『シェイクスピア物語』を原書で読む(第12回)

The Tempest(第8回)
(テキスト14ページ、7行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

At this Prospero smiled, and nodded his head, as much as to say, ‘This goes on exactly as I could wish; my girl will be queen of Naples.’

at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
Prospero プロスペロ(Shakespeare, The Tempestの主人公/弟の策略で追放されて無人島に漂着し、魔法を体得したMilanの公爵)
nod(他)(承知・あいさつなどを示して)(頭を)うなずかせる ・nod one's head うなずく
his(代)彼の
as much as to say ~ ~といわぬばかりに
go on(仕事などが)(うまく)進む
exactly(副)まさに、ちょうど(=just)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
wish(自)(省略的構文で)(そう)望む、願う
my(代)私の
girl(名)(しばしばone's ~)(年齢に関係なく)娘
will(助動)(単純未来を表わして)~だろう、~でしょう
queen(名)王妃
Naples(名)ナポリ(イタリア南部の港市)

And then Ferdinand, in another fine long speech (for young princes speak in courtly phrases), told the innocent Miranda he was heir to the crown of Naples, and that she should be his queen.

then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
Ferdinand(名)ファーディナンドShakespeare, The Tempestの中でMirandaに恋するNaplesの王子)
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
another(形)別の、ほかの
fine(形)(言葉・文章など)華麗な、ひどく飾りたてた
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる
speech(名)話すこと、発言
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
courtly(形)優雅な、奥ゆかしい
phrase(名)語法、言い回し、言葉づかい
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
innocent(形)無邪気な、純真な、あどけない(=naive)
Miranda(名)ミランダ(Shakespeare, The Tempestの中で、Naplesの王子Ferdinandと恋し合うProsperoの娘)
heir(名)(財産・地位などの)相続人、法定相続人(to)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)
crown(名)(the ~)帝王の身分、帝(王)位
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである

‘Ah! sir,’ said she, ‘I am a fool to weep at what I am glad of. I will answer you in plain and holy innocence. I am your wife, if you will marry me.’

ah(間)(喜び・悲しみ・驚き・苦痛・軽蔑・哀れみ・嘆きなどを表わして)ああ!、おお!
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人に、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目上から目下に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)/(+that)
fool(名)ばか者(=idiot)
weep(自)(涙を流して)泣く(at)
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
glad(形)うれしくて、喜ばしくて(⇔sad)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
answer(他)(人・質問・手紙などに)答える
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
plain(形)(人・言動など)率直な、腹蔵のない、飾り(ごまかし)のない
holy(形)神聖な、聖なる
innocence(名)純潔、純真
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
will(助動)(意志未来を表わして)(条件文のif-clause中で主語(相手)の好意を期待して)~してくださる

Prospero prevented Ferdinand's thanks by appearing visible before them.

prevent(他)(~を)防ぐ、妨げる
thank(名)(複数形で)感謝、謝辞(=gratitude)
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
appear(自)(~(のよう)に)見える、(~と)思われる(+補)
visible(形)(目に)見える
before(前)(位置・場所などを表わして)~の面前(眼前)に

‘Fear nothing, my child,’ said he; ‘I have overheard, and approve of all you have said. And, Ferdinand, if I have too severely used you, I will make you rich amends by giving you my daughter. All your vexations were but my trials of your love, and you have nobly stood the test. Then as my gift, which your true love has worthily purchased, take my daughter, and do not smile that I boast she is above all praise.’

fear(他)(~を)恐れる、怖がる
child(名)(親に対して)子(息子・娘)
overhear(他)(気づかれずに)ふと耳にする
approve(自)(~に)賛成する、満足の意を表わす、(~を)満足に思う(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(~の)すべてのこと(関係代名詞に通例省かれる)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)~すぎる
severely(副)厳しく
use(他)遇する、扱う、あしらう
make(他)(人に)(~を)する(+目+目)
rich(形)豊かな、たくさんな、潤沢な
amends(名)(複)(時に単数扱い)償い ・make amends 償う、埋め合わせをする
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
vexation(名)(しばしば複数形で)苦しみ、(悩み)の種、腹の立つこと、ままならぬこと
but(副)ただ、ほんの、~だけ
trial(名)(良否・性能などの)試み、試験、ためし
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
nobly(副)りっぱに、堂々と
stand(他)(人が)(~を)我慢する、耐える、辛抱する
test(名)ためすもの、試金石、試練
then(副)そういうわけで、結果として、つまり
as(前)~として
gift(名)贈り物、寄贈品、進物
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
true(形)本物の、正真正銘の
worthily(副)りっぱに
purchase(他)(古)(努力または犠牲を払って)(~を)得る
take(他)(妻を)めとる
do(助動)(否定の命令語を作って)
smile(他)(~と)ほほえんで言う、(承諾・感謝などを)ほほえんで表わす
boast(他)(~だと)自慢する、豪語する(+that)
above(前)(通例be動詞の補語として)~を超越して ・His bravity is above all praise. 彼の勇敢さは称賛の言葉がない。
all(形)(修飾的強意表現として補語または同格に用いて)(抽象名詞を修飾して)まったく~そのもので
praise(名)称賛、ほめる(られる)こと

He then, telling them that he had business which required his presence, desired they would sit down and talk together, till he returned; and this command Miranda seemed not at all disposed to disobey.

tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
have(他)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
business(名)(やるべき)仕事、職務、務め、本分
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
require(他)(あることを)必要とする
presence(名)出席、参列
desire(他)(~であるように)要望する(+that)
down(副)座って ・sit down 座る
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで、~になるまで、に至るまで(ずっと)
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
command(名)(権威をもった)命令、言いつけ
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+補)
at all(否定文に用いて)少しも(~でない)
disposed(形)(~したい)気がして、気を起こして(=inclined)(+to do)
disobey(他)(人・命令などに)従わない、違反する、そむく(=defy)

When Prospero left them, he called his spirit Ariel, who quickly appeared before him, eager to relate what he had done with Prospero's brother and the king of Naples.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
call(他)(~を)呼び出す、呼び寄せる、呼ぶ、招く
spirit(名)妖精(=sprite、elf)
Ariel(名)エーリエル(空気の精/Shakespeareの「あらし」に出てくる)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例コンマが置かれる)そしてその人は
quickly(副)速く、急いで
appear(自)(ものが)姿を見せる、出現する、現われる(⇔disappear)
eager(形)(~を)しきりに求めて、熱望(切望)して(+to do)
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
what(代)(関係代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(目的語の場合)
do with ~(疑問代名詞whatを目的語として)(どのように)~を処置する ・What have you done with my book? 私の本をどうしましたか。

Ariel said, he had left them almost out of their senses with fear, at the strange things he had caused them to see and hear.

leave(他)(人・ものを)(~の状態に)しておく(+目+補)
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
out of(前)~がなくて、~を失って
their(代)彼ら(彼女ら)の
sense(名)(one's senses)正気、意識 ・out of one's senses 正気を失って
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために ・with fear 怖くて
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件 ・a strange thing 不思議な事件
cause(他)(人・ものに)(~)させる(+目+to do)
see(自)見える
hear(自)(耳が)聞こえる

When fatigued with wandering about, and famished for want of food, he had suddenly set before them a delicious banquet, and then, just as they were going to eat, he appeared visible before them in the shape of a harpy, a voracious monster with wings, and the feast vanished away.

fatigued(形)疲れ(果て)て ・I was fatigued with sitting up all night. 徹夜して疲れていた。
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)(~し)回る、回す
famished(形)空腹で(=starving)
for want of ~ ~の不足のため
delicious(形)(食物など)とてもおいしい、うまい
banquet(名)(大勢の人が出席しての正式の)宴会
as(接)(時を表わして)~している時
be going to do(まさに)~しようとするところだ、~しかかっている
eat(自)食事をする
in the shape of ~ ~の姿をした
harpy(名)ハーピー、パルピュイア(顔と体が女で鳥の翼とつめを持った貪欲な怪物の一つ)
voracious(形)むさぼり(がつがつ)食う、がつがつしている
monster(名)(想像上の)怪物、化け物
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)、~のある
feast(名)(手の込んだ)ごちそう
vanish(自)(今まで存在していたものが)なくなる、消滅する
away(副)(消失・除去を表わして)なくなって、(消え)去って

Then, to their utter amazement, this seeming harpy spoke to them, reminding them of their cruelty in driving Prospero from his dukedom, and leaving him and his infant daughter to perish in the sea; saying, that for this cause these terrors were suffered to afflict them.

to(前)(結果・効果を表わして)(通例to a person'sに感情を表わす名詞を伴って)~したことには、~にも
utter(形)まったくの、完全な、徹底的な(=total)
amazement(名)驚き、驚嘆 ・to one's amazement 驚いたことには
seeming(形)見せかけの、もっともらしい(=apparent)
remind(他)(人・ものが)(人に)思い出させる、気づかせる、注意する(of)
cruelty(名)残虐、残虐性、むごたらしさ
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
drive(他)(副詞句を伴って)追い出す ・They drove the enemy from the country. 彼らは敵を国外へ追い払った。
dukedom(名)公爵領、公国(=duchy)
leave(他)(~する)ままにしておく(+目+to do)
infant(形)幼児の、小児の ・one's infant daughter 幼い娘
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
cause(名)原因、もと(⇔effect)
terror(名)恐怖の種(的)、恐ろしい人(もの)
suffer(他)(古)(人に)(~することを)許す、(黙って)(人に)(~)させる(+目+to do)
afflict(他)(人を)(精神的・肉体的に)苦しめる、悩ます(=affect)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
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