『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第82回)

(テキスト84ページ、3行目〜)

Accordingly I dug up a piece of ground, as well as I could with my wooden spade, and dividing it into two parts, I sow'd my grain; but as I was sowing, it casually occur'd to my thoughts, that I would not sow it all at first, because I did not know when was the proper time for it; so I sow'd about two thirds of the seed, leaving about a handful of each.

accordingly(副)(接続副詞的に)よって、従って、それゆえに(=consequently、therefore)
dig up(〜)掘り起こす
piece(名)(土地などの)一区画、小区画、短い距離 ・a piece of land 一区画の土地
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
ground(名)土地
as 〜 as one can できるだけ
well(副)上手に、うまく
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
my(代)私の
spade(名)踏みすき、スペード(spadeは通例幅広い刃のついたシャベル状の農具で、足で押して土を掘るのに用いる)
divide(他)(ものを)(いくつかの部分に)分ける、分割する(into)
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
sow'd→sowed
sow(他)(種子を)(〜に)まく
grain(名)(集合的に)(特に小麦などの)穀物、穀類
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
casually(副)不用意に、ふと
occur'd→occurred
occur(自)(しばしばIt occurs 〜 that 〜の形で)(人(の心)に)浮かぶ、思い出される(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)〜しよう
all(代)(単数扱い)(同格にも用いて)全部、ことごとく
at first 最初は、初めは
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)〜だから(である)、〜なので
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)/(+that)
proper(形)(目的・状況などにかなって)適切な、ふさわしい(=correct) ・the proper 〜 for 〜にふさわしい〜
time(名)(〜する)時、時間、時期(for)
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
third(名)3分の1 ・one third of 〜の3分の1
seed(名)種、種子(大量の種に言及する時には不加算扱いが一般的)
leave(他)(〜を)(余りとして)残す、とり残す(しばしば受身)
handful(名)手一杯、ひとつかみ、ひと握り ・a handful of 〜 ひと握りの〜
each(代)各自、おのおの

It was a great comfort to me afterwards, that I did so, for not one grain of that I sow'd this time came to any thing; for the dry months following, the earth having had no rain after the seed was sown, it had no moisture to assist its growth, and never came up at all, till the wet season had come again, and then it grew as if it had been but newly sown.

comfort(名)(通例単数形で)慰めとなる人(もの) ・a great comfort to 〜にとって大変慰めになるもの
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
afterwards(英)=afterward(副)のちに、あとで
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
so(副)(様態を表わして)(代名詞的に)(代動詞doの目的語として)そう、そのように
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく(通例強勢がある)
grain(名)(穀物の)ひと粒、穀粒 ・a grain of 〜のひと粒
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)(他動詞・前置詞の目的語として)
this(形)(指示形容詞)(近くの時・所をさして) ・this time この時
time(名)(特定の)時、時期 ・this time この時
come(自)(ある状態・結果に)なる、変わる(to)
anything(代)(否定文に用いて)何も(〜ない)
dry(形)(天候など)雨の降らない、日照り続きの(⇔wet) ・a dry season 乾期、渇水
follow(自)続く、あとに従う、随伴する
earth(名)(通例the 〜)(天空に対して)地、地表、地上(=ground)
have(他)(〜を)経験する、(事故などに)あう ・have much snow 雪がよく降る
rain(名)雨、降雨、雨天 ・have little rain 雨が少ない
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
moisture(名)湿気、湿り、水分、(空気中の)水蒸気
assist(他)(もの・ことが)(〜の)助けとなる、(〜を)助長する、促進する
its(代)それの、あれの、その
growth(名)成長、生長、成育、発育
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
come up(種・草などが)芽を出す、頭をもたげる
at all(否定文に用いて)少しも(〜でない)
till(接)(否定語の後に用いて)〜するまでは(〜しない)、〜して初めて(〜する)
wet(形)雨(降り)の、雨がちの(⇔dry)
season(名)(通例修飾語を伴って)(〜の)時季、時節、季節 ・the rainy season 雨期 ・the dry season 乾期
come again また来る、戻ってくる
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
as if まるで〜であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
but(副)(強意に用いて)まったく、本当に
newly(副)(通例過去分詞とともに用いて)近ごろ、最近

Finding my first seed did not grow, which I easily imagin'd was by the drought, I sought for a moister piece of ground to make another trial in, and I dug up a piece of ground near my new bower, and sow'd the rest of my seed in February, a little before the Vernal Equinox; and this having the rainy months of March and April to water it, sprung up very pleasantly, and yielded a very good crop; but having part of the seed left only, and not daring to sow all that I had, I had but a small quantity at last, my whole crop not amounting to above half a peck of each kind.

find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
imagin'd→imagined
imagine(他)(〜を)想像する(+that)
by(前)(原因を表わして)〜のために
drought(名)旱魃、日照り、水がれ
sought(動)seekの過去形・過去分詞
seek(自)捜す ・seek for 〜を捜し求める
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
moist(形)湿った、湿っぽい
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
trial(名)(良否・性能などの)試み、試験、ためし
near(前)(場所・時間などを表わして)〜の近くに、〜に近く
bower(名)木陰の休息所、あずまや
rest(名)(the 〜)残り、残余(不可算名詞をさす時は単数扱い、可算名詞(複数名詞)をさす時は複数扱い)
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in January 1月に
little(副)(a 〜で肯定的用法で)少し、少しは
vernal(形)春の(ような) ・the vernal equinox 春分(点)
equinox(名)昼夜平分時、春(秋)分 ・the vernal equinox 春分
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
water(他)(〜に)水をかける(まく、入れる)
spring(自)(植物が)生える、芽を出す
pleasantly(副)快活に
yield(他)(作物・製品などを)産する(=produce)
good(形)(強意語として)(通例a 〜)十分な
crop(名)収穫高、産額 ・a good crop of rice 上々の稲作
part(名)(part of 〜で)(〜の)一部(分)
only(副)ただ〜だけ、〜にすぎない
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
dare(他)あえて(〜)する、思い切って(勇気をもって、生意気にも)(〜)する(+to do)
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
small(形)少ない、わずかな、少人数の
quantity(名)量(=amount/⇔quality)
at last 最後に、とうとう(=finally)
amount(自)総計(いくらに)達する、なる(to)
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
above(前)(基準・数量など)〜を超える(て)
half(形)(冠詞またはone'sのついた名詞の前に置いて)〜の半分の(もと名詞で、あとにofが略された用法に由来する)
peck(名)ペック(穀物などの数量単位/=1/4 bushel、8 quarts、2 gallons)/約9リットル

But by this experiment I was made master of my business, and knew exactly when the proper season was to sow; and that I might expect two seed-times, and two harvests every year.

experiment(名)(実地の)試み
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(日本語で同じ「〜させる」とあっても「許す」の意味を含む場合はmakeではなくletを用いる)(+目+原形)
master(他)(〜に)熟達する、(〜を)十分に習得する、マスターする
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
business(名)(通例one's 〜で)(やるべき)仕事、職務、務め、本分
exactly(副)正確に、厳密に
season(名)時期、期間
be(助動)(be+to doで)(義務・命令を表わして)〜する義務がある、〜しなければならない
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
seedtime(名)種まき時、播種期(特に晩春または初夏)
harvest(名)収穫期、刈り入れ時
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎〜、〜ごと(しばしば副詞句として用いる) ・every year 毎年

While this corn was growing I made a little discovery which was of use to me afterwards:

corn(名)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
little(形)ささいな、大したことのない
discovery(名)発見 ・make a discovery 発見をする
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の ・〜 of use 役に立つ〜
use(名)(形容詞的に/of 〜で)(有・無)益で ・be of use 役に立つ、有益である

As soon as the rains were over, and the weather began to settle, which was about the month of November, I made a visit up the country to my bower, where tho' I had not been some months, yet I found all things just as I left them.

as soon as 〜(接続詞に用いて)〜するとすぐに、〜するやいなや
rain(名)(the rains)(熱帯地方の)雨季
over(形)終わって、済んで、過ぎて
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
settle(自)(天気などが)定まる、落ち着く
about(副)ほとんど、ほぼ
visit(名)訪問 ・a visit to 〜を訪問
up(前)〜の海岸から内地へ、奥地へ
country(名)(ある広い)地域
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
tho'→though
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
thing(名)(有形の)物、事物 ・all things すべてのもの
as(接)(様態・状態を表わして)〜のままで
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(〜に)置いていく(文脈によって副詞句が略されることもある)

The circle or double hedge that I had made, was not only firm and entire, but the stakes which I had cut out of some trees that grew thereabouts, were all shot out and grown with long branches, as much as a willow-tree usually shoots the first year after lopping its head.

circle(名)環、輪(=ring)
double(形)二重の、二様の
hedge(名)生け垣、垣根(英国では敷地の仕切りや野や畑の仕切りにも使う)
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
firm(形)ぐらつかない、しっかりした
entire(形)(品物が)無傷の、壊れていない
stake(名)(標識・支柱などとして地面に突き刺して用いる)くい、棒(=post)
cut(他)(ものを)切り離す/切り払う(落とす) ・cut A out of B BからAを切り抜く ・cut A from B BからAを切り落とす
out of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜からの
thereabouts(副)その辺(近所)に
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
shot(動)shootの過去形・過去分詞
shoot(他)(芽・枝を)出す(out)
out(副)(葉が)出て
with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)〜とともに、〜と同時に
as much as 〜 〜と同じ程度に
willow tree=willow(名)ヤナギ
lop(他)(枝を)切り取る
head(名)(木の)こずえ

I could not tell what tree to call it, that these stakes were cut from.

tell(他)(can、couldなどを伴って)(〜を)知る、わかる(+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
call(他)(人を)(〜と)呼ぶ、称する(+目+補)
cut(他)(ものを)切り払う(落とす) ・cut A from B BからAを切り落とす
from(前)(分離・除去などを表わして)〜から(離して)

I was surpris'd, and yet very well pleas'd, to see the young trees grow; and I prun'd them, and led them up to grow as much alike as I could; and it is scarce credible how beautiful a figure they grew into in three years; so that tho' the hedge made a circle of about twenty five yards in diameter, yet the trees, for such I might now call them, soon cover'd it; and it was a compleat shade, sufficient to lodge under all the dry season.

surpris'd→surprised(形)驚いた、びっくりした(+to do)
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
pleas'd→pleased(形)喜んで、満足して(=happy/⇔displeased)(+to do)
see(他)(〜を)見る、(〜が)見える(+目+原形)
young(形)(人・ものが)(年の)若い、幼い、年のいかない(⇔old) ・a young tree 若木
prun'd→pruned
prune(他)(余分な枝を)おろす、切り取る
lead(他)(〜を)(〜の状態・結果へ)導く(+to do)
up(副)全部、一緒に
as 〜 as one can できるだけ
much(副)(「同じ」を意味する語句を修飾して)ほぼ、大体
alike(副)同様に
scarce=scarcely(副)(控えめ・皮肉などの感情を込めたnotの婉曲語として)とても〜ない
credible(形)信用(信頼)できる、確かな
how(副)(感嘆文に転用して)(節を導いて)
figure(名)姿、容姿、風采、外観
grow into 〜 〜に成長する
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
circle(名)円 ・make a circle(物体が)円を描く
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
yard(名)ヤード、ヤール(長さの単位/3 feet、36 inches、0.9144m)
in(前)(数量などを限定して)〜において、〜が
diameter(名)直径 ・〜 in diameter 直径〜
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
such(代)(単数または複数扱い)(先行の名詞に代わり、または既述内容をさして補語に用いて)そのような人(もの)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(許可を表わして)〜してもよろしい
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
cover'd→covered
compleat→complete(形)完全な、まったくの
shade(名)(薄暗い)陰、日陰、木陰
sufficient(形)十分な、足りる(⇔insufficient)(+to do)
lodge(自)(一時的に)宿泊する、泊まる
under(副)下に(へ)
all(形)(単数名詞の前に置いて)全体の、全部の、全〜(しばしば副詞句になる)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)