『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第146回)

(テキスト148ページ、5行目〜)

Other times I imagin'd, they had some other ship, or ships in company, who upon the signals of distress they made, had taken them up, and carry'd them off:

time(名)(特定の)時、時期 ・this time 今ごろ
imagin'd→imagined
imagine(他)(〜を)想像する(+that)
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
company(名)(時に複数扱い)仲間、連れ、一緒に過ごす人
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人に
on(前)(基礎・原因・理由・条件などを表わして)〜に基づいて、〜による
distress(名)(船舶・航空機の)遭難
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
take up(人を)(乗り物に)乗せる
carry'd→carried
carry off(〜を)連れ去る、さらう

Other whiles I fancy'd, they were all gone off to sea in their boat, and being hurry'd away by the current that I had been formerly in, were carry'd out into the great ocean, where there was nothing but misery and perishing; and that perhaps they might by this time think of starving, and of being in a condition to eat one another.

while(名)(a 〜)(短い)間、暫時(ざんじ)
fancy'd→fancied
fancy(他)(何となく)(〜だと)思う(+that)
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)
go off(立ち)去る(to)
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)〜で、〜でもって、〜で作った
their(代)彼ら(彼女ら)の
hurry'd→hurried
hurry(他)(人を)(〜へ)急いで行かせる
away(副)(通例動詞とともに用いて移動・方向を表わして)あちらへ、去って
current(名)潮流、海流
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
formerly(副)以前(は)、昔(は)(=previously)
carry(他)(〜を)(他の場所へ)(持ち)運ぶ、運搬する(to)
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
nothing but 〜 ただ〜のみ、〜にほかならない
misery(名)みじめさ、悲惨
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
by(前)(時・期間を表わして)(期限を表わして)〜までには
this(形)(たった)今の、現在の、今〜、当〜 ・this time 今ごろ
think of 〜 〜のことを考える
starve(自)飢え死にする、餓死する
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
condition(名)(またa 〜)(人・もの・財政などの)状態(+to do)
one another お互い(に、を)

As all these were but conjectures at best; so in the condition I was in, I could do no more than look on upon the misery of the poor men, and pity them, which had still this good effect on my side, that it gave me more and more cause to give thanks to God, who had so happily and comfortably provided for me in my desolate condition; and that of two ships companies who were now cast away upon this part of the world, not one life should be spar'd but mine:

as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
conjecture(名)推量、推測、憶測
at best いくらよく見ても、せいぜい(⇔at worst)
so(副)(As 〜 so 〜で)〜と同様に〜
no more than 〜=nothing more than 〜 〜にすぎない
look on 傍観する、見物する
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
pity(他)(人を)(〜のことで)かわいそう(気の毒)に思う
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
have(他)(〜を)得る、もらう、受ける
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
good(形)具合の良い、好適な、望ましい
effect(名)影響 ・The experience had a good effect on me. その経験は私に良い影響を与えた。
on(前)(近接を表わして)〜に接して、〜に面して ・on 〜 side 〜側に
my(代)私の
side(名)(敵・味方の)側、(〜の)方
give(他)(感情・状態・性質などを)生じさせる、添える(+目+目)
more and more ますます多くの(⇔less and less)
cause(名)理由、根拠(+to do)
give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
thank(名)(複数形で)感謝、謝辞 ・give thanks to 〜(食前・食後)(神)に感謝をささげる
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
so(副)(程度を表わして)(強意的に)とても、非常に、大変
comfortably(副)快適に、気持ちよく
provide for 〜 〜に生活の必要物を供給する、〜をまかなう、扶養する
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
desolate(形)(人が)(友も希望もなく)孤独な、寂しい、わびしい
of(前)(部分を表わして)〜の中の
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
company(名)(集合的/単数または複数扱い)(通例a ship's 〜として/集合的に)全乗務員
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
cast away(人を)(難船の結果)漂流させる(通例受身)(on)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
life(名)(個人の)命、生命
should(助動)(仮定法で)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
spar'd→spared
spare(他)(人の)命を助けてやる、(命を)助ける
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜除いて(た)(=expect)
mine(代)私のもの(さす内容によって単数または複数扱いとなる)

I learn'd here again to observe, that it is very rare that the Providence of God casts us into any condition of life so low, or any misery so great, but we may see something or other to be thankful for; and may see others in worse circumstances than our own.

learn'd→learned
learn(他)(経験などによって)(〜を)身につける、覚える(悪い習慣にもいう)(+to do)
observe(他)(〜することに)気づく(+that)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
rare(形)まれな、珍しい、めったにない(⇔common)
providence(名)(しばしばProvidence)(またa 〜)摂理、神意、神慮、天佑神助
cast(他)(通例副詞句を伴って)(ものを)投げる、ほうる
life(名)(通例修飾語を伴って)生活(状態)
low(形)(階級・位置など)低い、卑しい
misery(名)みじめさ
great(形)(痛みなど)激しい、強い、非常な
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
some 〜 or other 何らかの(someの後の名詞は通例単数形)
thankful(形)(人が)感謝して、ありがたく思って(for)
for(前)(対象)(報償・返報を表わして)(好意・成果など)に対して、〜の返報として
other(代)(通例複数形で)ほかのもの、ほかの人たち、他人
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(⇔better)
circumstance(名)(通例複数形で)(経済的・物質的な)境遇、暮らし向き
our(代)我々の、私たちの
own(代)(one's 〜/独立用法で)自分独特のもの(立場)

Such certainly was the case of these men, of whom I could not so much as see room to suppose any of them were sav'd; nothing could make it rational, so much as to wish or expect that they did not all perish there, except the possibility only of their being taken up by another ship in company, and this was but meer possibility indeed; for I saw not the least signal or appearance of any such thing.

such(代)(単数または複数扱い)(先行の名詞に代わり、また記述内容をさして補語に用いて)そのような人(もの)
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
so much as 〜(not、withoutに伴い、また条件節に用いて)〜さえも、〜すらも
room(名)余地、機会(+to do)
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+that)
any(代)(肯定文で、any of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)何でも、だれでも、どれでも、いくらでも
sav'd→saved
save(他)(危険などから)(人・生命・財産などを)救う、救助する、助ける(from)
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
rational(形)(言動が)合理的な、理にかなった
wish(他)(現在の実現不可能なことの願望を表わして)(〜であればよいのにと)思う(+that)(thatは省略されるのが普通で、節内には(仮定法)過去形が用いられる)
expect(他)(きっと)(〜するだろうと)思う(+that)
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
possibility(名)(またa 〜)あり(起こり)うること、可能性(⇔impossibility)(of)
only(副)ただ単に
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
another(形)別の、ほかの
company(名)(時に複数扱い)仲間、連れ、一緒に過ごす人
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、しんせ)
not the least 最少の〜もない、少しも〜でない
signal(名)しるし、前兆、徴候
appearance(名)(通例単数形で)出現(すること)
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(〜もない)、だれか一人の(〜もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)

I cannot explain, by any possible energy of words, what a strange longing or hankering of desires I felt in my soul upon this sight; breaking out sometimes thus; O that there had been but one or two; nay, or but one soul sav'd out of this ship, to have escap'd to me, that I might but have had one companion, one fellow-creature to have spoken to me, and to have convers'd with!

explain(他)(〜を)説明する、明白にする(+wh.)
by(前)(輸送・伝達の手段を表わして)〜によって、〜で
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
energy(名)エネルギー、勢力
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
longing(名)(〜したいという)切望、熱望
hankering(名)(通例a 〜)(手の届かぬものへの)切望、渇望
desire(名)(〜を求める)欲望、欲求
feel(他)(喜び・悲しみ・怒りなどを)感じる、覚える
soul(名)霊魂、魂
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
sight(名)光景、風景、眺め
break out(叫び声・笑いなどを)発する
thus(副)このように、かように
O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!(that) ・O that I were young again! ああ、もう一度若くなりたい!
that(接)(感嘆文をなして)(that節中に仮定法過去形を用い願望を表わして)〜すればよいのだが!
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
nay(副)(古)否、いや(=no/⇔yea、aye)
or(接)(訂正語句・コメントなどを導いて)いや〜、あるいは(むしろ)
soul(名)(数詞または否定語句を伴って)人、人名
out of(前)〜の中から外へ、〜の外へ(⇔into)
escap'd→escaped
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)〜したかもしれなかった(のだが)
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(〜が)ある
companion(名)仲間、友
fellow(形)仲間の、同輩の、同僚の、同業の
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
speak to 〜(〜について)〜と話す
convers'd→conversed
converse(自)(人と)(〜のことで)談話を交わす ・converse with a person 人と語り合う
with(前)(敵対を表わして)〜を相手に、〜と ・argue with 〜と議論する

In all the time of my solitary life, I never felt so earnest, so strong a desire after the society of my fellow-creatures, or so deep a regret at the want of it.

in(前)(時間を表わして)〜を相手に
solitary(形)孤独の
life(名)(通例単数形で)(具体的な)生活、暮らし方
feel(自)(人が)(〜であると)感じる、(〜の)感じ(心地)がする(+補)
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい ・so beautiful a sunset こんなにきれいな夕日(不定冠詞aの位置に注意)
earnest(形)まじめな、真剣な
strong(形)(感情が)激しい
after(前)(目的・追求を表わして)〜のあとを追って、〜を求めて、〜を追求して
society(名)社交、つき合い、交際(=company) ・the society of 〜との交際
deep(形)(感情など)深く感じる、痛切な、心からの
regret(名)残念、遺憾(いかん)(at)
at(前)(感情の原因を表わして)〜に(接して)、〜を見て、聞いて、考えて
want(名)(またa 〜)欠乏、不足、払底(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の

There are some secret moving springs in the affections, which when they are set a going by some object in view, or be it some object, though not in view, yet render'd present to the mind by the power of imagination, that motion carries out the soul by its impetuosity to such violent eager embracings of the object, that the absence of it is insupportable.

moving(形)動く、動いている
spring(名)ばね、ぜんまい、スプリング
affection(名)感情
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
set(他)(〜を)(〜の状態に)する、させる(+目+doing)
a-(接頭)(動名詞につけて)(古)「〜して」「〜中で」
go(自)(機械・器官などが)動く、作動する
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
object(名)(知覚できる)物、物体
view(名)見える状態(範囲)、視界、視野 ・in view(ものが)見えて、丸見えで
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
render'd→rendered
render(他)(人などを)(〜に)する(=make)(+目+補)
present(形)(心・記憶に)あって、忘れられないで
power(名)力
imagination(名)想像、想像力、構造力
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
motion(名)(一つ一つの動作を示して)動き、運動
soul(名)精神、心(=spirit)
its(代)それの、あれの、その
impetuosity(名)激烈、猛烈
such(形)(程度を表わして)(such 〜 thatで)非常に〜なので
violent(形)(言動・感情など)激した、憤激した
eager(形)(人・目つきなど)熱心な
embrace(他)抱き締める(=hug)
that(接)(副詞節を導いて)(such 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
absence(名)ないこと、欠乏(=lack)(of)
insupportable(形)耐えられない、我慢できない(=intolerable)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)