あけましておめでとうございます。
今年も拙ブログをよろしくお願いします。
さて、新年最初のブルーレイ鑑賞は『イントレランス』。
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: Blu-ray
監督は、『國民の創生』のD・W・グリフィス。
助監督は、『魔人ドラキュラ』のトッド・ブラウニング。
あの『フリークス』の監督だな。
さらに、『國民の創生』(助監督)のW・S・ヴァンダイク、『國民の創生』(助監督)のジャック・コンウェイ、『オズの魔法使い』『風と共に去りぬ』(いずれも監督)のヴィクター・フレミング、『國民の創生』『サンセット大通り』のエリッヒ・フォン・シュトロハイム。
主演は、『國民の創生』のリリアン・ギッシュ。
共演は、『國民の創生』のメエ・マーシュ、『國民の創生』のエルマー・クリフトン、『國民の創生』のウォーレス・リード、『國民の創生』『わが谷は緑なりき』のドナルド・クリスプ。
これも『國民の創生』と並んで、いつかは見なければと思っていた作品だが、ようやく見ることが出来た。
グリフィスの代表作としては、こちらの方が有名だろう。
多分、映画史の教科書の1ページ目に出て来るのではないか。
『國民の創生』以上に、撮影・編集技術が確立されている。
クローズ・アップも多数ある。
エイゼンシュテインは、本作の影響を受けて、モンタージュ理論を組み立てたという。
ドローンなんかもちろんない時代に、気球を使って俯瞰撮影をしたらしい。
語り草になっているバビロンのセットの巨大さたるや。
はっきり言って、ハリウッド映画のスペクタクルは、100年前に既にやり尽くされているから、今の映画は、CGでごまかす以外に能がない。
この作品は、舞台が四つの時代に分かれている。
ゆりかごが狂言回しと言うか、場面転換の合図になっている。
リリアン・ギッシュは主演ということになっているが、このゆりかごの傍にいる母親の役なので、四つのストーリーのいずれにも絡まない。
僕は、1950~60年代に作られたハリウッド製の歴史スペクタクル映画を結構見たが、その中でいちばんスゴイと思ったのは『クレオパトラ』だ。
カネが掛かり過ぎて、映画会社が倒産の危機に瀕したという曰く付きの作品だが、『イントレランス』のスケールは、『クレオパトラ』を遥かに凌駕する。
もっとも、『イントレランス』は、四つの時代を並行して進めるという、当時としては余りにも斬新な構成に観客が付いて行けず、興行的には大惨敗だったらしい。
確かに、最初の方は時代背景の説明が多く、一度に四つの時代について頭に入れないといけないため、やや退屈である。
世界史の知識が多少ないと、固有名詞がわずらわしいかも知れない。
実際、受験で日本史を選択した細君は、「よく分からないから、眠くなる」と言っていた。
が、それも次第に慣れ、特に後半になると、見事な展開に目が離せなくなる。
本作を見ていると、映画はやはり視覚だと思う。
つまり、トーキーでなくても、作品としては十分に成立する。
本作の現代編では、労働者のデモに発砲するシーンがある。
「現代」と言っても、100年前なので、今では考えられないだろう。
50年前の『いちご白書』では、催涙ガスを学生に対して撒き散らしていたが。
本作は、当然ながら、キリスト教が背景にある。
あと、現代編では、未だ禁酒法の時代でもないのに、酒に対する風当たりが非常に強い。
警察が、一般庶民が飲んでいる酒を没収したりする。
そんなことが許されるのか。
活動家の胡散臭さも指摘されている。
本作に登場する女性活動家は、勝手に幸せな家庭を定義して、赤ん坊を「育児放棄だ」としてさらって行ったりする。
立派な誘拐だろう。
バビロンの大戦闘シーンは本当にスゴイ。
首切りシーンもある。
城壁に攻め入るのは、『北京の55日』みたいだが、もちろん、こちらがパクッているのだろう。
戦車の疾走シーンは『ベン・ハー』だな。
『ベン・ハー』と言えば、チャールトン・ヘストン主演、ウィリアム・ワイラー監督作品が有名だが、実はフレッド・ニブロ監督のサイレント版の方がスゴイ。
ガレー船が炎上するシーンで、火の回りが早過ぎて逃げ遅れたエキストラが数十名、(船を漕ぐ奴隷の役だったので)鎖につながれたまま溺死している。
本当に、サイレント時代の大作は、命懸けで撮っている。
エキストラの数もスゴイ。
バビロンの戦闘シーンは1万6000人のエキストラを使ったという。
これだけの人数を演出するのは、本当に大変だっただろう。
もっとも、『ガンジー』の葬儀のシーンのエキストラは4万人だと聞いたことがあるが。
今なら、全てCG処理だろう。
映画が堕落する訳だ。
現代編は理不尽極まりない展開である。
一応、最後に救いはあるが。
この時代のアメリカには、未だ絞首刑があったんだな。
僕は死刑反対だが、こういうこともあるから、人間が人間を裁くことは難しいと感じる。
第一次大戦中の作品だからか、平和を願うトーンだ。
クライマックスのたたみ掛けるような疾走感溢れるシーンの編集は素晴らしい。
四つの時代はそれぞれ、はっきりしたストーリーがある訳ではないが、何となく言いたいことは分かる。
それから、余談だが、本作では、キリストの顔は隠さずに、そのまま出している。
まあ、古典を見ることの大事さを痛感させられる。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
画質は悪くない。
「この作品は4つの異なる時代の異なる人々の物語から成る。それぞれの物語は憎悪と不寛容がいかに人間愛と慈善をさまたげたかを物語る。従って、同じ主題が展開するにつれて4つの話の1つから次の話へと移ってゆく。『たえまなく揺れるゆるかごから』」
「昨日も今日も揺れ続けて、人間の情熱、喜び、悲しみをもたらす。」
「不寛容(イントレランス)」
「第1話 現代のゆりかご」
「西部のある町に人間性向上のために団結した意欲的な女性たちがいた。」
「改革運動にも資金がいる。『ミス・ジェンキンスに出資を頼もう。』」
「ワンマンな工場主の妹メアリー・ジェンキンス主催のパーティー」
「若者たちが互いに惹かれるのを見て自分は若くないという辛い事実に気づく。」
「この物語の娘の父はジェンキンス工場で働いている。父の日給は2ドル75だが、4羽のメンドリとガチョウを飼い、幸せに暮らしている。」
「可愛い娘」
「可愛い娘といずれ出会う青年も同じ工場で雇われている。」
「青春と笑いには過酷な時代。向上運動家たちはミス・ジェンキンスを訪ねる。」
「人のためになる法律が必要です。」
「カフェで踊るなんて。」
「今度は昨日のゆりかごから出てきた古代の人々の物語。彼らの生活はわれわれの時代とかけ離れているが、希望や困難はよく似ている。」
「黄金の町、古代エルサレムの人々はわれわれに崇高な理想を与えてくれた。ベツレヘムの大工の家からは不寛容と闘うお方が生まれた。」
「ヤッファ門の近く」
「ガリラヤのカナの家」
「パリサイ人の偽善者たち。注:パリサイ人とはユダヤ教の一派で、のちに偽善者のレッテルを貼られた。」
「パリサイ人は祈る時、すべての行為を停止させる。」
「神よ、私はあなたに選ばれし者なり。」
「アーメン。」
「過去における別の時代。1572年のパリ、そこは不寛容の温床。カトリーヌ・ド・メディチと彼女の息子シャルル9世の時代。」
「弟のダンジュー公、国王に謁見。」
「ダンジュー公はひ弱で、ペットとオモチャを愛する。」
「カトリーヌ・ド・メディチは偉大なカトリックを隠れ蓑にユグノー派を弾圧する。注:ユグノー派とは当時のプロレスタント派。」
「ユグノー派の最高指導者、コリニー提督」
「コリニーが旧教徒なら素晴らしいのに。」
「国王が新教徒なら素晴らしいのに。」
「国王のコリニーの寵愛は反対派の不満を呼ぶ。」
「不寛容の地に平和をもたらすために、国王の妹マルグリットはユグノー派のアンリと婚約する。」
「マルグリット」
「アンリ公」
「ユグノー派の娘ブラウン・アイズと彼女の恋人ラトゥール」
「1人の傭兵がブラウン・アイズに恋を。」
「現代の話に戻る。ミス・ジェンキンスは現代のパリサイ人たちに加担し、向上運動家たちに協力を約束する。」
「労働者の娯楽」
「『いかなる者にも悲しい時と楽しい時がある。人生は美しい。』旧約聖書 第三章」
「可愛い娘も楽しんでいる。」
「ストローいる?」
「ミス・ジェンキンスは兄から資金を得る。」
「工場主は工員を視察に。」
「10時だ。工員は寝ないと、明日の仕事にさしさわる。」
「不寛容と闘う人間愛の物語4つめは、地球上のすべての民族がバビロンに集まっていた遠い昔にさかのぼる。」
「紀元前539年、ベルシャザール時代。バビロンの城門、インガール・ベル。商人や農夫らに混じって町を偵察するペルシャ人。」
「スイザナ山から降りてきた山の娘」
「ベル教司祭の従者で吟遊詩人の戦士ラプソード」
「バビロンの最高神ベル・マーダックの司祭は競争相手の女神イシュタールの像が町に運ばれてくるのを嫉妬深く見ている。」
「いとしい人、私の裏庭の灰の山に小さな花が、7輪のユリが咲くだろう。君が少しでも私を愛してくれるなら。」
「愛の女神イシュタールよ、7の7倍おじぎします。彼女にこのキスを受けとらせてください。」
「大城壁の上を行列するベルシャザール王子。名君ナボニドス王の息子。注:バビロン城壁のセットは高さ90メートルで馬車も通れる。」
「ベルシャザールの忠実な番兵、両刃の男。立派な、素晴らしい男。」
「ベル教の司祭はイシュタール神への崇拝を見て、自分の宗教的権威の失墜を悟り、宗教の再建を決意する。」
「敵の侵入を防ぐインガール・ベルの門」
「イシュタール神殿の侍女たち」
「ハーレムのスギの香りがする黄金の間。ベルシャザール最愛の姫がいる。」
「王子から贈られた愛の花も姫の美しさには負ける。」
「山の娘の兄は気性の激しい妹とささいなことで争い、その問題を法廷に持ちこむ。」
「世界初の正義の法廷。注:ハムラビ法典にもとづくバビロンの法律は弱者を強者より守る。」
「兄は妹がわがままだと訴える。」
「良き夫を結婚市場で見つけよと裁判長は申し渡す。」
「ゆりかごはたえまなく揺れ、過去と未来を結ぶ。悲しみと喜びを歌いあげながら。」
「再び現代の話に戻る。工場の配当金では資金が不足とミス・ジェンキンスは兄に訴える。そのため、兄は無茶な行動を。」
「賃金を10%カットだ。」
「ストライキが起こる。」
「奴らはわれわれから絞り取った金でわれわれの生活を改善し、自己宣伝しようとしている。」
「仕事にあぶれた者たち」
「敷地内から締め出せ。」
「運命のいたずらか、青年の父は死ぬ。」
「ジェンキンスの犠牲になっていた多くの者が働き口を見つけるべく近くの都市へ向かう。青年もその1人だ。」
「ストライキの結果、娘は孤独に…。」
「可愛い娘と父も町を去る。」
「彼ら4人は同じ土地へ。」
「青年は仕事が見つからず…。」
「孤独な娘はスラムのボスの口車に乗る。」
「再びバビロンに戻る。」
「結婚市場。誰もが夫を得て幸せになれるよう、女性には持参金が与えられる。」
「赤く染めた唇に、アイラインを引いた目。注:ヘロドトスによると、現在の浮浪者に相当する女性。」
「競売人」
「こら! こんな所でタマネギを食うんじゃない。」
「娘の番だ。近代と手順は変わらないだろう。」
「遠いニネベに、結婚市場に出されている娘を手に入れられるならば、死んでも構わないと思っている男。」
「この可愛い野バラとなら、誰でも幸せになれる。」
「スカートにさわったらひっかくよ。」
「荒い気性と乱暴な言葉。このバラにはトゲがある。」
「3分の1ポンドの金を。」
「シラミ野郎、私をこばむの? 私はバビロンで1番優しい。」
「新王ベルシャザール」
「偉大なる支配者、王の中の王よ。この男たちは私を妻にしてくれない。私は悲しい。」
「この印章は結婚してもしなくてもよい自由を、恋愛してもしなくてもよい自由を与える。」
「ラプソードはベル神を心から崇拝するよう、不信心な者たちに共同住宅で説法している。」
「めめしい男ね。香水にアシイヌの衣なんておよし。私は兵士しか愛さないの。」
「感動した山の娘はベルシャザールに永遠の忠誠を誓う。」
「聖なる命の炎をつかさどる乙女たち」
「王は姫に異国の故郷と同じような美しい町を造ると約束する。」
「そなたのふくいくたる肉体の神秘は人生の神秘にまさる。」
「バビロンの若き王ベルシャザールと最愛の姫。ハーレムの美女の中で最も魅力的。あでやかな舞姫。」
「ストライキの結果、新たな境遇に陥った可愛い娘。だがしかし、優しい心と夢は変わっていない。」
「希望のジェラニウム」
「あんな風に歩けばいいのね。」
「近所には孤独な娘もいる。」
「スラムのボスもいる。」
「青年は悪の道に走り、今やボスの手下。」
「町の女の歩き方をマネてみる。」
「青年の新聞売店。仕事はそっちのけで…。」
「歩き方の効果は抜群。」
「ねえちゃん、俺のイロになんな。」
「許しを乞え。」
「可愛い娘の父は不遇のうちに早すぎる死を迎える。」
「たえまなく揺れるゆりかごからナザレに救世主現る。ガリラヤのカナで結婚式が挙げられた。ヨハネ伝 第2章1節」
「花嫁に食片を。」
「従順であれ。」
「軽べつし、無視する男たち」
「聖母マリア」
「いつの世にもうるさ型はいた。近頃は享楽的な風潮が強すぎる。」
「ブドウ酒が底をつき、新郎新婦は恥辱を受ける。」
「最初の奇跡。水がブドウ酒に変わる。注:ブドウ酒を神に捧げるのはユダヤ教のしきたり」
「ここしばらくは神の愛がわずかだが力強く人々を包む。」
「ブラウン・アイズと彼女の一家は不寛容のクモの巣が張りめぐらされているのに気づかない。」
「愛は語らずとも…」
「傭兵は恋するあまり…」
「素晴らしい夏の一日。可愛い娘は日を重ねるにつれ、悲しみをいやす。」
「休日の終わり…」
「夜、時間を持てあますと、俺は女友だちの部屋へ行く。」
「強い女になりたい。」
「前に言ったでしょ。マリアさまと父に誓ったの。この部屋には決して男の人を入れないと。」
「そんなこと言うなら、二度と会わないぞ。」
「結婚するなら俺を入れてくれるかい。」
「おやすみのキスを。約束のしるしだ。」
「ジェンキンスから与えられた莫大な資金を『慈善』に投じたことで、向上運動家たちは社会で不動の地位を占めていった。」
「ほかの時代にも、同じような不寛容の偽善が。」
「大食漢と大酒飲みは罪人の友なり。マタイ伝 第11章19節」
「姦通を働いた女」
「モーゼいわく、『そのような者は石を投げ追放せよ』。あなたは何と言われますか。」
「あなた方の中で罪を犯してない者が彼女に石を投げるべし。」
「私もあなたをとがめない。二度と罪を犯すな。」
「現代編で次に起こるキリスト教の精神の手本をどう解釈すべきか。17委員会は町を浄化したと報告する。」
「静かになりました。」
「もう誰も踊らないわ。」
「警察の手入れをあなたも見たでしょ。」
「女性が媚びなくなると、男性はやむなく改革主義者になる。」
「委員会は知らないが…」
「ワインやビールの代わりに男たちは蒸留酒を造っている。」
「可愛い娘の信頼に勇気づけられ、青年は一緒に正しい道を歩き始める。」
「青年はボスに、もう銃は要らないと言う。悪の道から足を洗うのだ。」
「ほかの子分の手前、ボスは仲間の助けを借りて、青年を罪におとしいれる。」
「時に、不寛容の場となる所」
「盗品を持っていたことと不寛容な悪評のために、青年は服役を。」
「愛の巣は抜け殻。ひとりぼっちの可愛い娘。」
「ジェンキンス家では、向上運動家たちが改革の成功を祝う。」
「バビロンでは、ベル教の司祭が人々の尊敬を集めようとしている。」
「司祭はイシュタール崇拝の風潮に腹を立て、精神的堕落とバビロン崩壊を予言する。」
「ベルシャザールの父は3200年前に建てられたナラム・シン神殿の礎石を発掘した。」
「宿敵キュロスがバビロンに兵を進めていると、ベルシャザールは父に伝える。」
「イシュタール神よ、キュロスを討ったら、われわれはあなたの町を造ります。」
「ペルシャ陣営。世界征服をめざすキュロスはバビロンとの激烈な戦いにそなえ、ひそかにベル教の司祭と手を結ぶ。注:陣営のある場所はユーフラテス川とエジプトに通じる道の中間。」
「司祭はキュロスから知らせを受ける。」
「太陽神の前に立つキュロス。」
「キュロスの軍制。メジア人とペルシャ人が教練を受けている。注:全員が毎日訓練するよう義務づけられていた。」
「エチオピア人」
「未開人たち」
「たえまなく揺れるゆりかごから赤ん坊の手が希望をこめて差し出される。」
「母となった可愛い娘は青年が帰る日を待ちわびている。」
「運動家は子供の問題に関して、矛先を『育児放棄』の母親に向ける。」
「カゼをひいた可愛い娘は、禁止されても多くの医者が使っていた昔ながらの薬をもらう。」
「向上運動家が調査に。『悪い環境、犯罪者の父』」
「ウイスキーね。」
「あなたは母親として失格よ。」
「調査報告」
「何人かは反対したが、赤ん坊を保護する決定が。」
「優しい隣人がビールの差し入れを。」
「見た? 男が訪ねてきたのよ。」
「赤ん坊を保護します。」
「子供たちを私のもとへ」
「赤ん坊をひと目見ようと。『このほうが赤ん坊も幸せかも。』」
「臨時の母たちは怠慢ではない…。」
「他人の幸せを見ることで気をまぎらす。」
「過酷な時代、忘れがたき不寛容」
「ユグノー派が国中で挑戦的な姿勢をと、カトリーヌに報じられる。」
「彼女は、ある事件を例にとり、反プロテスタントをあおる。」
「覚えておいでか、ニームの事件を。ユグノー派の手でカトリック教徒が殺された。」
「彼らを根絶しなければ、私たちの生きる道はない。目には目を、歯には歯を…。」
「キュロスはつるぎを手にバビロンへ進軍する。強力な武器が不寛容の炎で鍛えられている。」
「ベルシャザールは迎え撃つ。」
「陛下、真珠のように涙を銀の小箱に収めます。親指をかみ、腰帯を叩きます。陛下が戻らぬ時は、私も死の間アラートへ。」
「姫が祈っている間に、山の娘はベルシャザールのために戦いに行く。」
「城門を閉じる。」
「戦いの太鼓とラッパ」
「われベルシャザールは城壁の上から敵を迎え撃つ。」
「牛皮を張った攻城塔」
「城壁の中では」
「古代の兵器。投石器、破城づち、いし弓、灯油」
「神殿では祈りが捧げられ、乳香がたかれている。」
「供物を火にくべる。」
「イシュタール神よ、許したまえ。燃えるつるぎを受けよ。」
「町は四方から攻撃される。」
「キュロスみずから先鋒に。」
「キュロスは『殺せ』と何度も叫びつつ、神には終わりなき栄光の御代をと。」
「イシュタール神、お助けを。」
「大都市バビロンが陥落する。」
「神よ、われらを救いたまえ。」
「姫は恐怖におののきつつ、戦いを見る。」
「巨大な丸太で塔を倒す。」
「夜」
「イシュタール、闘って。」
「女たちも。」
「朝になると、新たな攻撃が。」
「ベルシャザールの勇猛な部下は押しよせる敵と戦う。」
「新式の火をはく破壊車がキュロス軍の塔を焼き払おうと。」
「キュロス軍を撃退す。」
「勝利を感謝する歌」
「偉大なるベルシャザール」
以下、第2部。
さあ、これからどうなる?
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