『高慢と偏見』を原書で読む(第22回)

(テキスト25ページ、1行目〜)

“But if he does it any more I shall certainly let him know that I see what he is about. He has a very satirical eye, and if I do not begin by being impertinent myself, I shall soon grow afraid of him.”

any(副)(通例比較級またはdifferent、tooとともに用いて)(疑問文・条件節中で用いて)きっと〜する
let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(〜)させる(+目+原形)(原形はknow、hear、seeなどに限られる)
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)/(+wh.)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+wh.)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的語の場合)/(主語の場合)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
satirical(形)風刺の、風刺的な
eye(名)(通例単数形で)物を見る目、観察力、眼識
begin(自)(人が)(〜から)始める(by)(doingのときにはbyを用いる)
by(前)(doingを目的語にして)(〜すること)によって ・begin by doing 〜することから始める
impertinent(形)生意気な、失礼な、でしゃばった
myself(代)(強調に用いて)私自身/(独立構文の主語関係を特に示すために用いて)
grow(自)(次第に)(〜に)なる(+補)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を

On his approaching them soon afterwards, though without seeming to have any intention of speaking, Miss Lucas defied her friend to mention such a subject to him, which immediately provoking Elizabeth to do it, she turned to him and said,
“Did not you think, Mr. Darcy, that I expressed myself uncommonly well just now, when I was teazing Colonel Forster to give us a ball at Meryton?”

on(前)(時間の接触を表わして)〜するとすぐに、〜と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
his(代)彼の
approach(他)(〜に)近づく、近寄る、接近する
afterwards(副)(英)=afterward(副)のちに、あとで
though(副)(文尾・文中に置いて)でも、もっと、やっぱり
without(前)(主に動名詞を伴って)〜せずに
seem(自)(〜と)見える、思われる、(〜)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to do)
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
intention(名)意図、意向(of doing)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
Lucas ルーカス
defy(他)(人に)(〜を)やれるものならやってみろと言う(挑む)(+目+to do)
her(代)彼女の
mention(他)(〜のことを)(口頭または文書で話などのついでに)簡単に述べる、(〜を)話に出す、(〜に)言及する
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
immediately(副)直ちに、即座に、早速
provoke(他)(人・動物を)怒らせる、いらいらさせる、刺激(挑発)する
Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Liza、Lizzie、Lizzy)
turn(自)(通例副詞句を伴って)(〜の方に)向く、振り向く、振り返る(to)
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
Darcy ダーシー Fitzwilliam 〜(Jane Austen, Pride and Prejudice中のElizabeth Bennetの恋人で、prideに当たる)
express(他)(express oneselfで)自分の思うことを述べる
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
uncommonly(副)珍しく、特別に
well(副)上手に、うまく
just now(主として動作を示す動詞の過去形とともに用いて)やがて、すぐ
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(〜すると)その時(主節が進行形または過去完了系で表わされる場合に用いられる)
teazing→teasing
tease(他)(人)にしつこくせがむ(催促する)、せびる、ねだる(+目+to do)
colonel(名)(陸軍・海兵隊・米空軍)大佐
Forster フォースター
give(他)(〜のために)(会を)催す、開く(+目+目)
ball(名)舞踏会

“With great energy;―but it is a subject which always makes a lady energetic.”

with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
energy(名)精力、気力、元気 ・with energy 精力的に
it(代)(it is 〜 that(who、whom、which, etc.)の構文で文の主語・(動作または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主語の場合)
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
energetic(形)精力的な、活気に満ちた、エネルギッシュな(⇔lethargic)

“You are severe on us.”

severe(形)(人・顔つきなど)厳しい、厳格な(on)(withの後には人、onの後には人・ことを示す代名詞がくる)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する

“It will be her turn soon to be teazed,” said Miss Lucas.

it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
turn(名)順番、番(+to do) ・It's your turn to do. 君が〜する番だ。

“I am going to open the instrument, Eliza, and you know what follows.”

go(自)(〜しに)行く(+to do)
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shut)
instrument(名)楽器
Eliza(名)イライザ(女性名/Elizabethの愛称)
follow(自)引き続いて起こる ・No one knows what may follow. この次に何が起こるかだれにもわからない。

“You are a very strange creature by way of a friend!―always wanting me to play and sing before any body and every body!―If my vanity had taken a musical turn, you would have been invaluable, but as it is, I would really rather not sit down before those who must be in the habit of hearing the very best performers.”

creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
by way of 〜 〜として、〜のつもりで
want(他)(人が)(人に)(〜することを)望む、(人に)(〜して)ほしいと思う(+目+to do)
play(自)(人が)演奏する、吹奏する、弾く
before(前)(位置・場所などを表わして)〜の面前(眼前)に
my(代)私の
vanity(名)虚栄心、うぬぼれ
take one's turn 順番にやる
musical(形)音楽の
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
invaluable(形)評価できないほどの、非常に重要な
as it is(文頭に用いて/通例仮想的な言い方に伴って)(仮想に反して)(しかし)実情は
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(1人称の主語に伴い、話し手の意見・感情を婉曲に表現して)〜したいと思う、〜させてもらいたい
rather(副)(would rather 〜で)(〜よりは)むしろ喜んで、進んで
down(副)座って ・sit down 座る
those(代)(指示代名詞)(whoなどの関係代名詞を伴って)(〜な)人々(⇔these)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
habit(名)〜する傾向(たち) ・in the habit of doing 〜する癖がある
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
hear(他)(講演・演奏などを)聞きに行く
very(副)(形容詞の最上級、same、last、oppositeまたはownの前に添えて強意的に用いて)まったく、まさに
performer(名)演技者、役者、演奏者

On Miss Lucas's persevering, however, she added, “Very well; if it must be so, it must.”

persevere(自)(〜を)粘り強くやり通す、がんばる、我慢する
add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
Very well. いいよ、けっこうだ、承知した(しばしばしぶしぶながらの承諾の意を表わす時に用いる)
so(副)(前出または文脈上自明の事柄を受けて)そのとおりで、本当で

And gravely glancing at Mr. Darcy, “There is a fine old saying, which every body here is of course familiar with―‘Keep your breath to cool your porridge’―and I shall keep mine to swell my song.”

gravely(副)<grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな
glance(自)(副詞句を伴って)(〜を)ちらりと見る、ひと目見る(at)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
fine(形)(言葉・文章など)華麗な、ひどく飾り立てた
old(形)古い(⇔new)
saying(名)言い習わし、諺(ことわざ)、格言
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
here(副)(名詞の後に用いて)ここにいる(ある)、この
of course もちろん、当然
familiar(形)(人が)(ものに)熟知して、精通して(with)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)〜と
keep(他)(ものを)(〜のために)保管する
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
breath(名)息、呼吸
cool(他)(〜を)冷やす
porridge(名)ポリッジ
shall(助動)(1人称を主語として、義務的感覚または強い決意を表わして)きっと〜する
mine(代)わたしのもの(さす内容によって単数または複数扱いとなる)
swell(他)(声・音などを)高くする、強める

Her performance was pleasing, though by no means capital.

performance(名)上演、演奏、演技
pleasing(形)愉快な、心地よい、満足な
by no means 決して〜しない(でない)
capital(形)すばらしい、見事な、大変よい

After a song or two, and before she could reply to the entreaties of several that she would sing again, she was eagerly succeeded at the instrument by her sister Mary, who having, in consequence of being the only plain one in the family, worked hard for knowledge and accomplishments, was always impatient for display.

two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
reply(自)答える、返事をする、応答する、答弁する(to)
entreaty(名)懇願、嘆願、哀願
several(代)(複数扱い)いくつか、数個、数人、数匹
that(接)(名詞節を導いて)(〜)という/(同格節を導いて)
eagerly(副)熱心に、しきりに、切に
succeed(他)(〜の)跡を継ぐ、後任となる、(〜に)代わる
Mary(名)メアリー、メリー(女性名/愛称Moll、Molly、Polly)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
in consequence of 〜 〜の結果として、〜のゆえに(=consequently)
plain(形)(女が)美しくない、十人並みの
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
in(前)(全体との関係を表わして)〜の中で、〜のうちで
work(自)勉強する、研究する、取り組む ・work very hard 一生懸命に仕事(勉強)をする
hard(副)一生懸命に、骨を折って、熱心に ・work hard 一生懸命に働く(勉強する)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
knowledge(名)知る(知っている)こと、知識、認識
accomplishment(名)(しばしば複数形で)特技、芸才
impatient(形)(〜を)待ち遠しがって(for)
display(名)見せびらかし、誇示

Mary had neither genius nor taste; and though vanity had given her application, it had given her likewise a pedantic air and conceited manner, which would have injured a higher degree of excellence than she had reached.

neither(副)(neither 〜 nor 〜で相関接続詞的に用いて)〜も〜もどちらも〜ない(しない)
genius(名)(科学・芸術などでの創造的な)天才、非凡な才能
taste(名)(文芸・美術などの)審美眼、鑑識力、風流心
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える(+目+目)
application(名)専念、勤勉、精励(=diligence)
likewise(副)そのうえ
pedantic(形)学者ぶった、もの知り顔の、衒学的な
air(名)外見、様子、風采(ふうさい)、態度
conceited(形)うぬぼれの強い、思いあがった
manner(名)(a 〜、one's 〜)態度、物腰、様子、挙動
injure(他)(名誉・感情などを)害する
higher(形)(highの比較級)いっそう高い
degree(名)程度、度合い(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
excellence(名)卓越(していること)、優秀
reach(他)(物やある状態・結果・結論などに)達する、届く

Elizabeth, easy and unaffected, had been listened to with much more pleasure, though not playing half so well; and Mary, at the end of a long concerto, was glad to purchase praise and gratitude by Scotch and Irish airs, at the request of her younger sisters, who with some of the Lucases and two or three officers joined eagerly in dancing at one end of the room.

easy(形)安楽な、気楽な、楽な(⇔uneasy)
unaffected(形)わざとらしさがない、ありのままの、素朴な
with pleasure 喜んで
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
more(形)(many、muchの比較級)より多くの、もっと多くの(⇔less、fewer)
not half とても〜どころではない
play(自)(人が)演奏する、吹奏する、弾く
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
at(前)(時の一点を表わして)〜に
long(形)(時間・過程・行為などが)長い、長期にわたる
concerto(名)コンチェルト、協奏曲
glad(形)うれしくて、喜ばしくて(+to do)(⇔sad)
purchase(他)(古)(努力または犠牲を払って)(〜を)得る
praise(名)称賛、ほめる(られる)こと
gratitude(名)感謝(の念)、謝意(⇔ingratitude)
Scotch(形)スコットランド(産)の
Irish(形)アイルランド(人、語)の
air(名)(簡単に覚えられないような)メロディー、ふし
at the request of a person 人の依頼により
young(形)(比較級・最上級で用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の ・one's younger sister 妹
some(代)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
officer(名)(陸・海・空軍の)将校、士官
join(自)(競争・娯楽・会話などに)参加する(in)
dancing(名)ダンス、踊ること
one(形)(another、the otherと対照的に)一方の、片方の
end(名)(細長いものの)端、末端(of)
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)