専門教育科目

『幸福な生活について』を原文で読む(第1回)

先日、『ガリア戦記』に続いて、『スキーピオーの夢』のテキストも読了しました。 TOEIC0点という、全世界で最低レベルの語学力しかない僕が、ラテン語の読解テキストを2冊も読み終えたのは、我ながら奇跡的です。 思い起こせば、僕の在籍していた学部には、…

『カンタベリー物語』を原文で読む(第7回)

(テキスト7ページ、25行目~) (The Monk) monk(名)修道士(俗界を捨てて修道院(monastery)に生活する男子の修道者) A Monk ther was, a fair for the maystrye, An outrydere, that lovede venerye, A manly man, to been an abbot able. ther→ther…

『ヴェニスの商人』を原書で読む(第3回)

(テキスト5ページ、1行目~) I.I I(名)(ローマ数字の)I Enter Antonio, Salerio, and Solanio enter(自)(Enterで)(演劇)登場する(脚本のト書きではしばしば3人称命令法で用いる/⇔exit) ・Enter Hamlet. ハムレット登場。 Antonio アントーニ…

イギリス文学史I(第6回)『アーサー王の死』(その1)

マロリーについて 15世紀の散文で最も有名なのは、サー・トマス・マロリー(Sir Thomas Malory, 1406?-1471)の『アーサー王の死』(Le Morte d'Arthur, 1467-70)です。 『アーサー王の死』は、いわゆる「騎士道物語」に位置付けられます。 「騎士道物語」…

『ハムレット』を原書で読む(第4回)

(テキスト6ページ、1行目~) HORATIO Friends to this ground. Horatio ホレイショー(Hamlet中のHamletの親友) friend(名)味方(to) to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすで…

『高慢と偏見』を原書で読む(第40回)

(テキスト43ページ、1行目〜) “But people themselves alter so much, that there is something new to be observed in them for ever.” themselves(代)(強調に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身/(3人称複数の(代)名詞とともに用いて同格的に) a…

『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第148回)

(テキスト151ページ、2行目〜) I made first a little out to sea full north, till I began to feel the benefit of the current, which set eastward, and which carry'd me at a great rate, and yet did not so hurry me as the southern side current…

『スキーピオーの夢』を原文で読む(第22回)

(テキスト18ページ、17行目〜) (29) Hanc tū exerce in optimīs rēbus! hic hanc hoc(指示代名詞)これ、この人 tū(人称代名詞)(二人称)あなた、きみ、おまえ exerceō -ēre -ercuī -ercitum(他)(権力などを)行使する in(前)(+奪格)(空間的…

『カンタベリー物語』を原文で読む(第6回)

(テキスト6ページ、7行目~) (The Prioress) prioress(名)(しばしばPrioress)女子小修道院長 Ther was also a Nonne, a Prioresse, That of hir smylyng was ful symple and coy; Hir gretteste ooth was but by Seint Loy; And she was clepyd madame…

『ヴェニスの商人』を原書で読む(第2回)

WILLIAM SHAKESPEARE Shakespeare, William(名)シェイクスピア(1564-1616/英国の劇作家・詩人) The Merchant of Venice The Merchant of Venice「ベニスの商人」(Shakespeare作の喜劇) (テキスト3ページ、1行目~) The Characters in the Play char…

イギリス文学史I(第5回)『カンタベリー物語』(その2)

原文読解 それでは、『カンタベリー物語』の冒頭部分(総序の歌 ※一部)を読んでみましょう。 下に、「原文」「現代英語」「日本語訳」を記しました。 「現代英語」には、語注も付けてあります。 ほとんどの英文科の学生は中英語を学んでおらず(僕も独学で…

『ハムレット』を原書で読む(第3回)

(テキスト5ページ、1行目~) I.I I(名)(ローマ数字の)I Enter Francisco and Barnardo, two Sentinels enter(自)(Enterで)(演劇)登場する(脚本のト書きではしばしば3人称命令法で用いる/⇔exit)・Enter Hamlet. ハムレット登場。 Francisco フ…

『高慢と偏見』を原書で読む(第39回)

(テキスト42ページ、1行目〜) “You may depend upon it, Madam,” said Miss Bingley, with cold civility, “that Miss Bennet shall receive every possible attention while she remains with us.” may(助動)(許可を表わして)~してもよろしい、~し…

『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第147回)

(テキスト150ページ、2行目〜) And thus loading my self with every thing necessary, I went down to my boat, got the water out of her, and got her afloat, loaded all my cargo in her, and then went home again for more; my second cargo was a …

『スキーピオーの夢』を原文で読む(第21回)

(テキスト18ページ、10行目〜) (28) Cum pateat igitur aeternum id esse quod sē ipsum moveat, quis est quī hanc nātūram animīs esse tribūtam neget? cum(接)(+接続法)(理由)~の故に、~であるから pateō -ēre patuī(自)はっきり見える、明…

『カンタベリー物語』を原文で読む(第5回)

(テキスト5ページ、19行目~) (The Yeoman) yeoman(名)(昔、王家・貴族に仕えた高位の)従者 A Yeman he hadde and servantz namo At that tyme, for hym liste ryde so, And he was clad in coote and hood of greene. Yeman→Yeoman hadde→had have(…

『ヴェニスの商人』を原書で読む(第1回)

僕のハンドル・ネームは、畏れ多くも「シェイクスピア」ですが、拙ブログでは未だシェイクスピアの作品をほとんど取り上げていません。 そこで、彼の喜劇の代表作である『ヴェニスの商人』を原書で読みたいと思います。 本作の初演は、学者によって諸説あり…

イギリス文学史I(第4回)『カンタベリー物語』(その1)

チョーサーについて ノルマン・コンクエスト(1066)以降、フランスからの新しい文化の影響を受けて、14世紀になると、詩の形式や種類、主題は豊富になりました。 この時代の代表的な詩人はジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer, 1340-1400)で、彼の代…

『ハムレット』を原書で読む(第2回)

WILLIAM SHAKESPEARE Shakespeare, William(名)シェイクスピア(1564-1616/英国の劇作家・詩人) Hamlet Hamlet(名)ハムレット(Shakespeareの四大悲劇の一つ/その主人公) (テキスト3ページ、1行目~) The Characters in the Play character(名)…

『高慢と偏見』を原書で読む(第38回)

(テキスト41ページ、1行目〜) CHAPTER IX chapter(名)(書物・論文の)章 ・chapter one 第1章 I(名)(ローマ数字の)I ・IX(ix)=9 X(名)(ローマ数字の)10 Elizabeth passed the chief of the night in her sister's room, and in the morning …

『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第146回)

(テキスト149ページ、3行目〜) Such were these earnest wishings, that but one man had been sav'd! such(代)(単数または複数扱い)(先行の名詞に代わり、また既述内容をさして補語に用いて)そのような人(もの) earnest(形)まじめな、真剣な wi…

『スキーピオーの夢』を原文で読む(第20回)

(テキスト17ページ、20行目〜) (27) Nam quod semper movētur, aeternum est; nam(接)もちろん、確かに quī quae quod(代)(関係代名詞)(+直説法)(事実関係)~するところの(人・もの) semper(副)常に、いつでも moveō -ēre mōvī mōtum(他)…

『カンタベリー物語』を原文で読む(第4回)

(テキスト4ページ、25行目~) (The Squire) squire(名)騎士の従者 With hym ther was his sone, a yong Squyer, A lovere and a lusty bachiler, With lokkes crulle as they weere leyd in presse. hym→him ther→there(副)(thereは形式上主語のよう…

イギリス文学史I(第3回)『ベーオウルフ』(その2)

原文読解 それでは、『ベーオウルフ』の冒頭部分(序詞、第1節)を読んでみましょう。 下に、「原文」「現代英語」「日本語訳」を記しました。 「現代英語」には、語注も付けてあります。 ほとんどの英文科の学生は古英語を学んでおらず(僕も全く読めません…

『ハムレット』を原書で読む(第1回)

僕には、これまでの半生における大きな心残りがあります。 それは、せっかく入学した某私立大学の英文科を卒業できなかったことです。 学生時代の僕は、「卒業よりも中退の方がハクがつく」と思っていたフシがあります。 また、授業に出ないで映画ばかり観て…

『高慢と偏見』を原書で読む(第37回)

(テキスト40ページ、5行目〜) “Undoubtedly,” replied Darcy, to whom this remark was chiefly addressed, “there is meanness in all the arts which ladies sometimes condescend to employ for captivation. Whatever bears affinity to cunning is de…

『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第146回)

(テキスト148ページ、5行目〜) Other times I imagin'd, they had some other ship, or ships in company, who upon the signals of distress they made, had taken them up, and carry'd them off: time(名)(特定の)時、時期 ・this time 今ごろ imag…

『スキーピオーの夢』を原文で読む(第19回)

(テキスト17ページ、7行目〜) (26) Quae cum dixisset, “ego vērō” inquam “Āfricāne, sīquidem bene meritīs dē patriā quasi līmes ad caelī aditum patet, quamquam ā pueritiā vestīgiīs ingressus patris et tuīs decorī vestrō nōn dēfuī, nunc tame…

『カンタベリー物語』を原文で読む(第3回)

(テキスト3ページ、19行目〜) (The Knight) A Knyght ther was, and that a worthy man, That fro the tyme that he first bigan To ryden out, he loved chivalrye, Trouthe and honour, fredom and curteisye, Ful worthy was he in his lordes werre, A…

イギリス文学史I(第2回)『ベーオウルフ』(その1)

イギリス文学の起源 今回から、イギリス文学の歴史を具体的に見て行きましょう。 まずは、イギリス文学の起源について、『はじめて学ぶイギリス文学史』(ミネルヴァ書房)から引用します。 イギリス文学について語るとき、しばしば問題とされるのは、その起…