『嵐が丘』を原書で読む(第22回)

(テキスト23ページ、1行目〜)

I began to dream, almost before I ceased to be sensible of my locality.

begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
dream(自)夢を見る
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
cease(他)(次第に)(~)しなくなる(+to do)
sensible(形)(~に)感づいて、(~を)意識して(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
my(代)私の
locality(名)位置関係、土地勘

I thought it was morning; and I had set out on my way home, with Joseph for a guide.

think(他)(~と)思う、考える(+that)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(時間・日時を漠然とさして)
set out(~に)出発する(=set off)(on)
on one's way(~へ)行く道で
home(副)わが家へ ・on one's way home 帰途に(帰る途中で)
Joseph(名)ジョーゼフ(男性名/愛称Jo、Joe)
for(前)(資格・属性を表わして)~(だ)として、~と
guide(名)(観光客・博物館・山などの)案内人、ガイド

The snow lay yards deep in our road; and, as we floundered on, my companion wearied me with constant reproaches that I had not brought a pilgrim’s staff: telling me I could never get into the house without one, and boastfully flourishing a heavy-headed cudgel, which I understood to be so denominated.

lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある
yard(名)ヤード、ヤール(長さの単位/3 feet、36 inches、0.91144 m)
deep(形)深さが~の
our(代)我々の、私たちの
as(接)(時を表わして)~しながら
flounder(自)(副詞句を伴って)もがきながら進む
on(副)(動作の継続を表わして)どんどん、絶えず、ずっと
companion(名)連れ
weary(他)(人を)退屈させる、あきあきさせる、うんざりさせる(with)
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
constant(形)絶えず続く(繰り返される)、恒常的な、不断の
reproach(名)非難の言葉
that(接)(名詞節を導いて)(~)という/(同格節を導いて)
pilgrim(名)巡礼者、霊場参拝者
staff(名)つえ、棒、こん棒
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
get into ~ ~(の中)に入る
without(前)~がなければ
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
boastfully(副)自慢そうに
flourish(他)(~を)(注意を引くために)振る、振り回す
headed(形)(複合語で)頭が~の、~頭の
cudgel(名)(武器または懲罰用の)こん棒
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
understand(他)(~と)解釈する、判断する(+目+to be 補)
so(副)(様態を表わして)(前出の名詞・形容詞などに代わって)そう
denominate(他)(~を)(~と)称する、呼ぶ

For a moment I considered it absurd that I should need such a weapon to gain admittance into my own residence.

for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)
consider(他)(~を)(~だと)みなす、考える(+目+補)
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
absurd(形)ばかげた、おかしな、こっけいな(=ridiculous)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
should(助動)(仮定法で)(遺憾・驚きなどを表わす主節に続くthat節、またはI'm surprised、I regretなどに続くthat節に用いて)~する(のは、とは)
need(他)(~を)必要とする、(~する)必要がある
weapon(名)武器、兵器、凶器
gain(他)(役立つもの・望ましいものを)(努力して)得る、手に入れる(⇔lose)
admittance(名)入場、入場許可
residence(名)(特に、大きくりっぱな)住宅、邸宅

Then, a new idea flashed across me.

flash(自)(副詞句を伴って)(機知・考えなどが)急に浮かぶ(across)
across(前)~を横切って、~を渡って、~に渡して

I was not going there; we were journeying to hear the famous Jabez Branderham preach from the text — ‘Seventy Times Seven;’ and either Joseph, the preacher, or I had committed the ‘First of the Seventy First,’ and were to be publicly exposed and excommunicated.

journey(自)旅をする、旅行する
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+原形)
preach(自)(~に)説教をする
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
text(名)(説教の題目などに引用する)聖書の原句、聖句
seventy(名)(基数の70)(通例無冠詞)70
time(名)(複数形で)倍
seven(名)(基数の7)(通例無冠詞)7(神秘的な数として完全または多数の意味を表わすことがある)
either(副)(either ~ or ~で相関接続詞的に)~かまたは~か(どちらでも、いずれかを)
preacher(名)説教者、伝道者
commit(他)(罪・過失などを)犯す
first(代)(通例the ~)(~する)最初の人(もの)
seventy(形)(基数の70)70の、70個の、70人の
be(自)(be+to doで)(運命を表わして)~する運命である(通例過去形で用いる)
publicity(副)公に、公然と
expose(他)(人の)秘密(実態(など))を明らかにする
excommunicate(他)(人を)破門する

We came to the chapel — I have passed it really in my walks, twice or thrice: it lies in a hollow, between two hills — an elevated hollow — near a swamp, whose peaty moisture is said to answer all the purposes of embalming on the few corpses deposited there.

come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
chapel(名)(キリスト教の)礼拝堂、チャペル(教会の礼拝堂のほか、学校・病院・大邸宅などに設けられたものを言う)
pass(他)(~を)通り過ぎる、通り越す
really(副)実際には、実のところ、実際
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
walk(名)散歩
thrice(副)三たび、3倍
lie(自)(副詞句を伴って)(~に)位置する、ある
hollow(名)くぼ地、盆地
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
elevated(形)高められた、高い
near(前)(ある状態への接近を表わして)~に近く、~しかけて
swamp(名)低湿地、沼地
whose(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそのものの
peaty(形)泥炭の
moisture(名)湿気、湿り、水分、(空気中の)水蒸気
say(他)(be said to doで)(~だと)言われている
answer(他)(目的・要件などに)かなう、合致する(=satisfy)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
purpose(名)目的、意図(of)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
embalm(他)(死体に)防腐保蔵処置を施す(古くはスパイス・香料などを詰めて、現在では血管に防腐剤を注入するなどして)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
corpse(名)(特に人間の)死体、死骸(しがい)(=body)
deposit(他)(ものを)(特定の場所に)置く

The roof has been kept whole hitherto, but, as the clergyman’s stipend is only twenty pounds per annum, and a house with two rooms, threatening speedily to determine into one, no clergyman will undertake the duties of pastor, especially as it is currently reported that his flock would rather let him starve than increase the living by one penny from their own pockets.

keep(他)(家・庭などを)(よい状態で)維持する、手入れする
whole(副)一つのものとして
hitherto(副)今までのところは(まだ)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
clergyman(名)(キリスト教の)聖職者
stipend(名)(牧師の)俸給
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの~だけ
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
pound(名)ポンド(英国の通貨単位)
per annum(副)1年につき、1年ごとに
house(名)(特定の目的のための)建物
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
threaten(他)(~の)恐れがある、(~し)そうである(+to do)
speedily(副)速く、急いで、速やかに
determine(自)決定する
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
will(助動)(主語の意志を表わして)(願望・主張/固執・拒絶などを示して)(~しようと)欲する、(あくまでも)~しようとする
undertake(他)(仕事・義務・責任などを)引き受ける、請け負う
duty(名)義務、本分
pastor(名)牧師((英)では特に英国国教会以外の新教牧師にいう)
especially(副)特に、とりわけ
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
currently(副)現在(は)、今のところ、目下
report(他)(~を)報告する、報じる、伝える(+that)
his(代)彼の
flock(名)(キリスト教会の)信者、会衆
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(強い願望・選択を表わして)~したいと思う
rather(副)(would rather ~ than ~で)(~よりは)いっそ~したほうがよい
let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(~)させる(+目+原形)
starve(自)飢え死にする、餓死する
than(接)(rather、soonerなどを伴って)~するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
increase(他)(数量・程度などの点で)(~を)増す、ふやす(⇔diminish、lessen)
living(名)聖職禄(ろく)
by(前)(程度・比率を表わして)(いくら)だけ
penny(名)ペニー
their(代)彼ら(彼女ら)の
pocket(名)所持金、資力、金銭

However, in my dream, Jabes had a full and attentive congregation: and he preached — good God — what a sermon! divided into four hundred and ninety parts — each fully equal to an ordinary address from the pulpit — and each discussing a separate sin!

in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
full(形)たくさんの、豊かな、たっぷりの
attentive(形)謹聴する
congregation(名)(集合的/単数または複数扱い)(礼拝に集まる)会衆
preach(他)(福音などを)説教する、説く
good(形)(強い感情や驚きなどを表わす句に用いて)Good God! おやおや!、これは驚いた!
God(名)(感嘆・のろい・祈願などに用いて)Good God! おお神よ!、ええ本当!、まさか!、おお痛っ!、ああ困った!、けしからん!、悲しいかな!(驚き・苦痛・怒り・悲しみなど)
what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という(この構文ではしばしば主語と述語動詞を省略する)
sermon(名)説教 ・preach a sermon 説教する
divide(他)(ものを)(~に)分類する、類別する(into)
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
hundred(形)100の、100個の、100人の(通例a、anまたはone、fourなどの数詞がつく)
ninety(形)(基数の90)90の、90個の、90人の
part(名)(書物・戯曲・詩などの)部、編、巻
each(代)各自、おのおの
fully(副)十分に、完全に
equal(形)(数量・程度など)等しい、相等しい(to)
to(前)(比較を表わして)~に比べて、~より
ordinary(形)普通の、通常の(⇔special)
address(名)演説、講演
pulpit(名)(the ~)説教師、牧師
separate(形)別の、同じでない、異なる、独自の(=different)
sin(名)(宗教・道徳上の)罪、罪業

Where he searched for them, I cannot tell; he had his private manner of interpreting the phrase, and it seemed necessary the brother should sin different sins on every occasion.

search(自)(副詞句を伴って)(人・ものを)(丹念に)捜す、捜し求める(捜し求めるものが前置詞forの目的語となる)(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
tell(他)(can、couldなどを伴って)(~を)知る、わかる(+wh.)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
private(形)個人の(⇔public)
interpret(他)(~を)解釈する、説明する
phrase(名)成句、熟語、慣用句、決まり文句
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(seem that ~の主語として)(thatは略されることがある)
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(+補)
brother(名)同信の友、同一教会員
should(助動)(必要・当然などを表わす主節に続くthat節に用いて)~する(のは)
sin(他)(罪悪を)犯す
on(前)(日・時・機会を表わして)~に
occasion(名)(しばしばon ~occasionの形で)(特定の事が起こった(起こる))時、場合、折

They were of the most curious character — odd transgressions that I never imagined previously.

of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の
most(副)はなはだ、非常に
curious(形)不思議な、奇異な、変な
odd(形)変な、風変わりな、妙な
transgression(名)(宗教・道徳上の)罪
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
previously(副)以前に(は)、前もって

Oh, how weary I grow.

oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!
how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
weary(形)疲れた、疲労した
grow(自)(次第に)(~に)なる

How I writhed, and yawned, and nodded, and revived!

writhe(自)(人が)(苦痛などで)もがく、のたうち回る
yawn(自)あくびをする
nod(自)こっくりする、うとうとする、居眠りする
revive(自)生き返る、よみがえる、回復する

How I pinched and pricked myself, and rubbed my eyes, and stood up, and sat down again, and nudged Joseph to inform me if he would ever have done!

pinch(他)(体の一部を)つねる、つまむ、はさむ
prick(他)(~を)(針の先などで)ちくりと刺す、突く、(突いて)穴をあける、(穴をあけて)つぶす
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
rub(他)(もの・ものの表面を)手などでこする
stand up 立ち上がる
down(副)座って(⇔up) ・sit down 座る
nudge(他)(注意を引くためひじで)(人を)軽く突く(押す)
inform(他)(人に)通知する、知らせる
ever(副)(条件文に用いて)いつか、いずれ
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)