『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第138回)

(テキスト140ページ、6行目〜)

The mouth of this hollow, was at the bottom of a great rock, where, by meer accident, (I would say, if I did not see abundant reason to ascribe all such things now to Providence) I was cutting down some thick branches of trees, to make charcoal; and before I go on, I must observe the reason of my making this charcoal; which was thus:

mouth(名)入り口 ・the mouth of a cave ほら穴の入り口
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
hollow(名)穴、うつろ、(木の幹・岩の)うろ穴
at the bottom of 〜 〜の底に
rock(名)(個々の)岩、岩石、岩山
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
by accident(ほんの)偶然に
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で意志の未来を表わして)〜するつもりなのだが
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく
abundant(形)(あり余るほど)豊富な、(〜に)富んだ(=plentiful)
reason(名)理由、わけ(+to do)
ascribe(他)(結果などを)(〜の)せいにする(to)(=attribute)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
Providence(名)神、天帝
cut down(木材などを)伐(き)る
thick(形)(木など)茂った
branch(名)(木の)枝
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る
charcoal(名)岩、木炭
before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
go on(さらに)(〜へ)進む、次の(約束の)場所へ行く
observe(他)(〜と)述べる、言う
my(代)私の
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
thus(副)このように、かように

I was afraid of making a smoke about my habitation, as I said before; and yet I could not live there without baking my bread, cooking my meat, &c. so I contriv'd to burn some wood here, as I had seen done in England, under turf, till it became chark, or dry coal; and then putting the fire out, I preserv'd the coal to carry home; and perform the other services which fire was wanting for at home without danger of smoke.

of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
make(他)(〜を)生じさせる、(〜の)原因となる
about(前)(周囲を表わして)〜のあたりに、〜の近くに
habitation(名)住居、住宅
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
live(自)(様態の副詞句を伴って)(〜に)生活する、クラス
without(前)(主に動名詞を伴って)〜することなく
bake(他)(パン・菓子などを)焼く(オーブンなど直火(じかび)でなく熱伝導によって焼く)
&c. 〜その他、〜など
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
contriv'd→contrived
contrive(他)何とか(うまく)(〜)する(=manage)(+to do)
burn(他)(〜を)燃やす、焼く、たく
see(他)(〜を)見る、(〜が)見える(+目+過分)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)〜において、〜で ・in London ロンドンで(に)
England(名)イングランド(Great Britain島のScotlandとWalesを除いた部分)
turf(名)(移植などのために四角に切り取った)芝
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)〜まで(ずっと)
become(自)(〜に)なる(+補)
chark(名)木炭、コークス、燃え殻
or(接)(普通コンマの後で類義語句・説明語句を導いて)すなわち、言い換えれば
coal(名)木炭
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
put out(火・明かりを)消す ・put out the fire 火を消す
preserv'd→preserved
preserve(他)(家・ものなどを)保存する(=conserve)
carry(他)(〜を)(他の場所へ)(持ち)運ぶ、運搬する
home(副)わが家へ
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
service(名)(また複数形で)勤務、奉職、勤め、勤続
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
want(他)(人・ものが)(〜が)必要である、いる
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
at home 自宅で

But this is by the bye:

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
by the by ついでながら、時に

While I was cutting down some wood here, I perceiv'd that behind a very thick branch of low brushwood, or underwood, there was a kind of hollow place.

perceiv'd→perceived
perceive(他)(〜に)気づく
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
behind(前)〜の陰に(隠れて)
brushwood(名)(低木の)茂み、下生え
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
a kind of 〜 一種の〜
hollow(形)うつろの、中空の(⇔solid)

I was curious to look in it, and getting with difficulty into the mouth of it, I found it was pretty large; that is to say, sufficient for me to stand upright in it, and perhaps another with me; but I must confess to you, I made more haste out than I did in, when looking farther into the place, and which was perfectly dark, I saw two broad shining eyes of some creature, whether Devil or man I knew not, which twinkled like two stars, the dim light from the cave's mouth shining directly in and making the reflection.

curious(形)(〜)したがって(通例know、learnなどと共に用いる)(+to do)
look into 〜 〜をのぞき込む
get into 〜 〜(の中)に入る
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して ・with difficulty 苦労して、〜して
difficulty(名)難しさ、困難(⇔ease) ・with difficulty 苦労して、やっとのことで、かろうじて
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
that is to say すなわち
sufficient(形)十分な、足りる(+to do)
for(前)(不定詞の主語関係を示して)〜が(〜する)
stand(自)(副詞句を伴って)(ある姿勢・位置に)立つ
upright(副)まっすぐ立って、直立して、姿勢よく
another(代)もう一つのもの、もう一人の人
confess(他)(罪・隠し事などを)告白する、白状する、打ち明ける(+that)
make haste(古)急ぐ、手早くする
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
perfectly(副)完全に、申し分なく
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
broad(形)幅の広い、広々とした(⇔narrow)
shining(形)光る、輝く、ぴかぴかする ・shining eyes きらきら輝く目
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
creature(名)生き物
devil(名)悪魔、悪霊(キリスト教では悪の権化または誘惑者とされる/通例割れたひづめ、角、尾を持つとされている)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
twinkle(自)(目が)(〜で)輝く、きらきら光る
like(前)〜のような、〜に似た
dim(形)(光が)うす暗い ・the dim light 暗い光
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
cave(名)ほら穴、洞窟(どうくつ)
directly(副)まっすぐに、一直線に、直行で
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
reflection(名)(光・熱などの)反射

However, after some pause, I recover'd my self, and began to call my self a thousand fools, and tell my self, that he that was afraid to see the Devil, was not fit to live twenty years in an island all alone; and that I durst to believe there was nothing in this cave that was more frightful than my self; upon this, plucking up my courage, I took up a great firebrand, and in I rush'd again, with the stick flaming in my hand; I had not gone three steps in, but I was almost as frighted as I was before; for I heard a very loud sigh, like that of a man in some pain, and it was follow'd by a broken noise, as if of words half express'd, and then a deep sigh again:

pause(名)(一時的な)中止、休止
recover'd→recovered
recover(他)(recover oneselfで)落ち着く
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
call(他)(人を)(〜と)呼ぶ、称する(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
thousand(形)(通例a 〜)何千もの
tell(他)(人に)(〜を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)
afraid(形)(〜を)恐れて、怖がって(+to do)
fit(形)適当な、ふさわしい(⇔unfit)(+to do)
live(自)(様態の副詞句を伴って)(〜に)生活する、暮らす
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
all(副)まったく、すっかり
alone(副)ひとりで、単独に(で)
durst(動)(古)dareの過去形
dare(他)あえて(〜)する、思い切って(勇気をもって、生意気にも)(〜)する(+to do)
believe(他)(〜と)思う、信じる(+that)
more(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(〜より)もっと(than)
frightful(形)恐ろしい、ものすごい、ぞっとする(ぎょっとする)ような(=terrible)
myself(代)(強調に用いて)私自身/(as、like、thanの後でI、meの代わりに用いて)
on(前)(基礎・原因・理由・条件などを表わして)〜に基づいて、〜による
pluck(他)(〜を)(ある状態から)(突然)抜け出させる、引っ張り上げる
courage(名)勇気、度胸 ・pluck up one's courage 勇気を奮い起こす
take up(〜を)取り上げる、手に取る
firebrand(名)たいまつ
rush'd→rushed
rush(自)(通例副詞句を伴って)(ある方向に)突進する、殺到する(=hurry)(in)
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
stick(名)(細長い)棒きれ、棒
flaming(形)燃え立つ、火を吐く
in hand 手に、掌中に
go in(家などの)中に入る
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
step(名)歩み、歩(ほ)
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
as(副)(通例as 〜 as 〜で、形容詞・副詞の前に置いて)(〜と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as 〜 as 〜で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
much(副)(過去分詞を修飾して)大変に、非常に、大いに
frighted→frightened(形)おびえた、怖がった、ぎょっとした
as(接)(as 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
sigh(名)ため息、吐息
that(代)(指示代名詞)(反復の代名詞として)(〜の)それ(oneと違ってthe+名詞の代用で通例of 〜などの前置詞句が伴う)
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
pain(名)(肉体的)苦痛、痛み ・be in pain 痛みがある
follow'd→followed
follow(他)(時間・順序として)(〜の)次にくる(=come after)
broken(形)断続的な
as if まるで〜であるかのように
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
half(副)中途半端に、いいかげんに
express'd→expressed
express(他)(思想などを)(言葉で)表現する、言い表わす
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
deep(形)深い所からくる ・a deep sigh 深いため息

I stepp'd back, and was indeed struck with such a surprise, that it put me into a cold sweat; and if I had had a hat on my head, I will not answer for it, that my hair might not have lifted it off.

stepp'd→stepped
step(自)(副詞句を伴って)一歩踏み出す ・step back 後退する
back(副)後ろに(へ、の方へ)、後方へ、奥へ ・step back さがる、後退する
strike(他)(病気・苦痛などが)(〜を)襲う、苦しめる、悩ます ・be struck with sadness 悲しくなる
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
such(形)(程度を表わして)(such 〜 thatで)非常に〜なので
that(接)(副詞節を導いて)(such 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
put(他)(〜を)(〜の状態に)置く、する
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を帰ることを表わす)
sweat(名)(a 〜)汗をかくこと、ひと汗かくこと ・in a cold sweat 冷や汗をかいて
have(他)(通例副詞句を伴って)(〜を)持っている、所有する、身につけている(on)
answer(自)(人に対しての)(〜の)責任を負う、(〜を)保証する(for)
that(接)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmightを用いるのは形式ばった表現)
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
lift(他)(〜を)(〜から)(いったん持ち上げてから)取って下ろす
off(副)(分離を表わして)分離して、とれて

But still plucking up my spirits as well as I could, and encouraging my self a little with considering that the power and presence of God was every where, and was able to protect me; upon this I stepp'd forward again, and by the light of the firebrand, holding it up a little over my head, I saw lying on the ground a most monstrous frightful old he-goat, just making his will, as we say, and gasping for life, and dying indeed of meer old age.

still(副)それでも(やはり)、なお(=nonethelrss)
spirit(名)(複数形で)気分、心持ち ・keep up one's spirits 元気を出す
as 〜 as one can できるだけ
well(副)上手に、うまく
encourage(他)(人を)元気(勇気)づける、励ます(⇔discourage)
little(副)(a 〜で肯定的用法で)少し、少しは
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
consider(他)(〜を)(〜だと)みなす、考える(+that)
power(名)力(of)
presence(名)存在、ある(いる)こと、現存(⇔absence)(of)
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
protect(他)(〜を)保護する、守る、防ぐ
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
hold up(〜を)(〜に)かざす、掲げる
see(他)(〜を)見る、(〜が)見える(+目+doing)
lying(形)横たわっている
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この語が修飾する形容詞が名詞の単数形とともに用いられるときは不定冠詞を伴う/この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
monstrous(形)奇怪な、巨大な、怪物のような
he-goat(名)雄ヤギ(⇔she-goat)
make(他)(詩・文章などを)創作する、著わす
his(代)彼の
will(名)遺言 ・make a will 遺言書を作成する
as(代)(関係代名詞)(前の主節の一部を先行詞として、非制限的に用いて)〜もそうであるように
gasp(自)(空気などを求めて)(はあはあ)あえぐ(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
of(前)(原因を表わして)〜のため、〜で ・die of 〜で死ぬ
age(名)(人生の)一時期 ・old age 老年
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)