『高慢と偏見』を原書で読む(第24回)

(テキスト27ページ、4行目〜)

And taking her hand, he would have given it to Mr. Darcy, who, though extremely surprised, was not unwilling to receive it, when she instantly drew back, and said with some discomposure to Sir William,
Indeed, Sir, I have not the least intention of dancing.―I entreat you not to suppose that I moved this way in order to beg for a partner.”

her(代)彼女の
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)〜するつもりだったのに
give(他)(人に)(ものを)(手)渡す(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する語句を導いて)〜に
who(代)(関係代名詞)(非制限的に用いて/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
extremely(副)(強意的に用いて)とても、すこぶる(=exceedingly)
surprised(形)驚いた、びっくりした
unwilling(形)(〜するのを)好まなくて、(〜し)たがらなくて(+to do)
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(〜すると)その時(主節が進行形または過去完了形で表わされる場合に用いられる)
instantly(副)直ちに、即座に
draw back 退く、たじろぐ
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(to)(+引用)
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
discomposure(名)心の動揺、不安、ろうばい、当惑
indeed(間)(驚き・懐疑・憤慨・皮肉などを表わして)まあ!、へーえ!
sir(名)(意見などをする時または皮肉に)君!、おい!、こら!
not the least 最少の〜もない、少しも〜ない
intention(名)意図、意向
entreat(他)(人に)懇願する、嘆願する(+to do)
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+that)
move(自)(副詞句を伴って)動く、移動する、移る
way(名)(単数形で)方向、方面(通例前置詞なしで副詞句になる)
in order to do 〜する目的で、するために(は)
beg(自)(もの・許しなどを)請う
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)

Mr. Darcy with grave propriety requested to be allowed the honour of her hand; but in vain.

Darcy ダーシー Fitzwilliam 〜(Jane Austen, Pride and Prejudice中のElizabeth Bennetの恋人で、prideに当たる)
grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな
propriety(名)作法(上の適切さ)、(しかるべき)道徳(道義)性、礼儀(正しさ)(特に男女間の、または異なる社会的地位・年齢の人の間のもの)(⇔impropriety) ・with propriety 礼儀正しく
request(他)(〜に)(もの・ことを)懇願する、要請する、(〜するよう)頼む(+目+to do)
allow(他)(人に)(金・時間を)与える(+目+目)
honour(名)(英)=honor(名)(the 〜)名誉(光栄)となるもの(こと、人) ・do 人 the honor of 〜 人に〜という光栄を与える
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
in vain いたずらに、むだに、効果なく

Elizabeth was determined; nor did Sir William at all shake her purpose by his attempt at persuasion.

Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Liza、Lizzie、Lizzy)
determined(形)(〜することを)固く決心して
nor(接)(肯定の節・文の後に用いて)そしてまた〜ない
do(助動)(強調・釣り合いなどのため述語(の一部)を文頭に置く時に)
Sir(名)サー〜(英国で準男爵baronet)またはナイト爵(knight)の人の氏名と併用する敬称)
William(名)ウィリアム(男性名/愛称Bill、Will、Willie)
at all(否定文に用いて)少しも(〜でない)
shake(他)(勇気・決意などを)くじく
purpose(名)(目的達成への)決心、決意
by(代)彼の
attempt(名)試み、企て
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって) ・make an attempt at 〜をしてみようとする
persuasion(名)説得(する(される)こと)(⇔dissuasion)

“You excel so much in the dance, Miss Eliza, that it is cruel to deny me the happiness of seeing you; and though this gentleman dislikes the amusement in general, he can have no objection, I am sure, to oblige us for one half hour.”

excel(自)(〜で)抜きんでる、卓越する(in)
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)〜において、〜が
dance(名)ダンス、踊り、舞踏、舞踊
Eliza(名)イライザ(女性名/Elizabethの愛称)
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
cruel(形)(人・行為など)残酷な、冷酷な、無慈悲な、じゃけんな(+to do)
deny(他)(人などに)(要求などを)拒む、(人などに)(与えるべきものを)与えない(=refuse)(+目+目)
happiness(名)幸福、満足、喜び ・the happiness of doing 〜する幸福
gentleman(名)紳士(育ちがよく他人に対して礼儀正しく名誉を重んじる男子/⇔lady)(イギリス紳士の典型は、山高帽(bowler)をかぶりダークスーツを着て、天気に関係なく細くきちんと巻いた傘をステッキ代わりに持ち歩くとされているが、今では少ない)
dislike(他)(〜を)嫌う、いやがる
amusement(名)楽しみごと、娯楽(=pastime)
in general(文修飾)一般に、概して(=on the whole、generally)
can(助動)(可能性・推量を表わして)(否定文で)〜はずがない
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
objection(名)異存、不服 ・have an objection 文句がある
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
oblige(他)(人に)(〜で)恩恵を施す
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
half(形)半分の、2分の1の

“Mr. Darcy is all politeness,” said Elizabeth, smiling.

all(形)(修辞的強意表現として補語または同格に用いて)(抽象名詞を修飾して)まったく〜そのもので
politeness(名)礼儀正しさ、丁寧(さ)
smiling(形)微笑する、ほほえむ

“He is indeed―but considering the inducement, my dear Miss Eliza, we cannot wonder at his complaisance; for who would object to such a partner?”

indeed(副)(indeed 〜 butで譲歩を表わして)なるほど、いかにも(〜だがしかし)
but(接)((it is)true、of course、indeed、mayなどを持つ節のあとに用いて、譲歩の意味を表わして)(なるほど、確かに)〜だが
consider(他)(〜を)考慮する、思いやる、しんしゃくする
inducement(名)誘引(誘導)するもの、誘因
My dear Miss A ねえ、Aさん(談話でていねいな呼び掛け/時には皮肉・抗議の気持ちを表わす)
can(助動)(可能性・推量を表わして)(否定文で)〜はずがない
wonder(自)(〜を)不思議に思う、(〜に)驚く(at)
at(前)(感情の原因を表わして)〜に(接して)、〜を見て、聞いて、考えて
his(代)彼の
complaisance(名)愛想のよさ、人のよさ
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)〜であろう、〜でしょう
object(自)(〜に)不服である、反感を持つ、(〜を)嫌う(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
partner(名)(ダンスなどの)パートナー、相手、(自分と)組む人

Elizabeth looked archly, and turned away.

archly(副)いたずらっぽく、ちゃめっけたっぷりに
turn away(〜から)顔をそむける

Her resistance had not injured her with the gentleman, and he was thinking of her with some complacency, when thus accosted by Miss Bingley,
“I can guess the subject of your reverie.”

resistance(名)(またa 〜)抵抗、反抗
injure(他)(名誉・感情などを)害する
with(前)(感情・態度の対象を導いて)〜に対して、〜に
think of 〜 〜のことを考える
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
complacency(名)=complacence(名)自己満足、ひとりよがり
thus(副)このように、かように
accost(他)(見知らぬ人に)近寄って言葉をかける、話しかける
subject(名)(感情・行動などの)原因、対象(of)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
reverie(名)(目覚めている時の)幻想、夢想

“I should imagine not.”

should(助動)(I shouldとして話者の表現・感情を婉曲に表現して)(私としては)〜したいが、(私なら)〜するところだが
imagine(自)想像する

“You are considering how insupportable it would be to pass many evenings in this manner―in such society; and indeed I am quite of your opinion. I was never more annoyed! The insipidity and yet the noise; the nothingness and yet the self-importance of all those people!―What would I give to hear your strictures on them!”

consider(他)(〜を)よく考える、熟考する、考察する(+wh.)
how(副)(疑問詞)(程度を尋ねて)(節を導いて)
insupportable(形)耐えられない、我慢できない(=intolerable)
pass(他)(時間などを)過ごす、つぶす
in(前)(方法・形式を表わして)〜で、〜をもって
society(名)社交、つき合い、交際(=company)
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
opinion(名)意見、見解
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
more(副)もっと、いっそう
annoyed(形)いらいらした、怒った
insipidity(名)無味、気の抜けた味、平凡、無味乾燥
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
nothingness(名)無価値(意味)(なもの)
self-importance(名)自尊、尊大、うぬぼれ
of all people だれよりもまず
what(代)(疑問代名詞)(感嘆文に用いて)何と多量(多額)、どれほど ・What wouldn't I give to be free! 自由になるためならどんな犠牲を払ってもよい。
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(1人称の主語に伴い、話し手の意見・感情を婉曲に表現して)〜したいと思う、〜させてもらいたい
stricture(名)(通例複数形で)避難、酷評、弾劾(on)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する

“Your conjecture is totally wrong, I assure you. My mind was more agreeably engaged. I have been meditating on the very great pleasure which a pair of fine eyes in the face of a pretty woman can bestow.”

conjecture(名)推量、推測、憶測
totally(副)まったく、すっかり(=completely)
assure(他)(人に)(〜を)保証する、請け合う(=guarantee)(+目+that)
my(代)私の
more(副)(muchの比較級)もっと、より多く(⇔less)
agreeably(副)快く、愉快に
engage(他)(注意・興味などを)引く
meditate(自)(〜について)黙想する、静思する、熟慮する(on)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
in(前)(特定の部分を表わして)〜の、〜に関して
can(助動)(可能性・推量を表わして)(傾向を表わして)(時に)〜する(である、になる)ことがある
bestow(他)(人に)(名誉・称号などを)授ける、贈る(=confer)

Miss Bingley immediately fixed her eyes on his face, and desired he would tell her what lady had the credit of inspiring such reflections.

immediately(副)直ちに、即座に、早速
fix(他)(目・注意・カメラなどを)(〜に)じっと向ける、(思い・心などを)(〜に)凝らす(on)
on(前)(動作の方向を表わして)〜に向かって、〜をめがけて
desire(他)(〜であるように)要望する(+that)
tell(他)(人に)(〜を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+wh.)
what(形)(疑問形容詞)何の、何という、どんな、いかほどの
have(他)(〜を)得る、もらう、受ける
credit(名)(功績などで)称賛(名誉、(しかるべき)評価)(を受けること)、(公けに)認められること
inspire(他)(人に)(ある感情・思想を)起こさせる
reflection(名)(しばしば複数形で)(熟考して得た)感想、意見、考え
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)