『シェイクスピア物語』を原書で読む(第7回)

The Tempest(第3回)
(テキスト9ページ、2行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

‘No, sir,’ said Miranda, ‘I remember nothing more.’

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)(答えの内容が否定ならNo、肯定ならYesを用いるのを原則とする/否定の質問の時、Yes、Noの訳が日本語では逆になるので注意)
sir(名)(性別に関係なく否定を強調して)・No, sir. 違いますよ、とんでもない。
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
more(副)そのうえ、なおまた

‘Twelve years ago, Miranda,’ continued Prospero, ‘I was duke of Milan, and you were a princess and my only heir. I had a younger brother, whose name was Antonio, to whom I trusted everything; and as I was fond of retirement and deep study, I commonly left the management of my state affairs to your uncle, my false brother (for so indeed he proved). I, neglecting all worldly ends, buried among my books, did dedicate my whole time to the bettering of my mind. My brother Antonio being thus in possession of my power, began to think himself the duke indeed. The opportunity I gave him of making himself popular among my subjects, awakened in his bad nature a proud ambition to deprive me of my dukedom; this he soon effected with the aid of the king of Naples, a powerful prince, who was my enemy.’

twelve(形)(基数の12)12の、12個の、12人の
continue(他)(~と)(再び)話を続ける、引き続いて言う(+引用)
Prospero プロスペロ(Shakespeare, The Tempestの主人公/弟の策略で追放されて無人島に漂着し、魔法を体得したMilanの公爵)
duke(名)(欧州の公国または小国の)君主、公
Milan(名)ミラノ(イタリア北部の都市)
princess(名)王女、内親王
my(代)私の
heir(名)(財産・地位などの)相続人、法定相続人
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
young(形)(比較級・最上級で用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の
whose(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)の
Antonio アントーニオー(Shakespeare, The Tempestの登場人物/Prosperoを領土から追放したその弟)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
trust(他)(大きな物事を)(人に)委託する、預ける、任せる(to)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
fond(形)(fond of ~で)(~を)好んで
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
retirement(名)引退、隠居
deep(形)(意味・学問・知識など)深遠な、洞察力の深い
commonly(副)一般に、通例、よく
leave(他)(副詞句を伴って)(人に)(もの・判断などを)任せる、預ける、託す(to)
management(名)経営、管理、経営力
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
state(形)国家の(に関する)
affair(名)(通例複数形で)事務、業務 ・affairs of state 国事、政務
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
false(形)偽りの、虚偽の
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は、~だから(=as、since)
so(副)(状態を表わして)(前出の名詞・形容詞などに代わって)そう
prove(自)(~であることが)(あとになって)わかる、(~と)判明する、(結果)(~に)なる(=turn out)(+補)
neglect(他)(義務・仕事などを)怠る、おろそかにする、顧みない
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
worldly(形)この世の、世間の、世の中の(⇔unworldly)・worldly affairs 俗事
end(名)(しばしば複数形で)目的
bury(他)(~を)埋める、埋蔵する
do(助動)(肯定文を強調して)
dedicate(他)(生涯を)(~に)捧げる(to)
time(名)(必要な)時間
better(他)(~を)さらに改良(改善)する
thus(副)このように、かように
in possession of ~ ~を所有して
power(名)影響力、権力、勢力、支配力
begin(他)(~し)始める、(~し)だす(+to do)
think(他)(~を)(~だと)思う、みなす(+目+補)/(+目+to do)・They were thought to have died. 彼らは死んだものと思われていた。
himself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
opportunity(名)(~の)機会、好機(of doing)
give(他)(人などに)(時間・機会・許可・休息などを)認める、許す(+目+目)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
subject(名)臣、家来
awaken(他)=awake(他)(感情・関心などを)呼び起こす
his(代)彼の
bad(形)(道徳的に)悪い、不良な、不正な
nature(名)(人・動物の)本性、天性、性質 ・It's not in my nature to be cruel. 残酷なのは私の天性ではない。
proud(形)高慢な、いばる、お高くとまっている、偉がる、尊大な
ambition(名)野心、野望(よい意味でも悪い意味でも用いる)
deprive(他)(~から)(ものを)奪う、拒む(of)
of(前)(分離・剥奪を表わして)(動詞とともに用いて)(~から)~を(~する)・deprive a person of his rights 人から権利を奪う
dukedom(名)公爵領、公国(=duchy)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
effect(他)(目的・計画などを)果たす、遂げる
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
aid(名)援助、救援
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
Naples(名)ナポリ(イタリア南部の港市)
powerful(形)勢力(権力)のある、有力な(=influential)
prince(名)(大国に守られた公国・小国の)王、君主、公
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は

‘Wherefore,’ said Miranda, ‘did they not that hour destroy us?’

wherefore(古)(副)(疑問副詞)どんな理由で、なぜ
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
hour(名)(特定の)時、折
destroy(他)(敵などを)滅ぼす、全滅させる

‘My child,’ answered her father, ‘they durst not, so dear was the love that my people bore me. Antonio carried us on board a ship, and when we were some leagues out at sea, he forced us into a small boat, without either tackle, sail, or mast: there he left us as he thought to perish. But a kind lord of my court, one Gonzalo, who loved me, had privately placed in the boat, water, provisions, apparel, and some books which I prize above my dukedom.’

answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
her(代)彼女の
durst(助動)(古)dareの過去形
dare(助動)(否定・疑問・条件文に用いて)あえて~する、思い切って(恐れずに、生意気にも)~する
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
dear(形)心からの、切実な、熱烈な
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(目的語節を導いて)
people(名)(複数扱い)(one's ~)(君主に対して)臣民
bear(他)(人に)(恨み・愛情を)抱く(+目+目)
on board ship 船内(船上)に(で)、乗船して
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
league(名)リーグ(昔の距離の単位/英米では約3マイル)
out(副)(船など)陸を離れて、沖へ(出て)・out at sea 航海中
at sea 航海中に(で)
force(他)(~を)力ずくで動かす、無理に追いやる、強引に押し進める ・Don't your foot into the shoe. 無理やりその靴に足を押し込んではいけない。
either(副)(either ~ or ~で相関接続詞的に)~かまたは~か(どちらでも、いずれかを)
tackle(名)船の索具
sail(名)(船の)帆
or(接)(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(eitherと相関的に用いて)~かまたは~か
mast(名)(海)帆柱、マスト
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(~に)置いていく
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
kind(形)親切な、優しい、思いやりのある(⇔unkind、nasty)
lord(名)(Lordの敬称を持つ)貴族、華族
court(名)宮廷、宮中、王室
one(代)(基数の1)(人名の前に用いて)~という名の人(=a certain)・one Smith スミスという人
love(他)(神などを)敬愛する、崇敬する
privately(副)ひそかに、非公開で
place(他)(副詞句を伴って)(ものを)(~に)置く、据える
provision(名)(複数形で)食料、糧食(=supplies)
apparel(名)(きらびやかな)衣装、服装
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
prize(他)(~を)重んずる、喜ぶ(=treasure)
above(前)~よりむしろ

‘O my father,’ said Miranda, ‘what a trouble must I have been to you then!’

O(間)(常に大文字で、直後にコンマまたは!は用いない)(驚き・恐怖・苦痛・願望などを表わして)ああ!、おお!、おや!
what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という
trouble(名)(通例単数形で)苦労(の種)、やっかい者 ・He's a trouble to his parents. 彼は両親にとって頭痛の種です。
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には

‘No, my love,’ said Prospero, ‘you were a little cherub that did preserve me. Your innocent smiles made me to bear up against my misfortunes. Our food lasted till we landed on this desert island, since when my chief delight has been in teaching you, Miranda, and well have you profited by my instructions.’

love(名)(女同士のまたは女・子供への呼び掛けに用いて)あなた、おまえ
cherub(名)ケルビム、智天使(九天使中の第2位で知識を司る/通例翼のある愛らしい子供の姿や頭で表わされる)
preserve(他)(人などを)(損傷・危険などから)保護する、守る
innocent(形)無邪気な、純真な、あどけない(=naive)
smile(名)ほほえみ、微笑
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
bear up がんばる、気落ちしない ・He bore up against adversity. 彼は逆境のもとでもがんばった。
against(前)~に逆らって
misfortune(名)不幸(不運)な出来事、災難
our(代)我々の、私たちの
last(自)(通例副詞句を伴って)(時間的に)続く
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで(ずっと)
land(自)(通例副詞句を伴って)上陸する
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
desert island(名)(熱帯の)孤島、無人
since(前)(通例継続・経験を表わす完了形の動詞に伴って)~以来(ずっと)、~から(ずっと)
when(代)(前置詞の後ろに置いて関係代名詞として)その時 ・He came on Monday, since when things have been better. 彼は月曜日に来たが、その時以来事情は好転した。
chief(形)主要な、おもな
delight(名)楽しみ(となるもの)(こと)、うれしいもの
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(doing)
well(副)十分に、よく(=thoroughly)
profit(自)教訓を得る、学ぶ(by)
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
instruction(名)教授、教育、教え

‘Heaven thank you, my dear father,’ said Miranda.

Heaven(名)神、天帝、上帝(Godの代用語に用いられる)・Thank Heaven! ありがたや。

‘Now pray tell me, sir, your reason for raising this sea-storm?’

now(副)(接続詞的に、話題を変える時などに文頭で用いて)さて、ところで、では
pray(副)どうぞ、どうか、願わくは(=please)
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
for(前)(cause、reason、ground、motive、foundationなどの後で用いて)~に対しての、~すべき
raise(他)(反乱・騒動などを)起こす
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
sea(形)海の
storm(名)あらし、暴風(雨)、大しけ

‘Know then,’ said her father, ‘that by means of this storm my enemies, the king of Naples, and my cruel brother, are cast ashore upon this island.’

know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+that)
then(副)(間投詞的に)それで、それなら
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
by means of ~ ~によって、~を用いて、~で
cruel(形)(人・行為など)残酷な、冷酷な、無慈悲な、じゃけんな
cast(他)(通例副詞句を伴って)(ものを)投げる、ほうる ・The boat was cast ashore. ボートは岸へ打ち上げられた。
ashore(副)浜に(へ)、岸に(へ)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社