『高慢と偏見』を原書で読む(第29回)

(テキスト32ページ、1行目〜)

The rain continued the whole evening without intermission; Jane certainly could not come back.

continue(自)(出来事などが)継続する、続く ・This wet weather may continue. この雨天はまだ続くかもしれない。
evening(名)(副詞的に)晩に、夕方に
intermission(名)休止、中断 ・without intermission 休憩なしに
Jane(名)ジェイン(女性名/愛称Janet、Jenny)
come back 帰る、戻る

“This was a lucky idea of mine, indeed!” said Mrs. Bennet, more than once, as if the credit of making it rain were all her own.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
idea(名)思いつき、着想、アイディア(of)
mine(代)(of mineで)私の(myはa、an、this、that、noなどと並べて名詞の前に置けないからmyをof mineとして名詞の後に置く)
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
Bennet ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
more than 〜 〜より多い、〜を越える
as if まるで〜であるかのように
credit(名)功績、手柄
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(+目+原形)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(天候・寒暖を漠然とさして) ・It's raining. 雨が降っている。
rain(自)(itを主語として)雨が降る ・It's raining. 雨が降っている。
her(代)彼女の
own(代)(one's 〜/独立用法で)自分独特のもの(立場)

Till the next morning, however, she was not aware of all the felicity of her contrivance.

aware(形)(〜に)気づいて、(〜を)知って(conscious)(⇔unaware)(of)
felicity(名)(言葉・表現の)うまさ、適切
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
contrivance(名)(通例複数形で)もくろみ、たくらみ、計略

Breakfast was scarcely over when a servant from Netherfield brought the following note for Elizabeth:

scarcely 〜 when 〜するかしないうちに
over(形)終わって、済んで、過ぎて
servant(名)召し使い、使用人(=domestic)
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
following(形)次に述べる、以下の
note(名)(略式の)短い手紙(=message)
for(前)(受け取り予定者・宛先を表わして)〜に与えるために(の)、〜あての
Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Lizzie、Lizzy)

My dearest Lizzy,
“I FIND myself very unwell this morning, which, I suppose, is to be imputed to my getting wet through yesterday. My kind friends will not hear of my returning till I am better. They insist also on my seeing Mr. Jones―therefore do not be alarmed if you should hear of his having been to me―and excepting a sore-throat and head-ache there is not much the matter with me.
“Yours, &c.”

My dear Mr.(Mrs.、Miss、Ms.)拝啓(私信の書き出しのあいさつ)
Lizzy(名)リジー(女性名/Elizabethの愛称)
find(他)(find oneselfで)(自分が)(〜の状態(場所)に)いるのに気づく(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
unwell(形)かげんが悪くて、気分がすぐれなくて ・I'm unwell. 気分がすぐれません。
this(形)(指示形容詞)(たった)今の、現在の、今〜、当〜(⇔that) ・this morning 今日の午前中に
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+that)
be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)〜する義務がある、〜しなければならない
impute(他)(罪などを)帰する、負わせる、(〜の)せいにする(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
my(代)私の
get(自)(形容詞などを補語にして)(〜(の状態)に)なる(+補) ・get wet ぬれる
through(副)(wet 〜、soaked 〜などで)まったく、徹底的に ・I was wet through. びしょぬれになった。
will(助動)(主語の意志を表わして)(願望・主張/固執・拒絶などを示して)(〜しようと)欲する、(あくまでも)〜しようとする
hear of 〜 〜のこと(消息)を聞く
home(副)わが家へ
till(前)(否定語の後に用いて)〜までは(〜しない)、〜になって初めて(〜する)
better(形)(wellの比較級)(人が)(病後)回復して、元気になって(⇔worse)
insist(自)(反対されても)(〜を)主張する、力説する、強調する(on)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
see(他)(医者に)みてもらう ・see a doctor 医者にみてもらう
Mr.(名)(男の姓・姓名の前につけて)〜様、〜さん、〜殿、〜氏、〜君、〜先生
Jones ジョーンズ
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
alarmed(形)(〜に)恐れて、不安を感じて
should(助動)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
his(代)彼の
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
sore(形)(炎症・傷の患部など)痛い、ひりひりする(=painful) ・a sore throat のどの痛み、咽喉(いんこう)炎
throat(名)のど、咽喉(いんこう) ・a sore throat のどの痛み
headache(名)頭痛
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に ・It doesn't matter much. 大したことではない。
matter(名)(the 〜)困ったこと、やっかいなこと(with) ・Nothing's the matter. どうもしないよ。
with(前)(関係・立場を表わして)〜にとっては、〜の場合は ・What's the matter with you? 君どうかしたのですか。
yours(代)(手紙の結句(complimentary close)に用いて)敬具、敬白、草々、〜より、かしこ(など)
&c. 〜その他、〜など ・Yours etc. 敬具、草々(手紙の結び文句の代用)

“Well, my dear,” said Mr. Bennet, when Elizabeth had read the note aloud, “if your daughter should have a dangerous fit of illness, if she should die, it would be a comfort to know that it was all in pursuit of Mr. Bingley, and under your orders.”

well(間)(安心・あきらめ・譲歩などを表わして)やれやれ、まあいいや
dear(名)(呼び掛けにも用いて)あなた、おまえ(男女ともに用いる) ・my dear さあ
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
aloud(副)声を出して ・read aloud 音読する
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
have(他)(病気などに)かかる(かかっている)、苦しむ
fit(名)(病気の)発作(of)
illness(名)病気
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
comfort(名)慰め、イアン
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
all(副)まったく、すっかり
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
pursuit(名)追求、続行 ・in pursuit of 〜のために
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
under(前)(指導・規制など)を受けて
order(名)(しばしば複数形で)命令、指令

“Oh! I am not at all afraid of her dying. People do not die of little trifling colds. She will be taken good care of. As long as she stays there, it is all very well. I would go and see her, if I could have the carriage.”

oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!
at all(否定文に用いて)少しも(〜でない)
afraid(形)(〜を)心配して、気づかって(よくない事の起こる可能性のある時に用いる)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
people(名)(複数扱い)(動物と区別して)人、人間
of(前)(原因を表わして)〜のため、〜で ・die of 〜で死ぬ
little(形)ささいな、大したことのない
trifling(形)くだらない、取るに足らない(=trivial)
cold(名)かぜ、感冒
will(助動)(話し手の推測を表わして)〜だろう
take care of 〜 〜を世話する、大事にする、〜に気をつける(=look after)
as long as 〜 〜する限り(条件を表わす)
stay(自)(通例副詞句を伴って)滞在する、客となる
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(事情・状況を漠然とさして)
well(形)申し分なくて、けっこうで ・All's well. 万事申し分なし。
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(1人称の主語に伴い、話し手の意見・感情を婉曲に表現して)〜したいと思う、〜させてもらいたい
go(自)(〜しに)郁
see(他)(人に)会いに行く、(人を)訪問する、見舞う
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の条件節、または願望を表わす名詞節に用いて)〜できる(なら)
carriage(名)(特に、自家用の)四輪馬車

Elizabeth, feeling really anxious, was determined to go to her, though the carriage was not to be had; and as she was no horse-woman, walking was her only alternative. She declared her resolution.

feel(自)(人が)(〜であると)感じる、(〜の)感じ(心地)がする(+補)
anxious(形)心配して、案じて、気にして(=concerned)
determine(他)(人が)(〜することを)決心する、決意する(+to do)
though(接)たとえ〜でも、よし〜にせよ
be(助動)(be+to doで)(可能を表わして)〜することができる
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
horsewoman(名)女性乗馬車、女性騎手
walking(名)歩くこと、歩行
alternative(名)(〜の変わりに)(ほかに)とりうる方法、(〜の)代わり、代案 ・That's the only 〜. それがとりうる唯一の方法だ。
declare(他)(〜を)(〜と)宣言する、布告する、公表する
resolution(名)決意、決心(=resolve)

“How can you be so silly,” cried her mother, “as to think of such a thing, in all this dirt! You will not be fit to be seen when you get there.”

how(副)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
can(助動)(可能性・推量を表わして)(疑問文で)〜はずがあろうか、いったい〜だろうか
so 〜 as to do 〜するほどに(〜だ)
silly(形)(人が)愚かな、ばかな、思慮のない
cry(他)(〜を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
think of 〜(案など)を思いつく
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
in(前)(環境を表わして)〜の中で(を)
dirt(名)泥、ほこり、ごみ、垢(あか)
fit(形)適当な、ふさわしい(⇔unfit)(+to do)
get(自)(副詞句を伴って)(ある場所・地位・状態に)達する、到着する、至る

“I shall be very fit to see Jane―which is all I want.”

shall(助動)(1人称を主語として、義務的感覚または強い決意を表わして)きっと〜する
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと(関係代名詞は通例省かれる)

“Is this a hint to me, Lizzy,” said her father, “to send for the horses?”

hint(名)ほのめかし、暗示、ヒント
send for 〜 〜を求めて注文する、取り寄せる

“No, indeed. I do not wish to avoid the walk. The distance is nothing, when one has a motive; only three miles. I shall be back by dinner.”

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)
indeed(間)(反語的)まさか!
wish(他)(〜)したい(と思う)(+to do)
avoid(他)(もの・人などを)避ける、よける、回避する
walk(名)散歩
when(接)〜ならば、〜とすると
one(代)(総称人数として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
motive(名)動機、真意、目的 ・have a motive 動機がある
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの〜だけ
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
mile(名)マイル(距離の単位/1760 yards、約1.6 km)
back(副)戻って、逆戻りして、戻して ・be back 帰ってくる
by(前)(時・期間を表わして)(期限を表わして)〜までには
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)