『黄金狂時代』

この週末は、ブルーレイで『黄金狂時代』を再見した。

黄金狂時代 The Gold Rush [Blu-ray]

黄金狂時代 The Gold Rush [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Blu-ray
1925年のアメリカ映画。
監督・製作・脚本・主演は、『キッド』『巴里の女性』の偉大なる喜劇王チャールズ・チャップリン
なお、このディスクに収録されているのは、1942年に製作されたサウンド版で、チャップリン自身による音楽とナレーションが加えられている。
共演は、『キッド』『巴里の女性』のヘンリー・バーグマン、『キッド』のアルバートオースチン
モノクロ、スタンダード・サイズ。
優雅で穏やかな音楽が流れる。
画質は良い。
ゴールド・ラッシュの時代、多くの人々が一攫千金を夢見てアラスカへやって来た。
雪の峠を登るエキストラの列をロングで捕らえたシーンは、映画史上に残っている。
まるで『八甲田山』のようだ。
一方、チャーリー(チャップリン)は、いつもの格好で雪のガケ道を軽々と歩いている。
クマが現れたりするが、全く意に介さない。
バックに流れているのは、あの「♪誰かさんと誰かさんが麦畑」の曲ではないか。
ここは、かなりの山深い奥地である。
雪道で迷って、死んだ者もいると看板に注意書きがある。
その頃、探検家のビッグ・ジム(マック・スウェイン)は、ついに金鉱を見付けた。
なお、この人は体型が芋洗坂係長のようである。
猛吹雪の中、チャーリーは、お尋ね者の悪党ブラック・ラーセンが居座る山小屋へ転がり込む。
中には、ワンコもいるのが微笑ましい。
そこにあった鶏肉にかぶり付くチャーリー。
「出てけ!」と迫るビッグ・ジムだが、外は猛吹雪で出て行けない。
そこへ、テントが飛ばされてしまったビッグ・ジムもやって来る。
彼は、悪党の脅しにも屈しない。
ラーセンとビッグ・ジムの取っ組み合いで、二人が握ったライフルの銃口が常にチャーリーの方を向き、逃げ惑うチャーリー。
お決まりのドタバタ・コントである。
ビッグ・ジムは「俺はここにいる」と言って、居座る。
食べ物がないので、彼らは飢えが極限に達していた。
小屋が猛吹雪できしむ。
チャーリーは、ろうそくに塩を掛けて食う。
当時のろうそくは、獣脂だか蜜蝋だかで出来ていて食えたのだろう。
塩の瓶が、現在の日本のスーパーで売られているものと同じ形だ。
3人は、カードのくじを引いて、一番少ない数が出た者が食べ物を探しに行くことにする。
結果、ラーセンが負け、ワンコを連れて出て行く。
しかし、悪党のラーセンには、捜査の手が迫っていた。
猛吹雪の中、彼を追う二人の刑事がテントの中にいる。
ラーセンは刑事を銃殺し、彼らの物資を奪う。
さすが悪党だ。
その頃、感謝祭を祝うために、小屋のチャーリーとビッグ・ジムは、チャーリーの片側の靴を煮て食う。
これも、映画史上有名なシーンである。
しかし、幾ら煮たからといっても、本当に靴なんか食えるのだろうか。
これは、実話に基づいているらしいが。
いよいよ食い物がなくなって、ジムは幻覚を見るようになる。
何と、チャーリーがニワトリに見えるのだ。
このニワトリの着ぐるみを着たチャップリンも有名。
捕まえようと追うジムから逃げるチャップリン
最早、ジムは鶏でなくて人間でも食おうとする勢いだ。
チャーリーは銃を構える。
その時、小屋にクマが入って来る。
それを撃つチャーリー。
画面には映らないが、これで彼らは当座の食糧を得たようだ。
その頃、ラッセンはジムの金鉱を見付ける。
チャーリーとジムは二手に分かれて金鉱へ向かっていたが、先に到着したジムとラッセンが対決する。
やられるジム。
しかし、悪は長く続かない。
ラッセンはガケが雪崩で崩れて死ぬ。
このシーンも、当時としては最新の技術を導入して撮ったのだろう。
続いて、極北の町の酒場で働く娘ジョージアジョージア・ヘイル)。
彼女に言い寄る女たらしのジャックを嫌っている。
チャーリーは、彼女の働く酒場にやって来る。
靴が片方なく、布でグルグル巻きにしているので、痛風患者のようである。
とにかくジョージアは、ジャックのことが嫌いなので、まともな男と結婚して、とっとと酒場を辞めたいと思っている。
彼女は、言い寄るジャックに恥をかかせるために、たまたまその場にいたチャーリーと踊る。
むすぼらしいチャーリーは夢のよう。
ぶかぶかのズボンがずり落ちるので、腰を縛ろうとして手に取ったヒモは、大型犬をつないであるものだった。
そこへニャンコがやって来て、大型犬と追いかけっこを始めたので、引っ張られてチャーリーは転倒する。
ジョージアは大ウケ。
まあ、こんなのは文章で書いても何の面白みもないが、チャップリン映画の定番のコミカルな動きだ。
そして、ジャックを袖にするジョージア
彼女の気を引けなかったジャックは、チャーリーに対して怒りを露わにする。
二人の取っ組み合いが始まるが、ジャックは落ちて来た柱時計に当たってノック・ダウン。
喝采の中、一人酒場を後にするチャーリー。
この辺が、チャップリン映画に特有の、笑いの後の哀愁だな。
酒場の近くにある鉱山技師のハンク(ヘンリー・カーティス)の小屋では、豆料理を作っていた。
豆の匂いに吸い寄せられるように小屋の前を通り掛かったチャーリーは、一計を案じ、小屋の前で倒れて死んだフリをした。
ハンクに助けられたチャーリーは、小屋に招き入れられ、豆料理を食べる。
その頃、ジムは意識を回復したが、記憶を失っていた。
チャーリーは、ハンクの小屋の留守番を頼まれる。
たまたま小屋の前で女友達と雪合戦をしていたジョージアと再会。
さあ、これからどうなる?
この後、有名なロールパンのダンスや、ガケの上の小屋のシーンなどがある。
特に、ガケの上の小屋のシーンは、ドリフのコントにしか見えない。
まあ、ドリフがチャップリンを参考にしたのだろうが。
ガケの上の小屋は、ミニチュアの外観と、キャストがいる実物大のセットを編集で見事につなげている。
今見ても、非常に完成度の高い特撮である。
本作は、最初は雪山でロケを始めたのだが、チャップリンが風邪を引くなどして、2週間で挫折。
その後は、スタジオに雪山のセットを作って撮影した。
このセットも、広大なものである。
コメディーだが、相当な製作費と撮影期間を掛けている。
まあ、言い古された言葉だが、コメディー映画に必要な要素は、既にチャップリンが全てやり尽くしているということだな。
そして、チャップリンの映画は「ヒューマン・コメディー」だ。
まあ、本作の結末は、「結局、世の中はカネ」と取れなくもないが。
本作は、チャップリンの代表作とされているが、それは便宜上で、チャップリンの映画はみんな代表作だろう。
シェイクスピアだって、一応『ハムレット』が代表作とされているが、『ロミオとジュリエット』も『ヴェニスの商人』も『リア王』も、みんな代表作だ。
余談だが、日本では紅白歌合戦のお陰で、「蛍の光」が流れてから年が明けるが、海外では、新年を迎えてから「蛍の光」を歌う。

Charlie Chaplin - The Gold Rush (Trailer)

『フランクリン自伝』を原書で読む(第7回)

(テキスト6ページ、5行目~)

The whole appeared to me as written with a good deal of decent plainness and manly freedom.

whole(名)(the ~)全部、全体
appear(自)(~(のよう)に)見える、(~と)思われる(+補)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
good(形)(強意語として)(通例a ~)相当な、かなりの
deal(名)(a good deal ~で)かなり(ずいぶん)たくさんの~
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
decent(形)見苦しくない、良識にかなっている、ちゃんとした、きちんとした(=respectable/⇔indecent)
plainness(名)<plain(形)明白な、わかりやすい、明瞭な(=clear)
manly(形)男性的な
freedom(名)(行動の)自由自在

The six concluding lines I remember, though I have forgotten the two first of the stanza; but the purport of them was, that his censures proceeded from goodwill, and, therefore, he would be known to be the author.

six(形)(基数の6)6の、6個(人)の
concluding(形)終結の、結びの
line(名)(詩の)1行
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+wh.)
two(代)(基数の2)(複数扱い)二つ、2個(人)
first(形)(通例the ~、one's )最初の、先頭の(⇔last)(数字とともに用いる時には数字の前におく/ただし数詞が少ない数の時には後も可)
stanza(名)連、スタンザ(一定の韻律をもった4行以上からなる詩の単位)
purport(名)(the ~)趣旨、意味(of)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(補語節を導いて)/(同格節を導いて)
his(代)彼の
censure(名)非難、とがめ
proceed(自)(~から)発する、生ずる、由来する(from)
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
goodwill(名)好意、善意、親切
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
would(助動)(時制の一つにより従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
known(形)(名を)知られて(+to do)
author(名)著者、作家、著述家(通例女性も含む)

"Because to be a libeller (says he)
I hate it with my heart;
From Sherburne town, where now I dwell
My name I do put here;
Without offense your real friend,
It is Peter Folgier."

because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)~だから(である)、~なので
libeller(名)(英)<libel(他)(人を)中傷(侮辱)する
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
hate(他)(~を)憎む、ひどく嫌う、嫌悪する
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
my(代)私の
heart(名)(感情、特に優しい心・人情が宿ると考えられる)心、感情
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
dwell(自)(副詞句を伴って)(~に)住む、居住する
do(助動)(肯定文を強調して)
put(他)(通例副詞句を伴って)(名前などを)(~に)記入する、著名する
offense(名)人の感情を害すること、無礼、侮辱
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
real(形)(名目上・表面的でない)真の、本当の ・a real friend 真の友
Peter(名)ピーター(男性名/愛称Pete)
Folgier→Folger(名)フォルジャー

My elder brothers were all put apprentices to different trades.

elder(形)(兄弟などの血縁関係で)年上の、年長の
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
put(他)(人を)(仕事などに)つかせる、取りかからせる(to)
apprentice(名)(昔の)徒弟、年季奉公
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
trade(名)職業、商売

I was put to the grammar-school at eight years of age, my father intending to devote me, as the tithe of his sons, to the service of the Church.

put(他)(ある目的のために)(~を)(ある場所に)送る、行かせる、載せる
grammar school(名)(英国の)グラマースクール(16世紀に創設されたラテン語ギリシア語文法を教えることを目的とした学校であったが、現在は学力上位の生徒に大学進学準備の教育をする中等学校)
at(前)(時の一点を表わして)~(歳の時)に ・at the age of seven 7歳の時に ・at the end of the month 月末に
eight(形)(基数の8)8の
intend(他)(~する)つもりである、(~しようと)めざす(+to do)
devote(他)(人が)(~に)身をささげる、専念する、熱中する(to)
as(前)~として
tithe(名)(英)十分の一税(教会維持のため教区民が毎年末に農作物の10分の1を納めた/今は廃止)
service(名)奉仕
Church(名)(教派の意味で)教会

My early readiness in learning to read (which must have been very early, as I do not remember when I could not read), and the opinion of all his friends, that I should certainly make a good scholar, encouraged him in this purpose of his.

early(形)(普通より)早めの
readiness(名)用意ができていること
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
learn(他)(勉強・練習などにより)(知識・技術などを)習い覚える、習得する(+to do)
read(自)読書する、読む
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
when(接)(関係副詞)(先行詞を含む関係副詞用法で)~する時
opinion(名)意見、見解(of)/(+that)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
make(自)(~に)なる(+補)
scholar(名)(英古)学生、聖徒(=student)
encourage(他)(人を)元気(勇気)づける、励ます(⇔discourage)(in)
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で ・in one's sight 視界の内に
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
purpose(名)目的、意図(of)
his(代)(of ~で)彼の(hisはa、an、this、that、noなどと並べて名詞の前に置けないからhisをof hisとして名詞の後に置く)

My uncle Benjamin, too, approved of it, and proposed to give me all his short-hand volumes of sermons, I suppose as a stock to set up with, if I would learn his character.

Benjamin(名)ベンジャミン(男性名/愛称Ben、Benny)
approve(自)(~に)賛成する、満足の意を表わす、(~を)満足に思う(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
propose(他)(~を)もくろむ、企てる、(~する)つもりである(+to do)
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
shorthand(形)速記の(による)
volume(名)(全集・セットの書物の)巻
sermon(名)説教
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+目+補)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
stock(名)(古)基金、資本
take up(仕事・趣味などを)始める
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在の事実に反する仮定を表わす場合)(if節中では過去形を用い、帰結の主節には通例would、shouldなど助動詞の過去形が用いられる)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(主節の意志を表わす条件節で)もし~する意志さえあれば
character(名)(印刷または筆記の)字体

I continued, however, at the grammar-school not quite one year, though in that time I had risen gradually from the middle of the class of that year to be the head of it, and farther was removed into the next class above it, in order to go with that into the third at the end of the year.

continue(自)(仕事などを)(休まずに)続ける
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)~でなく
quite(副)(程度を表わさない形容詞・動詞または最上級の形容詞などを修飾して)(否定語とともに用いて、部分否定をなして)完全には~ではない、すっかり~ではない
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
time(名)(またa ~)(ある一定の長さの)期間、間
rise(自)(人が)(信用・重要性・世の中などで)地位が高まる、立身する、昇進する、向上する(from)(to)
gradually(副)徐々に、次第に、漸進(段階)的に
from(前)(変化・推移を表わして)~から(~へ)
middle(名)(the ~)中央、真ん中(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
head(名)(単数形で/通例the ~)首位、首席(of)
to(前)(動詞の原形の前につけて不定詞を導いて)(副詞用法)(結果を表わして)~するようになるまで
farther(副)(farの比較級)(程度が)さらに進んで
remove(他)(もの・人を)(~から)(~へ)移す、移動させる(from)(to)
next(形)(通例the ~)(順序・配列が)次の
above(前)(地位・身分など)~より上位に(の)、~に優って
in order to do ~する目的で、するために(は)
go with ~ ~と一緒に行く、~に同行する
that(代)(指示代名詞)(反復の代名詞として)(~の)それ(oneと違ってthe+名詞の代用で通例of ~などの前置詞句が伴う)
third(名)(the ~)第3学年

But my father, in the mean time, from a view of the expense of a college education, which having so large a family he could not well afford, and the mean living many so educated were afterwards able to obtain — reasons that he gave to his friends in my hearing — altered his first intention, took me from the grammar-school, and sent me to a school for writing and arithmetic, kept by a then famous man, Mr. George Brownell, very successful in his profession generally, and that by mild, encouraging methods.

in the meantime(2つのことが起こる)その相田に
from(前)(根拠・動機を表わして)~に基づいて、~によって
view(名)(通例単数形で/修飾語を伴って)(特定な)見方、考え方(of)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
expense(名)(金・時間・労力を)費やすこと、費用
college(形)カレッジの、大学の
education(名)(またan ~)(学校)教育 ・a college education 大学教育
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい ・I have never seen so beautiful a sunset. 今までこんなにきれいな夕日を見たことがない。(不定冠詞aの位置に注意)
large(形)(範囲・規模など)大きい、広大な、大規模な
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
afford(他)(通例can、could、be able toに伴って)(人が)(金・時間などに)余裕がある
mean(形)(英)(人が)けちな、しみったれな(=stingy、(米)cheap/⇔generous)
living(名)暮らし方(向き)
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)
educated(形)教育を受けた、教養のある
afterwards(副)(英)=afterward(副)のちに、あとで
able(形)(~することが)できて、(~し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
obtain(他)(人が)(ものを)得る、手に入れる
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(他動詞・前置詞の目的語として)
give(他)(人に)(案・理由・証拠などを)提示する、示す、挙げる(+目+目)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
hearing(名)聞こえる距離(範囲)・in a person's hearing 人が聞いている所で、聞こえよがしに
alter(他)(~を)(部分的に)変える、変更する
intention(名)意図、意向
take(他)(人を)(~から)連れ出す、救い出す(from)
from(前)(隔離・解放などを表わして)~から
send(他)(通例副詞句を伴って)(人・軍隊などを)行かせる、やる、派遣する ・send one's son to school 息子を学校にやる
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
school(名)(特殊技能を教える)学校、教習所、練習所、養成所
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
writing(名)書くこと、執筆
arithmetic(名)算数、算術
keep(他)(商店・学校などを)経営する、管理する
then(形)その時の、当時の
man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
George(名)ジョージ(男性名)
profession(名)(特に頭脳を用いる)職業、専門職
generally(副)全体として
and that(前文全体を受けて)しかも
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
mild(形)(抗議・試みなど)過激でない、穏やかな
encouraging(形)元気づける、励みになる、激励(奨励)の
method(名)(論理的で組織立った)方法、方式

Under him I acquired fair writing pretty soon, but I failed in the arithmetic, and made no progress in it.

under(前)(状態を表わして)(指導・規制など)を受けて
acquire(他)(知識・学問などを)(努力して)得る、習得する
fair(形)汚れのない、滑らかな、明瞭な ・a fair hand きれいな筆跡
writing(名)書体、筆跡(=handwriting)
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
soon(副)すみやかに、すばやく
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
progress(名)進歩、発達、発展(⇔regress)・make progress in ~に上達する

At ten years old I was taken home to assist my father in his business, which was that of a tallow-chandler and sope-boiler; a business he was not bred to, but had assumed on his arrival in New England, and on finding his dying trade would not maintain his family, being in little request.

ten(形)(基数の10)10の、10個の、10人の
old(形)(満)~歳の(で)・ten years old 10歳で
take(他)(副詞句を伴って)(ある場所から他へ)持っていく、連れていく
home(副)わが家へ
assist(他)(人を)手伝う、援助(助力)する ・She assists him in his work. 彼女は彼の仕事を手伝う。
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して
business(名)職業、家業(特に利益を目的とするものにいう)
tallow chandler 獣脂ろうそく製造人(販売人)
sope-boilersoap-boiler(名)石鹸製造人
breed(他)(人を)(~に)仕込む、育てる ・He was bred to the law. 彼は法律家に育てられた。
to(前)(結果・効果を表わす句を導いて)
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
assume(他)(役目・任務・責任などを)とる、引き受ける
on(前)(時間の接触を表わして)~するとすぐに、~と同時に(動作名詞または動名詞に伴う)・on arrival 到着するとすぐ
arrival(名)到着(すること)(in)(⇔departure)・on(one's)arrival 到着するとすぐ
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・on London ロンドンで(に)
New England(名)ニューイングランド(米国北東部の地方/Connecticut、Massachusetts、Rhode Island、Vermont、New Hampshire、Maineの6州から成る)
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+that)
dying→dyeing(名)染め物業
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)~であろう、~でしょう
maintain(他)(人・家族を)養う、扶養する(=provide for)・maintain a family 家族を養っていく
in request 需要があって
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)

Accordingly, I was employed in cutting wick for the candles, filling the dipping mold and the molds for cast candles, attending the shop, going of errands, etc.

accordingly(副)(接続副詞的に)よって、従って、それゆえに(=consequently、therefore)
employ(他)(通例受身で)(~に)従事する(in doing)
cut(他)(ものを)切り離す
wick(名)ろうそく(ランプ)の芯(しん)
for(前)(用途・指定・適否を表わして)~向きに(の)、~用に(の)
candle(名)ろうそく
dip(他)(~を)(液体に)ちょっと浸す
mold(名)(溶かした材料を入れて形を造る)型
cast(名)鋳込み、鋳造
attend(他)見張る
of→on
go on ~しに行く
errand(名)使い、走り使い、使い走り ・go on errands 走り使いをする
etc. ~など、その他(主に参考書や商業文などに用い、この前にコンマを置き(名詞などが一つの時は不要)、andは用いない)
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)

『戦艦ポチョムキン』

この週末は、ブルーレイで『戦艦ポチョムキン』を再見した。

1925年のソビエト映画。
監督はセルゲイ・エイゼンシュテイン
今回見たのは1976年のサウンド版で、音楽はドミートリイ・ショスタコーヴィチ
スタンリー・キューブリックはかつて、「チャップリンは内容があって形式がない。エイゼンシュテインは形式があって内容がない。どちらを取るかと訊かれれば、私はチャップリンだ」と語っていた。
モンタージュ理論を生み出して、映画史上で極めて重要な地位を占める作品。
僕は学生の時、早稲田通りにあるACTミニ・シアターという映画館の年間会員になった。
会費は確か1万円で、1年間、ここで上映される全作品を見放題であった。
実際には、何だかんだで時間が取れず、元を取るほどは通えなかったのだが。
映画館と言っても、普通のマンションみたいなビルで、部屋の中に座布団が敷かれており、そこに座って、16ミリの映画を観る。
ACTミニ・シアターは毎週末、オールナイトで古典映画を上映していて(しかも、ラインナップがずっと変わらなかった)、その中に、『月世界旅行』『カリガリ博士』『アンダルシアの犬』『フリークス』等と並んで、『戦艦ポチョムキン』もあった。
とは言っても、この時には観ていない。
僕が本作を初めて見たのは、もっと大人になってから、DVDであった。
僕が一番好きな映画は、表向きには、『バリー・リンドン』ということにしている。
いや、もちろん、実際に大好きな映画なのだが。
これとは別に、裏のベスト5というのがある。
1位『戦艦ポチョムキン
2位『スパルタカス
3位『アルジェの戦い』
4位『猿の惑星 征服』
5位『レッズ』
これらに共通するのは何か。
それは、「革命」である。
昔、河合塾青木裕司という先生が書いた『世界史講義の実況中継』(語学春秋社)という参考書があった。
この先生は、全共闘崩れの左翼で(でも、参考書は非常に面白かった)、この本も、ロシア革命のところがやたらと詳しく書いてあった。
「僕は毎年、ロシア革命について語るために、世界史を教えているんだ」と言っていた。
そして、戦艦ポチョムキン号の反乱について、「これは映画にもなったから、映画好きの諸君なら知っているかも知れない」と書いていたが。
知る訳ないだろう。
昨今の若い人は、『タイタニック』ですら知らないらしい。
確か、世界史の教科書にもポチョムキン号の反乱は載っていたと思ったのだが。
手元の最新版を調べたら、載っていなかった。
多分、『実況中継』と記憶がごっちゃになっていたのだろう。
余談だが、僕が受験生だった頃に出た『実況中継』の初版は、ものすごく左翼的な内容で、青木先生が自分の思想を好き放題に語っていた。
世の中を知らない受験生は、それにすっかり洗脳されてしまうのだが。
今、出ている改訂版は、そういう青木先生の「色」がすっかり「粛清」されて、単なる語り口調の、ありきたりな世界史の参考書になってしまっている。
今の若い人は18歳から選挙権があって、しかも8割が自民党支持らしいから、左翼的な内容では売れないんだろう。
すっかり脱線した。
本題に入る。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
不穏な音楽が流れる。
画質は、あまり良くない。
フィルムの傷が目立つのと、画面の揺れがかなり激しい。
まあ、でも、100年近く昔の映画だからな。
ポチョムキン号の反乱のきっかけは、水兵達の食事にウジ虫の湧いた肉が出されたことである。
上官は「ウジじゃない。上等の肉だ」と言い張る。
しかし、ウジ虫がうじゃうじゃしているのがドアップで映る。
『アンダルシアの犬』みたいだ。
いや、こっちの方が先か。
本作以前の映画にも、もちろん「編集」という概念はあった。
しかし、『戦艦ポチョムキン』は、ロケの映像、スタジオで撮った映像等を、縦横無尽につなぎ合わせている。
モンタージュ技法だ。
ミニチュア撮影も使われている。
水兵達は、司令官昇降口を通ったという理由で、司令官から銃殺を命じられる。
だが、いったい人の命を何だと思っているのか。
理不尽な支配階級の命令。
ついに、一人の水兵が、銃を構えた兵士達に呼び掛ける。
抑圧された人間の怒りが、ガマンの限界を超えて噴出する瞬間。
僕は共産主義者ではないが、「革命」に至る民衆の気持ちは非常によく分かる。
僕もプロレタリアートなので、シンパシーはある。
共産党宣言』も『蟹工船』も読んだが、当時のプロレタリアートの惨状は察するに余りある。
ただ、ロマノフ王朝を妥当したところまでは良かったが、その後の社会主義の壮大な実験は結局、失敗に終わる。
国王や貴族や地主がいなくなっても、今度は共産党が新たな支配階級になる。
声の大きい者が、新たな支配者になる。
皇帝を打倒しても結局、レーニンスターリンが新たな皇帝になる。
マルクスの理論に人間を従わせるために、監視社会になる。
こうなると、全体主義と同じだ。
でも、僕は、それでも人間は平等だと信じたい。
天皇制にも反対である。
たとえ、立憲君主制という形であっても、生まれながらに人間の階級が法律で定められているなんておかしい。
既に破綻しかかっているが、早晩、こんな制度は消滅するのが歴史的必然である。
何で、21世紀にもなって、未だに特権階級が維持されているのか、さっぱり分からん。
僕は、共和制がいいと思っている。
日本では、長年の圧政・失政に対して、どうして暴動が起きないのか。
日本人は権力に対して従順過ぎる。
話しを元に戻そう。
ついに、水兵の反乱が勃発する。
船には、銃殺刑を処される兵士達に祈りを捧げるために神父が乗っているが。
この神父も、「キリストなんかクソ食らえ!」とばかりにボコボコにされる。
共産主義は宗教を否定しているからな。
まあ、僕も完全な無神論者だが。
この神父は、まるで麻原彰晃みたいな格好をしている。
ちなみに、演じているのはエイゼンシュテイン自身らしい。
水兵の怒りは、これまで自分達を痛め付けて来た上官や司令官に向くが。
これは無理からぬことではあるが、実際には、上官達も、自分達の任務を忠実に遂行していただけなのだろう。
ナチスだってそうだった。
では、悪いのは誰か?
難しい問題だ。
で、水兵達は勝利する。
そりゃ、これまでは大人しく言うことを聞いて来たが、上官より兵士の方が圧倒的に人数が多いからな。
が、最初に立ち上がった水兵が死んでしまう。
ポチョムキン号はオデッサの港に立ち寄り、亡くなった水兵は港のテントに横たわる。
噂を聞き付けた町の人々が続々と弔いにあつまる。
老若男女。
あらゆる階層の人達が。
このエキストラの数のすごいこと。
さすが、旧ソ連が国家の威信を賭けて作った映画だけある。
「圧制者に死を!」
で、「皆は一人のために。一人は皆のために」という合言葉。
僕が中学生の時、このキャッチ・フレーズが、学校の体育祭でクラスの標語だったが。
まあ、教職員組合が異様に強い学校だったからな。
今では考えられない。
で、映画史上有名なオデッサの階段のシーン。
アンタッチャブル』でもオマージュ(という名のパクリ)されていたな。
乳母車が階段を転がり落ちて行く。
赤ん坊が本当に乗っているよ。
児童虐待だ!
これも、今では撮れないシーンだろうな。
大掛かりな爆破シーンもある。
本作には、特に決まった主人公もおらず、完全な群像劇である。
リーダー的な水兵も、前半で死んでしまうしな。
だから、ドラマチックな内容ではない。
字幕による説明は最小限で、映像に語らせている。
共産主義プロパガンダ映画ではあるが、今見ても、圧倒的な映像の力がある。
社会主義は失敗したが、かと言って、プロレタリアートの窮状が改善された訳ではない。
いや、むしろ、格差・貧困はますます大きくなっている。
今こそ、万国の労働者は団結しなければ。
なお、僕はロシア語の字幕は全く読めない。
戦艦ポチョムキン
「第1章 人々とうじ虫」
『革命とは戦争である。歴史の知る中で唯一合法的かつ真に偉大な戦争である。その戦争がロシアで布告され、開始されたのだ。レーニン(1905)』
「マチュシェンコとワクリンチュク」
『おれたち水兵も労働者と共闘し、革命の最前線に立つべきだ。』
「仮眠中の当直の夢は重苦しい。」
「まぬけな上官もいる。」
「腹いせは若い水兵が受ける。」
『ちくしょう…。』
「ワクリンチュク」
『同士諸君、おれたちにも発言すべき時が来たのだ。』
『全ロシアが立ち上がったのに、傍観者でいいのか?』
「朝」
『腐った肉など、だれが食うものか。』
『犬だって見向きもしないぜ。』
「艦医スミルノフ
『うじが目に入らんのですか?』
『うじではない。』
『ハエの幼虫だ。塩水で洗い流せば大丈夫だ。』
『敵の捕虜食の方がましです。』
『腐ったものは、もうたくさんだ。』
『上等の肉だ。何の問題もない。』
「先任士官ギリャロフスキー」
「煮え立つスープ」
「うっ積した怒りがあふれ始めた。」
「艦内酒保」
『水兵たちがスープを拒否しました。』
『日々の糧を今日も我らに』
「第2章 甲板上のドラマ」
『総員、上甲板へ集合』
「司令官ゴリコフ」
『スープに満足した者は2歩前に出よ。』
下士官たち」
『出るのだ。』
『出ない者は帆桁につるす。』
『衛兵を呼べ。』
「砲塔に集まるよう、仲間に呼びかけるマチュシェンコ」
『砲塔へ』
『砲塔へ』
『砲塔へ』
『みんな、行こう。』
「大部分の水兵は砲塔の近くに集まった。」
『止まれ、勝手に動くな。』
「水兵数名が司令官昇降口を通ろうと…」
『下がれ、ばか者、そこはわし専用だ。』
『貴様らは皆、銃殺だ。』
『やつらに帆布を』
『わかりました。』
『かぶせろ。』
『気をつけ。』
『神よ、反逆者に慈悲を』
『目標、帆布…射撃用意』
「決意するワクリンチュク」
『撃て。』
『兄弟!』
『だれを撃つ気だ。』
「震える銃身」
『撃て。』
『撃て。』
『腰抜けめ。』
『銃を奪い取れ。』
『悪魔を殺せ。』
『皆殺しにしろ。』
『神をおそれよ。』
『くそ食らえ。』
『海の底でうじのエサになれ。』
『兄弟、おれたちの勝利だ。』
「ワクリンチュクをねらうギリャロフスキー」
『ワクリンチュクが落ちる。』
『ワクリンチュクを助けろ。』
「蜂起の第一声を上げた彼は悪魔の手で最初に倒れた。」
「港へ」
オデッサ
「防波堤のテント――ワクリンチュクの最後の家」
『ひとさじのスープのために』
「第3章 死者の呼びかけ」
「夜になって霧が出始めた。」
以下、後半。

Battleship Potemkin (1925) - Trailer

『フランクリン自伝』を原書で読む(第6回)

(テキスト5ページ、2行目~)

A dealer in old books met with them, and knowing me by my sometimes buying of him, he brought them to me.

dealer(名)(~の)~商 ・a dealer in antiques 骨董(こっとう)商
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
old(形)古い(⇔new)
meet with ~(不慮の事態・不幸など)に遭遇する
know(他)(人と)知り合いである、懇意である、交際している
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
my(代)私の
buy(自)物を買う、買い物をする
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に

It seems my uncle must have left them here when he went to America, which was about fifty years since.

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(seem that ~の主語として)(thatは略されることがある)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(~に)置いていく
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
America(名)北アメリカ、北米
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
above(前)(基準・数量など)~を超える(て)
fifty(形)(基数の50)50の、50個の、50人の
since(副)(通例完了形の動詞に伴って)(その時)以来(ずっと)、それ以来(ずっと今まで)

There are many of his notes in the margins.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
his(代)彼の
note(名)(しばしば複数形で)覚え書き、メモ
margin(名)(ページなどの)余白、欄外、マージン ・in the margin 余白に

This obscure family of ours was early in the Reformation, and continued Protestants through the reign of Queen Mary, when they were sometimes in danger of trouble on account of their zeal against popery.

this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
obscure(形)(人・物など)世に知られない
family(名)(血縁関係のある)一家、一族、一門
ours(代)(of ~で)我々の(ourはa、the、this、that、noなどと並べて名詞の前に置けないからof oursとして名詞の後に置く)
early(副)(時間・時期的に)早く
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して
reformation(名)(the Reformation)宗教改革
Protestant(名)新教徒、プロテスタント
through(前)(始めから終わりまでを表わして)(時間・期間)じゅう
reign(名)治世、御代(みよ)・in(during)the reign of Queen Victoria ビクトリア女王の代に
Mary I(名)メアリー1世(1516-58/英国女王(1553-58)/新教徒を迫害したのでBloody Maryともいわれる)
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(~すると)その時
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
trouble(名)災難、不幸、危険
on account of ~ ~のため、の理由で(=because of)
their(代)彼ら(彼女ら)の
zeal(名)熱心、熱中
popery(名)カトリック(制度)

They had got an English Bible, and to conceal and secure it, it was fastened open with tapes under and within the cover of a joint-stool.

get(他)(~を)(~から)(努力して)得る、手に入れる
English(形)英語の
Bible(名)(the ~)(キリスト教の)聖書、バイブル(the Old Testament(旧約)およびthe New Testament(新約)/ユダヤ教では旧約だけをさす/ホテルの客室に置いてあることが多い)
conceal(他)(ものなどを)隠す、見えないようにする
secure(他)(~を)安全にする、守る
fasten(他)(ものを)しっかり留める、くくりつける
open(形)(本・包み・傘など)開いた、あけた
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
tape(名)平打ちひも、さなだひも、テープ
under(前)(位置を表わして)~の内側(内部)に
within(前)~の内に、~の中に
cover(名)おおい、カバー
joint stool 組立て椅子

When my great-great-grandfather read it to his family, he turned up the joint-stool upon his knees, turning over the leaves then under the tapes.

great(形)(ハイフンを付して)1代遠い親等の(1代遠ざかるごとにgreatを1つ増やしていう)・great-great-great-uncle 大おじの祖父
great-grandfather(名)曾祖父、ひいおじいさん
read(他)(文・論文などを)読み上げる、音読する
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
turn up あおむけにする
knee(名)(座った時の)ももの上側、ひざ(lap)
turn over(ページを)めくる
leaf(名)(書物の)1枚、1葉、2ページ

One of the children stood at the door to give notice if he saw the apparitor coming, who was an officer of the spiritual court.

one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
door(名)(通例単数形で)戸口、門口、(扉を備えた)出入り口、玄関(=doorway)
give(他)(~に)(注意・考慮などを)向ける、払う
notice(名)注意、注目
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在・過去・未来の実現の可能性のある事柄について推量する場合)(この場合には未来(未来完了)のことでもif節には現在(現在完了)時制を用いる)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
apparitor(名)(昔の行政官庁・宗教裁判所の)伝達吏、下役人
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
officer(名)(しばしば修飾語を伴って)(~)役人、(~)官、(~)吏
spiritual court(名)教会裁判所(=ecclesiastical court)

In that case the stool was turned down again upon its feet, when the Bible remained concealed under it as before.

in that case もしそうなら、万一そんなことがあれば
stool(名)スツール(ひじ掛け・背のない腰掛け)
turn down(~を)(下に)折りたたむ、折り返す
again(副)元の所(状態)へ
on one's feet 立って
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(~すると)その時
remain(自)(~の)ままである、相変わらず(~)である(+補)
as before 前のとおりに

This anecdote I had from my uncle Benjamin.

anecdote(名)逸話、逸事
have(他)(情報などを)入手する(している)、聞いて知(ってい)る
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
Benjamin(名)ベンジャミン(男性名/愛称Ben、Benny)

The family continued all of the Church of England till about the end of Charles the Second's reign, when some of the ministers that had been outed for non-conformity holding conventicles in Northamptonshire, Benjamin and Josiah adhered to them, and so continued all their lives: the rest of the family remained with the Episcopal Church.

all(代)(複数扱い)(all of the ~で)すべて、みんな
Church of England(the ~)英国国教会、英国聖公会
till(前)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで、~になるまで、に至るまで(ずっと)
Charles II チャールズ2世(1630-85/Charles1世の子、王政回復後の英国王/the Merry Monarchともいう)
some(代)多少、いくぶん
minister(名)(プロテスタント教会の)聖職者、牧師((英)では非国教会派と長老派の聖職者にいう)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
out(他)(~を)追い出す
for(前)(原因・理由)~の理由で、~のため(=because of)
nonconformity(名)国教を遵奉しないこと、非国教主義
hold(他)(会などを)催す
conventicle(名)(英国16-17世紀の非国教徒またはスコットランド長老派の)秘密集会(礼拝)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Northamptonshire(名)ノーサンプトンシャー州(イングランド中部の州/州都Northampton)
Josiah(名)ジョサイア(男性名)
adhere(自)(規則・原則・合意事項などに)忠実に従う、つき従う、遵守する、(考え・信仰などを)(忠実に)支持(信奉)する(to)
to(前)(適合・一致を表わして)~に合わせて、~どおりに
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
continue(自)(~を)存続する、守り続ける
life(名)生涯、一生、寿命 ・all one's life 一生のうちに、生まれてから(このかた)
rest(名)(the ~)(複数扱い)残りの(その他の)人々(of)
remain(自)(通例副詞句を伴って)とどまる、滞在する
with(前)(同期・賛成を表わして)~に賛成して、~に
Episcopal(形)監督派の、英国国教会派の ・the Episcopal Church 監督教会(米国聖公会およびスコットランド聖公会
Church(名)(教派の意味で)教会

Josiah, my father, married young, and carried his wife with three children into New England, about 1682.

marry(自)(~で)結婚する(+補)・He married very young. 彼はずいぶん若い時に結婚した。
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
New England(名)ニューイングランド(米国東北部の地方/Connecticut、Massachusetts、Rhode Island、Vermont、New Hampshire、Maineの6州から成る)
about(副)(数詞を伴って)およそ、約~

The conventicles having been forbidden by law, and frequently disturbed, induced some considerable men of his acquaintance to remove to that country, and he was prevailed with to accompany them thither, where they expected to enjoy their mode of religion with freedom.

forbid(他)(~を)禁止する、許さない、(~の)使用(持ち込み(など))を禁止する
frequently(副)しばしば、たびたび、頻繁に
disturb(他)(人の(行動などを))じゃまをする
induce(他)(人を)勧誘して(~する)気にさせる、(人に)説いて(勧めて)(~)させる(+目+to do)
considerable(形)(量・数が)かなりの、相当な、少なからぬ(=substantial)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
acquaintance(名)知人、知り合い、知己(友人ほど親密ではなく仕事などの関係で知っている人にいう)
remove(自)(~から)(~へ)移動する、移転する(to)
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
country(名)(通例修飾語を伴って)(地勢的に見た)地方、地域、土地
prevail(自)説き伏せる(with)(+to do)・I was prevailed upon to go with him. 説き伏せられて同行した。
with(前)(処置・関係の対象を導いて)~に対して、~について、~にとっては
accompany(他)(人が)(別の人に)同行する、ついていく
thither(副)(古)あちらへ、そちらへ
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
expect(他)(きっと)(~(する)だろうと)思う(+to do)
mode(名)方法、様式、様態、流儀(of)
religion(名)信心、信仰
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
freedom(名)自由

By the same wife he had four children more born there, and by a second wife ten more, in all seventeen; of which I remember thirteen sitting at one time at his table, who all grew up to be men and women, and married; I was the youngest son, and the youngest child but two, and was born in Boston, New England.

by(前)(親としての男(女))から生まれた ・He had a child by his first wife. 彼には先妻の子が一人いた。
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある ・They have two children. 彼らに2人の子供がいる。
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
more(副)そのうえ、なおまた
born(形)(人などが)生まれて
second(形)(序数の第2番)もうひとつの、別の、代わりの
ten(代)(複数扱い)10個(人)
in all 全部で、合計で(=altogether)
seventeen(代)(複数扱い)17個、17人
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+doing)
thirteen(代)(基数の13)(複数扱い)13個(人)
at a time 一度に
at table 食事について ・sit at table 食卓につく
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)
grow up(人が)成人する ・grow up to be ~ 成長して~になる
marry(自)結婚する、嫁ぐ
young(形)(比較級・最上級を用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の
but(前)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
Boston(名)ボストン(米国Massachusetts州の州都)

My mother, the second wife, was Abiah Folger, daughter of Peter Folger, one of the first settlers of New England, of whom honorable mention is made by Cotton Mather, in his church history of that country, entitled Magnalia Christi Americana, as "a godly, learned Englishman," if I remember the words rightly.

second(形)(序数の第2番)(通例the ~)第2(番目)の
Folger(名)フォルジャー
Peter(名)ピーター(男性名/愛称Pete)
settler(名)(初期の)植民者、移民、移住者
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
honorable(形)(人・行為が)尊敬すべき、志操の正しい、高潔な
mention(名)言及、陳述、記載 ・make mention of ~をあげる、~に言及する、~を取り立てて言う
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
Cotton コットン
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
church(形)教会の
entitle(他)(本などに)(~という)表題をつける、(本を)(~と)題する(しばしば受身)(+目+補)
※Magnalia Christi Americanaアメリカにおけるキリストの大いなるみ業(わざ)」
as(前)~として
godly(形)神を敬う、信心深い、信仰の厚い
learned(形)学問(学識)のある、博学な、博識な
Englishman(名)イングランド人、(俗に)イギリス(本国)人、英国人
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
rightly(副)正確に ・If I remember rightly 記憶に間違いなければ、確か

I have heard that he wrote sundry small occasional pieces, but only one of them was printed, which I saw now many years since.

hear(他)(ニュースなどを)聞き知る、聞かされている、話に聞く(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
sundry(形)主種様々の、雑多な
occasional(形)(証文・音楽など)特別な場合のための
piece(名)1編の作品(詩、散文、作曲、劇)、1枚の絵、1個の彫刻(など)
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの~だけ
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に

It was written in 1675, in the home-spun verse of that time and people, and addressed to those then concerned in the government there.

in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって
homespun(形)質素な、素朴な、粗野な、月並みの
verse(名)(文学形式としての)韻文(=poetry/⇔prose)・write in verse 韻文で書く
time(名)(特定の)時、時期
people(名)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
address(自)(廃)話しかける(to)
those(代)(指示代名詞)(修飾語句を伴って)(~の)もの、人々(⇔these)
concerned(形)(または名詞の後で)関係している、関心を持って(in)
in(前)(所属・職業を表わして)~して、~に

It was in favor of liberty of conscience, and in behalf of the Baptists, Quakers, and other sectaries that had been under persecution, ascribing the Indian wars, and other distresses that had befallen the country, to that persecution, as so many judgments of God to punish so heinous an offense, and exhorting a repeal of those uncharitable laws.

in favor of ~ ~に賛成して、に味方して(⇔against)
liberty(名)(行動の)自由、権利(of)
conscience(名)良心、道義心、善悪の観念 ・freedom of conscience 良心の自由
in behalf of ~ ~のために
Baptist(名)(the Baptists)バプテスト派、浸礼派(幼児洗礼を認めず、成人して信仰告白をした人にのみ全身洗礼を行なうべきだと主張する)
Quaker(名)クエーカー教徒(George Foxが創始したキリスト教の一派the Society of Friendsの会員/絶対平和主義者として知られる)
sectary(名)党派(分派)に属する人、(特に)熱心な信徒
under(前)(治療・攻撃・試練・刑罰など)を受けて
persecution(名)迫害、虐待
ascribe(他)(結果などを)(~の)せいにする(=attribute)(to)
Indian(形)アメリカインディアンの
distress(名)苦境、窮地、災難、貧苦
befall(他)(よくない事が)(人・ものに)起こる、降りかかる
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
so many ~ そんなにたくさんの
judgment(名)(~への)(~に対する)(神の裁きとしての)天罰、災い
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
punish(他)(人・罰を)(~のかどで)罰する、こらしめる
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい ・I have never seen so beautiful a sunset. 今までこんなにきれいな夕日を見たことがない。(不定冠詞の位置に注意)
heinous(形)(悪人・悪行が)憎むべき、極悪(凶悪)な
offense(名)(社会的・道徳的な規範を)犯すこと、違反、罪
exhort(他)(改革などを)唱道する
repeal(名)(法律の)廃止、取り消し、撤廃
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
uncharitable(形)無慈悲な、(情け)容赦のない
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)

『フランクリン自伝』を原書で読む(第5回)

(テキスト4ページ、3行目~)

He had formed a short-hand of his own, which he taught me, but, never practising it, I have now forgot it.

form(他)(人物・能力・品性を)(訓練・教育によって)作りあげる
shorthand(名)速記
of one's own 独特の
which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
teach(他)(人・クラスなどに)教える(+目+目)
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
practise(動)(英)=practice(他)(~を)(反復して)練習(けいこ)する
now(副)(現在完了とともに)今ではもう(すでに)

I was named after this uncle, there being a particular affection between him and my father.

name A after B Bの名をとってAと命名する ・The baby was named Ronald after his uncle. 赤ん坊はおじの名を取ってロナルドと名づけられた。(英米では長男に自分と同じ名前をつけることがある)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の前に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
particular(形)特別の、格別の
affection(名)(人が子供・妻などに示すような)愛情、優しい思い
between(前)(分配・共有・関係などを表わして)~の間で、共同で
my(代)私の

He was very pious, a great attender of sermons of the best preachers, which he took down in his short-hand, and had with him many volumes of them.

pious(形)敬虔(けいけん)な、信心深い(⇔impious)
great(形)大の、大変な
attender(名)<attend(他)~に出席(参列)する、(学校)に行く(通う)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
sermon(名)説教 ・preach a sermon 説教する
preacher(名)説教者、伝道者
take down(~を)書き取る(=write down)
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
with(前)(付帯を表わして)(人)の身につけて、~の手元にあって
volume(名)(全集・セットの)巻

He was also much of a politician; too much, perhaps, for his station.

much(副)(「同じ」を意味する語句を修飾して)ほぼ、大体 ・We're much of an age. 我々はほぼ同年輩です。
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~のような
politician(名)政治家、政客
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)~すぎる
for(前)(対比)(基準を表わして)~としては、~の割には
his(代)彼の
station(名)(古)身分、地位

There fell lately into my hands, in London, a collection he had made of all the principal pamphlets relating to public affairs, from 1641 to 1717; many of the volumes are wanting as appears by the numbering, but there still remain eight volumes in folio, and twenty-four in quarto and in octavo.

fall into a person's hand 人の手に入る(落ちる)
lately(副)最近、近ごろ(=recently)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)
collection(名)収集物、収蔵品、コレクション
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる)
of(前)(材料を表わして)~で(作った)、~から(成る)・made of ~製の
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
principal(形)主な、主要な
pamphlet(名)パンフレット、(仮とじの)小冊子(=booklet)
relate(自)(~と)関連がある、関係をもつ(to)
to(前)(付属・関係・関連を表わして)~の、~に(とっての)
pubulic affairs(名)(複)公務、公共の(政治)問題
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から ・from A to B AからBまで
to(前)(時間を表わして)(時間・期限の終わりを表わして)~まで ・from A to B AからBまで
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
want(自)(~に)欠ける、不足する
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは~だが
appear(自)(ものが)姿を見せる、出現する、現われる(⇔disappear)
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)~によって、~に従って
number(他)(~に)番号をつける
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)
remain(自)残る、残存する、存続する、生き残る
eight(形)(基数の8)8の
in(前)(数量などを限定して)~において、~が
folio(名)二つ折り本、フォリオ本 ・in folio(本が)二つ折り判で(の)
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
quarto(名)四つ折り判の本
octavo(名)八つ折り判(の本(紙))(全紙の1/8の大きさ)・in octavo(本が)八つ折り判で(の)
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
『フランクリン自叙伝(研究社英米文學叢書)』西川正身・註釈(研究社)
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)

『フランクリン自伝』を原書で読む(第4回)

(テキスト3ページ、2行目~)

When I searched the registers at Ecton, I found an account of their births, marriages and burials from the year 1555 only, there being no registers kept in that parish at any time preceding.

when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
search(他)(データベースなどを)検索する
register(名)登録簿、登記簿
account(名)(事件・体験などの)記述、記事 ・give an account of ~の話をする、~の顛末(てんまつ)を話す
their(代)彼ら(彼女ら)の
birth(名)出生、誕生
marriage(名)結婚
burial(名)埋葬(米国では一般に土葬であるが、英国では最近火葬(cremation)も多くなってきた)
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
keep(他)(ものを)取っておく、捨てないでおく
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その(⇔this)
parish(名)教区、教会区(教区教会(parish church)と教区牧師(parish priest)をもつ宗教上の区域)
at(前)(時の一点を表わして)~に ・at ~ time ~の時に
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
time(名)(特定の)時、時期 ・at any time いつでも
preceding(形)先立つ、先行する

By that register I perceived that I was the youngest son of the youngest son for five generations back.

by(前)(手段・媒介を表わして)~で
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
perceive(他)(~が)(~であると)わかる(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
young(形)(比較級・最上級で用いて)(年齢の上下関係を示して)年下の
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
generation(名)(親の代、子の代の)代 ・three generations 三代(親と子と孫)・for generations 数代にわたって
back(副)過去に、昔に、さかのぼって ・for some time back しばらく前から

My grandfather Thomas, who was born in 1598, lived at Ecton till he grew too old to follow business longer, when he went to live with his son John, a dyer at Banbury, in Oxfordshire, with whom my father served an apprenticeship.

my(代)私の
grandfather(名)祖父、おじいさん
Thomas(名)トマス(男性名/愛称Tom、Tommy)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
born(形)(人などが)生まれて
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中
live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)(at)(in)
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで(ずっと)
grow(自)(次第に)(~に)なる(+補)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)(~するには)~すぎる、非常に~で(~する)ことができない(for)(to do)
follow(他)(職業に)従事する
business(名)職業、家業(特に利益を目的とするものにいう)
no longer もはや~しないで(でない)
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(~すると)その時
go(自)(~しに)行く(+to do)
live with ~ ~と同居する
his(代)彼の
John(名)ジョン(男性名/愛称Johnny、Jack)
dyer(名)染物師(屋)
Banbury バンベリー(イングランドOxfordshire北部の町)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Oxfordshire(名)オックスフォードシャー州(イングランド南部の州/州都Oxford)
with(前)(提携・勤務を表わして)~の一員として、~に勤務して
whom(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人(たち)を(に)
serve(他)(任期・刑期などを)務める
apprenticeship(名)(昔の)年季奉公、徒弟の身分(年季)・serve one's apprenticeship with ~の所で徒弟の年季を勤める

There my grandfather died and lies buried.

die(自)(人・動物が)死ぬ
lie(自)(~の状態で)横になっている(+補)
bury(他)(~を)葬る、埋葬する

We saw his gravestone in 1758.

gravestone(名)墓石、石碑

His eldest son Thomas lived in the house at Ecton, and left it with the land to his only child, a daughter, who, with her husband, one Fisher, of Wellingborough, sold it to Mr. Isted, now lord of the manor there.

eldest(形)(兄弟などの血縁関係で)いちばん年上の
leave(他)(人に)(財産を)残す(+目+目)(to)
land(名)(所有物としての)土地、地所
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
only(形)(an ~)たった一人の
child(名)(親に対して)子(息子・娘)・an only child 一人っ子
her(代)彼女の
one(形)(基数の1)(人名の前に用いて)~という名の人(=a certain)・one Smith スミスという人
Fisher フィッシャー
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の ・a man of California カリフォルニア出身の男
Wellingborough(名)ウェリングバラ(イングランド中部Northamptonshire中東部の町、4.4万)
sell(他)(ものを)売る、売り渡す、売却する(⇔buy)(+目+目)(to)
now(形)現在の、今の ・now leader 今の指導者
lord(名)(封建時代の)領主、君主
manor(名)(英)(封建時代の)荘園、領地 ・the lord of the manor 領主

My grandfather had four sons that grew up, viz.: Thomas, John, Benjamin and Josiah.

have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(~が)ある
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
grow up(人が)成人する
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
Benjamin(名)ベンジャミン(男性名/愛称Ben、Benny)
Josiah(名)ジョサイア(男性名)

I will give you what account I can of them, at this distance from my papers, and if these are not lost in my absence, you will among them find many more particulars.

will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりである、~しようと思う
give(他)(~に)(事実・情報・名前・意見などを)伝える、告げる(+目+目)
what(形)(関係形容詞)(~する)どんな~も、(~する)だけの(=whatever)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
at a distance 遠くで
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
from(前)(隔たり・不在を表わして)~から(離れて)
paper(名)(複数形で)書類、文書、記録(=document)
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも~ならば、~とすれば/(現在・過去・未来の実現の可能性のある事柄について推量する場合)(この場合には未来(未来完了)のことでもif節には現在(現在完了)時制を用いる)
these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
lost(形)失われた、遺失した、失った
in a person's absence 不在中に
many more(可算の複数形の名詞を伴って)ずっとより多い(く)
particular(名)(複数形で)(事の)詳細、てんまつ、明細

Thomas was bred a smith under his father; but, being ingenious, and encouraged in learning (as all my brothers were) by an Esquire Palmer, then the principal gentleman in that parish, he qualified himself for the business of scrivener; became a considerable man in the county; was a chief mover of all public-spirited undertakings for the county or town of Northampton, and his own village, of which many instances were related of him; and much taken notice of and patronized by the then Lord Halifax.

breed(他)(人を)(~に)仕込む、育てる(to)/(+目+補)(補語は名詞のみ)・He was bred to the law. 彼は法律家に育てられた。
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに
smith(名)鍛冶(かじ)(屋)
under(前)(~の支配・監督・影響など)のもとに
ingenious(形)(人が)利口な、発明の才に富む
encourage(他)(人を)元気(勇気)づける、励ます(⇔discourage)(+目+to do)
in(前)(性質・能力・芸などの分野を限定して)~において、~が
learning(名)(またa ~)学問、学識、知識
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
esquire(名)(英)郷士(ごうし)(GENTRYに属しKNIGHTに次ぐ身分の者)
Palmer パーマー
principal(形)主な、主要な
gentleman(名)紳士(育ちがよく他人に対して礼儀正しく名誉を重んじる男子/⇔lady)(イギリス紳士の典型は、山高帽(bowler)をかぶりダークスーツを着て、天気に関係なく細くきちんと巻いた傘をステッキ代わりに持ち歩くとされているが、今では少ない)
qualify(他)(人に)(~の)資格を与える(for)
himself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
for(前)(資格・属性を表わして)~(だ)として、~と
scrivener(名)(昔の)代書人、公証人
become(自)(~に)なる(+補)
considerable(形)(人が)重要な、著名な ・a considerable personage 著名な人物
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
county(名)(英)州(行政・司法・政治上の最大区画)
chief(形)主要な、主な
mover(名)発起人
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
public-spirited(形)公共心のある
undertaking(名)企業、事業
Northampton ノーサンプトン
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
instance(名)例、実例、事例、実証
relate(他)(話・経験などを)話す、物語る
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
take notice of ~ ~に好意的な(丁重な)心配りを示す
patronize(他)(~を)保護する、後援(支援)する、奨励する
then(形)(the ~)その時の、当時の
Lord(名)(英)(敬称として)卿(きょう)(侯・伯・子・男、および公・侯の子息・伯爵の長子 (arch)bishop、上院議員の敬称)
Halifax ハリファックス

He died in 1702, January 6, old style, just four years to a day before I was born.

Old Style(名)(the ~)旧暦(ユリウス暦(Julian calendar)に基づく/英国では1752年に新暦(New Style)に切り替えられた)
to(前)(適合・一致を表わして)~に合わせて、~どおりに(の)
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに

The account we received of his life and character from some old people at Ecton, I remember, struck you as something extraordinary, from its similarity to what you knew of mine.

account(名)(順を追ってする詳しい)話
life(名)生涯、一生、寿命
from(前)(送り主・発信人などを表わして)~から(の)
remember(他)(~を)覚えている、記憶している(+that)
strike(他)(人の)心を打つ、(人を)感心させる、感銘させる(+目+as 補)
as(前)(動詞の目的補語を導いて)~と、~だと
something(代)(肯定文で)何か、あるもの、ある事(形容詞は後に置く)
extraordinary(形)異常な、風変わりな、とっぴな
from(前)(原因・理由を表わして)~のために、~の結果
its(代)それの、あれの、その
similarity(名)類似(相似)点
to(前)(比較を表わして)~に比べて、~より
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
mine(代)私のもの(さす内容によって単数または複数扱いとなる)

"Had he died on the same day," you said, "one might have supposed a transmigration."

on(前)(日・時・機会を表わして)~に
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
one(代)(総称人称として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
might(助動)(仮定法仮定)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)~したかもしれなかった(のだが)
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+目+補)
transmigration(名)(仏教などの、霊魂の)転生、輪廻(りんね

John was bred a dyer, I believe of woollens.

believe(他)(I believeで主な文に並列的または挿入的に用いて)確か(~だと)思う
woolen(名)(複数形で)毛織物(生地)

Benjamin was bred a silk dyer, serving an apprenticeship at London.

silk(形)絹(製)の
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)

He was an ingenious man.

man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性

I remember him well, for when I was a boy he came over to my father in Boston, and lived in the house with us some years.

well(副)満足に、よく、申し分なく(⇔ill、badly)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
come over やってくる、渡来する(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
Boston(名)ボストン(英国Massachusetts州の州都)

He lived to a great age.

live(自)生き長らえる ・live to the age of ninety 90歳まで生きる
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで
great(形)(時間・距離など)長い、久しい ・live to a great age 高齢まで生きる

His grandson, Samuel Franklin, now lives in Boston.

grandson(名)孫息子
Samuel(名)サミュエル(男性名/愛称Sam、Sammy)
Franklin フランクリン

He left behind him two quarto volumes, MS., of his own poetry, consisting of little occasional pieces addressed to his friends and relations, of which the following, sent to me, is a specimen.

leave behind(~を)残す
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
quarto(形)四つ折り(判)の
volume(名)(全集・セットの書物の)巻 ・two volumes 2巻(本)
MS.(略)=manuscript(名)原稿、手稿(手書きまたはタイプしたもの)
poetry(名)(文書の一形式としての)詩、散文(=verse/⇔prose)
consist(自)(部分・要素から)成る(of)
of(前)(材料を表わして)~で(作った)、~から(成る)
little(形)(時間・距離など)短い(⇔long)
occasional(形)(詩文・音楽など)特別な場合のための
piece(名)1編の作品(詩、散文、作曲、劇)、1枚の絵、1個の彫刻(など)・a piece of poetry 1編の詩
address(他)(~)あてにする(通例受身)・a letter addressed to ~あての1通の手紙
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
relation(名)親類(の人)(=relative)
following(形)(the ~/名詞的に)次に述べる事柄、下記(の人(もの))(内容によって単数または複数扱いになる)
send(他)(もの・言葉などを)送る、届ける(to)
specimen(名)見本、適例(=sample)
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)

『巴里の女性』

この週末は、ブルーレイで『巴里の女性』を見た。

巴里の女性 A Woman of Paris [Blu-ray]

巴里の女性 A Woman of Paris [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Blu-ray
1923年のアメリカ映画。
監督・脚本・製作は、『キッド』の喜劇王チャールズ・チャップリン
音楽(1976年再公開時)もチャールズ・チャップリン
これがまた実にいい曲なのであった。
本作はサイレント映画だが、1976年にサウンド版が公開された。
主演は、『キッド』のエドナ・パーヴァイアンス。
共演はアドルフ・マンジュー。
キューブリックの『突撃』に出ていたな。
本作は、チャップリンの作品には珍しく、チャップリン自身が主演ではない。
チョイ役(駅のポーター)として、ほんの一瞬、出るだけである。
ヒッチコックみたいなもんだな。
また、喜劇ではなくて、シリアスなドラマである。
モノクロ、スタンダード・サイズ。
画質は良い。
軽やかな音楽が流れる。
最初に、「本作にはチャップリンは出ていない」ということと、「喜劇ではない」という断りの字幕が出る。
舞台はフランスの小さな村。
夜、マリー・サンクレール(エドナ・パーヴァイアンス)は自宅の部屋(2階)で、こっそりと荷造りをしている。
しかし、それを感づいた父親が彼女の部屋に外側からカギを掛ける。
外では、恋人のジャンが待っている。
ジャンはマリーの部屋の窓から彼女を連れ出す。
二人は結婚の約束をしていたが、互いの両親に反対されているため、駆け落ちして、パリで結婚式を挙げようとしているのであった。
ジャンはマリーを自分の家に連れて行く。
彼の母親は二人の結婚に理解があったが、父親が猛反対していた。
「娘を追い出せ」と憤る父親。
ジャンはマリーを連れて駅へ。
12時15分発のパリ行きの列車に乗るつもりであった。
夜だから、夜行列車だろう。
ジャンは「仕度をして来る」と言って、彼女を残して自宅に戻る。
結婚には反対の父親であったが、息子の決意が固いと知って、カネだけは渡す。
親心だろう。
次の瞬間、父親が死んでいる。
床に落ちたパイプで死を表現したシーンは、映画史上有名。
と言うより、本作には、映画史上に残る画期的なシーンが多数ある。
未だ『戦艦ポチョムキン』が公開される前だからな。
チャップリンは、喜劇役者としてだけではなく、映画作家としても天才だったのだろう。
発射の時刻が近付き、マリーが駅の公衆電話でジャンの自宅に電話をして来る。
「大変なことが起きたから、旅を延期しなくては」と告げるジャン。
マリーは、裏切られたと思って電話を切る。
まあ、この時代は携帯電話もないからな。
もう連絡は取れない。
駅に到着した夜行列車。
このシーンも、四角い穴を開けた板をライトの前に置いて、照明だけで表現した。
1年後、パリ。
レストランで、有閑紳士のピエール・レヴェル(アドルフ・マンジュー)が、マリーの隣の席に座る。
グルメなピエールはシャンパン・トリュフを注文する。
翌朝、マリーのアパートに友人のフィフィが訪ねて来る。
アパートと言っても、ものすごく広くて、しかも、お手伝いが複数いる。
要するに、マリーはパリで高級娼婦になったんだな。
一方、ピエールのオフィス。
新聞にピエールの婚約が発表されている。
しかし、ピエールはマリーに連絡し、今夜の食事に誘う。
マリーの友人のポーレットは、ピエールの婚約発表の記事をマリーに見せる。
驚くマリー。
一方、ピエールの婚約者はマリーの存在を気にしている。
その夜、カルチェ・ラタンでは、どんちゃん騒ぎのパーティーが開かれている。
友人がマリーにパーティーへの誘いの電話を掛けて来る。
それにしても、本作の登場人物は皆、スパスパとタバコを吸いまくっている。
画面が煙くて仕方がない。
今では考えられないな。
で、パーティー会場と間違えて別の建物に入ったマリーは偶然、ジャンと再会する。
彼の母親も一緒にいる。
マリーを見て、「おキレイになって」と、ちょっと皮肉めいたほめ言葉を漏らすジャンの母親。
ジャンは画家になっていた。
「私の肖像画を描いて」とジャンに頼むマリー。
翌朝、マリーの部屋を訪ねるジャン。
ジャンは腕に喪章を着けている。
それは「父親のため」だという。
「いつ亡くなったの?」と尋ねるマリーに、「君が村を出て行った日だ。」
ここで全てが判明する。
しかし、マリーがジャンに電話をして来た時に、「父親が死んだ」とすぐに言えば良かったんだな。
それでは、ドラマにならないが。
ジャンがマリーの肖像画を描いている。
マリーが覗いて見ると、きらびやかな衣装を身につけた今の彼女ではなく、故郷にいた頃の彼女の姿が。
これも、絵を見事に心理描写に使ったとして、映画史に残るシーン。
ジャンは、「愛してるよ、マリー。結婚しよう」と告げるが、彼女はそれに応えず、出て行ってしまう。
さあ、これからどうなる?
この後も、ジャンがマリーの部屋を訪ねた時、お手伝いが衣装ケースからうっかり落としてしまったシャツのカラーで男の存在を示したり。
マッサージをする女性の表情だけで娼婦同士の会話の下品さを表現したりと、映画史上画期的なチャップリンの名演出が光る。
そして、驚きの結末を迎える。
運命というのは皮肉だ。
最後がヒューマンなのがいい。
チャップリンの映画としてはややマイナーで、僕も今回、初めて見た。
チャップリンが出演していないということで、興行的には失敗したらしいが。
いい映画であった。
第1回キネマ旬報ベスト・テン「芸術的に最も優れた映画」1位。
「観客の皆さまへ 誤解を避けるため申し上げておきます。私はこの映画に出演しておりません。これは私の最初の喜劇でない映画です。チャールズ・チャップリン
「フランスのある小さな村」
「マリー・サンクレール 不幸な家庭の犠牲になった女性」
『部屋から出られないの。』
『今夜ぜひ会いたい。明日の事で話がある。』
「将来の計画を話し合って2人は家に戻る。」
『正午にパリに着いて夕方には結婚できる。』
『父が窓に錠をかけたわ。』
『娘さんが閉め出されています。』
『この男が今夜のベッドをお前にくれるよ。』
『もうやめて。』
『僕の家に来たまえ。母が君を泊めてくれる。』
『母を起こして君のベッドを作ってもらう。』
『お母様を起こさないで。』
『どうすればいいのか分からないわ。』
『心配ないよ。明日になれば、悲しみも忘れる。』
『お前だけに話がある。』
『あの娘をこの家から出しなさい!』
『なぜです。お母さんに話せば、きっと分かってくれる。』
『あの娘は閉め出されただけなんです。』
『私は出た方がいいわ。』
『12時15分のパリ行きがある。それに乗れる。』
『切符を買っといて。家に戻って仕度してくる。』
『急いで下さいね。』
『結婚する事に決めてるんです。許しておやりなさい。』
『もう二度とあの子の顔は見たくない。』
『あの子は金を持っとるのか?』
『出て行く前にさよならを言ってやって下さい。』
『ジャン、お父様にさよならを言いなさい。』
『早く! お医者を!』
『ジャン、まだ家を出ていないの?』
『とんでもない事になった。旅を延ばさなきゃならない。』
『ちょっと待って。』
「1年後 花の都パリ 運命がうつろいやすく女性が人生を賭ける街」
「ピエール・レヴェル 多くの女性の運命を操る有閑紳士」
「マリー・サンクレール 灰色の田舎から華やかなパリへ」
『パリで一番お金持ちの独身男性よ。』
『あの女性は誰?』
『パリで有名な大金持ちの独身女性のひとりさ。』
『彼女と一緒にいる男は?』
「ピエールは生活を楽しみ、料理にも造詣が深い。」
『香水の染みたハンカチは調理場ではお断りだ。』
「シャンペン・トリュフ トリュフは豚と紳士向けの珍味」
「翌日の朝早く マリー・サンクレールのアパート」
「フィフィ 友達で若く、人生を楽しんでいる。」
『あきれるわ、マリー。まだベッドの中なの?』
『起きなさい。ベッドで時間をムダにするなんて。』
『一体何があるの? こんなに早く起きて。』
『昨日から寝てないのよ。』
「ピエール・レヴェルが執務をするオフィス」
「ピエール・レヴェル 婚約を発表する」
『面倒な事になりませんか?』
『もう一人のレディは?』
『電話をしてくれ。』
『誰にです?』
『もう一人のレディだ。』
『マリー、今夜食事をつき合ってくれるかい?』
『もちろん、いいわよ。』
『彼女はまだ何も知らん。』
「ポーレット もう一人の友達」
「ピエール・レヴェル 婚約を発表する」
『マリーはこれを見たの?』
『人生ってこんなもんよ。』
『気にする事ないわよ。きっとうまくいくわよ。』
『だめよ、ピエール。私は今夜、出られないわ。』
『気分がよくないの。』
『あれを気にしてるんじゃないだろうね。』
『我々に何の関係もない。今までのままでいいんだ。』
『よくそんな事が言えるわね。』
『明日、君の気分がいい時に会おう。おやすみ。』
「その夜 カルチェ・ラタンで」
『マリー、友達のアトリエにいるのよ。来ない?』
『何が始まってるの?』
『友達が集まってパーティーをやってるのよ。』
『すぐ分かるわ。右岸だか左岸だかのアトリエよ。』
『驚いたな。』
『驚いたわ。』
『驚いたわ。』
「時は友情を裂き、よそよそしさが真の感情を覆い隠す。」
『おキレイになったこと。』
『あなたは画家になったのね。』
『じゃ、お願いね。私の肖像画を描くのよ。』
『ここよ。明日、来て下されば、細かい事を決められるわ。』
「翌日の朝」
『どのドレスがいいかしら?』
『どうしたの、ジャン、誰のために喪章をつけてるの?』
『父のために。』
『いつ亡くなったの?』
『君が村を出て行った日に。』
『隣の部屋の紳士に「いかがです」と聞いておいで。』
『お話してもムダよ。分かって頂けないわ。』
『そう決めつけるな。僕はよく分かってる。』
『あなたは賢すぎるのよ。』
『ただ…やりすぎぬように。』
『では銀色のドレスにする?』
「そして、マリーの肖像画が描き上がる日が来た。」
『あなた、くたびれない?』
『最後の仕上げをするまで画を見ない約束だよ。』
『なぜ昔を思い出させるの?』
『あの頃の方が君をよく知ってた。』
『愛してるよ、マリー。たとえどんな事があっても。』
『僕たちは結婚して新しい生活を始められる。』

A Woman of Paris Trailer HD

『フランクリン自伝』を原書で読む(第3回)

(テキスト2ページ、2行目~)

And, lastly (I may as well confess it, since my denial of it will be believed by nobody), perhaps I shall a good deal gratify my own vanity.

lastly(副)(文頭で用いて)(列挙して)最後に、終わりに(=finally)
may as well do ~するのも同じだ、~したほうがよい
confess(他)(罪・隠し事などを)告白する、白状する、打ち明ける
since(接)(理由)~だから、~のゆえに
my(代)私の
denial(名)否定、否認(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
will(助動)(話し手の推測を表わして)~だろう
good(形)(強意語として)(通例a ~)相当な、かなりの
deal(名)(a good dealで)(副詞的に)かなり、ずっと、だいぶ
gratify(他)(欲望・気まぐれなどを)満たす
vanity(名)虚栄心、うぬぼれ

Indeed, I scarce ever heard or saw the introductory words, "Without vanity I may say," &c., but some vain thing immediately followed.

scarce(副)=scarcely(副)ほとんど~ない
ever(副)(否定文で)かつて(~することがない)
introductory(形)紹介の、前置きの、序説の、入門的な
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
say(自)言う、話す、しゃべる
&c. ~その他、~など
vain(形)うぬぼれの強い、虚栄心の強い(=conceited)
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
immediately(副)直ちに、即座に、早速
follow(自)続く、あとに従う、随伴する

Most people dislike vanity in others, whatever share they have of it themselves; but I give it fair quarter wherever I meet with it, being persuaded that it is often productive of good to the possessor, and to others that are within his sphere of action; and therefore, in many cases, it would not be altogether absurd if a man were to thank God for his vanity among the other comforts of life.

most(形)(通例無冠詞で)たいていの ・most people たいていの人
dislike(他)(~を)嫌う、いやがる
in(前)(人の能力・正確・才能を表わして)(人)の中に、~には
other(代)(通例複数形で)ほかのもの、ほかの人たち、他人
whatever(形)(譲歩節を導いて)どんな~でも(=no matter what)
share(名)(単数形で)(一人の人が持つ)分け前、取り分
themselves(代)(強調に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身/(3人称複数の代名詞とともに用いて同格的に)
give(他)(印象・考えなどを)与える(+目+目)
fair(形)公正な、公平な(⇔unfair)
quarter(名)(降服した敵などに対する)寛大、慈悲
wherever(接)~する場合はいつでも
meet with ~ ~を経験する、味わう、受ける
persuade(他)(人に)(~を)確信(納得)させる(+目+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
productive(形)(~を)生じて
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
good(名)利益、ため(=benefit)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
possessor(名)(通例単数形で/しばしばthe ~)所有者、占有者(=owner)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
his(代)彼の
sphere(名)(活動・知識・勢力などの)範囲、領域、分野 ・a sphere of action 活動範囲
action(名)行動、働き、活動、実行
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で ・in one's power 勢力範囲に、力の限りに
case(名)場合、近況 ・in ~ case ~の場合に
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)~(する)だろう
altogether(副)まったく、完全に(notとともに用いると部分否定になる)
absurd(形)不合理な、道理に反した
if(接)(譲歩を表わして)たとえ~としても(if節中では仮定法を用いないが、(古)では用いる)
be(助動)(were+to doで実現性の乏しい仮定を表わして)仮に~だとしたら
for(前)(対象)(報償・返報を表わして)(好意・成果など)に対して、~の返報として
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
comfort(名)慰めとなる人(もの)
life(名)人生

And now I speak of thanking God, I desire with all humility to acknowledge that I owe the mentioned happiness of my past life to His kind providence, which lead me to the means I used and gave them success.

and(接)(等位接続詞)(話題を変えたり始めたりする時に)(それ)では、さて
now(接)今や~であるからには、~である以上は
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
desire(他)(~を)強く望む、欲する、望む(+to do)
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
all(形)(性質・程度を表わす抽象名詞を修飾して)あらん限りの、最大の、最高の
humanity(名)人間愛、博愛、慈愛、慈悲、人情、親切(⇔inhumanity)
acknowledge(他)(~が)(~だと)認める(+that)
owe(他)(人に)(義務・恩義などを)負っている(to)
mention(他)(~のことを)(口頭または文書で話などのついでに)簡単に述べる、(~を)話に出す、(~に)言及する
happiness(名)幸運、幸せ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
kind(形)親切な、優しい、思いやりのある
providence(名)(またa ~)摂理、神意、神慮、天佑神助
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
lead(他)(~を)(~の状態・結果へ)導く(to)
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに
means(名)方法、手段
use(他)(ものを)使う、用いる
give(他)(人・物事が)(~に)(利益・損害などを)(結果として)与える、もたらす(+目+目)

My belief of this induces me to hope, though I must not presume, that the same goodness will still be exercised toward me, in continuing that happiness, or enabling me to bear a fatal reverse, which I may experience as others have done; the complexion of my future fortune being known to Him only in whose power it is to bless to us even our afflictions.

belief(名)(またa ~)信じること、信念、確信
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
induce(他)(人を)勧誘して(~する)気にさせる、(人に)説いて(勧めて)(~)させる(+目+to do)
hope(他)(~したいと)思う、望む、(~であればよいと)思う(+that)
must(助動)(否定文で禁止を表わして)~してはいけない
presume(他)(~を)想定する、前提とする(+that)
same(形)(the ~)(以前と)同じ、変わらない
goodness(名)(生来備えている)徳、善性
still(副)今後まだ、これからもなお引き続き
exercise(他)(影響・力などを)及ぼす
toward(前)(感情・態度の対象を表わして)~に対して(の)、~について(の)
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(doing)
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
enable(他)(物事を)(人を)(~することが)できるようにする(+目+to do)
bear(他)(通例can、couldを伴って否定文または疑問文で)(苦痛・不幸などに)耐える、我慢する
fatal(形)運命の、運命を決する
reverse(名)不運、失敗、損失、敗北
may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
experience(他)(~を)経験する、体験する
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
complexion(名)(単数形で)(事態の)外観、様相
future(形)未来の、将来の
fortune(名)運勢、(将来の)運命
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
whose(代)(関係代名詞)(制限的用法で)(その~が(を、に))~する(ところの)(人)(「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
power(名)影響力、権力、勢力、支配力 ・be in a person's power 人の手中(支配下)にする
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
bless(他)(天恵として)(人などに)(~を)恵む、授ける
our(代)我々の、私たちの
affliction(名)悩みの種、不幸の原因

The notes one of my uncles (who had the same kind of curiosity in collecting family anecdotes) once put into my hands, furnished me with several particulars relating to our ancestors.

note(名)(しばしば複数形で)覚え書き、メモ
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
kind(名)種類
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
curiosity(名)(またa ~)好奇心
collect(他)(~を)集める、収集する
family(形)家族の、家庭の
anecdote(名)逸話、逸事
once(副)昔(ある時)、かつて(は)
put(他)(~を)(~の状態・関係に)置く、する
into(前)(変化・結果を表わして)~に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
hand(名)(通例複数形で)(所有の)手、所有
furnish(他)(人に)(必要物を)供給する(with)
with(前)(材料・中身を表わして)~で
particular(名)(通例複数形で)点、事項、細目
relate(自)(~と)関連がある、関係をもつ(to)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)
ancestor(名)先祖、祖先(=forbear)

From these notes I learned that the family had lived in the same village, Ecton, in Northamptonshire, for three hundred years, and how much longer he knew not (perhaps from the time when the name of Franklin, that before was the name of an order of people, was assumed by them as a surname when others took surnames all over the kingdom), on a freehold of about thirty acres, aided by the smith's business, which had continued in the family till his time, the eldest son being always bred to that business; a custom which he and my father followed as to their eldest sons.

from(前)(根拠・動機を表わして)~に基づいて、~によって ・from notes メモを見ながら
learn(他)(~を)(聞いて)知る、聞く(from)(+that)
family(名)(血縁関係のある)一家、一族、一門
live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)(in)
in(前)(場所・位置・方向を表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
Northamptonsire(名)ノーサンプトンシャー州(イングランド中部の州/州都Northampton)
for(前)(時間・距離を表わして)~の間(ずっと)
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
hundred(形)100の、100個の、100人の(通例a、anまたはone、fourなどの数詞がつく)
how(副)(疑問詞)(程度を尋ねて)(節を導いて)
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
long(副)長く、長い間、久しく
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から
time(名)(特定の)時、時期
when(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する(した)(時)(通例「時」、時には「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
franklin(名)(14・15世紀ごろの)自由保有地主、郷士
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
order(名)(社会の)序列、階
assume(他)(役目・任務・責任などを)とる、引き受ける
as(前)~として
surname(名)姓、名字
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
take(他)(~を)(選んで)用いる、採用する
all over ~ ~のいたるところに
kingdom(名)王国
freehold(名)自由保有不動産
about(副)(数詞を伴って)およそ、約~
thirty(形)(基数の30)30の、30個の、30人の
acre(名)エーカー(面積の単位/=4840平方ヤード、約4047平方メートル)
aid(他)援助する
smith(名)鍛冶(かじ)(屋)
business(名)職業、家業(特に利益を目的とするものにいう)
continue(自)(仕事などを)(休まずに)続ける
till(前)(動作・状態の継続の期限を表わして)~まで、~になるまで、に至るまで(ずっと)
time(名)(one's ~)(人の関係していた)時期、ころ
eldest(形)(兄弟などの血縁関係で)いちばん年上の
bred(動)breedの過去形・過去分詞
breed(他)(人を)(~に)仕込む、育てる
to(前)(目的を表わして)~のために、~に
custom(名)慣習、風習、慣例
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
follow(他)(先例・風習などに)従う、習う
as to(文中に用いて)~に関して、について
their(代)彼ら(彼女ら)の
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)

『フランクリン自伝』を原書で読む(第2回)

(テキスト1ページ、1行目~)

The Autobiography.

autobiography(名)自叙伝、自伝

PART ONE

part(名)(書物・戯曲・詩などの)部、編、巻
one(名)(基数の1)(通例無冠詞)1

TWYFORD, at the Bishop of St. Asaph's, 1771.

bishop(名)(しばしばBishop)監督、主教(英国国教会ではEnglandとWalesを約40に区分し各区分を1人のbishopが統轄する)・the bishop of London ロンドン主教(St. Paul'sに主教座をもつ)

DEAR SON: I have ever had pleasure in obtaining any little anecdotes of my ancestors.

ever(副)いつも、常に、始終
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
pleasure(名)楽しみ、愉快、喜び
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(doing)
obtain(他)(人が)(ものを)得る、手に入れる
any(形)(肯定文で強調的に)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)いくらでも、いくつでも
little(形)(可算の名詞、peopleなどの集合名詞を修飾して)ささいな、大したことのない
anecdote(名)逸話、逸事
my(代)私の
ancestor(名)先祖、祖先(=forbear)

You may remember the inquiries I made among the remains of my relations when you were with me in England, and the journey I undertook for that purpose.

may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
remember(他)(~を)覚えている、記憶している
inquiry(名)調査、取り調べ ・make an inquiry 調査を行なう
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
among(前)~の間で
remain(名)(複数形で)残り、残り物(of)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)~が、~の
relation(名)親類(の人)(=relative)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
England(名)イングランド(Great Britain島のScotlandとWalesを除いた部分)
journey(名)(通例陸上の比較的長い)旅行
undertake(他)(仕事・実験などに)着手する、取りかかる
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの(⇔this)
purpose(名)目的、意図 ・for ~ purpose ~の目的上、~のために

Imagining it may be equally agreeable to you to know the circumstances of my life, many of which you are yet unacquainted with, and expecting the enjoyment of a week's uninterrupted leisure in my present country retirement, I sit down to write them for you.

image(他)(~を)心に描く、想像する
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
equally(副)同様に
agreeable(形)快い、感じ(愛想)のよい(=nice/⇔disagreeable)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
circumstance(名)(事の)次第、(話・事柄の)詳細
life(名)生涯、一生、寿命
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格目的格の場合)そしてそれは(を)
unacquainted(形)(~に)不案内で(with)
with(前)(処置・関係の対象を導いて)~に対して、~について、~に
expect(他)(~を)(当然のこととして)期待する、予期する、待つ
enjoyment(名)楽しみ、愉快、喜び
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
uninterrupted(形)途切れない、連続した、不断の
leisure(名)余暇、自由な時間、暇(な時間)(仕事から解放されて休息・レクリエーションに使う時間/日本語の「レジャー」には余暇を利用して楽しむことの意味があるが、leisureにはその意味はない)
present(形)(the ~、one's ~)現在の、現~、今の、今日の
country(形)いなか(風)の、いなか育ちの
retirement(名)引退、隠居
down(副)座って ・sit down

To which I have besides some other inducements.

to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
besides(副)そのうえ、なお(また)
inducement(名)誘引(誘導)するもの、誘因 ・an inducement to ~に対する動機

Having emerged from the poverty and obscurity in which I was born and bred, to a state of affluence and some degree of reputation in the world, and having gone so far through life with a considerable share of felicity, the conducing means I made use of, which with the blessing of God so well succeeded, my posterity may like to know, as they may find some of them suitable to their own situations, and therefore fit to be imitated.

emerge(自)(水中・暗やみなどから)出てくる、現われる(from)
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
poverty(名)貧乏、貧困
obscurity(名)世に知られぬこと、無名
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
born(形)(人などが)生まれて(in)
bred(動)breedの過去形・過去分詞
breed(他)(人を)(~に)仕込む、育てる ・be bred to ~に育てられる
to(前)(到達点を表わして)~まで、~に至るまで ・from A to B AからBまで
state(名)(通例単数形で)状態、ありさま、様子
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)~の
affluence(名)裕福
degree(名)程度、度合い
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
reputation(名)好評、名声、令名、名望
world(名)(the ~/単数扱い)(渡る)世間、世の中
go far 成功する
so(副)(程度を表わして)(強意的に)とても、非常に、大変
through(前)(始めから終わりまでを表わして)(時間・期間)じゅう
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
considerable(形)(量・数が)かなりの、相当な、少なからぬ(=substantial)
share(名)(単数形で)(一人の人が持つ)分け前、取り分
felicity(名)非常な幸福、至福
conduce(自)(ある結果に)導く、結びつく、貢献する
means(名)方法、手段
make use of ~ ~を使用(利用)する
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
blessing(名)(神からの)恩恵、天恵
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
well(副)満足に、よく、申し分なく(⇔ill、badly)
posterity(名)(通例one's ~)(古)子孫
like(他)(~を)好む、(~が)好きである(+to do)
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
suitable(形)適当な、ふさわしい(to)(⇔unsuitable)
their(代)彼ら(彼女ら)の
situation(名)(人が置かれた)立場、境遇
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
fit(形)適当な、ふさわしい(⇔unfit)(+to do)
imitate(他)(人の態度・言葉などを)まねる、模倣する

That felicity, when I reflected on it, has induced me sometimes to say, that were it offered to my choice, I should have no objection to a repetition of the same life from its beginning, only asking the advantages authors have in a second edition to correct some faults of the first.

reflect(自)(~を)よく考える、思案(熟考)する(on)
on(前)(関係を表わして)~について、~に関する
induce(他)(人を)勧誘して(~する)気にさせる、(人に)説いて(勧めて)(~)させる(+目+to do)
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
offer(他)(人に)(もの・援助などを)提供する、申し出る、差し出す(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)~に
choice(名)(またa ~)選択力(権利、余地)・offer(a person)a choice 選択の機会(選択権)を提供する、好きなのを選んでよいという
should(助動)(仮定法で)(条件文の帰結節で、I shouldで現在または未来の事柄についての想像を表わして)~だろうに
objection(名)異存、不服 ・have objection to ~に文句がある
repetition(名)繰り返し、反復
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から ・from the first 最初から
its(代)それの、あれの、その
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
ask(他)(人に)(物事を)頼む、要請する、求める
advantage(名)有利な点、強み、長所
author(名)著者、作家、著述家(通例女性も含む)
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で ・in the second chapter 第2章に
second(形)(序数の第2番)(通例the ~)第2(番目)の
edition(名)(本・雑誌・新聞などの)版 ・the first(second)edition 初(再)版
correct(他)(誤りを)訂正する、直す(=rectify)
fault(名)誤り
first(代)(序数の第1番)(通例the ~)(~する)最初の人(もの)

So I might, besides correcting the faults, change some sinister accidents and events of it for others more favorable.

so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(現在の推量を表わして)~するかもしれない
besides(前)~のほかに(も)(=apart from、in addition to)(doing)
change(他)(ものを)換える、交換する(for)
sinister(形)不吉な、縁起の悪い
for(前)(代用)(交換・代償を表わして)~と引き替えに
other(代)(通例複数形で)ほかのもの、ほかの人たち、他人
more(副)もっと、いっそう
favorable(形)(事情・形勢など)有利な、好都合の、順調な

But though this were denied, I should still accept the offer.

though(接)たとえ~でも、よし~にせよ
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
deny(他)(人などに)(要求などを)拒む、(人などに)(与えるべきものを)与えない(=refuse)
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと~だろう、~のはずである
still(副)それでも(やはり)、なお(=nonetheless)
accept(他)(招待・任命などを)引き受ける、受諾する
offer(名)申し出、提供、提案 ・accept an offer 申し出を受ける

Since such a repetition is not to be expected, the next thing most like living one's life over again seems to be a recollection of that life, and to make that recollection as durable as possible by putting it down in writing.

since(接)(理由)~だから、~のゆえに
be(助動)(be+to doで)(可能を表わして)~することができる
next(形)(通例the ~)(順序・配列が)次の
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん(副詞の場合にはtheをつけないことも多い)
like(前)~のような、~に似た(doing)
live(他)(live a+形容詞+lifeで)(~の)生活をする
one's(代)費との、その人の
over(副)繰り返して ・over again もう一度繰り返して
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)/(+to be 補)
recollection(名)(またa ~)回想、回顧、想起
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
as ~ as possible できるだけ
durable(形)永続性のある、恒久性の
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
put down(~を)書く、記入(記帳)する
in(前)(道具・材料・表現様式などを表わして)~で、~でもって、~で作った
writing(名)書面、文書 ・in writing 書いて、書面で

Hereby, too, I shall indulge the inclination so natural in old men, to be talking of themselves and their own past actions; and I shall indulge it without being tiresome to others, who, through respect to age, might conceive themselves obliged to give me a hearing, since this may be read or not as anyone pleases.

hereby(副)これによって、この結果(特に儀式・法律文書などに用いる)
too(副)(通例文頭または文中に用いて)(~も)また、そのうえ
indulge(他)(欲望・趣味などを)ほしいままにする
inclination(名)(~したい)気持ち、意向、思い(+to do)
so(副)(程度を表わして)(強意的に)とても、非常に、大変
natural(形)(~にとって)普通で、平常で
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、~には
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
talk(自)(~のことを)話す、しゃべる(of)
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(前置詞の目的語に用いて)
action(名)(具体的な)行動、行為
without(前)(主に動名詞を伴って)~せずに
tiresome(形)あきあきする、うんざりする
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
through(前)(手段・媒体を表わして)~によって、~を通して
respect(名)(またa ~)敬意、尊敬(⇔disrespect)
age(名)老年、老齢
conceive(他)(~と)考える、思う、理解する(+目+as 補)
themselves(代)(再帰的に用いて)彼ら(彼女ら、それら)自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
obliged(形)(人が)(~)せざるをえなくて(+to do)
give(他)(~に)(注意・考慮などを)向ける、払う(+目+目)
hearing(名)聞いてやること、傾聴 ・give a person a hearing 人の言い分(主張)を聞いてやる
read(他)(書物・手紙・作品などを)読む
not(副)(否定の文・動詞・節などの省略代用語として)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
please(自)(as、when、ifなどが導く従属節内で)好む、気に入る、したいと思う
【参考文献】
The Autobiography of Benjamin Franklin (Dover Thrift Editions)』Benjamin Franklin・著
フランクリン自伝 (中公クラシックス)』渡邊利雄・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)

『フランクリン自伝』を原書で読む(第1回)

戦前の英語教育では、『フランクリン自伝』の原文を読めることが旧制中学卒業レベルとされていました。
伊藤和夫先生の『ビジュアル英文解釈 PARTI』(駿台文庫)には、ベンジャミン・フランクリンについて述べた例題があり、その解説には次のようにあります。

ベンジャミン・フランクリンというのは、ひと昔前のアメリカ人を代表する偉い人でね。この文章は、彼の自叙伝がもとになっているんだけど、その本は日本でも、遠い明治の昔から戦前までは、英語の勉強をする人なら誰でも読んだ本なんだよ。君たちもこれで、その人たちの仲間入りとまではゆかないが、ま、同じにおいだけはかいだわけだ。

中公クラシックス版の『フランクリン自伝』の解説には、「中等学校の英語副読本にも『自伝』の抜粋が採用されており、当時の意欲的な学生たちは、正岡子規同様、英語力をつけるとともに、フランクリンにあやかって、自らの立身出世を夢みていたと思われる」とあります。
例えば、『英語教師 夏目漱石』(新潮新書)によると、明治27(1894)年頃に漱石がまとめた「GENERAL PLAN」という英語教育論がありました。
これは英語教授法に絞って書かれており、具体的な学年別の使用教科書も掲げた、実践的なものです。
その中で、中学校4年生(現・高校1年生)の使用教科書として、『フランクリン自伝』が挙げられています。
また、『修猷館の英語教育 明治編』(海鳥社)には、福岡県尋常中学修猷館(現・福岡県立修猷館高校)における明治30(1897)年度のカリキュラム一覧表が掲載されていますが、それによると、3年生の英語の読本は『フランクリン自叙伝』でした。
中学3年で原書講読とは早過ぎるような気もしますが、当時の修猷館は英語教育に非常に力を入れていたのです。
それから、『英語天才 斎藤秀三郎』(日外アソシエーツ)には、明治期の英学の巨人・斎藤秀三郎が行なっていた『正則英語学校講義録』という通信教育事業のカリキュラムが載っています。
それによると、受験科(5年の一つ上ですから、現在の高校3年生相当でしょうか)の「正則高等英語読本」の中に、『フランクリン自伝』と思しきタイトルがあるのです。
これらの資料から、明治期の英語教育においては、『フランクリン自伝』がかなり幅広く教材として使われていたことが伺えます。
戦後も、1970年代までは、英語教育では文学が重視されていました。
『英文標準問題精講』(旺文社)には、英文解釈の練習問題として、『フランクリン自伝』の一節が取り上げられています。
この本は、旺文社の営業力によって、現在でも書店の店頭に並んでいる大学受験用の参考書です。
初版が発行されたのは、何と1933年。
当時の旧制高校旧制専門学校の受験対策用だったのでしょう。
著者の原仙作が初版刊行時に書いた「はしがき」には、次のようにあります。

なお出典を明示して、入学試験問題の多くは日常誦読される英米文学の主要な典籍より選ばれることを知らしめんことに努めた。巻頭に問題出典表を掲げたのは、英米文学に多少の関心と知識とを持つことが、英語を真に理解する一助になると信じたからである。

このように、本書は英米文学のアンソロジーとなっています。
僕の手元にあるのは1991年発行の5訂版ですが、僕が大学を受験した1990年代初頭には、既に英語の入試問題で文学作品が使われるようなことはほとんどなくなっていました。
しかし、僕より上の世代では、本書を受験対策として普通に使っていたそうです。
上の「はしがき」にあるように、日常の英語教材も、入試問題も、文学作品が使われていました。
『フランクリン自伝』の原文も、戦後のある時期までは大学の原書講読などで読まれていたようです。
僕の手元に、アマゾンの中古で買った、研究社英米文學叢書の『フランクリン自叙伝』があります。
奥付けを見ると、「昭和58年3月25日 19版発行」で、91ページ辺りまで、授業で使用されたと思しき書き込みがあるのです。
ひるがえって現在は、「使える英語」というキャッチフレーズの下、文法は軽視(ないしは無視)され、教科書は会話体が中心になっています。
入試問題も、かつてのような複雑な構文の短い英文を正確に訳させる方式から、簡単な英文を大量に読ませ、大まかな内容が把握出来たかどうかを選択させるような方式に変わりました。
では、それによって、英語力は上がったのでしょうか。
多くの大学の先生が、学生の英文読解力の低下に悩んでいます。
かつては必修だった英文科の原書講読も、学生の英語力が低くて成立しないということが増えているようです。
『フランクリン自伝』についても、僕が調べた限りでは、講読が行なわれているのは神奈川大学しか見当たりませんでした。
つまり、「使える英語」を目指した結果、これまでの「読めるけど話せない」から、「読めないし話せない」に転落してしまったと言えます。
更に、今年から始まった大学入学共通テストの英語の問題を見ると、文法問題が消えて、読解問題のみになっています。
何と、スマホのやり取りまで問題文になっているではありませんか。
確かに、実用的なのかも知れません。
しかし、多くの受験生が、読解の基礎である英文法をきちんと理解しておらず、だからこそ文法問題が出題されていたのです。
それを、全部応用問題にして、どうするのでしょうか。
そもそも、大学で学問するために、スマホなど必要ありません。
こんな入試問題で選抜していては、ますます大学生の英語力は低下するでしょう。
『フランクリン自伝』は、昔の難しかった頃の大学入試英文のレベルです。
今は絶版になっている研究社新訳注双書の『フランクリン自叙伝』(昭和27年発行)の「はしがき」には、「高校上級生及び大学初年生向き」とあります。
それを体感するために、僕は『フランクリン自伝』を原書で読んでみることにしました。

ベンジャミン・フランクリンについて

それでは、『フランクリン自伝』の著者であるベンジャミン・フランクリンについて、その生涯の概略を、少し長くなりますが、よくまとまっている中公クラシックス版の解説から引用します。

彼は、一七〇六年、ボストンの名もない蠟燭・石鹼づくりの息子に生まれた。一七人きょうだいの一五番目。そして、十歳のときから家業を手伝い、教育らしい教育はほとんど受けなかったが、向学心の強い彼は、印刷屋の兄のもとで年季奉公をしながら、手あたりしだい本を読み、文学修業に励んだ。十六歳のときには早くもハーヴァード大学の教育を批判したり、女性の権利を擁護したりする文章を「サイレンス・ドゥーグッド」という未亡人名で兄の新聞に発表する早熟ぶりを発揮する。一七二三年には、兄と衝突して家をとびだし、フィラデルフィアで印刷工として自活することになったが、その後、渡英の機会を得て、約一年半ロンドンに滞在し、海外の新しい時代の空気に触れた。ある意味では、植民地の総督に騙されてイギリスに渡ったのであったが、将来、植民地アメリカの数少ない国際人に成長する彼にとっては願ってもない貴重な体験となった。帰国後の一七三〇年、かつてフィラデルフィアに出奔したとき下宿していたリード家の娘デボラと結婚する。
その後、独立して印刷屋をはじめた彼は、一七三二年、『貧しいリチャードの暦』と称する暦を発行し、その暦の余白にあしらった「早寝早起き、健康、財産、知恵のもと」「天は自ら助くる者を助く」といった実践的な道徳を簡潔かつ魅力的に説く諺や金言で評判になった。とりわけ一七五八年度の暦(暦はこの年で廃刊)につけた序文は、のちに『富にいたる道』と題され、彼の勤勉と倹約の思想のエッセンスとして、当時はもとより、後世にまで大きな影響をおよぼした。一七四八年、経済的に安定したことを確かめると、印刷業の第一線から退き、それ以前から活動をはじめていた地域社会の指導者、政治家としてフィラデルフィアの道路舗装や、消防組合、病院、学校設立など、数多くの公共事業に尽力した。また科学にも興味をいだき、一七五二年には、雷雨のなかで凧をあげる有名な実験で稲妻と電気の同一性を証明した。こうして、人生の半ばにして、政治家および科学者として、国の内外にその名が知られるようになった。
生涯の最後の三〇年あまりは、一七五七年に植民地の課税権をめぐる対英交渉のため植民地代表として渡英し(『自伝』はこの辺りの記述で終る)、それ以来、三たび大西洋を横断し、植民地と英本国との関係が悪化の一途をたどるなか、英仏との外国折衝にあたり、外交官として非凡な才能を示した。独立戦争中、フランスから経済援助を取りつけた彼は、建国の父と呼ばれる当時の植民地指導者のなかで、おそらく独立達成のために最大の貢献を果たした。ともかく、アメリカ合衆国の骨組みをつくった「独立宣言」「米仏同盟条約」「対英講和条約」「連邦憲法」の四つの文書のすべてに署名した唯一の人間となった。
一七八五年、外交面での大役を果たして帰国した彼は、七十九歳の高齢にもかかわらず、ペンシルヴェニア州知事に選ばれ、また連邦憲法制定会議にも出席し、独立したばかりの祖国発展のため最後の努力を惜しまなかった。一七九〇年、フィラデルフィアで八四年の波瀾に富んだ生涯をとじたが、その多方面にわかる活躍と、個性的な性格と、当時の思想状況を明快に表現した文章によって、彼は十八世紀アメリカを最も代表する人物となった。連邦下院は国葬を決議し、葬儀には二万人が参列した。フランスでは、彼の死を悼んで国会は三日喪に服した。

『フランクリン自伝』について

続いて、『フランクリン自伝』について、岩波文庫版の「解説」に簡潔にまとめられているので、下に引いておきます。

フランクリンは一七七一年ペンシルヴェニア州代表としてイギリスにあった時、自伝を書き始めた。当時彼は六十五歳で、自分の生涯ももう終焉に近づいていると考えたらしい。しかしやっと結婚の話まで書き綴った時に彼は筆を擱かなければならなくなった。彼の最大の事業――アメリ独立運動が彼を捕えて、その時間と精力とをすっかり奪ってしまったからである。彼が執筆をつづけることができるようになったのは、その後十三年、アメリカが独立国となり、彼がその全権公使としてフランスにあった時のことである。翌一七八五年彼は帰米して、フィラデルフィアの自宅で稿を継いだのであるが、この時には彼はすでに七十九歳の高齢で健康も衰えていたし、公務は相変わらず多忙であったため、筆の進行はきわめて遅々たるものであった。一七八九年彼は自伝の最後の部分を書いた。そしてその翌年の四月フィラデルフィアに歿した。初めフランクリンは自伝の稿を起すに当ってきわめて詳細な計画を立て、取扱うべき事件の項目を年代順に書き記しておいたが、それによると彼が書きえたのは計画の半分ぐらいに止まり、その活動のもっとも花々しかった晩年の三十年間には及ぶことができなかった。やむをえないことではあるが、文学史的にも、また歴史資料という点からも、これは大きな損失であった。

また、具体的な内容については、『たのしく読めるアメリカ文学』(ミネルヴァ書房)の「あらすじ紹介」(自伝なので、「あらすじ」ではありませんが)がよくまとまっているので、次に載せます。

フランクリンは、ボストンの貧しいろうそく製造業者の家に、10人兄弟の末子として生まれた。正式な学校教育は2年受けただけで家業を手伝い、12歳になると兄の印刷業の助手となった。同時に読書好きで、寸暇を惜しんでは勉強している子供であった。仕事の合間の昼食時には、1人パンをかじりながら本を読み、日曜日の教会礼拝をさぼっては、また読書という具合である。詩を書いたり、『スペクテイター』(The Spectator)紙の文体を模倣しては、自分の文章を鍛え上げるのにも熱心であった。この頃すでに、兄と一緒に発刊した新聞に自ら書いたものを載せたりしていたのである。だが、その兄との間にもやがて溝ができてしまい、フランクリンはボストンの家族を離れることになる。17歳の時であった。
フィラデルフィアで、彼は失敗と成功を繰り返しながら、世間というものを学んでいくことになる。印刷業者として独立するのを助けるという郡知事の甘言にだまされたり、子供の頃からの親友との苦い訣別があったり、また新聞の発行で大もうけしたりした。イギリスに滞在して見聞を広めたのもこの頃である。同時に、自己教育は、たえまなく続けられた。節制や倹約など、有名な13の徳目を作って日々を律し、友人たちとジャントゥ(Junto)という秘密クラブを作って、議論したり、蔵書を共有しあったりしながら、互いを切磋するように努めた。だが、次第に自らを幸福に導いてくれた知恵を、他の人々にも広めて行くことを考えるようになる。子供の頃より、理神論に関心を持っていた彼は、正しく理性を用いることによって、徳や努力を、人々の幸福のために役立たせることができると考える、徹底したプラグマチストであった。
やがて人々の支持を得て、議会の書記や郵便長官代理などの要職につき、広く社会のために活動するようになる。大学や図書館、それに病院の設立に奔走し、次第に険悪になっていくイギリス本国とアメリカ植民地との関係を修復すべく、植民地代表として活躍した。貧しさの中から、自らを独立させることに専心してきた彼は、今、新しい国を作り上げるという事業に関わろうとしていたのであった。

テキストについて

Dover Thrift Editions版

初版は1996年。
イギリス文学には、ペンギン・クラシックスという便利なシリーズがありますが、アメリカ文学については、どこの版元から出ているどのシリーズがメジャーなのか、恥ずかしながらよく知りません。
そこで、アマゾンで岩波文庫版や中公クラシックス版を検索した時に、「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」の欄に表示される、この版を選びました。
ただし、現在では、アマゾンでは品切れになっているようで、アメリカの出品業者からの取り寄せになります。
僕が取り寄せた時には、3週間ほど掛かりました。
この版は、版型はペンギン・クラシックスより若干縦長な程度ですが、活字が非常に細かいため、文庫の日本語訳では300ページ以上の本文が、わずか136ページしかありません。
薄い紙を使っているので、本自体の厚さも薄いです。
しかし、奥付け(洋書では冒頭にありますが)には「unabridged text」とありますので、省略はされていないと思います。
上述の神奈川大学の原書講読でも、この版を教科書に使っていました。
なお、このテキストは、1868年に発行されたビグロー版(後述)を基にしています。
英文に使われている単語の大半は、かつての受験参考書のベストセラー『赤尾の豆単』(旺文社)や『試験にでる英単語』(青春出版社)に載っているので、確かに、昔の大学受験レベルと言えるかも知れません。
しかし、分詞構文や名詞構文が多用されているので、正確に意味を取るのは、なかなか難しいでしょう。
昔の英語教育が如何にハイレベルであったかが伺えます。

翻訳について

岩波文庫版の「解説」によると、『フランクリン自伝』は、「わが国では(中略)、明治の中期以後フランクリンはしきりに読まれたが、原文によって英語研究の目的で読まれる場合が多く、纏った翻訳はあまり出ていない」とあります。
現在、日本で入手可能な翻訳は、廉価な文庫や新書版に限ると、次の2点です。

岩波文庫

フランクリン自伝 (岩波文庫)

フランクリン自伝 (岩波文庫)

初版は1957年。
翻訳は松本慎一氏と西川正身氏。
正確には、昭和12年に松本氏が翻訳したものを、西川氏が昭和31年に訂正補筆しました。
西川氏が、旧字や旧かなづかいを改め、訳文も柔らかい調子にしたとのことで、半世紀以上前のものにも関わらず、それなりに読み易い訳です。
ただ、やはり60年以上前の訳文なので、ところどころ、古めかしい調子の箇所もあります。
内容は、前半の貧乏から次第に頭角を現して行くところは面白いのですが、後半は説教臭く、自慢話しが多くてつまらないです。
まあ、本人も、自伝とはそういうものだと言っていますが。
フランクリンは少年時代から本を読むのが好きで、愛読書は、ジョン・バニヤンの『天路歴程』や、ダニエル・デフォーの作品群だったそうです。
夏目漱石の『文学評論(上)』(岩波文庫)によると、18世紀のイギリスでは、「書物は大小にかかわらず、題目を問わず、殆んど持っている家はなかった」「商人などの家にある書物といえば、聖書に賛美歌、それに時としては『ピルグリムス・プロッグレス』『ロビンソン・クルーソー』『パメラ』位である」とあります。
当時のアメリカには本屋などなく、本はイギリスから取り寄せるしかなかったので、必然的に、これらのベストセラーを読んだのでしょう。
一部、アメリカ先住民に対する人種差別的な描写があります。
巻末に、「フランクリン年表」「解説」「あとがき」「フランクリン著作年表」を収録。
注はありません。
非常に興味深いのが、「解説」「あとがき」に詳述されている、『フランクリン自伝』のオリジナル・テキストについてです。
シェイクスピアの作品ほどではありませんが、本作のオリジナルもかなり複雑な事情をはらんでいます。
フランクリンは、1771年に、現存する自伝のおよそ5分の2に当たる第1部を書き上げました。
その自筆の原稿は、後に加筆訂正され、現在はカリフォルニア州のハンティントン図書館に保存されているそうです。
1789年、おそらく死期が近いと考えたフランクリンは、それまでに書き上げた原稿を孫の一人に言い付けて清書させ、2通の写しを作らせました。
そして、1通を、自伝の執筆を勧めたベンジャミン・ヴォーンに、もう1通を、フランスの友人ル・ヴェイヤールのもとへ送ります。
フランクリン他界の翌1791年、ビュイソンというフランスの出版者によって、第1部のフランス語訳がパリで出版されました。
これは、ル・ヴェイヤールのところへ送られた写しによるものと推測されます。
次に、ル・ヴェイヤール自身がフランス語訳を出しました。
これは、原文に忠実なもののようです。
更に、2年後、ロビンソン版とパーソンズ版と呼ばれる、フランス語訳の英語訳がロンドンで出版されます。
これらは、原文の重訳ですので、テキストとしての権威はありません。
1817年、フランクリンの孫ウィリアム・テンプル・フランクリンが、原文による祖父の選集を編纂刊行します。
これが、信頼出来る最初の重要な英語版です。
ウィリアムは、フランクリンの遺言によって一切の原稿、書類等を譲られました。
ところが、不思議なことに、ウィリアムは祖父の自筆の原稿を所持していたのに、それをル・ヴェイヤールの手元にある写しと交換して、この自伝を編集出版したそうです。
その後、1836~40年に、ハーヴァード大学の史学教授で、後に総長となった有名な伝記学者スパークスが、ウィリアム版を補修してフランクリン全集全10巻を出版します。
この中に収められている自伝が、いわゆるスパークス版で、最も権威のあるものとされ、以後、日本を始め、単行本として刊行された自伝はほとんどがこの版によっているとのことです。
しかしながら、1868年にビグローが新たに自伝を出版します。
これは、スパークス版に基づいたものではなく、ビグロー自身がフランスで発見したフランクリンの原稿によるものです。
で、これがまた謎なのですが、ビグローが発見したフランクリンの原稿と、前述のウィリアム版を対照してみると、おびただしい相違がありました。
同じフランクリンの原稿を基にしているはずなのに、何故なのでしょうか。
この岩波文庫版では、松本氏はスパークス版を底本としています。
それから、西川氏の訂正補筆は、スマイズ版によるとのことです。
スマイズが1905~7年に編集出版した、全10巻から成る『フランクリン著作集』は、岩波文庫の「あとがき」執筆時点(昭和31年)では、最も完備した著作集とされており、自伝はその第1巻に収められています。
ただし、スマイズは直接フランクリンの原稿に当たって編集した訳ではなく、自伝についてはビグロー版をそのまま使って済ませているそうです。
岩波文庫の「あとがき」執筆時点では、ル・ヴェイヤールとヴォーンのもとへ送った2通の写しは、共に失われていました。
今度は、マックス・ファランドが、(1)ビュイソンの出したフランス訳、(2)ル・ヴェイヤールのフランス訳、(3)ウィリアム版、(4)フランクリン自筆の原稿の4種類を比較検討し、彼の死後、ハンティントン図書館の関係者が後を継いで、完全なテキストを1949年に上梓します。
これがファランド版です。
それから、重要なのが、カール・ヴァン・ドーレンによる『Benjamin Franklin』(1938)と『Benjamin Franklin's Autobiographical Writings』(1945)の二つの資料とのこと。
岩波文庫版の「あとがき」には、ここまでしか書かれていません。
その後のテキスト研究については、中公クラシックス版では何も触れられていませんが(「紙数の関係で、割愛せざるをえない」とあります)、上述の内容だけでも、相当複雑な背景があるということが伺えます。
なお、『アメリ古典文庫1 ベンジャミン・フランクリン』(研究社)によると、初版発行の1975年時点では、イェール大学が、3万点にものぼるフランクリンの文章やフランクリン宛ての書簡までも採録する、全40巻の最も包括的な全集の刊行が進んでいるとありました。
しかしながら、板倉聖宣氏の『フランクリン』(仮説社)によると、1996年の時点で未だ31巻までしか出ていないとのことです。

中公クラシックス

フランクリン自伝 (中公クラシックス)

フランクリン自伝 (中公クラシックス)

初版は2004年。
翻訳は渡邊利雄氏。
1980年発行の『世界の名著40』(中央公論社)所収の訳文に大幅な修正を加えたもの。
古典ですが、新しい翻訳なので、まるで現代文のように非常に読み易いです。
「凡例」によると、本訳は、途中の省略のない完訳版とのことですので、原書を読む際に参照するには、こちらが良いと思われます。
なお、底本は、上述のカール・ヴァン・ドーレンの『Benjamin Franklin's Autobiographical Writings』(1945)とのことです。
これは、岩波文庫版の「あとがき」には、「資料」とあったのですが、自伝の原文も含まれているということでしょう。
上述の『アメリ古典文庫1』によると、これは「『自叙伝』そのほか自伝的文章を編年体に収録し」ているそうです。
『自叙伝』の原文には章及び小見出しはありませんが、読者の便を考えて、訳者の責任で新たに作ったとのこと。
また、改行も原文にとらわれず、適宜行なったとのことですので、原文を読む際に参照するのには注意が必要です。
巻頭に、「典型的なアメリカ人の自伝」(解説)を収録。
岩波文庫版と違い、各章末にまとめられた注が充実しています。
巻末には、「年譜」を収録。

注釈書について

『フランクリン自伝』の注釈書で現在、日本で新刊として流通しているものはないようです。
数年前には、研究社小英文叢書が普通に大型書店で入手出来ましたが、現在では、アマゾンでも品切れになっています。
やはり、最近はあまり読まれなくなっているのでしょうか。

それでは、次回以降は、例によって、僕の単語ノートを公開します。

【参考文献】
ビジュアル英文解釈 (Part1) (駿台レクチャーシリーズ)伊藤和夫・著(駿台文庫)
英語教師 夏目漱石 (新潮選書)川島幸希・著
修猷館の英語教育 明治編』安部規子・著(海鳥社
英語天才 斎藤秀三郎: 英語教育再生のために、今あらためて業績を辿る竹下和男・著(日外アソシエーツ
英文標準問題精講原仙作・著(旺文社)
『フランクリン自叙伝(研究社英米文学叢書)』西川正身・註釈(研究社)
神奈川大学シラバス
フランクリン自叙伝 (1949年) (研究社英文訳註叢書)』北沢孝一・訳注(研究社)
フランクリン自叙伝 研究社小英文叢書 (85) [英文書]西川正身・解説注釈(研究社)
たのしく読めるアメリカ文学―作品ガイド150 (シリーズ・文学ガイド)』高田賢一、野田研一、笹田直人・編著(ミネルヴァ書房
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
試験にでる英単語―実証データで重大箇所ズバリ公開 (青春新書)森一郎・著(青春出版社
文学評論〈上〉 (岩波文庫)夏目漱石・著
ベンジャミン・フランクリン (アメリカ古典文庫 1)池田孝一・訳、亀井俊介・解説(研究社)
フランクリン (やまねこ文庫)板倉聖宣・著(仮説社)