『ゴッドファーザーPART.2』

この週末は、『ゴッドファーザーPART.2』のブルーレイを見た。

ゴッドファーザー  PART?<デジタル・リストア版> [Blu-ray]

ゴッドファーザー PART?<デジタル・リストア版> [Blu-ray]

1974年の作品である。
今までに何回か見ているはずなのだが、恥ずかしながら、こんなに深い映画だとは気付かなかった。
最初に観たのは、浪人中に池袋の文芸坐で、PART.1との2本立て。
いや、その前にも、テレビで放映されたのを見たような気もするのだが、よく覚えていない。
その後、ビデオやレーザー・ディスクやDVDなどで見返した。
イタリアの移民からマフィアのドンにのし上がったビト・コルレオーネの若き日々と、ビト亡き後、後を継いだ三男マイケルが組織を守るために冷徹に振る舞う様を対比させている。
若き日のビトを演じるロバート・デ・ニーロと、マイケルを演じるアル・パチーノの演技合戦がスゴイ。
家族を大切にしたビトと、家族を切り捨ててどんどん孤立してゆくマイケル。
ニーノ・ロータの音楽も、相変わらず素晴らしい。
ゴッドファーザー』は、映画史上、PART.1とPART.2で連続してアカデミー賞作品賞を獲得した唯一のシリーズである。
正攻法の1と、変奏曲のような2。
この作品を単なる続編に終わらせなかったコッポラの手腕は、さすがだ。
PART.3は、コッポラが借金苦にあえいで無理やり撮った映画なので、あまり評価されなかった。
が、何せ僕が観たのは20年前。
しかも、PART.3から観たので、よくわかっていなかったに違いない。
今、改めて見たとすれば、どのように感じるだろうか。
アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、美術監督賞、作曲賞、助演男優賞受賞。