『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第6回)

(テキスト5ページ、1行目~)

‘Christmas among the rest. But I am sure I have always thought of Christmas time, when it has come round — apart from the veneration due to its sacred name and origin, if anything belonging to it can be apart from that — as a good time: a kind, forgiving, charitable, pleasant time: the only time I know of, in the long calendar of the year, when men and women seem by one consent to open their shut-up hearts freely, and to think of people below them as if they really were fellow-passengers to the grave, and not another race of creatures bound on other journeys. And therefore, uncle, though it has never put a scrap of gold or silver in my pocket, I believe that it has done me good, and will do me good; and I say, God bless it!’

among(前)(同種類)の中ですぐれた
rest(名)(the ~)残り、残余(不可算をさす時は単数扱い、可算(複数名詞)をさす時は複数扱い)
sure(形)確信して(⇔unsure)(+that)
think of ~ ~のことを(~と)考える、みなす(+as 補)
Christmastime(名)クリスマス季節(クリスマス前後の時期/12月半ばごろから正月過ぎまで)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
come round(英)=come around(季節などが)巡ってくる
apart from ~ ~は別として、~を除いて
veneration(名)尊敬、崇拝
due to ~(前置詞的に)~のため、~の結果
its(代)それの、あれの、その
sacred(形)神聖な
origin(名)起源、発端
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在・過去・未来の実現の可能性のある事柄について推量する場合)(この場合は未来(未来完了)のことでもif節には現在(現在完了)時制を用いる)
anything(代)(疑問文・条件節に用いて)何か
belong(自)(~に)属する、(~の)ものである(to)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)
apart(形)(~から)離れて(from)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
good(形)楽しい、愉快な ・a good time 楽しい時
time(名)(特定の)時、時期
kind(形)親切な、優しい、思いやりのある(⇔unkind、nasty)
forgiving(形)(快く)許す、寛大な、とがめ立てしない
charitable(形)(人を判断するのに)寛大(寛容)な(⇔uncharitable)
pleasant(形)(人に喜びを与える意味で)(物事が)楽しい、愉快な、気持ちのよい、快適な(⇔unpleasant)
know(自)(直接ではないが)(~のことを)間接的に知って(聞いて)いる(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
in(前)(全体との関係を表わして)~の中で、~のうちで
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる
calendar(名)(通例the ~)カレンダー、暦
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(~すると)その時
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to do)
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
one(形)(基数の1)一体の、一致した
consent(名)(意見・感情の)一致 ・with one consent=by common(general)consent 異議なく、満場一致で
open(他)(心・目を)(~に)開く、大きくする、啓発する
their(代)彼ら(彼女ら)の
shut up(形)閉じた(⇔open)
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
freely(副)遠慮なく、腹蔵なく
people(名)(複数扱い)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
below(前)(地位・身分など)~より下位に(の)、~に劣る
as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
fellow(形)同行する、道連れの ・a fellow passenger 同乗(同船)者
passenger(名)乗客、旅客
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで
grave(名)墓、死体を埋める穴
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)~でなく
another(形)別の、ほかの
race(名)人種
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
bound(形)(人が)(~へ)行くところで、(~への)途中にあって
on(前)(運動の途中を表わして)~(の途中)で
journey(名)(人生などの)行路、遍歴
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
put in(~を)入れる
scrap(名)(a ~/否定文で)少し、わずか(of)
silver(名)銀
my(代)私の
believe(他)(~と)思う、信じる(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
do a person good(人(の体)の)ためになる
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
bless(他)(神が)(人などに)恵みを授ける、祝福する ・God bless you! あなたの上に神のみ恵みがあらんことを。

The clerk in the tank involuntarily applauded: becoming immediately sensible of the impropriety, he poked the fire, and extinguished the last frail spark for ever.

clerk(名)(銀行・会社の)事務員、社員
tank(名)(水・油・ガスなどの)タンク
involuntarily(副)思わず知らず
applaud(自)拍手かっさいする
become(自)(~に)なる(+補)
immediately(副)直ちに、即座に、早速
sensible(形)(~に)感づいて、(~を)意識して(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
impropriety(名)不正、間違い
poke(他)(うずみ火などを)かき立てる ・He poked the fire up. 彼は火をつっついて燃えあがらせた。
fire(名)(暖房・料理用の)火、炉火、炭火、たき火
extinguish(他)(火・光などを)消す(=put out)
last(形)最後に残った、おしまいの
frail(形)はかない
spark(名)火花、火の粉
forever(副)永久に((英)では通例for everと2語につづる傾向がある)

‘Let me hear another sound from you,’ said Scrooge, ‘and you’ll keep your Christmas by losing your situation. You’re quite a powerful speaker, sir,’ he added, turning to his nephew.

let(他)(命令法で/3人称の目的語を伴い、警告・脅し・あきらめなどを表わして)(~に)(~して)みるがよい
sound(名)音、音響
from(前)(送り主・発信人などを表わして)~から(の)
Scrooge スクルージ(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
and(接)(等位接続詞)(命令法またはそれに相当する語句の後に用いて)もしそうすれば
you'll you will(shall)の短縮形
keep(他)(儀式・習慣などを)行なう、祝う ・keep Christmas クリスマスを祝う
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
lose(他)(~を)(維持できず)失う
situation(名)(人が置かれる)立場、境遇
you're you areの短縮形
quite(副)(程度を表わす形容詞・動詞などを修飾して)(英)(思ったより)かなり、なかなか(この用法は通例(英)/(英)では必ずしもほめ言葉にはならない点に注意)
powerful(形)(演説・論旨など)人を動かす、説得力のある
speaker(名)雄弁家
sir(名)(意見などをする時または皮肉に)君!、おい!、こら!
add(他)(言葉を)付け加える(+引用)
turn(自)(通例副詞句を伴って)(~の方に)付く、振り向く、振り返る(to)
his(代)彼の

‘I wonder you don’t go into Parliament.’

wonder(他)(~に)驚く(+that)
don't do notの短縮形
go into ~(職業などとして)~に入る、従事する
Parliament(名)(英国)議会(上院(the House of Lords)と下院(the House of Commons)から成り、上院議員は貴族(peers)と高位聖職者(prelates)で、下院議員は各選挙区から選出される/英連邦内諸国の議会にも用いる)

‘Don’t be angry, uncle. Come! Dine with us to-morrow.’

angry(形)(~に)怒って、腹を立てて
come(自)(間投詞的に用いて、いらだち、誘い、督促・再考などを表わして)さあ、これ(=come on)
dine(自)食事をする、正餐(せいさん)(晩餐)をとる

Scrooge said that he would see him — yes, indeed he did. He went the whole length of the expression, and said that he would see him in that extremity first.

would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
see(他)(人に)会う、面会する
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
go(他)(人に)(~と)言う
whole(形)(部分に)分けない、まるのままの(で)、まるごと(の)
length(名)(端から端までの)長さ
expression(名)(言葉の)言い回し、語法
that(形)(指示形容詞)(軽蔑などの感情をこめて用いて)例の、あの(⇔this)
extremity(名)(古)最後(=end)
first(副)(would、willとともに用いて)(~するくらいなら)まず(~する)、むしろ(~のほうを選ぶ)、いっそ(~のほうがよい)

‘But why?’ cried Scrooge’s nephew.

cry(他)(~を)大声で叫ぶ、どなる(+引用)

‘Why?’

‘Why did you get married?’ said Scrooge.

do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
get married(~と)結婚する

‘Because I fell in love.’

fall in love ほれる、恋する

‘Because you fell in love!’ growled Scrooge, as if that were the only one thing in the world more ridiculous than a merry Christmas.

growl(他)怒って言う、どなる(+引用)
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの~だけ
one(形)(基数の1)(the ~、one's ~)唯一の
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
in the world(最上級を強めて)世界中で
more(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(~より)もっと(than)
ridiculous(形)ばかげた、ばかばかしい、おかしい(=absurd)
merry(形)笑い楽しい ・Merry Christmas! クリスマスおめでとう。

‘Good afternoon!’

good afternoon(間)(午後のあいさつに用いて)(別れる時)さようなら!

‘Nay, uncle, but you never came to see me before that happened. Why give it as a reason for not coming now?’

nay(副)(古)否、いや(=no/⇔yea、aye)
come(自)(come to doで)(~しに)来る
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
give(他)(人に)(例・模範を)示す
as(前)~として
for(前)(cause、reason、ground、motive、foundationなどの後で用いて)~に対しての、~すべき
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない

‘Good afternoon,’ said Scrooge.

’I want nothing from you; I ask nothing of you; why cannot we be friends?’

ask(他)(人に)(物事を)頼む、要請する、求める(of)
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)