『高慢と偏見』を原書で読む(第6回)

(テキスト9ページ、1行目〜)

“Aye, so it is,” cried her mother, “and Mrs. Long does not come back till the day before; so, it will be impossible for her to introduce him, for she will not know him herself.”

aye(間)しかり、はい
so(副)(be、have、doなどの動詞を伴って)(so+主語+動詞の語順で、先行の陳述に対する同意・確認を表わして)まさに、いかにも、実際
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
her(代)彼女の
Long ロング
come back 帰る、戻る
till(前)(否定語の後に用いて)〜までは(〜しない)、〜になって初めて(〜する)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに ・the day before その前日
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
for(前)(不定詞の主語関係を示して)〜が(〜する)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
herself(代)(強調に用いて)彼女自身/(3人称単数の女性代名詞とともに用いて同格的に)

“Then, my dear, you may have the advantage of your friend, and introduce Mr. Bingley to her.”

then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
my(代)私の
dear(名)(呼び掛けにも用いて)あなた、おまえ(男女ともに用いる) ・my dear さあ
may(助動)(妥当性や可能を表わして)〜できるかもしれない、〜できよう
have the advantage of 〜 〜という利点(強み)をもっている
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に

“Impossible, Mr. Bennet, impossible, when I am not acquainted with him myself; how can you be so teazing?”

Bennet(名)ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
when(接)〜であることを考える(思う)と
acquainted(形)(人と)知り合って(with)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)〜と ・be acquainted with 〜と親交がある
myself(代)(強調に用いて)私自身/(Iとともに用いて同格的に)
how(副)(疑問詞)(理由を尋ねて/しばしばcanを伴って)どうして(まあ)、なぜ
can(助動)(可能性・推量を表わして)(疑問文で)〜はずがあろうか、いったい〜だろうか
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
teazing→teasing
tease(自)いじめる、からかう

“I honour your circumspection. A fortnight's acquaintance is certainly very little. One cannot know what a man really is by the end of a fortnight. But if we do not venture, somebody else will; and after all, Mrs. Long and her neices must stand their chance; and, therefore, as she will think it an act of kindness, if you decline the office, I will take it on myself.”

honour(動)(英)=honor(他)(功績などに対して)(人に)敬意を表する
circumspection(名)細心の注意、慎重さ、用意周到(なこと)
fortnight(名)(通例単数形で)2週間
acquaintance(名)知っていること、面識、なじみ
little(形)(時間・距離など)短い(⇔long)
one(代)(総称人数として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)/(+that)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)/(補語の場合)/(目的語の場合)
really(副)実際には、実のところ、実際
by(前)(時・期間を表わして)(期限を表わして)〜までには ・by the end of 〜末までに
venture(自)(副詞句を伴って)危険を冒して(〜に)乗り出す、思い切って(〜を)試みる
somebody(代)ある人、だれか ・somebody else 誰かほかの人
after all(文頭に用いて)何といっても、だって、とにかく
neice→niece(名)姪(めい)(配偶者の兄弟・姉妹の娘も指す)
must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
stand(他)(stand a chanceで)((成功などの)見込みが)ある
their(名)彼ら(彼女ら)の
chance(名)(可能な)見込み、成算
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
act(名)行為、行ない ・an act of kindness 親切な行ない
kindness(名)親切、優しさ、いたわり
decline(他)(招待・申し出などを)(ていねいに)断わる
office(名)職務、任務、役目
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
take(他)(take itで)受け入れる、受諾する
on(前)(方法・手段・器具を表わして)〜で、〜によって
myself(代)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)

The girls stared at their father.

girl(名)(しばしばone's 〜)(年齢に関係なく)娘
stare(自)(人が)じっと見る、凝視する(at)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)

Mrs. Bennet said only, “Nonsense, nonsense!”

say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
only(副)ただ〜だけ、〜にすぎない
nonsense(名)ばかげた考え(行為)、つまらない(くだらない)こと(=rubbish)

“What can be the meaning of that emphatic exclamation?” cried he.

emphatic(形)(言語・身ぶりなど)(表現上の)勢いのある、語気の強い
exclamation(名)絶叫、感嘆、突然の声

“Do you consider the forms of introduction, and the stress that is laid on them, as nonsense? I cannot quite agree with you there. What say you, Mary? for you are a young lady of deep reflection I know, and read great books, and make extracts.”

consider(他)(〜を)(〜だと)みなす、考える(+目+as 補)
form(名)やり方、手続き、様式、形式
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
stress(名)強調、力、重み、重点(=emphasis) ・lay stress on 〜を力説(強調)する
that(代)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの
lay(他)(信頼・強勢などを)置く ・lay stress on 〜を強調する
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
as(前)〜として
agree(自)意見が一致する、同感である(with)
with(前)(一致・調和を表わして)〜と ・I agree with you there. その点では私は君と同意見だ。
there(副)(談話・事件・動作などで)その点で、そこで
Mary(名)メアリー、メリー(女性名)
deep(形)(意味・学問・知識など)深遠な、洞察力の深い
reflection(名)熟考、内省、黙想
great(形)(能力・価値・重要性など)偉大な、すぐれた、卓越した ・a great book 偉大な書物、名著
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
extract(名)抜粋、引用章句

Mary wished to say something sensible, but knew not how.

wish(他)(〜)したい(と思う)(+to do)
sensible(形)(人・行動など)分別のある、思慮のある、賢明な、道理にかなった
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか

“While Mary is adjusting her ideas,” he continued, “let us return to Mr. Bingley.”

adjust(他)(意見などを)調整する
idea(名)(〜という)考え、意見、見解
continue(他)(〜と)(再び)話を続ける、引き続いて言う(+引用)
let(他)(通例let's、時にlet usで勧誘・提案を表わして)〜しよう(ではないか)
return(自)(前の話題などに)戻る(to)
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に

“I am sick of Mr. Bingley,” cried his wife.

sick(形)(〜に)いや気がさして、うんざりして(=fed up)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
his(代)彼の

“I am sorry to hear that; but why did not you tell me so before? If I had known as much this morning, I certainly would not have called on him. It is very unlucky; but as I have actually paid the visit, we cannot escape the acquaintance now.”

sorry(形)残念に思って、遺憾で(+to do)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
but(接)(等位接続詞)(通例文頭で)(異議・不満を表わして)でも
tell(他)(人に)(〜を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)
so(副)(代名詞的に)(動詞say、tell、think、hope、expect、suppose、believe、fear、hearなどの目的語として)そう
as much as 〜 〜と同じ量(程度)のもの
this(形)(指示形容詞)(たった)今の、現在の、今〜、当〜(しばしば時を示す名詞を伴って副詞句をなす) ・this morning けさ
morning(名)(副詞的に)朝に、午前中に ・this morning 今日の午前中に
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
call on 〜(人を)訪問する
unlucky(形)運の悪い、不幸せな、ついてない
actually(副)実際に、現に
pay(他)(人に)(訪問などを)する ・pay a visit 伺う
visit(名)訪問 ・pay a visit 訪問する
escape(他)(追跡・危険・災難などを)(未然に)逃れる、免れる、うまく避ける
acquaintance(名)知り合いであること、面識

The astonishment of the ladies was just what he wished; that of Mrs. Bennet perhaps surpassing the rest; though when the first tumult of joy was over, she began to declare that it was what she had expected all the while.

astonishment(名)驚き、びっくり
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
wish(他)(人が)(〜を)望む
that(代)(指示代名詞)(反復の代名詞として)(〜の)それ(oneと違ってthe+名詞の代用で通例of 〜などの前置詞句が伴う)
surpass(他)(〜において)(〜に)まさる、(〜を)しのぐ
rest(名)(the 〜)(複数扱い)残りの(その他の)人々
though(接)(追加的に従節を導いて)もっとも〜であるが
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
tumult(名)(心の)激動、激情、心の乱れ
over(形)終わって、済んで、過ぎて
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
declare(他)(〜を)言明する(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
expect(他)(きっと)(〜(する)だろうと)思う(+that)
all the while その間じゅう、ずうっと

“How good it was in you, my dear Mr. Bennet! But I knew I should persuade you at last. I was sure you loved your girls too well to neglect such an acquaintance. Well, how pleased I am! and it is such a good joke, too, that you should have gone this morning, and never said a word about it till now.”

how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
good(形)具合の良い、好適な、望ましい
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、〜には
My dear Mr. A ねえ、Aさん(談話でていねいな呼び掛け/時には皮肉・抗議の気持ちを表わす)
should(助動)(仮定法で)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
persuade(他)(人を)説得する、(人を)説得して(〜)させる(⇔dissuade)
at last 最後に、とうとう(=finally)
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
love(他)(人などを)愛する、かわいがる、大事にする
too(副)(〜するには)〜すぎる、非常に〜で(〜する)ことができない(to do)
neglect(他)(義務・仕事などを)怠る、おろそかにする
well(間)(驚き・疑いなどを表わして)まあ、おや、おやっ!、えっ!
pleased(形)喜んで、満足して(=happy/⇔displeased)
good(形)上手な、有能な、うまい、巧みな(⇔poor)
joke(名)冗談、ジョーク
should(助動)(遺憾・驚きなどを表わす主節に続くthat節、またはI'm surprised、I regretなどに続くthat節に用いて)〜する(のは、とは)
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
now(名)今、目下、現在(通例前置詞の後に用いる) ・till now 今までのところ
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)