文学(4単位)

日本近代文学を文庫で読む(第8回)『舞姫』

今回は、森鷗外の『舞姫』を取り上げます。 こちらも文語体ですが、『羅生門』『山月記』『こころ』と並ぶ、高校現代文の定番小説「四天王」の一つであるため、相当多くの方が読んでいるのではないでしょうか。 川島幸希先生の『国語教科書の闇』(新潮新書…

日本近代文学を文庫で読む(第7回)『たけくらべ』

今回は、樋口一葉の『たけくらべ』を取り上げます。 こちらも文語体なので、読んだことがあるという人はそんなにいないのではないでしょうか。 かく言う僕も、高校生くらいの頃には読んでみようとすら思わず、最近になってようやく読みました。 しかしながら…

日本近代文学を文庫で読む(第6回)『にごりえ』

今回は、樋口一葉の『にごりえ』を取り上げます。 こちらも文語体なので、読んだことがあるという人はそんなにいないのではないでしょうか。 かく言う僕も、高校生くらいの頃には読んでみようとすら思わず、最近になってようやく読みました。 しかしながら、…

日本近代文学を文庫で読む(第5回)『五重塔』

今回は、幸田露伴の『五重塔』を取り上げます。 文語体なので、読んだことがあるという人はそんなにいないのではないでしょうか。 かく言う僕も、高校生くらいの頃には読んでみようとすら思わず、最近になってようやく読みました。 『五重塔』は、当然ながら…

日本近代文学を文庫で読む(第4回)『金色夜叉』

今回は、尾崎紅葉の『金色夜叉』を取り上げます。 『金色夜叉』を読んだことがなくても、主人公の貫一とお宮の名前なら、知っている人は多いでしょう。 UNICORNの『大迷惑』という曲の歌詞にも出て来ます。 僕は学生の頃、カラオケが大好きだったのですが、…

日本近代文学を文庫で読む(第3回)『浮雲』

今回は、二葉亭四迷の『浮雲』を取り上げます。 『浮雲』は、言文一致体で書かれた最初の代表的な作品ということで、日本文学史上で極めて重要な位置を占めているのです。 『詳説日本史』(山川出版社)にも、本文中に次のような記述があります。 言文一致体…

日本近代文学を文庫で読む(第2回)『小説神髄』

「日本近代文学を文庫で読む」などと偉そうなタイトルで始めてしまった連載(?)ですが、最初は坪内逍遥の『小説神髄』を取り上げたいと思います。 前回、「読んで行く作品は、『詳説日本史』(山川出版社)に載っているものを基準にします」と書きました。…

日本近代文学を文庫で読む(第1回)ガイダンス

日本近代文学を学ぼう 僕は、これまでの半生において、ロクに本を読んで来ませんでした。 小学校2年生の時、母親に初めて駅前の書店に連れて行かれてからは、毎日、学校帰りに立ち読みに寄っては店主に追い返される日々。 でも、読んでいたのは、主に雑誌や…