『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第62回)

(テキスト64ページ、14行目〜)

I carefully sav'd the ears of this corn you may be sure in their season, which was about the end of June; and laying up every corn, I resolv'd to sow them all again, hoping in time to have some quantity sufficient to supply me with bread; but it was not till the 4th year that I could allow my self the least grain of this corn to eat, and even then but sparingly, as I shall say afterwards in its order; for I lost all that I sow'd the first season, by not observing the proper time; for I sow'd it just before the dry season, so that it never came up at all, at least, not as it would ha' done:

sav'd→saved
save(他)(金・ものを)蓄える、とっておく、貯蓄する
ear(名)(麦などの)穂 ・an ear of 〜の穂1本
corn(名)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
their(代)彼ら(彼女ら)の
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
about(前)(周囲を表わして)〜ごろ(に)、およそ〜 ・about the end of May 5月の末ごろ
end(名)(時間・物事の)終わり、最後、末期 ・the end of 〜の終わり
lay up(ものを)使わずにおく、蓄える(=lay in)
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
sow(他)(種子を)(〜に)まく
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる)
hope(他)(〜したいと)思う、望む、(〜であればよいと)思う(+to do)
in time 早晩、やがて(は)
quantity(名)(ある特定の)分量、数量(=amount)
sufficient(形)十分な、足りる(⇔insufficient)(+to do)
supply(他)(〜に)(〜を)供給する、与える ・supply A with B AにBを供給する
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
it(代)(it is(was)〜 that(who、whom、which、etc.)の構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
till(前)(否定語の後に用いて)〜までは(〜しない)、〜になって初めて(〜する)
-th(接尾)(1、2、3以外の数で終わる基数に対する序数を造る)
that(接)(It is(was)〜 that 〜の形で副詞(語句)を強調して)〜のは
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
allow(他)(人に)(金・時間を)与える(+目+目)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
least(形)(littleの最上級)(通例the 〜/不可算の名詞を修飾して)最も小さい(少ない)
grain(名)(〜の)ほんの少し、(極)微量 ・a grain of 〜のほんの少し
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
sparingly(副)わずかに、かろうじて
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
shall(助動)(1人称を主語として、義務的感覚または強い決意を表わして)きっと〜する
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
afterwards(英)=afterward(副)のちに、あとで
in order 適切で、ふさわしい
its(代)それの、あれの、その
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)
sow'd→sowed
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(〜すること)によって
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
observe(他)(規則などを)遵守する、遵奉する
proper(形)(目的・状況などにかなって)適切な、ふさわしい(=correct)
time(名)(特定の)時、時期
dry(形)(天候など)雨の降らない、日照り続きの(⇔wet) ・a dry season 乾期、渇水
season(名)(通例修飾語を伴って)(〜の)時季、時節、季節
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
come up(種・草などが)芽を出す、頭をもたげる
at all(否定文に対して)少しも(〜でない)
at least(前言より正確に言い直して)少なくとも(⇔at most
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
would(助動)(話し手の過去についての推測を表わして)〜だったろう
ha'→have
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)

Of which in its place.

of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)(形式ばった用法)
in place 適当(適切)で

Besides this barley, there were, as above, 20 or 30 stalks of rice, which I preserv'd with the same care, and whose use was of the same kind or to the same purpose, (viz) to make me bread, or rather food; for I found ways to cook it up without baking, tho' I did that also after some time.

besides(前)〜のほかに(も)(=apart from、in addition to)
barley(名)大麦(の実)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(be動詞を述語動詞として)
as above 上(上記)のように
stalk(名)(しばしば複合語で)茎、軸
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
rice(名)イネ
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
preserv'd→preserved
preserve(他)(食物などを)(腐敗しないように)保存する
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
care(名)(細心の)注意、配慮、気配り ・with care 注意して
whose(代)(関係代名詞)(whichの所有格)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそのものの
use(名)使用目的、用途
of a kind 同じ種類の
to(前)(目的を表わして)〜のために、〜に
purpose(名)目的、意図
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる
or rather いやむしろ、もっと正確にいえば(訂正の時に用いる)
way(名)やり方、手段(+to do)
up(副)まったく、すっかり
without(前)(主に動名詞を伴って)〜せずに
bake(他)(パン・菓子などを)焼く(オーブンなど直火でなく熱伝導によって焼く)
tho'→though
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと

But to return to my Journal.

return(自)(前の話題などに)戻る(to)
my(代)私の
journal(名)日誌、日記(通例diaryより文学的なものをいう)

I work'd excessive hard these three or four months to get my wall done; and the 14th of April I closed it up, contriving to go into it, not by a door, but over the wall by a ladder, that there might be no sign in the out-side of my habitation.

work'd→worked
work(自)働く、仕事をする ・work very hard 一生懸命に仕事をする
excessive(形)過度の、過大な、極端な
hard(副)一生懸命に、骨を折って、熱心に ・work hard 一生懸命に働く
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
get(他)(自分で)(〜を)(〜して)しまう(+目+過分) ・get 〜 done 〜をやってしまう
done(形)済んで、終了して
close up(家・窓などを)(完全に)閉ざす、ふさぐ、閉鎖する(⇔open up)
contrive(他)何とか(うまく)(〜)する(=manage)(+to do)
go into 〜 〜に入る
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
but(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
door(名)(通例単数形で)戸口、門口、(扉を備えた)出入り口、玄関(=doorway)
over(前)(動作動詞とともに)〜を越えて(=across)
ladder(名)はしご(はしごの下を通るのは不吉であるという迷信があるが、これは昔、はしごが絞首刑や火刑の道具の一つとして使われ、死を暗示したことによるといわれる)
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmightを用いるのは形式ばった表現)
might(助動)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
sign(名)(通例否定文で)あと、痕跡 ・There's no signs of human habitation. 人の住んでいる形跡がない。
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
habitation(名)住居、住宅

April 16.

I finish'd the ladder, so I went up the ladder to the top, and then pull'd it up after me, and let it down in the in-side:

finish'd→finished
so(接)そこで、それで、〜ので
go up 昇る
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
pull'd→pulled
pull up(〜を)引っ張り上げる
after(前)(順序・場所を表わして)〜のあとに、〜の後ろに続いて(場所を表わす時はbehindが一般的)
let down(〜を)下に下ろす

This was a compleat enclosure to me; for within I had room enough, and nothing could come at me from without, unless it could first mount my wall.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
compleat→complete(形)完全な、まったくの
enclosure(名)囲い(さく・塀など)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
within(副)内に(で)、中に(で)、内部は(で)
room(名)あき場所 ・have room 余地がある
enough(副)十分に
come at 〜 〜に向かってくる、〜を攻撃する
without(名)(通例from 〜で)外、外部 ・from without 外から
unless(接)(否定の条件を表わして)〜でない限り、もし〜でなければ(通常if 〜 notと言い換えられるが、現実とかけ離れた仮想の出来事・状態とともに用いることはまれ)
first(副)(何はさておいても)まず
mount(他)(山・階段・王位に)登る

The very next day after this wall was finished, I had almost had all my labour overthrown at once, and my self kill'd, the case was thus, As I was busy in the inside of it, behind my tent, just in the entrance into my cave, I was terribly frighted with a most dreadful surprising thing indeed; for all on a sudden I found the earth come crumbling down from the roof of my cave, and from the edge of the hill over my head, and two of the posts I had set up in the cave crack'd in a frightful manner; I was heartily scared, but thought nothing of what was really the cause, only thinking that the top of my cave was falling in, as some of it had done before; and for fear I shou'd be bury'd in it, I run forward to my ladder, and not thinking my self safe there neither, I got over my wall for fear of the pieces of the hill which I expected might roll down upon me:

very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
next(形)(通例the 〜)(過去・未来の一定時を基準にして)その次の、翌〜
day(名)(副詞的に)〜日
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
finished(形)(仕事・製品など)終えた、完成した
almost(副)(all、every、the whole(entire)、alwaysなどの前に置いて)たいてい、ほとんど
have(他)(〜を)(〜)される(主語が何事かを経験するという意味を表わす受身で、これを経験受身という)(+目+過分)
labour(英)=labor(名)(肉体的・精神的な)骨折り、苦心、労苦、労力
overthrow(他)(価値観・基準などを)ひっくり返す、打ち破る
at once すぐに、直ちに
myself(代)(強調に用いて)私自身
kill'd→killed
case(名)(the 〜)事実、真相
thus(副)このように、かように
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに(whenよりも同時性の意味が強く、whileとほぼ同様に用いられる)
inside(名)(⇔outside)(単数形で/通例the 〜)内部、内側 ・the inside of 〜の内側
tent(名)テント、天幕
cave(名)ほら穴、洞窟
terribly(副)恐ろしく、ものすごく
frighted→frightened(形)おびえた、怖がった、ぎょっとした
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん(副詞の場合にはtheをつけないことも多い)
dreadful(形)恐ろしい、怖い
surprising(形)驚くべき、意外な(⇔unsurprising)
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
all on a sudden 不意に、いきなり、急に
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
earth(名)(岩石に対して)土、土壌(=soil)
come(自)(come doingで)(〜しながら)やってくる
crumble(自)ぼろぼろにくずれる、砕ける
down(副)床に、地面に
roof(名)最高部、頂部 ・the roof of 〜の最高部
edge(名)(二つの線の接する)縁、へり、かど ・the edge of 〜の端
hill(名)塚
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
post(名)柱、標柱、くい
set up(柱・像などを)立てる
crack'd→cracked
crack(自)パチリと砕ける(裂ける、割れる)
in(前)(方法・形式を表わして)〜で、〜をもって ・in that manner そのやり方で
frightful(形)恐ろしい、ものすごい、ぞっとする(ぎょっとする)ような(=terrible)
manner(名)(通例単数形で)方法、仕方 ・in 〜 manner 〜なふうに
heartily(副)心から
scared(形)怖がった、おびえた(=frightened)
think nothing of 〜 〜を何とも思わない、〜しても平気でいる
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
cause(名)原因、もと(⇔effect)
only(副)ただ〜だけ、〜にすぎない
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
top(名)(通例the 〜)(ものの)頂上、てっぺん ・the top of 〜の頂上
fall in(屋根などが)落ち込む
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
some(代)多少、いくぶん ・some of 〜の一部
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
for fear 〜 〜することのないように
shou'd→should(助動)(lestに続く節で)〜し(ないように)
bury'd→buried
bury(他)(〜を)埋める、埋蔵する
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
neither(副)(否定を含む文または節に続いて)〜もまた〜しない(でない)
get over(柵・塀など)を乗り越える、通り越す、(川・橋など)を渡る
for fear of 〜を恐れて
piece(名)断片、破片
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
expect(他)(きっと)(〜(する)だろうと)思う(+that)
might(助動)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
roll(自)(副詞句を伴って)(球・車輪などが)ころがる、ころがっていく(進む)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)