『嵐が丘』を原書で読む(第16回)

(テキスト17ページ、3行目〜)

At first, the young man appeared about to befriend me.

at first 最初は、初めは
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
appear(自)(〜(のよう)に)見える、(〜と)思われる(+to do)
about(副)ほとんど、ほぼ
befriend(他)(〜の)友(味方)となる

‘I'll go with him as far as the park,’ he said.

I'll→I will
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
go with 〜 〜と一緒に行く、〜に同行する
as far as 〜(前置詞的に)〜まで
park(名)(地方の大邸宅を囲む)大庭園、私園
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)

‘You'll go with him to hell!’ exclaimed his master, or whatever relation he bore.

You'll→You shall
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)〜させてやる
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に ・go to 〜に行く
hell(名)地獄(⇔heaven)
exclaim(他)(〜と)声高に言う(+引用)
his(代)彼の
whatever(形)(関係詞whatの強調形として)どんな〜でも
relation(名)関係、関連 ・bear no relation to 〜と無関係である
bear(他)(関係などを)もつ(=have) ・bear some relation to 〜にいくらか関係がある

‘And who is to look after the horses, eh?’

be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)〜する義務がある、〜しなければならない
look after 〜 〜の世話をする、〜に気をつける(=take care of 〜)
eh(間)(同意を求めて/また軽い驚き・疑い・問いを表わして)(ねえ)そうでしょう、〜だよね、〜じゃない(か)?

‘A man's life is of more consequence than one evening's neglect of the horses; somebody must go,’ murmured Mrs Heathcliff, more kindly than I expected.

man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
life(名)(個人の)命、生命
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
consequence(名)(影響の)重大性、重要さ ・of consequence 重大な
neglect(名)軽視、無視(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
somebody(代)ある人、だれか
murmur(他)(〜を(と))ささやく、小声で言う(+引用)
Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
more(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(〜より)もっと(than)
kindly(副)親切に(も)、心温かく、優しく
expect(他)(〜と)思う(+that)

‘Not at your command!’ retorted Hareton.

not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
at a person's command 人の命により
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
retort(他)(相手の意見や非難などに)(〜と)言い返す(+引用)

‘If you set store on him, you'd better be quiet.’

set store on 〜 〜を重んじる、大切にする、重視する
you'd→you had
had better do 〜すべきだ、〜するのがよい、〜したほうがよい

‘Then I hope his ghost will haunt you; and I hope Mr Heathcliff will never get another tenant, till the Grange is a ruin!’ she answered sharply.

then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
hope(他)(Iを主語にして)(〜と)思う、信じる(+that)
ghost(名)幽霊、亡霊、怨霊(おんりょう)(英米の幽霊は夜中の12時に現われ、ニワトリの声を聞いて姿を消すとされ、その姿は生前のままで足もある)
haunt(他)(幽霊などが)(ある場所に)出る、出没する
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
get(他)(〜を)(〜から)(努力して)得る、手に入れる
another(形)別の、ほかの
tenant(名)(土地・家屋などの)借用者、テナント、借家人、借地人
till(接)(否定語の後に用いて)〜するまでは(〜しない)、〜して初めて(〜する)
grange(名)(しばしばGrangeで邸宅名に用いて)(いなかの)大地主の邸宅
ruin(名)(しばしば複数形で)荒廃の跡、廃墟(はいきょ)
answer(他)(人に)(〜と)答える、答えて言う(+引用)
sharply(副)鋭く

‘Hearken, hearken, shoo's cursing on 'em!’ muttered Joseph, towards whom I had been steering.

hearken(自)(〜に)耳を傾ける
shoo's→she is
curse(自)のろう
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
'em→them
mutter(他)低い声でぶつぶつ言う(+引用)
Joseph(名)ジョーゼフ(男性名/愛称Jo、Joe)
towards(前)=toward
whom(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(ところの)(人)(「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
steer(自)(副詞句を伴って)(ある方向に)向かう、進む

He sat within earshot, milking the cows, by the aid of a lantern which I seized unceremoniously, and, calling out that I would send it back on the morrow, rushed to the nearest postern.

within(前)(時間・距離・範囲など)〜以内で(の)、〜を越えずに、〜の範囲内で(⇔out of)
earshot(名)声の届く範囲(通例次の句で用いる) ・within earshot 呼んで聞こえる所に
milk(他)(牛・ヤギなどから)乳をしぼる
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
aid(名)手伝い、助力
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
lantern(名)手さげランプ、角灯、カンテラ
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
seize(他)(〜を)(ぎゅっと・乱暴に)つかむ、握る、捕まえる
unceremoniously(副)<unceremonious(形)不作法な、ぶっきらぼう
call out 叫ぶ
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)〜しよう
send back(〜を)(〜に)送り返す
on(前)(日・時・機会を表わして)〜に
morrow(名)(the 〜)翌日 ・on the morrow その次の日に、翌日
rush(自)(通例副詞句を伴って)(ある方向に)突進する、殺到する(=hurry)
near(形)(場所・時間など)近い、手近の(=close/⇔far9
postern(名)裏門、裏口

‘Maister, maister, he's staling t'lanthern!’ shouted the ancient, pursuing my retreat.

maister(廃)(名)=master
he's→he is
staling→stealing
steal(他)(財布・金などを)(〜から)盗む
t'lantern→the lantern
shout(他)(〜を)大声で言う(+引用)
ancient(名)老人、古老
pursue(他)(獲物・犯人などを)追う、追跡する
retreat(名)退却、後退

‘Hey, Gnasher! Hey, dog! Hey, Wolf, holld him, holld him!’

hey(間)(喜び・驚き・尋問・注意などを表わして)へー!、おや!、まあ!、やあ!、おい!
wolf(名)オオカミ
holld→hold

On opening the little door, two hairy monsters flew at my throat, bearing me down and extinguishing the light, while a mingled guffaw, from Heathcliff and Hareton, put the copestone on my rage and humiliation.

on(前)(時間の接触を表わして)〜するとすぐに、〜と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)
open(他)(ドア・目・容器・包み・手紙などを)あける、開く(⇔close、shot)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
hairy(形)毛深い、毛だらけの、毛むくじゃらな
monster(名)怪奇な形の(巨大な)もの(動物、植物)、奇形体
fly(自)(獲物などに)飛びつく(at)
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)
my(代)私の
throat(名)のど、咽喉(いんこう)
bear down(敵などを)圧倒する
extinguish(他)(火・光などを)消す(=put out)
light(名)灯火、明かり
mingle(他)(二つ(以上)のものを)混ぜる、一緒にする
guffaw(名)突然の高笑い(大笑い)、(下品な)ばか笑い
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
put on(圧力・抑制などを)〜に加える
copestone(名)=copingstone(名)最後の仕上げ、極致
rage(名)(またa 〜)(抑えがたい)激怒、憤怒
humiliation(名)恥、屈辱、不面目

Fortunately, the beasts seemed more bent on stretching their paws, and yawning, and flourishing their tails, than devouring me alive; but, they would suffer no resurrection, and I was forced to lie till their malignant masters pleased to deliver me: then, hatless and trembling with wrath, I ordered the miscreants to let me out — on their peril to keep me one minute longer — with several incoherent threats of retaliation that, in their indefinite depth of virulency, smacked of King Lear.

fortunately(副)(文修飾)幸いにも、幸運にも
beast(名)(特に、大きな)四足獣
seem(自)(〜と)見える、思われる、(〜)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+補)
more(副)(〜より)むしろ(than)
bent(形)(〜に)心を傾けて、熱心で(on doing)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に冠する
stretch(他)(手足などを)伸ばす、差し伸べる(出す)
their(代)彼ら(彼女ら)の
paw(名)(犬・猫などのつめのある動物の)足
yawn(自)あくびをする
flourish(他)(〜を)(注意を引くために)振る、振り回す
devour(他)(動物・人が)(食物を)むさぼり食う、がつがつ食う
alive(形)生きて(⇔dead)
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)〜しようとした
suffer(他)(否定・疑問文で)(古)(〜を)忍ぶ、辛抱する、我慢する
resurrection(名)復活、復興、再流行
force(他)(人に)強いて(〜)させる、(人に)(〜することを)余儀なくさせる(しばしば受身で用い、「強制されて(〜)する」の意と「(〜)せざるをえない」の意とになる)(+目+to do)
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)〜まで(ずっと)
malignant(形)悪意(敵意)のある
pleased(形)喜んで、満足して(=happy/⇔displeased)(+to do)
deliver(他)(古)(人を)(〜から)救い出す、救出する
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
hatless(形)帽子のない、無帽の
trembling(形)震えている、おののいている
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
wrath(名)激怒、憤り
order(他)(人に)(〜(すること)を)命じる、指図する(+目+to do)
miscreant(名)悪党
let out(〜を)出して(放して)やる
on(前)(状態を表わして)〜して、〜中で
peril(名)(けが・死などにかかわるような大きな)危険、危難
keep(他)(人を)引き留めておく
long(副)長く、長い間、久しく
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
incoherent(形)(議論など)一貫しない、つじつまの合わない、支離滅裂の
threat(名)脅し、脅迫(of)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
relation(名)(話を)物語ること
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜ナイで
indefinite(形)(時間・期限が)不定の、決まっていない
depth(名)(感情の)深刻さ、強さ
virulency(名)=virulence(名)毒々しさ、ひどい悪意、憎悪
smack(自)(〜の)気味がある(of)
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
King Lear(名)リア王Shakespeare作の四大悲劇の一つ/またその主人公)

The vehemence of my agitation brought on a copious bleeding at the nose, and still Heathcliff laughed, and still I scolded.

vehemence(名)激烈さ、猛烈さ、熱情
agitation(名)(人心の)動揺、興奮
bring on(病気・悪いことなどを)もたらす、引き起こす(=cause)
copious(形)豊富な、おびただしい(=abundant)
bleeding(名)出血
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)
scold(自)(子供などを)しかる、がみがみ小言を言う

I don't know what would have concluded the scene had there not been one person at hand rather more rational than myself, and more benevolent than my entertainer.

don't do notの短縮形
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
conclude(他)(〜を)終わりにする
scene(名)(the 〜)(事件・物語などの)現場、場面、舞台
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
at hand 手元に、手近に
rational(形)(人が)理性のある、道理をわきまえた
myself(代)(強調に用いて)私自身/(as、like、thanの後でI、meの代わりに用いて)
benevolent(形)(人・行為など)優しい、情け深い(⇔malevolent)
entertainer(名)歓待する人、もてなす人
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)