『高慢と偏見』を原書で読む(第39回)

(テキスト42ページ、1行目〜)

“You may depend upon it, Madam,” said Miss Bingley, with cold civility, “that Miss Bennet shall receive every possible attention while she remains with us.”

may(助動)(許可を表わして)~してもよろしい、~してもさしつかえない
depend(自)(~ on(upon)で)(人が)(~を)当てにする、信頼する
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
madam(名)(またMadam)(通例既婚・未婚の別なく女性への丁寧な呼び掛けで)奥様、お嬢さま
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
cold(形)冷淡な
civility(名)(不作法にならぬ程度の)礼儀正しさ
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
Bennet ベネット(Jane Austen, Pride and Prejudiceに登場する一家)
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)~させてやる
receive(他)(教育・訓練・治療などを)受ける、経験する
every(形)(抽象名詞を伴って)可能な限りの、あらゆる、十分な
possible(形)(最上級、all、everyなどに伴ってその意味を強めて)できる限りの
attention(名)(人などの)世話、手当て
while(接)~する間、~するうち、~と同時に
remain(自)(通例副詞句を伴って)とどまる、滞在する

Mrs. Bennet was profuse in her acknowledgments.

profuse(形)(人が)(~に)大まかで、気前がよくて、おうようで ・be profuse in one's thanks 言いすぎるほどお礼を言う
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
her(代)彼女の
acknowledgment(名)感謝、謝礼、あいさつ

“I am sure,” she added, “if it was not for such good friends I do not know what would become of her, for she is very ill indeed, and suffers a vast deal, though with the greatest patience in the world, which is always the way with her, for she has, without exception, the sweetest temper I ever met with. I often tell my other girls they are nothing to her. You have a sweet room here, Mr. Bingley, and a charming prospect over that gravel walk. I do not know a place in the country that is equal to Netherfield. You will not think of quitting it in a hurry I hope, though you have but a short lease.”

sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
for(前)(賛成・支持・味方を表わして)~を支持して(した)、~のために、~に味方して(⇔against)
such(形)(程度を表わして)(形容詞+名詞の前で/副詞的に)あれほど(これほど)の、あんな(そんな)に、このように
good(形)仲の良い、親しい、親密な ・a good friend 親友、仲よし
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)/(+that)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)~(する)だろう
become of ~(疑問詞whatを主語に)~が(どう)なる
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
indeed(副)(強調に用いて)(very+形容詞または副詞の後に置き、それをさらに強調して)本当に、まったく、実に
suffer(他)(苦痛・不快な事を)経験する、こうむる、受ける
vast(形)(数量・程度など)非常に大きな、莫大な、多大の
deal(名)(a ~で)(副詞的に)かなり、ずっと、だいぶ
though(副)(文尾・文中に置いて)でも、もっとも、やっぱり
great(形)(痛みなど)激しい、強い、非常な
patience(名)忍耐、忍耐力、辛抱強さ
in the world(最上級を強めて)世界中で
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
way(名)(個人的な)やり方、流儀、癖 ・It's always that way with him. それが彼のいつもの流儀である。
with(前)(関係・立場を表わして)~にとっては、~の場合は
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
without exception 例外なく(のない)
sweet(形)優しい、親切な ・a sweet temper 優しい気質、気だてのよさ
temper(名)気質、気性
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、今まで、ますます
meet with ~(人)に(人)に(偶然)出会う
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
my(代)私の
girl(名)(しばしばone's ~)(年齢に関係なく)娘
be nothing to ~ ~とは比べものにならない
sweet(形)きれいな、かわいらしい、すてきな(=cute)
here(副)(名詞の後に用いて)ここにいる(ある)
charming(形)(物事が)すてきな、とてもおもしろい(楽しい)
prospect(名)(通例単数形で)(特に高い所からの)眺望、見晴らし、景色
over(前)(海・川・通りなど)の向こう側に(の)(=across)
gravel(名)(集合的に)砂利、バラス
walk(名)小道
in(前)(全体との関係を表わして)~の中で、~のうちで
country(名)(ある広い)地域
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)/(他動詞・前置詞の目的語として)
equal(形)(数量・程度など)等しい、相等しい(to)
will(助動)(意志未来を表わして)(2人称を主語として命令を表わして)~しなさい
think of ~ ~を言い出す(+doing)
quit(他)(場所などを)去る、立ち退く
in a hurry あわてて、急いで
hope(他)(~したいと)思う、望む、(~であればよいと)思う(+that)
but(副)ただ、ほんの、~だけ
short(形)(時間・過程・行為など)短い
lease(名)借用(賃貸借)期間

“Whatever I do is done in a hurry,” replied he; “and therefore if I should resolve to quit Netherfield, I should probably be off in five minutes. At present, however, I consider myself as quite fixed here.”

whatever(代)(先行詞を含む不定関係代名詞として)(~する)もの(こと)は何でも、(~する)もの(こと)は皆
done(形)済んで、終了して
reply(他)(~と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(~ならば、~しても)、もしかして~ということでもあれば(あっても)
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
should(助動)(仮定法で)(条件文の帰結節で、I ~で現在または未来の事柄についての想像を表わして)~だろうに
off(副)(移動・方向を表わして)離れて、去って、走り出て
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
at present 現在、今は、目下(=at the moment)
consider(他)(~を)(~だと)みなす、考える(+目+as 補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
fixed(形)決まった、確固たる、不変の

“That is exactly what I should have supposed of you,” said Elizabeth.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
exactly(副)まさに、ちょうど(=just)
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
should(助動)(仮定法で)(条件文の帰結節で、I ~ have+過分で過去の事柄についての想像を表わして)~だろうに
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
Elizabeth(名)エリザベス(女性名/愛称Bess、Bessie、Bessy、Beth、Betty、Eliza、Elsie、Lily、Lisa、Liz、Liza、Lizzie、Lizzy)

“You begin to comprehend me, do you?” cried he, turning towards her.

begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
comprehend(他)(~を)理解する
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
cry(他)(~を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)
turn(自)(通例副詞句を伴って)(~の方に)向く、振り向く、振り返る(toward)
towards(前)=toward

“Oh! yes—I understand you perfectly.”

perfectly(副)完全に、申し分なく

“I wish I might take this for a compliment; but to be so easily seen through I am afraid is pitiful.”

wish(他)(現在の実現不可能なことの願望を表わして)(~であればよいのにと)思う(+that)(thatは省略されるのが普通で、節内には(仮定法)過去形が用いられる)
might(助動)(仮定法過去)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(現在の推量を表わして)~するかもしれない
take(他)(~を)(~だと)思う、みなす(for)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
for(前)(資格・属性を表わして)~(だ)として、~と
compliment(名)賛辞、ほめ言葉 ・I take that as a ~. それはおほめの言葉と受け取っておきます。
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
see through ~を見通す
afraid(形)(I'm ~、I am ~で、よくない事・心配な事を表現するとき、語気をやわらげるのに用いて)(主な文に並列的または挿入的に用いて)思う
pitiful(形)余りにもひどい(下手な、くだらない)

“That is as it happens. It does not follow that a deep, intricate character is more or less estimable than such a one as yours.”

as it happens たまたま
it(代)(指示代名詞)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
necessarily(副)(否定文で)必ずしも(~でない)(部分否定)
follow(自)(itを主語として)(~からすると)当然の結果として(~ということになる)(+that)
deep(形)理解しがたい、難しい ・a deep person 人柄の測りかねる人物
intricate(形)入り組んだ、複雑な(⇔simple)
character(名)(修飾語を伴って)(~な)人、人物
more or less 多少、いくぶん
estimate(形)(人・行動が)尊重(尊敬)すべき、敬意を表すべき
such(形)(such ~ asで)~のような
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)~のような
yours(代)あなた(たち)のもの

“Lizzy,” cried her mother, “remember where you are, and do not run on in the wild manner that you are suffered to do at home.”

Lizzy(名)リジー(女性名/Elizabethの愛称)
remember(他)(~を)覚えておく、心に留めておく(+wh.)
where(副)(関係副詞)(先行詞を含む関係副詞用法で)~する所
do(助動)(否定の命令法を作って)
run on 続けざまに(べちゃくちゃ)しゃべる
in(前)(方法・形式を表わして)~で、~をもって ・in that manner そのやり方で
wild(形)(人・行為など)乱暴な、無法な、手に負えない、わがままな、放縦(ほうしょう)な
manner(名)(a ~、one's ~)態度、物腰、様子、挙動
suffer(他)(古)(人に)(~することを)許す、(黙って)(人に)(~)させる(+目+to do)
at home 自宅で

“I did not know before,” continued Bingley immediately, “that you were a studier of character. It must be an amusing study.”

before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
continue(他)(~と)(再び)話を続ける、引き続いて言う(+引用)
immediately(副)直ちに、即座に、早速
studier(名)研究家、研究者(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
must(助動)(当然の推定を表わして)~にちがいない、~に相違ない、きっと~だろう
amusing(形)人をおもしろくさせる、おもしろい、楽しい
study(名)(綿密な)研究、検討、調査

“Yes; but intricate characters are the most amusing. They have at least that advantage.”

yes(副)(相手の言葉に同意を表わして)そうだ、さよう、然り
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
at least ともかく、それでも
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
advantage(名)有利な点、強み、長所

“The country,” said Darcy, “can in general supply but few subjects for such a study. In a country neighbourhood you move in a very confined and unvarying society.”

country(名)(the ~)(都市に対して)いなか
Darcy ダーシー
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
general(形)(特定の部門に限らない)一般的な(⇔special)
supply(名)供給、配給
subject(名)(研究・調査などの)対象
for(前)(用途・指定・適否を表わして)~向きに(の)、~用に(の)
country(形)いなか(風)の、いなか育ちの
neighbourhood(名)(英)=neighborhood(名)(単数形で/集合的に/単数または複数扱い)地域(近隣)の人々
move(自)(特定の社会(集団)で)活動する、交際する(in)
confined(形)(特定の場所・集団などに)限られて、制限(限定)されて
unvarying(形)変わらない、(一定)不変の
society(名)共同体
【参考文献】
Pride and Prejudice (Penguin Classics)』Jane Austen・著
自負と偏見 (新潮文庫)小山太一・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)