おい、ちょっと、あのね
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
consider'd→considered
consider(自)よく考える、熟考する
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
do(助動)(肯定文を強調して)
cast up(〜を)合計する
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
afterwards(副)=afterward(副)のちに、あとで
take up(問題を)取り上げる
none(代)(none of 〜で)(〜の)いずれも(だれも、何一つ)〜ない
of(前)(部分を表わして)〜の中の
apprehension(名)気づかい、心配、懸念(=anxiety)
at first 最初は、初めは
head(名)(知性・思考などの宿る所としての)頭
run(自)(話題・考えなどが)(〜に)及ぶ、関する
mightily(副)(力)強く、激しく
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
get over(〜に)乗り越える、渡る(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に

Now I wish'd for my boy Xury, and the long boat, with shoulder of mutton sail, with which I sail'd above a thousand miles on the coast of Africk; but this was in vain.

wish'd→wished
wish(自)(容易に得られ(そうに)ないものを)望む、願う、欲する(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
boy(名)(親しみをこめた呼び掛けに用いて)男(現在ではあまり用いられない/特に白人が黒人に対して用いるのはひどい侮辱とされる)
longboat(名)(昔、帆船に積載した)大型ボート
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
shoulder(名)肩肉(食用獣の肩付き前足・前身部) ・a shoulder of mutton 羊の肩肉
mutton(名)マトン、羊肉
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
sail'd→sailed
sail(自)(通例副詞句を伴って)(船・人が)帆走する、航海する
above(前)(基準・数量など)〜を越える(て)
thousand(形)1000の、1000個の、1000人の
mile(名)マイル(距離の単位/1760 yards、約1.6km)
on(前)(近接を表わして)〜に沿って、〜に
Africk→Africa
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
in vain いたずらに、むだに、効果なく
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)