この週末は、ブルーレイで『サイコ3/怨霊の囁き』を見た。
- 発売日: 2018/11/21
- メディア: Blu-ray
監督はアンソニー・パーキンスが兼任。
撮影は、『ダーティハリー』『猿の惑星・征服』『シノーラ』『荒野のストレンジャー』『アウトロー』『アルカトラズからの脱出』『ダーティハリー4』のブルース・サーティース。
主演は、『サイコ』『審判』『サイコ2』のアンソニー・パーキンス。
ユニバーサル・ピクチャーズ。
カラー、ワイド。
「神様なんていないわよ!」と叫ぶ修道女のモーリーン(ダイアナ・スカーウィッド)。
修道院の尖塔に駆け上り、飛び降りようとする。
誤って、止めに来たシスターを転落死させてしまう。
修道院を去るモーリーン。
タイトル・バックは、まるでマカロニ・ウェスタンのような荒野を歩くモーリーン。
ヒッチハイクをするモーリーン。
車に乗せてくれたのは、デューク(ジェフ・フェイヒー)。
彼はロスでロック・スターになるのが夢。
ギターを命よりも大切にしている。
夜になって、ざんざ降りの雨。
車がスリップしたので、車を停めるデューク。
モーリーンは車内で眠る。
彼女に迫るデューク。
車を飛び出すモーリーン。
翌朝、ベイツ・モーテル。
ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)がしばらく留守にしていたので、荒れ放題。
ノーマンは、小鳥を毒餌で殺して、剥製を作るのが趣味。
ふと、前作でスプール夫人を殴り殺したことを思い出す。
そして、幻覚。
そこへ、デュークの車が到着する。
カネがないデュークは、ベイツ・モーテルでバイトをすることにする。
時給は5ドル。
この時代の貨幣価値では普通なのか。
ノーマンは、ハンバーガーを買って来ると言って、カフェに行く。
ノーマンを捜しに来たというトレイシー・ヴェナブルという中年女がいる。
彼女は犯罪者保護をしているという。
胡散臭い。
前作で登場した保安官もいる。
もうノーマンのことはそっとしておいてやれというスタンス。
そこへ、ヒッチハイクをしてモーリーンが到着する。
彼女を見て、ノーマンは第1作のマリオン(シャワー室で殺された女性)を思い出す。
あんなに美人ではないが。
そそくさと店を後にするノーマン。
安い宿を求めて、モーリーンがベイツ・モーテルにやって来る。
彼女との再会にニヤつくデューク。
モーリーンは1号室に宿泊する。
ここは曰くつきの部屋であった。
ノーマンは母親と話している。
「あの女が邪魔なら殺してしまえばいい。じゃあ、私がやるよ」という母親。
ここが続編の限界なのだが、1作目では目新しかった母親とのやり取りが、観客は既にトリックを知っているのだ。
モーリーンが泊まった部屋には、分厚い『HOLY BIBLE』がある。
まあ、日本の安ホテルにもあるからな。
しかし、修道院から逃げ出して来て、罪の意識があるモーリーンには耐えられない。
泣き出すモーリーン。
一方、デュークはバーへ。
先程のトレイシーがいる。
デュークは彼女に声を掛ける。
よくこんなオバサンをナンパするな。
最初は相手にしなかったトレイシーだが、デュークがベイツ・モーテルで働いていると知り、突然態度を変える。
その頃、ノーマンはテレビを見ていた。
映っているのは『ジョーズ』か?
ノゾキ穴からモーリーンの部屋のシャワーを覗くノーマン。
そして、包丁を手に彼女の部屋へ。
しかし、ノーマンが浴室に行くと、モーリーンはカミソリで自ら手首を切り、浴槽は真っ赤に染まっていた。
一方、デュークはトレイシーからノーマンの身の上を聞かされ、彼が殺人鬼であったことを知る。
その頃、モーリーンは聖マシュー病院に運ばれていた。
彼女は、女装して包丁を振り上げたノーマンを、薄れ行く意識の中で、あろうことか聖母マリアだと勘違いしていたのであった。
ノーマンを追って、病院にはトレイシーと保安官。
モーリーンはノーマンに、助けてくれたお礼を言う。
ノーマンは、「治るまでモーテルにいていいですよ」と慰める。
しかし、ノーマンはまた母親と彼女について会話をするのであった。
一方、デュークはバーにいたケバい女をナンパして、モーテルに連れ込む。
女は、モーテルの外の製氷機を開けようとするが、カギが掛かっている。
そこを通り掛かるノーマン。
部屋で裸のデュークと女がイチャつく。
しかし、一発終えると、デュークは彼女を裸のまま部屋の外へ放り出す。
何てヒドイ野郎だ!
女は服を着ながら公衆電話へ。
その背後から包丁でザクザク!
「母さん、何てことだ! 母さん、血が!」と叫ぶノーマン。
翌朝、早起きして公衆電話を掃除しているノーマン。
その頃、モーリーンは神父に懺悔をしている。
未だ聖母マリアのことを信じて熱っぽく話す。
ノーマンが病院へモーリーンを迎えに行っている時、トレイシーが訪ねて来る。
彼女はノーマンのことを調べようとしている。
帰って来たノーマンは、彼女に「もう二度とここに来ないで下さい」と告げる。
さあ、これからどうなる?
まあ、1作目はサスペンスの神様ヒッチコックの傑作だから映画史に残ったが、本作は最早、普通のホラー映画。
特に、80年代なんて、ホラー映画が粗製乱造されているからな。
アンソニー・パーキンスが監督したというのも、他と差別化するための、話題作りの一環だろう。
本作は、謎解きが中心になるが、演出が安っぽく、先の展開が見える。
しかし、これでも未だ次回作があるのだからなあ。
いよいよ、ハリウッド映画界が続編とリメイクしかない状況に突入しているのであった。
Psycho 3 Trailer 1986