『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第85回)

(テキスト87ページ、10行目〜)

I could not tell what part of the world this might be, otherwise than that I know it must be part of America, and as I concluded by all my observations, must be near the Spanish dominions, and perhaps was all inhabited by savages, where if I should have landed, I had been in a worse condition than I was now; and therefore I acquiesced in the dispositions of Providence, which I began now to own, and to believe, order'd every thing for the best; I say, I quieted my mind with this, and left afflicting myself with fruitless wishes of being there.

tell(他)(can、couldなどを伴って)(〜を)知る、わかる(+wh.)/(+that)
what(形)(疑問形容詞)何の、何という、どんな、いかほどの
part(名)地方、地域
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
might(助動)(直説法過去)(疑問文において不確実の意を強めて)(一体)〜だろう
otherwise(形)異なって、違って ・otherwise than 〜と思わないわけがない
than(接)(other、otherwise、elseなどを伴って/しばしば否定文で)〜よりほかの、〜よりほかには
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
part(名)(part of 〜で)(〜の)一部(分)
America(名)アメリ
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
conclude(他)(〜だと)結論を下す、断定する(+that)
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)〜によって、〜に従って
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
my(代)私の
observation(名)観察、注目
near(前)(場所・時間などを表わして)〜の近くに、〜に近く
Spanish(形)スペイン(人、語)の
dominion(名)領土
all(代)(単数扱い)(同格にも用いて)全部、ことごとく
inhabit(他)(人・動物が)(場所に)住む、居住する(liveと違い他動詞で用い、通例個人には用いず集団に用いる)
savage(名)野蛮人、未開人
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
if(接)(仮定・条件を表わして)もしも〜ならば、〜とすれば/(可能性の少ない未来の仮定を表わす場合)(すべての人称でif 〜 shouldを用いる/「万一〜なら」の訳語になる)
should(助動)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
land(自)(通例副詞句を伴って)上陸する
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(⇔better)
condition(名)(人・もの・財政などの)状態 ・be in bad condition 悪い状態である
therefore(副)それゆえに、従って、それ(これ)によって(=consequently)
acquiesce(自)(〜に)不本意ながら従う、黙従(黙認)する(in)
disposition(名)(古)天の配剤
Providence(名)神、天帝
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
own(他)(罪・事実などを)認める、告白する(+that)
believe(他)(〜と)思う、信じる(+that)
order'd→ordered
order(他)(神・運命などが)(〜を)定める
for the best いちばんよいつもりで、よかれと思って
I say(人の注意を引いて)おい、ちょっと、あのね
quiet(他)(〜を)静かにさせる、静める、なだめる、慰める、安心させる
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
leave(他)(業務などを)やめる
afflict(他)(人を)(精神的・肉体的に)苦しめる、悩ます(=affect)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
fruitless(形)結果を生じない、無益な、むなしい(=unproductive)
wish(名)願い、願望、希望、要請
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である

Besides, after some pause upon this affair, I consider'd, that if this land was the Spanish coast, I should certainly, one time or other, see some vessel pass or re-pass one way or other; but if not, then it was the savage coast between the Spanish country and Brasils, which are indeed the worst of savages; for they are cannibals, or men-eaters, and fail not to murther and devour all the human bodies that fall into their hands.

besides(副)そのうえ、なお(また)
pause(名)(一時的な)中止、休止
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
affair(名)(漠然と)こと、出来事、事件(=matter)
consider'd→considered
consider(他)(〜を)(〜だと)みなす、考える(+that)
coast(名)(大陸・大きな島などの)海岸、沿岸
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
one(形)(時を表わす名詞の前に用いて)ある
time(名)(特定の)時、時期
see(他)(〜を)見る、(〜が)見える(+目+補)
vessel(名)(通例ボートより大型の)船
pass(他)(〜を)通り過ぎる、通り越す
re-(接頭)(自由に動詞またはその派生語に添える)「再び、さらに、新たに/〜し直す/現状に復す」などの意
way(名)(単数形で)方向、方面
if not もし〜でないとするなら
savage(形)野蛮な、未開の
and(接)(between 〜 and 〜で)〜と〜(との間に)
Brasil ブラジル(Brazilのポルトガル語つづり)
worst(名)(the 〜)最も悪いこと(もの、人)、最悪 ・the worst of 〜のいちばん悪いもの
of(前)(部分を表わして)〜の中の
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
cannibal(名)人間を食べる人
man-eater(名)人食い(人)、食人種
fail(自)(〜するのを)怠る、(〜し)ない(+to do) ・not fail to do きっと〜する
murther→murder(他)(人を)殺す、殺害する
devour(他)(動物・人が)(食物を)むさぼり食う、がつがつ食う
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
body(名)死体、死骸(=corpse)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)
fall into a person's hand 人の手に入る(落ちる)

With these considerations, I walk'd very leisurely forward.

with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)〜とともに、〜と同時に
consideration(名)よく考えること、熟慮、考慮
walk'd→walked
leisurely(副)ゆるゆると、ゆっくりと、悠長に

I found that side of the island where I now was, much pleasanter than mine, the open or savanna fields sweet, adorn'd with flowers and grass, and full of very fine woods.

find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
side(名)(左右・上下・前後・東西などの)側、方 ・this side of 〜のこちら側(手前)
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)〜する、〜した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
mine(代)私のもの(さす内容によって単数または複数扱いとなる)
open(形)(土地など)(木や囲いがなく)広々とした、見通しのよい ・open country 広々とした土地
savanna(名)サバンナ(熱帯地方の樹木のない大草原)
sweet(形)気持ちよい、楽しい、快い
adorn'd→adorned
adorn(他)(美しい人・ものを)(さらに美しいもので)飾る、装飾する(with)
grass(名)芝生
full(形)多くて、たくさんいて ・full of 〜の多い
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
wood(名)(しばしば複数形で)森

I saw abundance of parrots, and fain I would have caught one, if possible, to have kept it to be tame, and taught it to speak to me.

abundance(名)(an abundance of 〜で)多数(の)、多量の
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)
parrot(名)オウム
fain(古)(副)(would 〜で)喜んで、快く
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で意志の仮定を表わして)〜するつもりだったのに
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
if possible もしできるなら
keep(他)(〜を)ずっと(〜の状態に)しておく(+目+補)
tame(形)(動物が)飼いならされた、人になれた(⇔wild)
teach(他)(人に)(〜するように(するしかたを))教える(+目+to do)
speak(自)話す、ものを言う、話をする、話しかける ・speak to 〜に話す
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に

I did, after some pains taking, catch a young parrot, for I knock'd it down with a stick, and having recover'd it, I brought it home; but it was some years before I could make him speak:

do(助動)(肯定文を強調して)
pain(名)(複数形で)骨折り、苦労 ・take pains 骨を折る
take(他)(時間・労力・金などを)要する、かかる
knock'd→knocked
knock down(人を)打ち(殴り)倒す
recover'd→recovered
recover(他)(失ったもの・取られたものを)取り戻す
home(副)わが家へ
it(代)(it is(was)〜 that(who、whom、which、etc.)の構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
before(接)〜より前に、(〜する)に先だって、〜しないうちに
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(日本語で同じ「〜させる」とあっても「許す」の意味を含む場合はmakeではなくletを用いる)(+目+原形)

However, at last I taught him to call me by my name very familiarly:

at last 最後に、とうとう(=finally)
teach(他)(人に)(〜するように(するしかたを))教える(+目+to do)
call(他)(人を)(〜の名で)呼ぶ(by)
by(前)(名前・標示など)で
familiarly(副)親しく、心安く

But the accident that follow'd, tho' it be a trifle, will be very diverting in its place.

follow'd→followed
follow(自)(〜の)結果から生じる
tho'→though
trifle(名)つまらないもの、ささいな事
diverting(形)気晴らしになる、楽しい、おもしろい
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)〜において、〜で
its(代)それの、あれの、その

I was exceedingly diverted with this journey:

exceedingly(副)非常に、きわめて(=extremely)
divert(他)(人の)気を晴らさせる、(人を)慰める
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために

I found in the low grounds hares, as I thought them to be, and foxes, but they differ'd greatly from all the other kinds I had met with; nor could I satisfy my self to eat them, tho' I kill'd several:

ground(名)土地 ・low ground 低地
hare(名)ノウサギ
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+to be 補)
differ'd→differed
differ(自)違う、異なる ・differ from 〜と違う
from(前)(区別・相違を表わして)〜から、〜と
meet with 〜(不慮の事態・不幸など)に遭遇する
nor(接)(肯定の節・文の後に用いて)そしてまた〜ない
satisfy(他)(satisfy oneselfで)(〜のことを)納得する、確信する
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
kill'd→killed
several(代)(複数扱い)いくつか、数個、数人、数匹

But I had no need to be venturous; for I had no want of food, and of that which was very good too; especially these three sorts, viz. goats, pidgeons, and turtle or tortoise; which, added to my grapes, Leaden-hall market could not have furnish'd a table better than I, in proportion to the company; and tho' my case was deplorable enough, yet I had great cause for thankfulness, that I was not driven to any extremities for food; but had rather plenty, even to dainties.

have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((〜すべき(できる)用事・時間などを)もっている、与えられている
venturous=venturesome(形)(人が)冒険好きな、大胆な、向こう見ずな(=daring)
want(名)(またa 〜)欠乏、不足、払底 ・want of 〜の不足
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
that(代)(関係代名詞whichの先行詞に用いて)(〜するところの)もの、こと(that whichはwhatに変換可能)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
good(形)(食べ物が)おいしい
especially(副)特に、とりわけ
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
sort(名)種類(=type)
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
goat(名)ヤギ(ヤギは繁殖力が旺盛なので好色のイメージがある/罪や悪との連想が古くからあり、悪魔はよくヤギの姿で現われる)
pidgeons→pigeons
pigeon(名)ハト(doveより大きく、野性バト、イエバトのどちらにもいう)
turtle(名)(特に)ウミガメ
tortoise(名)カメ(主に陸ガメをいう)
add(他)(〜を)(他のものに)加える、追加する(to)
to(前)(接触・結合・付着・付加を表わして)〜に、〜へ
Leadenhall Market レドンホール(Lomdonにある14世紀以来の鳥獣肉類市場/現在は野菜類なども扱い一般の人も買い物ができる)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/過去の事実に反対の仮定の帰結節に用いて)〜できただろうに
furnish'd→furnished
furnish(他)(人に)(必要物を)供給する
better(副)(〜より)いっそうよく(than)
in proportion(〜と)比べて、相対的に(to)(=in relation to)
to(前)(比較を表わして)〜に比べて、〜より
company(名)仲間、連れ、一緒に過ごす人
deplorable(形)嘆かわしい
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
cause(名)理由、根拠(+to do) ・cause for 〜の理由 ・have cause 〜の理由がある
for(前)(cause、reason、ground、motive、foundationなどの後で用いて)〜に対しての、〜すべき
thankfulness(名)<thankful(形)(人が)感謝して、ありがたく思って
that(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜のゆえに
drive(他)(人を)駆って(〜の状態に)至らせる(陥らせる、追いやる)(to)
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
extremity(名)(またan 〜)(苦痛・悲しみなどの)きわみ、極度、極限(状態) ・be driven to the extremity of 〜まで追い込まれる
for(前)(感情・趣味・適性などの対象を表わして)〜に対して(する)、〜を理解する
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
plenty(代)十分(「必要以上の量(数)」の意で「とてもたくさんの量(数)」の意ではない)
dainty(名)うまいもの、珍味
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)