『シェイクスピア物語』を原書で読む(第18回)

A Midsummer Night's Dream(第3回)
(テキスト20ページ、3行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

‘Ill met by moonlight, proud Titania,’ said the fairy king.

ill(副)都合悪く、運悪く
meet(自)出会う
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
moonlight(名)月光 ・by moonlight 月明かりで
proud(形)高慢な、いばる、お高くとまっている、偉がる、尊大な
Titania(中世伝説)ティタニア(妖精国の女王/Oberonの妻/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamでは、Oberonに逆らったためロバの頭をかぶったBottomを恋するはめになる)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
fairy(形)妖精の(ような)

The queen replied, ‘What, jealous Oberon, is it you? Fairies, skip hence; I have forsworn his company.’

reply(他)(~と)答える(目的語に答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)(+引用)
what(間)(通例疑問文を伴って驚き・怒りを表わして)何だって、ええ、まさか
jealous(形)やきもちを焼く
Oberon(中世伝説)(妖精王)オベロン(Titaniaの夫/Shakespeare, A Midsummer Night's Dreamにも登場する)
it(代)(心中にあるかまたは問題になっている人・もの・事情・出来事・行動などをさして)・It's me.(それは)私です。
fairy(名)妖精(ようせい)(民間伝承などに出てくる架空の小人/チョウのような翼があり超自然力をもつ)
skip(自)逃げる、姿をくらます、高飛びする
hence(副)(古)ここから
forswear(他)誓って(断然)やめる
his(代)彼の
company(名)(人・ペットが相手として)一緒にいること、同席、同伴 ・a person's company ~と一緒にいること

‘Tarry, rash fairy,’ said Oberon; ‘am not I thy lord? Why does Titania cross her Oberon? Give me your little changeling boy to be my page.’

tarry(自)(~に)滞在する、とどまる
rash(形)気の早い、早まった、無謀な(=hasty)
thy(形)(古)なんじの、そなたの
lord(名)亭主、主人
do(助動)(be以外の動詞の疑問文に用いて)
cross(他)(人に)逆らう
her(代)彼女の
give(他)(人に)(ものを)(手)渡す(+目+目)
your(代)あなた(たち)の
changeling(名)取り替え子(さらった子の代わりに妖精たちが残すとされた醜い子)
my(代)私の
page(名)(昔、貴人に仕えた)小姓

‘Set your heart at rest,’ answered the queen; ‘your whole fairy kingdom buys not the boy of me.’

set one's heart at rest 人の不安をなくす、人を安心させる
answer(他)(人に)(~と)答える、答えて言う(+引用)
kingdom(名)王国
buy(他)(金が)(~を)買うのに役立つ、買える ・Money cannot buy happiness. 金で幸福は買えない。
of(前)(距離・位置・分離・剥奪)~より、~から

She then left her lord in great anger.

then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
leave(他)(人・ものを)(~の状態に)しておく(+目+補)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)・in a rage 激怒して
anger(名)怒り ・in great anger 大いに怒って

‘Well, go your way,’ said Oberon: ‘before the morning dawns I will torment you for this injury.’

well(間)(驚き・疑いなどを表わして)まあ、おや、おやっ!、えっ!、さて
go one's own way 自分の思いどおりに(好きなように)する、「わが道を行く」
morning(形)朝の、朝に行なわれる
dawn(名)夜明け、あけぼの、暁(=daybreak)
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
torment(他)いじめる
for(前)(対象)(報償・返報を表わして)(好意・成果など)に対して、~の返報として
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
injury(名)(感情・評判などを)傷つけること、無礼、侮辱、名誉毀損(きそん)

Oberon then sent for Puck, his chief favourite and privy counsellor.

send for ~ ~を取り(呼び)に(人を)使いにやる
Puck(名)パック(=Hobgoblin、Robin Goodfellow)(英国民話中のいたずら好きな妖精/Shakespeare, A Midsumme Night's Dream 2.1)
chief(形)第一位の、最高の
favourite(形)(英)=favorite(形)大のお気に入りの、特に好きな
privy(形)内密の(=secret)
counsellor(名)相談役、相談相手、顧問

Puck (or, as he was sometimes called, Robin Goodfellow) was a shrewd and knavish sprite, that used to play comical pranks in the neighbouring villages; sometimes getting into the dairies and skimming the milk, sometimes plunging his light and airy form into the butter-churn, and while he was dancing his fantastic shape in the vessel, in vain the dairy-maid would labour to change her cream into butter: nor had the village swains any better success; whenever Puck chose to play his freaks in the brewing-copper, the ale was sure to be spoiled.

or(接)(訂正語句・コメントなどを導いて)いや~、あるいは(むしろ)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
Robin Goodfellow ロビン・グッドフェロー(英国民話中のちゃめな小妖精/Puckと同一視される)
shrewd(形)抜けめのない、すばしこい(=astute)
knavish(形)(廃)ちゃめな、いたずらっぽい(=mischievous)
sprite(名)妖精、小妖精
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常であった、~する習わしだった
play(他)(人に)(いたずらなどを)しかける
prank(名)(害を与えるつもりのない)悪ふざけ、いたずら ・play a prank いたずらをする
neighboring(形)近所の、近隣の
get into ~ ~(の中)に入る
dairy(名)(農場内の)搾乳(さくにゅう)場、バター・チーズ製造場
skim(他)(液体の)上澄みなどをすくう、(上皮・浮きかすなどを)(液体から)すくい取る
milk(名)牛乳、ミルク
plunge(他)(副詞句を伴って)(~を)(~に)突っ込む、投げ込む、沈める(into)
light(形)軽快(敏活)な、すばしこい、軽やかな
airy(形)(足どりなど)軽快な
form(名)姿、姿態、外観
butter(名)バター
churn(名)攪乳(かくにゅう)器(クリーム・ミルクをかき回してバターを造る機械)
while(接)(主節の後方に置き、対照を表わして)ところが一方、しかるに
dance(他)(あるダンスを)踊る
fantastic(形)風変わりな、異様な(=meird)
shape(名)(またa ~)姿、様子、なり
vessel(名)容器、器(つぼ・コップ・瓶・なべ・バケツなど液体を入れる通例丸型の容器をいう)
in vain いたずらに、むだに、効果なく
dairymaid(名)酪農場で働く女、乳搾りの女
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)~しようとした
labour(動)(英)=labor(自)骨折る、努力する(+to do)
change(他)(~を)変える、変化させる(into)
cream(名)クリーム(牛乳の上層に集まる脂肪分)
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)~もまた~ない(「nor+(助)動詞+主語」の倒置が起きる)
have(他)(~を)経験する、(事故などに)あう
village(形)村の(にある)
swain(名)(古)いなかの若者
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(~ない)、何も(~ない)、だれも(~ない)
whenever(接)~する時にはいつでも、~する時は必ず
choose(他)(~しようと)決める(+to do)
freak(名)気まぐれ、酔狂
brewing(名)(ビール)醸造(業)
copper(名)(もとは銅製の)炊事(洗濯)用ボイラー(大釜)
ale(名)エール(麦芽醸造酒のことでbeerと同義だが/特定のタイプのビールが、brown ale、pale aleなどの名称で呼ばれる)
sure(形)きっと(~)して(+to do)
spoil(他)(~を)役に立たなくする、台なしにする(器物には用いない)

When a few good neighbours were met to drink some comfortable ale together, Puck would jump into the bowl of ale in the likeness of a roasted crab, and when some old goody was going to drink, he would bob against her lips, and spill the ale over her withered chin; and presently after, when the same old dame was gravely seating herself to tell her neighbours a sad and melancholy story, Puck would slip her three-legged stool from under her, and down toppled the poor old woman, and then the old gossips would hold their sides and laugh at her, and swear they never wasted a merrier hour.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
few(形)(可算の名詞について用いて)(a ~の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない
good(形)仲の良い、親しい、親密な
meet(他)(約束して)(人と)会う、落ち合う
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)~したものだった、よく~した
bowl(名)(深い半球状の)わん、ボウル、鉢(はち)、どんぶり
likeness(名)(in the likeness of ~で)外観、見せかけ
roast(他)(肉などを)(オーブンなどで輻(ふく)射熱を用いて)焼く、ローストする
crab(名)=crab apple(名)(小粒で酸味の強い)野生リンゴ
goody(名)(古)(下層階級の)おかみさん
be going to do(まさに)~しようとするところだ、~しかかっている
drink(自)(飲み物を)飲む
bob(自)(急に)上下に動く(揺れる、はねる)
against(前)~にぶつかって
lip(名)唇
spill(他)(液体・粉などを)こぼす(over)
withered(形)しおれた、しぼんだ
chin(名)あご、あご先、おとがい
presently(副)まもなく、やがて
after(副)(時を表わして)あとに、後に
dame(名)女性
gravely<grave(形)(人・顔つき・態度・儀式など)重々しい、謹厳な、厳粛な、まじめな
seat(他)(seat oneselfで)(~に)座る、着席する
herself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いる)
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+目)
sad(形)(物事など)(人を)悲しませる、悲しむべき、哀れな ・a sad story 悲しい物語
slip(他)(副詞句を伴って)(指輪などを)そっとはめる(はずす)(from)
three-legged(形)3脚の
stool(名)スツール(ひじ掛け・背のない腰掛け)
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)・take A from B AからBを取りあげる
down(副)床に、地面に ・fall down 倒れる、落ちる
topple(自)ぐらつく、倒れる(down)
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
gossip(名)人のうわさをふれ回る人、おしゃべり(女)、金棒引き
hold(他)(~を)抱く、抱える
their(代)彼ら(彼女ら)の
side(名)(体の)横腹、わき腹
laugh at ~ ~を見て(聞いて)笑う
swear(他)(陳述などを)真実であると誓う(+that)
waste(他)(~に)(金・時間などを)浪費する、むだにする ・waste time 時間を浪費する
merry(形)(古)楽しい(=pleasant)
hour(名)(特定の)時、折

‘Come hither, Puck,’ said Oberon to this little merry wanderer of the night; ‘fetch me the flower which maids call Love in Idleness; the juice of that little purple flower laid on the eyelids of those who sleep, will make them, when they awake, dote on the first thing they see.

hither(副)ここへ、こちらへ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
wanderer(名)放浪者
fetch(他)(人に)(ものを)取ってくる(+目+目)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
maid(名)(古)娘、少女
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
love-in-idleness(名)(植)=wild pansy(植)野生のサンシキスミレ(=heartsease、love-in-idleness)(=Johnny-jump-up)(欧州・アジア産/栽培パンジーの原種)
juice(名)(果物・野菜・肉などの)ジュース、汁
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
purple(形)紫(色)の
lay(他)(副詞句を伴って)(~を)(~に)横たえる、置く(on)
eyelid(名)まぶた
those(代)(指示代名詞)(修飾語句を伴って)(~の)もの、人々(⇔these)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
sleep(自)眠る
will(助動)(ものが)~する能力がある、~することができる
make(他)(強制的にも非強制的にも)(~に)(~)させる(+目+原形)
awake(自)目が覚める、起きる
dote(自)(~を)溺愛する(on)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて

Some of the juice of that flower I will drop on the eyelids of my Titania, when she is asleep; and the first thing she looks upon when she opens her eyes she will fall in love with, even though it be a lion, or a bear, a meddling monkey, or a busy ape: and before I will take this charm from off her sight, which I can do with another charm I know of, I will make her give me that boy to be my page.’

some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の仲の
drop(他)(液体を)たらす、したたらせる、こぼす
and(接)(等位接続詞)(結果・理由を示して)~すると、だから
look on ~ ~を見る
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shut)・open one's eyes 目をあける
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
fall in love with ~ ~にほれている、~を恋している
even though ~=even if ~ たとえ~だとしても
be(自)(条件節・譲歩節などの中で)・If it be so ~ そうならば~
lion(名)(動)ライオン(その勇姿からthe King of Beasts(百獣の王)とよばれ、古くから王家の象徴としてその紋章などに使われてきた)
bear(名)(動)クマ
meddling(形)おせっかいな、干渉する
monkey(名)(動)サル(通例ape(類人猿)と区別して小型で尾のあるもの)
ape(名)(動)類人猿(直立して歩く尾のないサルで、特にchimpanzee、gorilla、orangutan、gibbonなどをさす)
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
take(他)(~を)(~から)取り除く(from)
charm(名)(まじないの)魔力、魔法
off(副)(分離を表わして)分離して、とれて
sight(名)視界、領域
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
can(助動)(能力を表わして)~(することが)できる
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
another(形)別の、ほかの
know(自)(直接ではないが)(~のことを)間接的に知って(聞いて)いる(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について ・I know of him. 彼について(彼の名前、彼の評判)は(間接的に)知っている。
(本文446語)
【参考文献】
Tales from Shakespeare (Penguin Classics) (English Edition)』Charles and Mary Lamb・著
シェイクスピア物語 上 (岩波文庫)』安藤貞雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社