『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第200回)

(テキスト202ページ、4行目〜)
(※赤字は大学受験レベルの語)

He said very modestly, that he was loath to kill them, if he could help it, but that those two were incorrigible villains, and had been the authors of all the mutiny in the ship, and if they escaped, we should be undone still; for they would go on board, and bring the whole ship’s company, and destroy us all.

say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
modestly(副)控えめに、穏当に
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
loath(形)(~するのが)気が進まないで(+to do)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
help(他)(can(not)、could(not)の後で)(~を)避ける、やめさせる
but(接)(従属接属詞)~のほかに(は)、~を除いて(は)
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
incorrigible(形)(人・行動など)矯正(善導)できない、救い(度し)がたい
villain(名)悪党、悪者
author(名)立案者(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
mutiny(名)(艦船・軍隊などの)暴動、反乱
should(助動)(仮定法で)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
undone(形)(人が)おしまいで、だめで、破滅して
still(副)まだ、今までどおり
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
on board 船上(船内、機内)に(の)・go on board 乗船(乗車(など))する
company(名)(通例a ship's ~として/集合的に)(海)全乗組員
destroy(他)(敵などを)滅ぼす、全滅させる
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)

Well then, says I, necessity legitimates my advice; for it is the only way to save our lives.

Well then→then(副)(間投詞的に)それで、それなら ・Well, then, ところで、
necessity(名)(またa ~)必要(性)、緊急の必要
legitimate(他)お墨付きを与える
my(代)私の
way(名)やり方、手段(+to do)
save(他)(危険などから)(人・生命・財産などを)救う、救助する、助ける ・save a person's life 人の命を救う
our(代)我々の、私たちの
life(名)(個人の)命、生命 ・save a person's life 命を救う

However, seeing him still cautious of shedding blood, I told him they should go themselves, and manage as they found convenient.

see(他)(~が)わかる、(~に)気づく(+that)
cautious(形)用心深い、慎重な、周到な
shed(他)(血・涙などを)流す、こぼす ・shed blood 血を流す、流血の惨事を起こす
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
should(助動)(命令・要求・主張・意向などを表わす主節に続く名詞節に用いて)~する(ように)
themselces(代)(強調に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身/(3人称複数の(代)名詞とともに用いて同格的に)
manage(自)どうにかやっていく(=cope)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
find(他)(~が)(~だと)認める(+目+補)
convenient(形)(廃)適切な(=suitable、proper)

In the middle of this discourse, we heard some of them awake, and soon after, we saw two of them on their feet, I ask'd him, if either of them were the men who he had said were the heads of the mutiny?

in the middle of ~ ~の最中に
this(形)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
discourse(名)談話、対話
hear(他)(~が)聞こえる、(~を)聞く(+目+原形)
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
awake(自)目が覚める、起きる
after(副)(時を表わして)あとに、後に
on one's feet(しゃべるために)立ち上がって
ask'd→asked
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+目+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)~かどうか
either(代)(疑問・条件文で)(二者の)どちらか(of)
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
head(名)(権力・統御の)長、頭(かしら)、首領、支配者、指揮者(of)

He said, No:

no(副)(質問・依頼などに答えて)いいえ(⇔yes)(答えの内容が否定ならNo、肯定ならYesを用いるのを原則とする)

Well then, said I, you may let them escape, and Providence seems to have wakened them on purpose to save themselves.

may(助動)(許可を表わして)~してもよろしい、~してもさしつかえない
let(他)(容認・許可を表わして)(人・ものなどに)(~)させる、(人・ものなどに)(~することを)許す(+目+原形)
Providence(名)神、天帝
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to do)
waken(他)(人の)目を覚まさせる、(人を)起こす
on purpose 故意に、わざと(=deliberately、intentionally)
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)

Now, says I, if the rest escape you, it is your fault.

now(副)(接続詞的に、話題を変える時などに文頭で用いて)さて、ところで、では
rest(名)(the ~)(複数扱い)残りの(その他の)人々
escape(他)(人の注意などから)はずれる、逃れる
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
fault(名)(通例one's ~、the ~)(過失の)責任、罪 ・It's your fault. 君の責任だ。

Animated with this, he took the musquet, I had given him, in his hand, and a pistol in his belt, and his two comerades with him, with each man a piece in his hand.

animate(他)励ます、鼓舞する
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
musquet→musket(名)(昔の)マスケット銃(rifleの前身で銃腔に施条(しじょう)がない)
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
his(代)彼の
pistol(名)ピストル、拳銃
belt(名)(通例腰の周りにつける)ベルト、帯
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
comerades→comrades
comrade(名)僚友、仲間
piece(名)銃、砲

The two men who were with him going first, made some noise, at which one of the seamen who was awake, turn'd about, and seeing them coming, cry'd out to the rest; but it was too late then; for the moment he cry'd out, they fir'd; I mean the two men, the Captain wisely reserving his own piece:

first(副)(序数の第1番)(時・順位など)第1位に、(他の人・物より)先に
make a noise 音を立てる
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(単数形の可算の名詞を伴って)何かの、ある、どこかの
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
seaman(名)船乗り、海員、船員、水夫(=sailor)
awake(形)眠らずに、目が覚めて(⇔asleep)
turn'd→turned
turn about 振り向く
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
cry'd→cried
cry(自)大声で叫ぶ、どなる(out)
out(副)大声で、聞こえるように、声高に
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)~すぎる
moment(名)(the ~/接続詞的に)~した(する)瞬間に、~するやいなや
fir'd→fired
fire(自)(~に)発砲(射撃)する
mean(他)(~の)つもりで言う
captain(名)船長、艦長、艇長
wisely(副)賢明に、抜けめなく
reserve(他)(将来のために)(~を)取っておく、使わずに(残して)おく(=set aside)

They had so well aim'd their shot at the men they knew, that one of them was kill'd on the spot, and the other very much wounded; but not being dead, he started up upon his feet, and call'd eagerly for help to the other; but the Captain stepping to him, told him, 'twas too late to cry for help, he should call upon God to forgive his villainy, and with that word knock'd him down with the stock of his musket, so that he never spoke more:

so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
aim'd→aimed
aim(他)(銃などの)ねらいをつける ・He aimed his pistol at me. 彼は拳銃を私に向けた。
their(代)彼ら(彼女ら)の
shot(名)発砲、発射
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって)
know(他)(人と)知り合いである、懇意である、交際している
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
one(代)(単数形で)(another、the otherと対応して)一方(のもの)、片方
kill'd→killed
on the spot 即座に ・He was killed on the spot. 彼は即死した。
other(代)(the ~)(二つのうちの)ほかの一方(の人)、他人
wound(自)傷つける
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(~し)ない
start up(驚いて)飛び上がる、びくっとする
on one's feet(しゃべるために)立ち上がって
call'd→called
call for ~ ~を求めて叫ぶ ・call for help 助けを求める
eagerly(副)熱心に、しきりに、切に
help(名)助け、救助
step(自)(副詞句を伴って)(近い距離を)歩く、進む、行く(to a person)
tell(他)(人に)(~を)話す、告げる、語る、言う、述べる(+目+that)
'twas(古)it wasの短縮形
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)(~するには)~すぎる、非常に~で(~する)ことができない(to do)
cry(自)大声で叫ぶ、どなる ・cry for help 大声で助けを求める
for(前)(目的)(獲得・追求・期待の対象を表わして)~を得るために(の)、~を(求めて)
call on ~(人)に(~することを)要求する、求める、請う(+to do)
forgive(他)(人・罪などを)許す、大目に見る
villainy(名)悪事、悪行
with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)~とともに、~と同時に
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
word(名)(口で言う)言葉
knock'd→knocked
knock down(人を)打ち(殴り)倒す
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
stock(名)(小銃・機関銃などの)銃床
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
more(副)そのうえ、なおまた

There were three more in the company, and one of them was also slightly wounded:

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
three(代)(基数の3)(複数扱い)3つ、3個(人)
in(前)(所属・職業を表わして)~して、~に
company(名)仲間、連れ、一緒に過ごす人
slightly(副)わずかに、少し
wounded(形)負傷した、傷ついた

By this time I was come, and when they saw their danger, and that it was in vain to resist, they begg'd for mercy:

by(前)(時・期間を表わして)(期限を表わして)~までには
this(形)(指示形容詞)(近くの時・所をさして)・by this time この時までには
time(名)(特定の)時、時期 ・by this time この時までに(は)、もうこの時(に)は
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
in vain いたずらに、むだに、効果なく
resist(自)抵抗する
begg'd→begged
beg(自)(もの・許しなどを)請う(for)・beg for mercy 慈悲を請う
mercy(名)慈悲、情け、容赦(生殺与奪の権を握られている罪人などに対して罰しないで許そうとすること)

The Captain told them he would spare their lives, if they would give him any assurance of their abhorrence of the treachery they had been guilty of, and would swear to be faithful to him in recovering the ship, and afterwards in carrying her back to Jamaica, from whence they came:

would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
spare(他)(人の)命を助けてやる、(命を)助ける
life(名)(個人の)命、生命
give(他)(人に)(伝言などを)伝える、(保証として)与える
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の
assurance(名)保証、請け合い(=promise)(of)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
abhorrence(名)(またan ~)憎悪、嫌悪感(of)
treachery(名)裏切り、背信行為、不忠
guilty(形)有罪の(⇔innocent)(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
swear(他)(~を)誓う、宣誓する(+to do)
faithful(形)忠実な、信義に厚い、誠実な(to)
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
recover(他)(失ったもの・取られたものを)取り戻す
afterwards(副)(英)=afterward(副)その後、以後
carry back(~を)もとに運ぶ、戻す
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
Jamaica(名)ジャマイカ西インド諸島にある英連邦の島国/首都Kingston)
whence(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(そして)そこから、その点から

They gave him all the protestations of their sincerity that could be desir'd, and he was willing to believe them, and spare their lives, which I was not against; only I oblig'd him to keep them bound hand and foot while they were upon the island.

give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
protestation(名)断言、主張、表明、誓言(of)
sincerity(名)誠実、正直
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(主語として)
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
desir'd→desired
desire(他)(~を)強く望む、欲求する、望む
willing(形)(~するのを)いとわないで、(~する)用意がある、~してもかまわない(=prepared/⇔unwilling)(+to do)
only(接)ただし、だがしかし
oblig'd→obliged
oblige(他)(人に)(~する)義務を負わせる(+目+to do)
keep(他)(~を)ずっと(~の状態に)しておく(+目+補)
bound(形)縛られた ・bound hands 縛られた手
hand and foot 手足もろとも ・bind a person hand and foot 人を手足もろとも縛る
(本文494語)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics) (English Edition)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社