『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第129回)

(テキスト131ページ、3行目〜)

I was so astonish'd with the sight of these things, that I entertain'd no notions of any danger to my self from it for a long while; all my apprehensions were buried in the thoughts of such a pitch of inhuman, hellish brutality, and the horror of the degeneracy of human nature; which though I had heard of often, yet I never had so near a view of before; in short, I turn'd away my face from the horrid spectacle; my stomach grew sick, and I was just at the point of fainting, when Nature discharg'd the disorder from my stomach; and having vomited with an uncommon violence, I was a little reliev'd, but could not bear to stay in the place a moment; so I gat me up the hill again with all the speed I could, and walk'd on towards my own habitation.

so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
astonish'd→astonished(形)驚いた、びっくりした
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
sight(名)(またa 〜)見ること、見えること、一見(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
that(接)(副詞節を導いて)(so(such)〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
entertain'd→entertained
entertain(他)(感情・意見・希望などを)抱く
notion(名)観念、考え、意見(of)
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)
from(前)(根拠・動機を表わして)〜から(判断して)
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる ・for a long time 長い間
while(名)(a 〜)(短い)間、暫時(ざんじ) ・for a long while 長い間
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
my(代)私の
apprehension(名)気づかい、心配、懸念(=anxiety)
bury(他)(〜を)葬り去る、忘れる、(感情などを)隠す
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
such(形)(程度を表わして)(名詞の前に直接用いて)非常な、たいへんな
pitch(名)(単数形で)(強さ・高さなどの)程度、度合い(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
inhuman(形)不人情な、冷酷な、残酷な
hellish(形)非道な
brutality(名)野蛮、残忍性、無慈悲
horror(名)恐怖
degeneracy(名)堕落
human nature(名)人間性、人性
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
hear of 〜(しばしば完了形で)〜の存在(事実)を聞いて知っている
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
have(他)(通例動作・行為などを表わす不定冠詞付きの名詞を目的語として)(〜)する、(〜を)行なう
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
near(形)(場所・時間など)近い、手近の(=close/⇔far)
view(名)(単数形で)見る(眺める)こと、観覧、見物(of)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
in short 一口に言えば、要するに
turn'd→turned
turn away(話題・注意などを)(〜から)引き離す、そらす(from)
from(前)(分離・除去などを表わして)〜から(離して)
horrid(形)恐ろしい、いまわしい
spectacle(名)(目を見張るような)光景、美観、壮観
grow(自)(次第に)(〜に)なる
sick(形)吐きそうで、むかついて ・He was sick to his stomach. 彼は胸がむかついた。
at the point of 〜 〜の間際に(で)、まさに〜しようとして
faint(自)卒倒する、気が遠くなる、気絶する
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(〜すると)その時(主節が進行形または過去完了形で表わされる場合に用いられる)
nature(名)肉体(生理)的要求
discharg'd→discharged
discharge(他)(〜を)(〜に)排出する、吐き出す
disorder(名)(心身機能の)不調、障害
vomit(自)へどを吐く、もどす
with(前)(様態の副詞節を導いて)〜を示して、〜して
uncommon(形)異常な
violence(名)(言動・感情などの)激しさ、猛烈、すさまじさ ・with violence 猛烈に、激しく
little(副)(a 〜で肯定的用法で/しばしば比較級の形容詞・副詞に伴って)少し、少しは
reliev'd→relieved(形)ほっとした、安心(安堵(あんど))した
bear(他)(通例can、couldを伴って否定文または疑問文で)(苦痛・不幸などに)耐える、我慢する(+to do)
moment(名)(a 〜/副詞的に)ちょっと(の間)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
gat→got
get(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(ある場所・位置に(から))持って(連れて)行く、動かす、運ぶ
up(前)(低い位置・地点から)〜の上へ(に)、の高いほうへ(に)、〜を上って(上ったところに) ・climb up a hill 丘を登る
all(形)(性質・程度を表わす抽象名詞を修飾して)あらん限りの、最大の、最高の ・with all speed 全力で
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
walk'd→walked
on(副)(動作の継続を表わして)どんどん、絶えず、ずっと
towards(前)=toward
habitation(名)住居、住宅

When I came a little out of that part of the island, I stood still a while, as amaz'd; and then recovering myself, I look'd up with the utmost affection of my soul, and with a flood of tears in my eyes, gave God thanks, that had cast my first lot in a part of the world, where I was distinguish'd from such dreadful creatures as these; and that though I had esteemed my present condition very miserable, had yet given me so many comforts in it, that I had still more to give thanks for than to complain of; and this above all, that I had even in this miserable condition been comforted with the knowledge of himself, and the hope of his blessing, which was a felicity more than sufficiently equivalent to all the misery which I had suffer'd, or could suffer.

when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
come out of 〜(場所)から出てくる
stand(自)(〜の状態で)立つ(+補) ・stand still じっと立っている
still(形)静止した、じっとした ・stand still じっと立っている
awhile(副)しばらく、ちょっと
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
amaz'd→amazed(形)びっくりした、仰天した、あっけにとられた
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
recover(他)(recover oneselfで)正気に返る
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
look'd→looked
look up 見上げる、目を上げる
utmost(形)最大(限)の、最高(度)の、極度の
affection(名)(人が子供・妻などに示すような)愛情、優しい思い
soul(名)霊魂、魂
flood(名)(a 〜または複数形で)氾濫(はんらん)、激しい流出(流入)、充満、殺到 ・a flood of tears あふれる涙
give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目)
thank(名)(複数形で)感謝、謝辞(=gratitude) ・give thanks to 〜(食前・食後)(神)に感謝をささげる
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)/(他動詞・前置詞の目的語として)
cast(他)(くじを)引く ・cast lots くじを引く、くじで決める
lot(名)くじ ・cast lots くじを引く、くじで決める
part(名)(複数形で)地方、地域
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
distinguish'd→distinguished
distinguish(他)はっきり区別する、見分ける、聞き分ける ・distinguish A from B AとBとを見分ける
from(前)(区別・相違を表わして)〜から、〜と
such(形)(such 〜 asで)〜のような
dreadful(形)恐ろしい、怖い
creature(名)生き物
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
esteem(他)(〜を)(〜と)考える、思う(+目+補)
present(形)(the 〜、one's 〜)現在の、現〜、今の、今日の
condition(名)(複数形で)(周囲の)状況、事情(=circumstances)
miserable(形)(人が)(貧困・不幸・病弱などのために)みじめな、不幸な、哀れな
give(他)(人・物事が)(〜に)(利益・損害などを)(結果として)与える、もたらす(+目+目)
comfort(名)慰め、慰安 ・give comfort to 〜を慰める
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((〜すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
still(副)(比較級を強めて)なお(いっそう)、もっと、なおさら(=even)
more(代)(複数扱い)より多くの数のもの(人)(⇔fewer)
for(前)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)〜に対して(する)、〜を理解する
complain(自)不平を言う、ぐちをこぼす(of)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
above all とりわけ、中でも、なかんずく
comfort(他)(人を)慰める
knowledge(名)(またa 〜)知る(知っている)こと、知識、認識(of)
himself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)
hope(名)望み、希望(⇔despair)
his(代)彼の
blessing(名)(神からの)恩恵、天恵
felicity(名)非常な幸福、至福
more than 〜 〜より多い、〜を越える
sufficiently(副)十分に、足るだけ
equivalent(形)等価値で、同等で、相当して(to)
misery(名)(精神的・肉体的な)苦痛、苦しみ
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
suffer'd→suffered
suffer(他)(苦痛・不快な事を)経験する、こうむる、受ける

In this frame of thankfulness, I went home to my castle, and began to be much easier now, as to the safety of my circumstances, than ever I was before; for I observ'd that these wretches never came to this island in search of what they could get; perhaps not seeking, not wanting, or not expecting any thing here; and having often, no doubt, been up in the cover'd, woody part of it, without finding any thing to their purpose.

frame(名)=frame of mind 気持、気分、機嫌
thankfulness(名)<thankful(形)(心・言動が)感謝に満ちた、感謝の念を表わす
go home 帰宅(帰国)する
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
easy(形)安全な、気楽な、楽な(⇔uneasy)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
as to 〜(文中に用いて)〜に関して、について
circumstance(名)(通例複数形で)(周囲の)事情、状況、環境
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、今まで、ますます
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
observ'd→observed
observe(他)(〜することに)気づく(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
wretch(名)恥知らず、嫌われ者
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
in search of 〜 〜を捜して、〜を求めて
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
get(他)(魚などを)とる
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
seek(他)(人・者などを)捜す、捜し求める
anything(代)(否定文に用いて)何も(〜ない)
no doubt(しばしば譲歩の文を伴って)疑いなく、確かに(=undoubtedly)
up(副)(特定の場所・話者のいる)ほうへ、近づいて
cover'd→covered(形)おおい(屋根)のついた、ふた付きの
woody(形)樹木の多い、森林の多い
without(前)(主に動名詞を伴って)〜せずに
find(他)(捜して)(人・ものを)見つけ出す
to the purpose 適切に(で)
their(代)彼ら(彼女ら)の

I knew I had been here now almost eighteen years, and never saw the least footsteps of human creature there before; and I might be eighteen more, as entirely conceal'd as I was now, if I did not discover my self to them, which I had no manner of occasion to do, it being my only business to keep my self entirely concealed where I was, unless I found a better sort of creatures than cannibals to make my self known to.

know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)
eighteen(形)(基数の18)18の
not the least 少しも〜ない
footstep(名)足跡
human(形)人間らしい
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない(のだが)
eighteen(代)(基数の18)(複数扱い)18個、18人
more(副)そのうえ、なおまた
as(副)(通例as 〜 as 〜で、形容詞・副詞の前に置いて)(〜と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as 〜 as 〜で前のas が指示副詞、後のasは接続詞)
entirely(副)(否定語句を伴い、部分否定で)完全に(〜ではない)
conceal'd→concealed
conceal(他)(ものなどを)隠す、見えないようにする
as(接)(as 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
discover(他)(古)(秘密などを)明かす ・discover oneself 名のる、名のり出る
which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
no manner of 〜 少しの〜もない
occasion(名)(〜する)理由、根拠 ・have no occasion to do 〜する理由は何もない
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
business(名)(通例one's 〜で)(やるべき)仕事、職務、務め、本分 ・It's my business to do. 〜するのが私の仕事だ。
keep(他)(〜を)ずっと(〜の状態に)しておく、保つ(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
where(接)〜する(した)所に(へ、を)
unless(接)(否定の条件を表わして)〜でない限り、もし〜でなければ
sort(名)(sort ofで)種類(=type)
cannibal(名)人間を食べる人
make(他)(〜を)(〜)させる(してもらう)(+目+過分)
known(形)(名を)知られて(to)

Yet I entertain'd such an abhorrence of the savage wretches that I have been speaking of, and of the wretched inhuman custom of their devouring and eating one another up, that I continu'd pensive, and sad, and kept close within my own circle for almost two years after this:

yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
entertain'd→entertained
entertain(他)(感情・意見・希望などを)抱く
such(形)(程度を表わして)(such 〜 thatで)非常に〜なので
abhorrence(名)(またan 〜)憎悪、嫌悪感
savage(形)野蛮な、未開の(=primitive)
wretched(形)あさましい、見下げ果てた、卑劣な
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
devour(他)(動物・人が)(食物を)むさぼり食う、がつがつ食う
eat up(食物を)食い尽くす
one another お互い(に、を)
continu'd→continued
continue(自)引き続き〜である(+補)
pensive(形)憂いに沈む
keep(自)ずっと(〜の状態で)ある(+補)
close(形)(囚人など)閉じ込められた、監禁された
within(前)〜の内に、〜の中に
circle(名)(交友・活動・勢力・思想などの)範囲
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)