『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第159回)

(テキスト161ページ、4行目〜)

I smil'd at him, and look'd pleasantly, and beckon'd to him to come still nearer; at length he came close to me, and then he kneel'd down again, kiss'd the ground, and laid his head upon the ground, and taking me by the foot, set my foot upon his head; this, it seems, was in token of swearing to be my slave for ever; I took him up, and made much of him, and encourag'd him all I could.

smil'd→smiled
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって)
look'd→looked
pleasantly(副)愛想よく
beckon'd→beckoned
beckon(自)(~を)手招きする、(~に)合図する(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に ・talk to ~と話をする
still(副)(比較級を強めて)なお(いっそう)、もっと、なおさら(=even)
at length ついに、ようやく
close(副)(空間的・時間的に)(~に)接して、すぐそばに、近くに、詰めて ・come close to ~の近くに来る
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
kneel'd→kneeled
kneel(自)ひざを曲げる、ひざまずく(down)
down(副)床に、地面に
kiss'd→kissed
kiss(他)(~に)キスする、くちづけ(接吻(せっぷん))する
his(代)彼の
take(他)(手などで)取る、つかむ ・The child took me by the hand. その子は私の手を取った(手につかまった)。
by(前)(動作を受ける体、衣服の部分を示して)(人・ものの)~を(catch、hold、leadなどの動詞とともに用い、目的語に「人・もの」を用い、さらにby以下によってその部分を示す/byの後の名詞にはtheがつく)
my(代)私の
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(seem that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+that)
in token of ~=as a token of ~のしるし(証拠)に
swear(他)(~を)誓う、宣誓する(+to do)
slave(名)奴隷
forever(副)永久に((英)では通例for everと2語につづる傾向がある)
take up(~を)取り上げる、手に取る
make much of ~ ~を重んじる、大事にする
encourag'd→encouraged
encourage(他)(人を)元気(勇気)づける、励ます(⇔discourage)
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(~の)すべてのこと(関係代名詞は通例省かれる)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい

But there was more work to do yet, for I perceiv'd the savage who I knock'd down, was not kill'd, but stunn'd with the blow, and began to come to himself; so I pointed to him, and showing him the savage, that he was not dead; upon this he spoke some words to me, and tho' I could not understand them, yet I thought they were pleasant to hear, for they were the first sound of a man’s voice that I had heard, my own excepted, for above twenty-five years.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
more(形)(many、muchの比較級)余分の、まだほかにある
work(名)(ある目的をもって努力して行なう)仕事、労働、作業、任務(⇔play)(+to do)
yet(副)(進行形かそれ自体継続の意味を持つ動詞とともに肯定文で用いて)今(まだ)、今なお、依然として
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
perceiv'd→perceived
perceive(他)(~の)(~であると)わかる(+that)
savage(名)野蛮人、未開人
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
knock'd→knocked
knock down(人を)打ち(殴り)倒す
kill'd→killed
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A nut Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
stunn'd→stunned
stun(他)(頭を打って)(人を)気絶(失神)させる ・stand ~ with a blow 一撃で失神させる
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
blow(名)強打、殴打
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
come to 意識を回復する
himself(代)(強調に用いて)彼自身/(3人称単数の男性名詞とともに用いて同格的に)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
point(自)(~を)指さす、さす(to)
show(他)(人に)(ものを)見せる、示す(+目+目)/(~を)明らかにする、証明する(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
speak(他)(人に)(言葉を)話す(to)
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉(to)
tho'(接)=though
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
think(他)(~と)思う、考える(+that)
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物語が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)(+to do)
sound(名)音、音響 ・the sound of voices 人声
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
own(代)(one's ~/独立用法で)わがもの、わが家族、いとしい者
excepted(形)(代名詞の後に用いて)~を除いて、~を除外すれば
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)・for years 何年もの間
above(前)(基準・数量など)~を超える8て)
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の

But there was no time for such reflections now the savage, who was knock'd down recover'd himself so far, as to sit up upon the ground, and I perceiv'd that my savage began to be afraid; but when I saw that, I presented my other piece at the man, as if I would shoot him; upon this my savage, for so I call him now, made a motion to me to lend him my sword, which hung naked in a belt by my side; so I did; he no sooner had it, but he runs to his enemy, and at one blow cut off his head so cleaverly, no executioner in Germany, could have done it sooner or better; which I thought very strange, for one who I had reason to believe never saw a sword in his life before, except their own wooden swords; however it seems, as I learn'd afterwards, they make their wooden swords so sharp, so heavy, and the wood is so hard, that they will cut off heads even with them, ay and arms, and that at one blow too; when he had done this, he comes laughing to me in sign of triumph, and brought me the sword again, and with abundance of gestures which I did not understand, laid it down with the head of the savage that he had kill'd, just before me.

time(名)暇、余暇(for)
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
reflection(名)熟考、内省、黙想
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
recover(他)(recover oneselfで)正気に返る
himself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
so ~ as to do ~するほどに(~だ)
far(副)(程度に関して)はるかに、大いに、ずっと
sit up(寝た姿勢から起き上がって座った姿勢になる意味で)起き直る(上がる)、上体を起こす
ground(名)(the ~)地面、地(表)・on the ground 地面に
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
present(他)(敬礼の姿勢として)(銃を)ささげ持つ
other(形)(the ~、one's ~)(二つの中の)もうひとつの、(三つ以上の中で)残りのもうひとつの
piece(名)銃、砲
as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(1人称の主語に伴い、話し手の意見・感情を婉曲に表現して)~したいと思う、~させてもらいたい
shoot(他)(人・ものを)撃つ、撃ち殺す
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
so(副)(前出の名詞・形容詞などに代わって)そう
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
motion(名)身振り、手振り、合図(=gesture)・make a motion to ~ to do ~に~するように合図する
lend(他)(人に)(ものを)貸す(⇔borrow)(+目+目)
sword(名)剣、刀
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
hang(自)(副詞句を伴って)かかる、ぶら下がっている、垂れ下がる
naked(形)(刀など)さやを抜いた
in(前)(着用を表わして)~を着て、身につけて
belt(名)(通例腰の周りにつける)ベルト、帯
by a person's side ~のそばに、~の近くに
so(副)(代名詞的に)(代動詞doの目的語として)そう、そのように
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
no sooner ~ but ~するや否や
at one blow 一撃で(の下に)
cut off(~を)切り払う(落とす)
as(副)(指示副詞)~と同様に、同じくらい
cleaverly→cleverly(副)器用に、上手に
executioner(名)死刑執行人
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Germany(名)ドイツ(ヨーロッパの共和国)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)~しているみたいだった(も同然だった)
soon(副)すみやかに、すばやく
better(副)(wellの比較級)(~より)いっそうよく
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
think(他)(~を)(~だと)思う、みなす(+目+補)
one(代)(既述の語と関係なく修飾語を伴って)(特定の)人、者
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
reason(名)理由、わけ ・have reason to do ~する理由がある
believe(他)(~と)思う、信じる(+that)
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中 ・in one's life 自分の生涯で
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
their(代)彼ら(彼女ら)の
wooden(形)木製の、木の
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
learn'd→learned
learn(他)(~を)(聞いて)知る、聞く(+that)
afterwards(副)(英)=afterward(副)のちに、あとで
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
ay(副)しかり、はい
arm(名)腕(肩と手首の間)
too(副)そのうえ、しかも
come(自)(come doingで)(~しながら)やってくる
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
in(前)~として(の)
sign(名)信号、合図 ・make a sign 合図を送る
triumph(名)勝利、征服
bring(他)(人に)(ものを)持ってくる(+目+目)
again(副)元の所(状態)へ
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
abundance(名)(an abundance of ~で)多数(の)、多量(の)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
gesture(名)(言葉に伴う、または言葉の代わりの、ひとつの)身ぶり、手まね
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的語の場合)
lay down(~を)(~に)横たえる、下に置く
just(副)(完了形・過去形とともに用いて)ほんの今(~したばかり)
before(前)(位置・場所などを表わして)~の面前(眼前)に

But that which astonish'd him most, was to know how I kill'd the other Indian so far off, so, pointing to him, he made signs to me to let him go to him, so I bade him go, as well as I could; when he came to him, he stood like one amaz'd, looking at him, turn'd him first on one side, then on t'other, look'd at the wound the bullet had made, which it seems, was just in his breast, where it had made a hole, and no great quantity of blood had follow'd, but he had bled inwardly, for he was quite dead; he took up his bow and arrows, and came back, so I turn'd to go away, and beckon'd to him to follow me, making signs to him, that more might come after them.

that(代)(指示代名詞)(関係代名詞whichの先行詞に用いて)(~するところの)もの、こと
astonish'd→astonished
astonish(他)(人を)ひどく驚かす、びっくりさせる
most(副)(muchの最上級)最も、最も多く(⇔least)
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
other(形)(the ~、one's ~)(二つの中の)もうひとつの、(三つ以上の中で)残りのもうひとつの
Indian(名)アメリカンインディアン
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
off(副)(時間・空間的に離れていることを表わして)隔たって、離れて、あちらに、遠くに ・far off ずっと遠くに
let(他)(容認・許可を表わして)(人・ものなどに)(~)させる、(人・ものなどに)(~することを)許す(+目+原形)
bad→bade(動)bidの過去形
bid(他)(人に)(~するよう)命じる、勧める(+目+原形)
as ~ as one can できるだけ
well(副)上手に、うまく
stand(自)(副詞句を伴って)(ある姿勢・状態に)立つ
like(前)~のような、~に似た
one(代)(後に修飾語を伴って/複数形なし)(非特定の)人
amaz'd→amazed(形)びっくりした、仰天した、あっけにとられた
look at ~ ~を見る、眺める、熟視する
wound(名)(刃物・銃砲などによる深い)傷、負傷、けが
turn'd→turned
turn(他)(副詞句を伴って)(回転させて)(~の)方向(位置)を変える
first(副)(何はさておいても)まず
on(前)(近接を表わして)~に接して、~に面して ・on ~ side ~側に
one(形)(基数の1)(another、the otherと対照的に)一方の、片方の
t'other→the other
other(代)(the ~)(二つのうちの)ほかの一方(の人)、他方
bullet(名)(小銃・ピストルなどの)銃弾、弾丸
make(他)(傷つけたり、壊したりして)作る、こしらえる
in(前)(特定の部分を表わして)~の、~に関して ・a wound in the head 頭の傷
breast(名)胸
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
great(形)(通例数量を表わす名詞を伴って)多数の、多量の、たくさんの
quantity(名)(ある特定の)分量、数量(=amount)・a great quantity of ~ 多量の
follow'd→followed
follow(自)後ろについていく(くる)
bled(動)bleedの過去形・過去分詞
bleed(自)出血する
inwardly(副)内部(内側)に(で)
bow(名)弓
arrow(名)矢
come back 帰る、戻る
turn(自)(通例副詞句を伴って)(~の方に)向く、振り向く、振り返る
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために
more(代)(複数扱い)より多くの数のもの(人)(⇔fewer)
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)~するために、~できるように
come after ~ ~を追いかけてくる
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)