『嵐が丘』を原書で読む(第6回)

(テキスト7ページ、1行目〜)

Not anxious to come in contact with their fangs, I sat still—but, imagining they would scarcely understand tacit insults, I unfortunately indulged in winking and making faces at the trio, and some turn of my physiognomy so irritated madam, that she suddenly broke into a fury, and leapt on my knees.

not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
anxious(形)切望して(+to do)
come(自)(ある状態・結果に)なる、変わる
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
contact(名)接触 ・come in contact with 〜と接触する
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)〜と
their(代)彼ら(彼女ら)の
fang(名)(オオカミ・犬などの)きば、犬歯
sit(自)座る、腰かける(+補) ・sit still じっと座っている
still(形)静止した、じっとした ・sit still じっと座っている
imagine(他)(特に誤解したり、証拠もなく)(〜と)思う、考える(+that)
scarcely(副)ほとんど〜ない
tacit(形)言葉に表わさない、無言の
insult(名)侮辱行為、無礼なこと
unfortunately(副)運悪く
indulge(自)ふける、ほしいままにする(in)
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して(in doing)
wink(自)目くばせ(ウインク)する(at)
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
face(名)しかめつら、渋面 ・make a face at 〜に顔をしかめる、いやな顔をする
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)
trio(名)(集合的/単数または複数扱い)3人組、トリオ、3重奏団
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
turn(名)(a 〜)(情勢の)変化、成り行き
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
my(代)私の
physiognomy(名)人相、顔つき
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
irritate(他)(人を)いらいらさせる、じりじりさせる、怒らせる、じらす(=annoy)
madam(名)(通例既婚・未婚の別なく女性への丁寧な呼び掛けで)奥様、お嬢様
that(接)(副詞節を導いて)(so(such)〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
break into 〜 急に〜の状態になる
fury(名)(またa 〜)憤激、激怒
leap(自)(通例副詞句を伴って)跳ぶ、はねる、跳躍する

I flung her back, and hastened to interpose the table between us.

flung(動)flingの過去形・過去分詞
fling(他)(副詞句を伴って)(ものを)(勢いよく)投げる、投げ飛ばす、投げつける、ほうり出す
back(副)後ろに(へ、の方へ)、広報へ、奥へ
hasten(自)(副詞句を伴って)急ぐ、急いで行く(する)(+to do)
interpose(他)(〜を)(〜の間に)置く、挿入する(between)

This proceeding roused the whole hive.

proceeding(名)(通例複数形で)(事の)成り行き、(一連の)出来事
rouse(他)(人を)怒らせる、興奮させる、感情的にする(通例受身で用いる)
hive(名)巣箱のミツバチの群れ

Half-a-dozen four-footed fiends, of various sizes, and ages, issued from hidden dens to the common centre.

half(形)(冠詞またはone'sのついた名詞の前に置いて)〜の半分の
dozen(形)出すの、12(個、人)の
four-footed(形)四つ足の
fiend(名)悪魔、悪霊、(悪)鬼
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
various(形)(複数名詞を伴って)さまざまな、いろいろな、個々別々の(=varied)
issue(自)(〜から)出る、発する、流出する、噴出する(from)
hidden(形)隠された、隠れた
den(名)(野獣の)巣、穴、ねぐら、ほら穴
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
common(形)共通の、共有の

I felt my heels and coat-laps peculiar subjects of assault; and, parrying off the larger combatants, as effectually as I could, with the poker, I was constrained to demand, aloud, assistance from some of the household in re-establishing peace.

feel(他)(何となく)(〜を)感じる、(〜が)感じられる、(〜に)気づく(=sense)
heel(名)(人の)かかと
coat(名)上着、ジャケット
lap(名)(衣服・鞍などの)たれさがり、へり
peculiar(形)特有の、固有の(=unique)
subject(名)(研究・調査などの)対象(of)
assault(名)急襲、強襲
parry(他)(打撃・武器などを)かわす、はずす(=deflect)
off(副)(切断・断絶などを表わす動詞とともに)(断ち)切って、(切り)離して
combatant(名)戦闘員(⇔noncombatant)
as 〜 as one can できるだけ
effectually(副)有効に、効果的に
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
poker(名)火かき
constrain(他)(人に)強いて(無理に)(〜)させる(通例受身)(+to do)
demand(他)(〜を)要求する
aloud(副)大声で
assistance(名)手伝い、助力、援助
from(前)(送り主・発信人などを表わして)〜から(の)
some(代)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
household(名)(集合的/単数または複数扱い)世帯、所帯(雇い人も含めて一軒の家に住んでいる人々)
in(前)(目的を表わして)〜の目的で
re-(接頭)(自由に動詞またはその派生語に添える)「再び、さらに、新たに/〜し直す/原状に復す」などの意(reの次の音節がeで始まる時は(英)では通例ハイフンを用いる)
establish(自)定着する

Mr Heathcliff and his man climbed the cellar steps with vexatious phlegm.

Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
his(代)彼の
man(名)召し使い、下男
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
step(名)(複数形で)(ひと続きの)階段
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
vexatious(形)煩わしい、じれったい、腹立たしい、いまいましい
phlegm(名)冷静

I don't think they moved one second faster than usual, though the hearth was an absolute tempest of worrying and yelping.

don't do notの短縮形
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
move(自)(副詞句を伴って)動く、移動する、移る
hearth(名)炉床(炉の非をたく床)
absolute(形)まったくの、完全な(=complete)
tempest(名)大騒ぎ、騒動 ・a tempest of weeping 泣きわめき
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
worry(自)(犬などが)(〜を)くわえて振り回す
yelp(自)(犬が)キャンキャンほえ立てる

Happily, an inhabitant of the kitchen made more despatch; a lusty dame, with tucked-up gown, bare arms, and fire-flushed cheeks, rushed into the midst of us flourishing a frying-pan; and used that weapon, and her tongue, to such purpose, that the storm subsided magically, and she only remained, heaving like a sea after a high wind, when her master entered on the scene.

happily(副)(文修飾)運よく、幸運にも、幸いにも(=fortunately)
inhabitant(名)(家・場所などの)居住者、住民(of)
more(形)より多くの、もっと多くの
dispatch(名)急派、トクは、派遣
lusty(形)(声など)元気いっぱいの、高い
dame(名)(特に、男性喜劇役者の演じる)年配女性
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
tuck up(すそ・そでなどを)まくり(たくし)上げる
gown(名)寝巻き(=nightgown)
bare(形)(部分的に衣類をつけていない)むきだしの、露出した、裸の ・bare feet はだし
flushed(形)紅潮した、赤くなった
cheek(名)ほお
rush(自)(通例副詞句を伴って)(ある方向に)突進する、殺到する(=hurry)
midst(名)(通例the 〜、one's 〜)真ん中、中央、中(特に人々に囲まれた中にあることや、ある状態の中にあることを言う)
flourish(他)(〜を)(注意を引くために)振る、振り回す
frying pan(名)フライパン
weapon(名)武器、兵器、凶器
her(代)彼女の
tongue(名)弁舌
to(前)(結果・効果を表わす句を導いて) ・to the purpose 適切に
such(形)(程度を表わして)(such 〜 thatで)非常に〜なので
purpose(名)効果、適切 ・to some purpose かなり成功して、いくらか効果的に(で)
subside(自)(あらし・激情などが)静まる、やわらぐ
magically(副)<magical(形)魔法のような、不思議な
only(副)ただ〜だけ、〜にすぎない
remain(自)(〜の)ままである、相変わらず(〜)である(+doing)
heave(自)(胸が)波打つ
high(形)激しい、強い ・a high wind 激しい風
when(接)〜する時、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
enter on 〜 〜に入る、踏み入る
scene(名)(the 〜)(事件・物語などの)現場、場面、舞台

‘What the devil is the matter?’ he asked, eyeing me in a manner that I could ill endure after this inhospitable treatment.

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(主語の場合) ・What is the matter with you?どうかしましたか。
devil(名)(the 〜/疑問詞を強めて)一体全体
matter(名)(the 〜)困ったこと、やっかいなこと(主語にはならない) ・What's the matter?(君)どうしたの。
ask(他)(物ごとを)聞く、尋ねる(+引用)
eye(他)(〜を)じろじろ(注意深く)見る
in(前)(方法・形式を表わして)〜で、〜をもって ・in that manner そのやり方で
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
ill(副)ほとんど〜なく
endure(他)(〜を)耐え忍ぶ
inhospitable(形)(人・行為など)もてなしの悪い、無愛想な、不親切な
treatment(名)(人などに対する)待遇、扱い

‘What the devil, indeed!’ I muttered.

mutter(他)低い声でぶつぶつ言う(+引用)

‘The herd of possessed swine could have had no worse spirits in them than those animals of yours, sir. You might as well leave a stranger with a brood of tigers!’

herd(名)(同一種類で一緒に飼われて(棲息して)いる)家畜(動物)の群れ(of)
possessed(形)(〜に)取りつかれた、狂気の、夢中になった
swine(名)豚
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)〜できただろうに、〜したいくらいだった
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
no(形)(主語・目的語になる名詞の前に用いて)(複数名詞、不可算の名詞の前に用いて)どんな(少しの)〜もない
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(⇔better)
spirit(名)(心の働きとしての)精神、魂
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、〜には
yours(代)(of 〜で)あなた(たち)の(yourにはa、an、this、that、noなどと並べて名詞の前に置けないから、yourをof yoursとして名詞の後に置く)
sir(名)(男性への呼び掛け)(意見などをする時または皮肉に)君!、おい!、こら!
might as well do 〜するのも同じだ、〜したほうがよい(ましだ)
leave(他)(副詞句を伴って)置き去りにする
stranger(名)客
brood(名)(通例軽蔑的に)群れ、たくさん(=swarm)

‘They won't meddle with persons who touch nothing,’ he remarked, putting the bottle before me, and restoring the displaced table.

won't will notの短縮形
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
meddle(自)(〜に)おせっかいする、干渉する(with)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
touch(他)(通例否定文で)(事業・女性などに)手を出す、関係する
remark(他)(〜だと)言う(+引用)
before(前)(位置・場所などを表わして)〜の面前(眼前)に
restore(他)(人・ものを)(もとの状態・地位などに)戻す、復帰させる
displace(他)(本来の位置から)(〜を)動かす

‘The dogs do right to be vigilant. Take a glass of wine?’

do(他)(仕事・義務などを)果たす、遂行する ・do the right thing 正しいことをする
right(名)正しい行ない(⇔wrong) ・do right 正しい行ないをする
vigilant(形)油断なく番をする(警備する)
take(他)(薬・飲食物などを)(体内に)取り入れる、食べる、飲む
glass(名)グラス(コップ)1杯(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
wine(名)ワイン、ぶどう酒 ・a glass of wine ワイン1杯

‘No, thank you.’

thank(他)(人に)感謝する、謝意を表する ・No, thank you. いいえ、よろしゅうございます(謝絶の場合は必ず文頭にNoを添える)

‘Not bitten, are you?’

not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない

‘If I had been, I would have set my signet on the biter.’

would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)〜するつもりだったのに
set(他)(文書に)(署名・捺印を)する
signet(名)(指輪などに彫った)認印、印鑑
biter(名)かむ人(動物、もの)

Heathcliff's countenance relaxed into a grin.

countenance(名)顔つき、表情
relax(自)(緊張・力などが)緩む
into(自)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
grin(名)(歯を見せて)にこっと(にやっと)笑うこと

‘Come, come,’ he said, ‘you are flurried, Mr Lockwood. Here, take a little wine. Guests are so exceedingly rare in this house that I and my dogs, I am willing to own, hardly know how to receive them. Your health, sir!’

come(自)(間投詞的に用いて、いらだち、誘い・督促・再考などを表わして)さあ、これ(=come on)
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
flurried(形)混乱した、動揺した、あわてた
Lockwood(名)ロックウッド
here(間)(人の注意を引いたり子供をたしなめるために用いて)こら、さあ
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(a 〜で肯定的用法で)少しは(ある)、わずかながら(ある)
exceedingly(副)非常に、きわめて(=extremely)
rare(形)まれな、珍しい、めったにない(⇔common)
willing(形)(〜するのを)いとわないで、(〜する)用意がある、〜してもかまわない(=prepared/⇔unwilling)(+to do)
own(他)(罪・事実などを)認める、告白する(+that)
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)(〜する)しかた
receive(他)(人を)迎え(いれ)る、歓迎する
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
health(名)(健康を祈っての)乾杯 ・Your health! ご健康を祝します(乾杯の言葉)。
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)