『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第175回)

(テキスト177ページ、3行目〜)

But I wrong'd the poor honest creature very much, for which I was very sorry afterwards.

wrong'd→wronged
wrong(他)(人を)誤解する
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
honest(形)(人が)正直な、実直な
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
afterwards(副)(英)=afterward(副)のちに、あとで

However, as my jealousy increas'd, and held me some weeks, I was a little more circumspect, and not so familiar and kind to him as before; in which I was certainly in the wrong too, the honest grateful creature having no thought about it, but what consisted with the best principles, both as a religious Christian, and as a grateful friend, as appear'd afterwards to my full satisfaction.

as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
my(代)私の
jealousy(名)油断のない配慮、警戒心
increas'd→increased
increase(自)(数量・程度などが)ふえる、増加する、増大(増進)する
week(名)週(日曜日から土曜日まで/しばしば前置詞を伴わずthis、last、next、everyなどとともに副詞的に用いる)
little(副)(a ~で肯定的用法で/しばしば比較級の形容詞・副詞に伴って)少し、少しは
more(副)もっと、いっそう
circumspect(形)用心深い、慎重な、用意周到な(=cautious)
so(副)(so ~ as ~で)(否定語の後で)~ほどには~、~と同じ程度には~(でない)
familiar(形)(人が)親しい、心安い
kind(形)親切な、優しい、思いやりのある(⇔unkind、nasty)(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
as(接)(so ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
be in the wrong 誤っている、悪い(⇔be in the right)
grateful(形)謝意を表わす
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え ・have a thought 思いつく
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
consist(自)(古)(~と)両立する、一致する(with)
with(前)(一致・調和を表わして)~と
principle(名)原理、原則
both(副)(both ~ and ~で相関接続副詞として)~も~も(両方とも)
as(前)~として
religious(形)敬虔(けいけん)な、信心深い(=devout/⇔irreligious)
Christian(名)キリスト教徒、キリスト(教)信者、クリスチャン
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
appear'd→appeared
appear(自)明白である、はっきりしてくる
to a person's satisfaction(文修飾)人が満足したことには

While my jealousy of him lasted, you may be sure I was every day pumping him, to see if he would discover any of the new thoughts, which I suspected were in him; but I found every thing he said was so honest, and so innocent, that I could find nothing to nourish my suspicion; and, in spite of all my uneasiness he made me at last entirely his own again, nor did he in the least perceive that I was uneasy, and therefore I could not suspect him of deceit.

full(形)最高の、最大限の、精いっぱいの
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
last(自)(通例副詞句を伴って)(時間的に)続く
may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎~、~ごと(しばしば副詞句として用いる)・every day 毎日
day(名)(副詞的に)~日 ・every day 毎日 ・one day(過去の)ある日
pump(他)(~を)(人から)聞き出す
see(他)(~を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)~かどうか
discover(他)(古)(秘密などを)明かす(=disclose)
any(代)(疑問文・条件節でany of ~の形か既出名詞の省略の形で用いて)何か、だれか(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
suspect(他)(~ではないかと)思う(思う内容は通例よくないこと、望ましくないことを表わす)(+that)
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、~には
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
innocent(形)無邪気な、純真な、あどけない(=naive)
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
nourish(他)(人が)(望み・怒り・恨みなどを)抱く
suspicion(名)容疑、疑い
in spite of ~ ~にもかかわらず
uneasiness(名)不安、心配
make(他)(~を)生じさせる、(~の)原因となる
at last 最後に、とうとう(=finally)
entirely(副)まったく、完全に(=completely)
his(代)彼の
own(代)(one's ~/独立用法で)わがもの、わが家族、いとしい者
again(副)元の所(状態)へ
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)~もまた~ない(「nor+助動詞+主語」の倒置が起きる)
do(助動)(強調・釣り合いなどのため述語(の一部)を文頭に置く時に)
not in the least 少しも~ない、ちっとも~でない
perceive(他)(~に)気づく
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
uneasy(形)不安な、心配な、気にかかる
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
suspect(他)(人に)疑いをかける、(人を)怪しいと思う(of)
deceit(名)詐欺

One day walking up the same hill, but the weather being hazy at sea, so that we could not see the continent, I call'd to him, and said, Friday, do not you wish yourself in your own country, your own nation?

one(形)(基数の1)(時を表わす名詞のの前に用いて)ある ・one day(過去か未来の)ある日
walk up 歩いて上がる(登る)
same(形)(this、that、these、thoseに続いて)例の、あの、その、~とかいう
hazy(形)かすんだ、もやのかかった(深い)・hazy weather かすんだ(暑い)天気
at sea 海上に(で)
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
continent(名)大陸
call'd→called
call(自)(人に)叫ぶ(to)
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
wish(他)(人が)(~を)望む
yourself(代)(再帰的に用いて)あなた自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
country(名)(通例one's ~)本国、祖国、故国
nation(名)(北米先住民の)部族

Yes, he said, I be much O glad to be at my own nation.

much(副)(一部の形容詞を修飾して)とても、非常に
O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦情・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!
glad(形)うれしくて、喜ばしくて(+to do)(⇔sad)

What would you do there, said I, would you turn wild again, eat mens flesh again, and be a savage as you were before.

what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的格の場合)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(強い願望・選択を表わして)~したいと思う
turn(自)(~に)なる(=become)(+補)
wild(形)(人・部族など)未開の、野蛮な
savage(名)野蛮人、未開人
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)~のような

He lookt full of concern, and shaking his head, said, No, no, Friday tell them to live good, tell them to pray God, tell them to eat corn bread, cattle flesh, milk, no eat man again:

lookt→looked
look(自)顔つき(様子)が(~)だ(+補)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
concern(名)心配、疑念、関心、気づかい、配慮
no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)
tell(他)(人に)(~するように)言う、命じる、注意(警告)する(+目+to do)
live(自)(~な)生活をする(+補)
good(形)(道徳的に)良い、善良な、有徳の(⇔evil)・a good life 人に恥じない生活
pray(他)(~を)祈る
corn(名)(英)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
cattle(名)(複数扱い)牛、畜牛
flesh(名)(人間・動物の)肉
milk(名)牛乳、ミルク
man(名)(無冠詞で総称的に)(動物と区別して)人、人間

Why then, said I to him, They will kill you.

why(間)(無冠詞で総称的に)(動物と区別して)人、人間
then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では

He look'd grave at that, and then said, No, they no kill me, they willing love learn:

look'd→looked
grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
that(代)(指示形容詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
willing(形)(~するのを)いとわないで、(~する)用意がある、~してもかまわない(=prepared/⇔unwilling)(+to do)
love(他)(~を)好む、愛好する、(大)好きである(+to do)
learn(自)学ぶ、習う、覚える

He meant by this, they would be willing to learn.

mean(他)(人が)(~で)(~を)意味する、(~の)意味で言う
by(前)(輸送・伝達の手段を表わして)~によって、~で
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こうお、こういう、このこと

He added, they learn'd much of the bearded mans that come in the boat.

add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
learn'd→learned
much(代)(単数扱い)(通例否定・疑問文で)多量、たくさん(how、too、as、soなどとともに用いる時、または主語(の一部)になる時や特定の言い方では肯定文でも用いる)
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の
bearded(形)あごひげ(のぎ)のある
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)/(主語として)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)(乗り物など)に乗って

Then I ask'd him if he would go back to them?

ask'd→asked
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+目+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)~どうか
go back(~へ)戻る、帰る(to)
to(前)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に

He smil'd at that, and told me that he could not swim so far.

smil'd→smiled
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)/(+目+wh.)
swim(自)泳ぐ、水泳する
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい

I told him I would make a canoe for him.

would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
canoe(名)カヌー(paddleでこぐ小舟)

He told me, he would go if I would go with him.

go with ~ ~と一緒に行く、~に同行する

I go! says I, why, they will eat me if I come there?

will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう

No, no, says he, me make they no eat you, me make they much love you.

make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
much(副)(動詞で修飾して)おおいに、たいそう、非常に

He meant, he would tell them how I had kill'd his enemies, and sav'd his life, and so he would make them love me; then he told me, as well as he could, how kind they were to seventeen white men, or bearded men, as he call'd them, who came on shore there in distress.

how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって~するか
kill'd→killed
sav'd→saved
save(他)(危険などから)(人・生命・財産などを)救う、救助する、助ける ・save a person's life 人の命を救う
life(名)(個人の)命、生命 ・save a person's life 命を救う
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
as ~ as one can できるだけ
well(副)上手に、うまく
how(副)(程度を尋ねて)(節を導いて)
seventeen(形)(基数の17)17の、17個の、17人の
white man(名)白人
or(接)(普通コンマの後で類義語句・説明語句を導いて)すなわち、言い換えれば
as(代)(関係代名詞)(前の主節の一部を先行詞として、非制限的に用いて)~もそうであるように
call'd→called
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
on shore 陸に、上陸して ・come on shore 上陸する
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
distress(名)(船舶・航空機の)遭難 ・in distress 遭難(難破)して

From this time I confess I had a mind to venture over, and see if I could possibly join with these bearded men, who I made no doubt were Spaniards or Portuguese; not doubting but if I could we might find some method to escape from thence, being upon the continent, and a good company together, better than I could from an island 40 miles off the shore, and alone without help.

from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
time(名)(特定の)時、時期
confess(他)(罪・隠し事などを)告白する、白状する、打ち明ける(+that)
mind(名)(+to do)(~する)意向、つもり ・have a mind to do ~したいという気がある
venture(自)(副詞句を伴って)危険を冒して(思い切って)行く
over(副)(街路・川・海などを)越えて、向こうへ
see(他)(~を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の条件節、または願望を表わす名詞節に用いて)~できる(なら)
possibly(副)(疑問文で)どうにかして、何とか
join(自)(~で)(~と)行動を共にする、一緒になる(with)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)~と
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
no doubt 疑いなく、確かに(=undoubtedly)
Spaniard(名)スペイン人
Portuguese(名)ポルトガル
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
doubt(他)(~を)疑う、(~に)疑念をもつ、(~かどうかを)疑わしいと思う(+that)
but(接)(従位接続詞)(しばしばbut thatで否定文または疑問文に用いられたdoubt、denyなどのあとに名詞節を導いて)~ということ
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在の事実に反する仮定を表わす場合)(if節中では過去形を用い、帰結の主節には通例would、shouldなど助動詞の過去形が用いられる)
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)~するかもしれない(のだが)
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
method(名)(論理的で組織立った)方法、形式
from thence そこから
company(名)(時に複数扱い)仲間、連れ、一緒に過ごす人
together(副)合体させて、全体として
mile(名)マイル(距離の単位/1760 yards、約1.6 km)
off(前)~の沖に(で)
shore(名)(海・湖・川の)岸
help(名)援助、手伝い
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)