『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第185回)

(テキスト187ページ、1行目〜)

1 Kill'd by ditto, in the wood.

Kill'd→Killed
ditto(名)同上、同断、同前(同一文句の省略に用いる)
wood(名)森

3 Kill'd by the Spaniard.

Spaniard(名)スペイン人

4 Kill'd, being found dropp'd here and there of their wounds, or kill'd by Friday in his chase of them.

find(他)(~を)(偶然)見つける、ふと見つける(+目+過分)/(+目+補)
dropp'd→drooped
drop(自)(通例副詞句を伴って)(人が)(ばったり)倒れる、疲れて倒れる
here and there あちこちに(へ)、ここかしこに
of(前)(原因を表わして)~のため、~で
their(代)彼ら(彼女ら)の
wound(名)(刃物・銃砲などによる深い)傷、負傷、けが
in(前)(理由・動機を表わして)~のために、~の理由で
his(代)彼の
chase(名)(しばしばthe ~)追跡、追撃(=pursuit)
of(前)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の

4 Escap'd in the boat, whereof one wounded if not dead.

Escap'd→Escaped
in(前)(乗り物など)に乗って
whereof(副)(関係副詞)それの、それについて、そのうちの
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
wounded(形)負傷した、傷ついた
if not ~でないとしても

21 in all.

in all 全部で、合計で(=altogether)

Those that were in the canoe, work'd hard to get out of gun-shot; and though Friday made two or three shot at them, I did not find that he hit any of them.

those(代)(指示代名詞)(whoなどの関係代名詞を伴って)(~な)人々(⇔these)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
canoe(名)カヌー(paddleでこぐ小舟)
work'd→worked
work(自)働く、仕事をする ・work very hard 一生懸命に仕事をする
hard(副)一生懸命に、骨を折って、熱心に ・work hard 一生懸命に働く
get out of ~ ~の届かないところ(範囲外)に行く
gunshot(名)弾着距離 ・out of gunshot 射程外に
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
shot(名)発砲、発射(at)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって)
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
hit(他)(~に)(うまく)当たる、命中する
any(代)(否定文で、any of ~の形か既出名詞の省略の形で用いて)何も、だれも
of(前)(部分を表わして)~の中の

Friday would fain have had me take one of their canoes, and pursu'd them; and indeed I was very anxious about their escape, least carrying the news home to their people, they should come back, perhaps, with two or three hundred of their canoes, and devour us by meer multitude; so I consented to pursue them by sea, and running to one of their canoes, I jump'd in, and bad Friday follow me; but when I was in the canoe, I was surpris'd to find another poor creature lye there alive, bound hand and foot, as the Spaniard was, for the slaughter, and almost dead with fear, not knowing what the matter was; for he had not been able to look up over the side of the boat, he was ty'd so hard, neck and heels, and had been ty'd so long, that he had really but little life in him.

would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)~するつもりだったのに
fain(古)(副)(would fainで)喜んで、快く
have(他)(古)(will、wouldを伴って)(~に)ぜひ(~して)もらいたいと思う
take(他)(乗り物に)乗る
pursu'd→pursued
pursue(他)(獲物・犯人などを)追う、追跡する
anxious(形)心配して、案じて、気にして(=concerned)(about)
escape(名)脱出、逃亡、逃避
least→lest(接)~しないように、するといけないから(=in case)
carry(他)(話などを)(~に)伝える ・carry the news to ~ その知らせを~に伝える
home(副)自国へ、故国へ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
people(名)(複数扱い)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
should(助動)(仮定法で)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
come back 帰る、戻る
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
hundred(代)(複数扱い)100個、100人
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
devour(他)(動物・人が)(食物を)むさぼり食う、がつがつ食う
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく~にすぎない
multitude(名)大勢、多数
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
consent(自)(~を)承諾する、(~に)同意する(⇔dissent)(+to do)
by sea 海路で、船で
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
jump'd→jumped
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
bad→bade(動)bidの過去形
bid(他)(人に)(~するよう)命じる、勧める(+目+原形)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
surpris'd→surprised(形)驚いた、びっくりした(+to do)
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
lye→lie(時)(~の状態で)横になっている(+補)
alive(形)生きて(⇔dead)
bound(動)bindの過去形・過去分詞
bind(他)(ものを)縛る、くくる、(~に)縛りつける ・bind a person hand and foot 人の手足を縛り上げる
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
slaughter(名)屠畜(とちく)、屠殺
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために ・with fear 怖くて
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
matter(名)(the ~)困ったこと、やっかいなこと(主語にはならない)・What's the matter? どうしたの。
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
look up 見上げる、目を上げる
side(名)(前後・上下以外の)側面、横、わき(of)
ty'd→tied(形)(ひもなどで)結ばれた、くくられた
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
hard(副)しっかりと、かたく
heel(名)(人の)かかと
long(副)長く、長い間、久しく
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
but(副)ただ、ほんの、~だけ
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
life(名)(個人の)命、生命
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、~には

I immediately cut the twisted flags, or rushes, which they had bound him with, and would have helped him up; but he could not stand, or speak, but groan'd most piteously, believing it seems still that he was only unbound in order to be kill'd.

immediately(副)直ちに、即座に、早速
cut(他)(ものを)切り離す
twisted(形)ねじれた、よじれた
flag(名)(植)葉が剣状の植物(アヤメ・キショウブ・ショウブ・ガマなど)
rush(名)(植)イグサ、イ、トウシンソウ(灯心草)(むしろ・かごなどを作る)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
up(副)体を起こして
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
groan'd→groaned
groan(自)(苦痛・悲しみなどで)うめく
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
piteously(副)<piteous(形)哀れみを催させる、痛ましい、悲惨な
believe(他)(~と)思う、信じる(+that)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(seem that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
unbound(形)足かせをはずされた、縄目を解かれた
in order to do ~する目的で、するために(は)

When Friday came to him, I bad him speak to him, and tell him of his deliverance, and pulling out my bottle, made him give the poor wretch a dram, which, with the news of his being deliver'd, reviv'd him, and he sat up in the boat; but when Friday came to hear him speak, and look in his face, it would have mov'd any one to tears, to have seen how Friday kiss'd him, embrac'd him, hugg'd him, cry'd, laugh'd, hollow'd, jump'd about, danc'd, sung, then cry'd again, wrung his hands, beat his own face and head, and then sung, and jump'd about again, like a distracted creature:

come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
tell of ~(~のこと)を話す、語る
deliverance(名)救出、救助
pull out(~を)引き抜く、引き出す
my(代)私の
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
wretch(名)哀れな人、みじめな人 ・a poor wretch かわいそうな人
dram(名)(ウイスキーなどの)微量、ひと口
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
deliver'd→delivered
deliver(他)(古)(人を)(~から)救い出す、救出する(from)・deliver a person from danger 人を危険から救い出す
reviv'd→revived
revive(他)(~を)生き返らせる、よみがえらせる、回復させる
sit up(寝た姿勢から起き上がって座った姿勢になる意味で)起き直る(上がる)、上体を起こす
come(自)(come to doで)(~しに)来る
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+原形)
look in ~ ~の中をのぞき込む
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)~しただろう
mov'd→moved
move(他)(人を)感動させる ・I was moved to tears. 感動のあまり涙が出た。
to(前)(結果・効果を表わす句を導いて)
tear(名)(通例複数形で)涙
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+wh.)
how(副)(程度を尋ねて)(節を導いて)
kiss'd→kissed
kiss(他)(~に)キスする、くちづけ(接吻(せっぷん))する
embrac'd→embraced
embrace(他)抱きしめる(=hug)
hugg'd→hugged
hug(他)(人・人形などを)(通例愛情をもって)抱き締める(=embrace)
cry'd→cried
laugh'd→laughed
hollow'd→hallooed
halloo(自)しっ(おーい)と叫ぶ
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちことに、あちらこちらへ、方々に
danc'd→danced
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
wrung(動)wringの過去形・過去分詞
wring(他)(手を)固く握る
beat(他)(~を)続けざまに打つ、たたく
like(前)~のような、~に似た
distracted(形)取り乱した、狂気のような

It was a good while before I could make him speak to me, or tell me what was the matter; but when he came a little to himself, he told me, that it was his father.

it(代)(it is(was)~ that(who、whom、which、etc.)の構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
good(形)(強意語として)相当な、かなりの ・a good while かなり長い間
while(名)(a ~)(短い)間、暫時(ざんじ)
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+wh.)/(+目+that)
come to 意識を回復する、正気づく(=come around)
little(副)(a ~で肯定的用法で)少し、少しは
himself(代)(強調に用いて)彼自身/(3人称単数の男性(代)名詞とともに用いて同格的に)

It is not easy for me to express how it mov'd me to see what extasy and filial affection had work'd in this poor savage, at the sight of his father, and of his being deliver'd from death; nor indeed can I describe half the extravagancies of his affection after this; for he went into the boat and out of the boat a great many times:

for(前)(不定詞の主語関係を示して)~が(~する)
express(他)(思想などを)(言葉で)表現する、言い表わす(+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
extasy→ecstasy(名)狂喜、歓喜
filial(形)子(として)の
affection(名)(人が子供・妻などに示すような)愛情、優しい思い
work'd→worked
work(自)(人・感情などに)働きかける、影響を与える、(~するように)(人に)働きかける
savage(名)野蛮人、未開人
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
sight(名)(またa ~)見ること、見えること、一見 ・at the sight of ~を見て
from(前)(抑制・防止などを表わして)~から ・save A from B AをBから救う
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)~もまた~ない(「nor+助動詞+主語」の倒置が起きる)
describe(他)(~を)言葉で述べる、記述する、描写する
half(形)(冠詞またはone'sのついた名詞の前に置いて)~の半分の
extravagancy=extravagance(名)濫費、浪費
after(前)(順序・場所を表わして)~のあとに、~の後ろに続いて
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
go into ~ ~に入る
out of(前)~の中から外へ、~の外へ(⇔into)
a great many ~ 非常にたくさんの~、多数の~
time(名)(頻度を表わし、通例副詞句をなして)回、度 ・many times 何度も、たびたび
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)