『嵐が丘』を原書で読む(第12回)

(テキスト13ページ、4行目〜)

‘It is strange,’ I began, in the interval of swallowing one cup of tea and receiving another,‘it is strange how custom can mould our tastes and ideas; many could not imagine the existence of happiness in a life of such complete exile from the world as you spend, Mr. Heathcliff; yet, I'll venture to say, that, surrounded by your family, and with your amiable lady as the presiding genius over your home and heart —’

begin(他)(引用文を伴って)(〜と)言って話を始める
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
interval(名)(時間の)間隔、合間 ・in the interval その間に
swallow(他)(飲食物を)ぐっと飲む、飲み込む
cup(名)カップ(茶わん)1杯(の量)(=cupful) ・a cup of tea 紅茶1杯
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
another(代)もう一つのもの、もう一人の人
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
how(副)(疑問詞)(程度を尋ねて)(節を導いて)
custom(名)(個人の)習慣、習慣的行為
can(助動)(可能性・推量を表わして)(肯定文で)〜がありうる、することがある
our(代)我々の、私たちの
taste(名)(個人的な)好み、趣味(=loking)
idea(名)考え方、思想
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)〜できるだろうに、〜したいくらいだ
existence(名)存在、実在、現存(of)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
happiness(名)幸福、満足、喜び
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
life(名)(通例単数形で)(具体的な)生活、暮らし方
such(形)(such 〜 asで)〜のような
complete(形)完全な、まったくの
exile(名)(自分の国・町・村・家からの)追放、流罪、流刑
from(前)(隔離・解放などを表わして)〜から
world(名)(the 〜/単数扱い)(渡る)世間、世の中
as(代)(関係代名詞)(suvh、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
spend(他)(時・休暇などを)過ごす
Heathcliff ヒースクリフ(Emily Brontëの小説Wuthering Heights(1847)の主人公/復讐の鬼)
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
I'll→I will
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
venture(他)思い切って(〜)する(+to do)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(同格節を導いて)
surround(他)(〜を)囲む、取り巻く
your(代)あなた(たち)の、君(ら)の
amiable(形)(人・気質など)愛想のよい、気だての優しい
lady(名)(呼び掛けに用いて)奥方、奥様、お嬢様
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
preside(自)(〜を)統轄する、主催する、管理する
genius(名)(通例修飾語を表わして)〜を支配して
home(名)家庭
heart(名)愛情 ・have a person's heart 人の愛を得る

‘My amiable lady!’ he interrupted, with an almost diabolical sneer on his face.

my(代)私の
interrupt(他)(〜を)さえぎる
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
diabolical(形)極悪非道の
sneer(名)冷笑、軽蔑
his(代)彼の

‘Where is she — my amiable lady?’

‘Mrs. Heathcliff, your wife, I mean.’

I mean(挿入的に用いて、話の補足や訂正を示して)つまり、いやその

‘Well, yes — Oh! you would intimate that her spirit has taken the post of ministering angel, and guards the fortunes of Wuthering Heights, even when her body is gone. Is that it?’

well(間)(安心・あきらめ・譲歩などを表わして)なるほど
yes(副)(相手の言葉に同意を表わして)そうだ、さよう、然り
oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)〜であろう、〜でしょう
intimate(他)(〜ということを)それとなく知らせる、ほのめかす、暗示する(+that)
her(代)彼女の
spirit(名)(人体を離れた)霊魂
take(他)(官職・地位に)つく
post(名)地位
ministering angel(名)救いの天使
fortune(名)運勢、(将来の)運命
Wuthering Heights嵐が丘
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
gone(形)(物が)なくなった
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)

Perceiving myself in a blunder, I attempted to correct it.

perceive(他)(〜が)(〜であると)わかる(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
blunder(名)(ばかな)間違い、へま
attempt(他)(〜を)試みる、企てる(+to do)
correct(他)(誤りを)訂正する、企てる(+to do)

I might have seen there was too great a disparity between the ages of the parties to make it likely that they were man and wife.

might(助動)(仮定法過去)(非難・遺憾の意を表わして)〜してもよさそうなものなのに
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+that)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
disparity(名)(極端な)不釣り合い、不均衡(between) ・a disparity in age 年齢のまったくの不釣り合い
party(名)(契約・紛争などの)関係者、当事者
make(他)((〜を)(〜に)する(+目+補)
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
likely(形)(〜し)そうで、(〜)らしくて ・It is likely that 〜しそうだ。
man(名)(通例man and wifeで)夫、亭主 ・They're man and wife. 彼らは夫婦だ。

One was about forty; a period of mental vigour at which men seldom cherish the delusion of being married for love, by girls: that dream is reserved for the solace of our declining years.

one(代)(単数形で)(another、the otherと対応して)一方(のもの)、片方
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
forty(形)(基数の40)40歳で
period(名)期間
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
mental(形)心の、精神(的)の(⇔physical)
vigour(名)(英)=vigor(名)精力、活力、力
at(前)(時の一点を表わして)〜に
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
seldom(副)めったに〜(し)ない、まれにしか〜(し)ない(=rarely/⇔often)
cherish(他)(望み・信仰・恨みなどを)心に抱く
delusion(名)妄想(of)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
married(形)結婚している、妻(夫)のある(⇔single、unmarried)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
love(名)(異性に対する)恋愛、恋
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
dream(名)(心に描く)夢、(実現させたい)理想
reserve(他)(将来のために)(〜を)取っておく、使わずに(残して)おく(=set aside)(for)
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
solace(名)慰め、イアン
declining(形)衰える ・one's declining years 晩年
year(名)(複数形で)年(とし)、年齢

The other did not look seventeen.

other(代)(the 〜)(二つのうち)ほかの一方(の人)、他方
look(自)(〜に)見える、(〜と)思われる(+補)
seventeen(形)(基数の17)17歳で

Then it flashed upon me — ‘The clown at my elbow, who is drinking his tea out of a basin, and eating his bread with unwashed hands, may be her husband. Heathcliff, junior, of course. Here is the consequence of being buried alive: she has thrown herself away upon that boor, from sheer ignorance that better individuals existed! A sad pity — I must beware how I cause her to regret her choice.’

flash(自)(副詞句を伴って)(機知・考えなどが)急に浮かぶ
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
clown(名)ばか、まぬけ(=idiot)
at one's elbow ひじ先に、手近に
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
out of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜からの ・drink out of a cup カップから飲む
basin(名)(bowlより浅く開いた)鉢、洗面器、水盤
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で ・eat with a fork フォークで食べる
unwashed(形)洗ってない
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
junior(名)息子(⇔senior)
of course もちろん、当然
here(文頭に用いて)(特に相手の注意を引くために用いて)ほらここに(へ)
consequence(名)結果、成り行き
bury(他)(〜を)埋める、埋蔵する(+目+補) ・He was buried alive. 彼は生き埋めにされた。
alive(形)生きて(⇔dead) ・be buried alive 生き埋めになる(される)
throw away(throw oneself awayで)(配偶者・恋人などのために)一生を無駄に費やす(on)
herself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)
boor(名)不作法者
from(前)(原因・理由を表わして)〜のために、〜の結果
sheer(形)まったくの、本当の
ignorance(名)(〜を)知らないこと、不案内
individual(名)(修飾語を伴って)人
exist(自)存在する、現存する、ある
sad(形)(物事など)(人を)悲しませる、悲しむべき、哀れな
pity(名)(単数形で)残念なこと、気の毒な事
beware(他)(〜に)気をつける
how(副)(感嘆文に転用して)(節を導いて)
cause(他)(人・ものに)(〜)させる(+目+to do)
regret(他)(起こったこと・過ちなどを)後悔する、悔しがる
choice(名)選択、選ぶこと

The last reflection may seem conceited; it was not.

reflection(名)(熟考して得た)感想、意見、考え
seem(自)(〜と)見える、思われる、(〜)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+補)
conceited(形)うぬぼれの強い、思いあがった

My neighbour struck me as bordering on repulsive.

strike(他)(病気・苦痛などが)(〜を)襲う、苦しめる、悩ます
border(自)(〜に)近似する、近い、まるで(〜の)状態である
on(前)(近接を表わして)〜に接して、〜に面して
repulsive(形)ぞっとする、胸が悪くなるような、いやな

I knew, through experience, that I was tolerably attractive.

know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)
through(前)(経験などの完了を表わして)〜を得て、〜を終えて、〜を使い果たして
tolerably(副)まあまあに、そこそこに
attractive(形)人をひきつける、魅力的な(⇔unattractive)

‘Mrs. Heathcliff is my daughter-in-law,’ said Heathcliff, corroborating my surmise.

daughter-in-law(名)(息子の親から見て)息子の妻、嫁
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
corroborate(他)(所信・陳述などを)強める、確信する
surmise(名)推量、推測

He turned, as he spoke, a peculiar look in her direction, a look of hatred unless he has a most perverse set of facial muscles that will not, like those of other people, interpret the language of his soul.

as(接)(時を表わして)〜しながら
peculiar(形)(不快なふうに)妙な、ヘンな
look(名)(通例複数形で)目つき、顔色
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)〜の方に(へ、から) ・in that direction そちらの方向に
direction(名)方向、方角
hatred(名)(またa 〜)(嫌悪(けんお)・怨恨(えんこん)などによる)憎しみ、憎悪
unless(接)(否定の条件を表わして)〜なら話は別だが
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に
persevere(形)つむじ曲がりの、ひねくれた
set(名)(単数形で)傾斜、ゆがみ、反(そ)り
facial(形)顔の
muscle(名)筋(肉)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)
like(前)〜らしく、〜同様に
those(代)(指示代名詞)(前に述べた複数名詞の反復を避けるために用いて)それら(⇔these)
interpret(他)(外国語を)通訳する
language(名)(音声・文字を用いない、花言葉・身ぶり言語などの)言葉、言語
soul(名)精神、心(=spirit)
【参考文献】
Wuthering Heights (Penguin Classics)』Emily Brontë・著
嵐が丘(上) (光文社古典新訳文庫)小野寺健・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)