『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第92回)

(テキスト94ページ、1行目〜)

I was sadly put to it for a scythe or sicle to cut it down, and all I could do was to make one as well as I could out of one of the broad swords or cutlasses, which I sav'd among the arms out of the ship.

put(他)(注意・精力などを)(〜に)向ける、傾ける(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
scythe(名)(長柄の)大鎌(長い柄を両手に持って大きく払うように草・穀物を刈る/死神の持ち物とされている)
sicle→sickle(名)かま、小がま(片手で持って使う三日月形のもの)
cut down(木材などを)伐(き)る
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと(関係代名詞は通例省かれる)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(out of、from)(out ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合、fromは通例材料・原料が変形して元の形をとどめていない場合に用いる)
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
as well as 〜 〜と同じようにうまく
out of(前)(材料を表わして)〜から、〜によって
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)〜の中の
broad(形)幅の広い、広々とした(⇔narrow)
sword(名)剣、刀
cutlass(名)(そり身で幅広の)短剣(昔船乗りが用いた)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
sav'd→saved
save(他)(金・ものを)蓄える、とっておく、貯蓄する
out of(前)〜の中から外へ、〜の外へ(⇔into)

However, as my first crop was but small I had no great difficulty to cut it down; in short, I reap'd it my way, for I cut nothing off but the ears, and carry'd it away in a great basket which I had made, and so rubb'd it out with my hands; and at the end of all my harvesting, I found that out of my half peck of seed, I had near two bushels of rice, and about two bushels and a half of barley, that is to say, by my guess, for I had no measure at that time.

as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
my(代)私の
crop(名)収穫高、産額
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
small(形)少ない、わずかな、少人数の
have(他)(〜を)経験する、(事故などに)あう ・have trouble 苦労する
difficulty(名)難しさ、困難(⇔ease)
in short 一口に言えば、要するに
reap'd→reaped
reap(他)(作物を)刈り入れる、収穫する
way(名)(前置詞inを略して副詞的に用いて)(〜の)やり方で、(〜)ふうに
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
cut off(〜を)切り払う(落とす)
nothing but 〜 ただ〜のみ、〜にほかならない
ear(名)(麦などの)穂
carry'd→carried
carry away(〜を)運び(洗い)去る、さらってゆく
in(前)(道具・材料・表現形式などを表わして)〜で、〜でもって、〜で作った
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
rubb'd→rubbed
rub out(〜を)すり消す、こすり取る(=erase)
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
at(前)(時の一点を表わして)〜に ・at the end of 〜の終わりに ・at that time あの時は
harvest(自)収穫する
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)/(+目+補)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
out of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜からの
half(形)半分の、2分の1の
peck(名)ペック(穀物などの乾量単位/=1/4 bushel、8 quarts、2 gallons)約9リットル
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
seed(名)種、種子(大量の種に言及する時は不可算扱いが一般的)
near(副)ほとんど
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
bushel(名)ブッシェル(容量の単位/=4 pecks)約36リットル
above(前)(基準・数量など)〜を超える(て)
half(代)(もの・集団などの)半分(のもの、人)(of)
barley(名)大麦(の実)
that is to say すなわち
by guess 推測(見当)で
measure(名)度量測定器具、計量器、物差し
time(名)(特定の)時、時期

However, this was a great encouragement to me, and I foresaw that in time, it wou'd please God to supply me with bread:

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
encouragement(名)激励、奨励(⇔discouragement)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
foresee(他)(〜を)予知する、見越す(=predict)
in time 早晩、やがて(は)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
wou'd→would
please(他)(itを主語として)(〜することは)(人の)喜び(好むところ)である(+to do)
supply(他)(〜に)(〜を)供給する、与える(with)
with(前)(材料・中身を表わして)〜で

And yet here I was perplex'd again, for I neither knew how to grind or make meal of my corn, or indeed how to clean it and part it; nor if made into meal, how to make bread of it, and if how to make it, yet I knew not how to bake it; these things being added to my desire of having a good quantity for store, and to secure a constant supply, I resolv'd not to taste any of this crop, but to preserve it all for seed against the next season, and in the mean time to employ all my study and hours of working to accomplish this great work of providing myself with corn and bread.

yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
here(副)(文頭に用いて)この点で、ここで(⇔there)
perplex'd→perplexed(形)(〜に)困った、当惑した、途方に暮れた、まごついた
neither(副)(neither 〜 nor 〜で相関接続詞的に用いて)〜も〜もどちらも〜ない(しない)
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)(〜する)しかた
grind(自)粉をひく、うすをひく
make(他)(〜を)(〜に)する、変える(of)
meal(名)(穀物のふるいにかけない)あら粉、ひき割り(つぶし)粉
of(前)(目的格関係を表わして)〜を、〜の
corn(名)穀物、穀類(小麦・大麦・オート麦など)
or(接)(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(否定文で)〜も〜も(ない)
clean(他)(〜を)清潔(きれい)にする、掃除する、手入れをする
part(他)(〜を)分ける(from)
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす) ・make flour into bread 小麦粉をパンにする
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
bake(他)(パン・菓子などを)焼く(オーブンなどを直火(じかび)でなく熱伝導によって焼く)
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
add(他)(〜を)(他のものに)加える、追加する(to)
to(前)(接触・結合・付着・付加を表わして)〜に、〜へ ・add A to B BにAを加える
desire(名)(〜を求める)欲望、欲求
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
good(形)(強意語として)(通例a 〜)十分な
quantity(名)(ある特定の)分量、数量(=amount)
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
store(名)(食料などの)蓄え、貯蔵、備え
secure(他)(〜を)(努力の結果)確保する、手に入れる、獲得する
constant(形)不変の、一定の
supply(名)供給、配給
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
taste(他)(飲食物を)食べる、飲む、口にする、味わう
any(代)(否定文で、any of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)少しも
crop(名)(特定の)作物、収穫物(穀物・果実・野菜など)
preserve(他)(食物などを)(腐敗しないように)保存する
all(代)(単数扱い)(同格にも用いて)全部、ことごとく
for(前)(資格・属性を表わして)〜(だ)として、〜と
against(前)〜に備えて
next(形)(通例the 〜)(過去・未来の一定時を基準にして)その次の、翌〜
in the meantime(2つのことが起こる)その間に
employ(他)(時間などを)費やす
study(名)(綿密な)研究、検討、調査
working(名)仕事、労働、作業
accomplish(他)(仕事などを)成し遂げる、完成する、果たす
great(形)(能力・価値・重要性など)偉大な、すぐれた、卓越した
provide(他)(人に)(〜を)供給する、提供する、与える(with)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)

It might be truly said, that now I work'd for my bread; 'tis a little wonderful, and what I believe few people have thought much upon, (viz.) the strange multitude of little things necessary in the providing, producing, curing, dressing, making and finishing this one article of bread.

might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
work'd→worked
work(自)働く、仕事をする ・work for 〜のために働く
'tis(古)it isの短縮形
little(副)(a 〜で肯定的用法で)少し、少しは
wonderful(形)不思議な、驚くべき、驚嘆すべき
what(代)(疑問代名詞)(感嘆文に用いて)何と多量(多額)、どれほど
believe(他)(〜と)思う、信じる
much(代)(単数扱い)(通例否定・疑問文で)多量、たくさん(⇔little)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
strange(形)未知の、見(聞き)なれない、不慣れな
multitude(名)大勢、多数(of)
little(形)ささいな、大したことのない ・little things つまらないこと
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
provide(他)(古)準備(用意)しておく
produce(他)延ばす(=prolong、lengthen)
cure(他)(タバコ・革などを)寝かせておく
dress(他)(皮革・織物・石材・木材など)の表面の仕上げをする
make(代)(〜を)作り(築き)上げる、発達させる
article(名)物品、品物、品目

I that was reduced to a meer state of nature, found this to my daily discouragement, and was made more sensible of it every hour, even after I had got the first handful of seed-corn, which, as I have said, came up unexpectedly, and indeed to a surprise.

that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの
reduce(他)(人を)(困った立場(状態)に)陥らせる、落とす(通例受身で用いる)(to)
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない
state(名)(通例単数形で)状態、ありさま、様子
daily(形)毎日の
discouragement(名)落胆、失望(⇔encouragement)
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
more and more ますます、いよいよ(=increasingly)
sensible(形)(〜に)感づいて、(〜を)意識して(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)〜を
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎〜、〜ごと(しばしば副詞句として用いる)
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
get(他)(〜を)(〜から)(努力して)得る、手に入れる
handful(名)手一杯、ひとつかみ、ひと握り(of)
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
come up(種・草などが)芽を出す、頭をもたげる
unexpectedly(副)思いがけなく、不意に、突然
surprise(名)驚き、びっくり ・to a person's surprse 驚いたことには

First, I had no plow to turn up the earth, no spade or shovel to dig it.

first(副)(second(ly)、third(ly)(第二(三)に)と列挙する時に文頭に用いて)まず第一に、最初に(=firstly)
plow(名)(耕作用の)すき(しばしば農業の象徴とされる)
turn up(〜を)掘り起こす、発掘する
earth(名)(岩石に対して)土、土壌(=soil)
spade(名)踏みすき、スペード(spadeは通例幅広い刃のついたシャベル状の農具で、足で押して土を掘るのに用いる)
shovel(名)(長柄で幅広の刃のついた)スコップ、シャベル(土・砂・石炭などをすくって他の場所に移すのに用いられる)

Well, this I conquer'd, by making me a wooden spade, as I observ'd before; but this did my work in but a wooden manner, and tho' it cost me a great many days to make it, yet for want of iron it not only wore out the sooner, but made my work the harder, and made it be perform'd much worse.

well(間)(安心・あきらめ・譲歩などを表わして)なるほど
conquer'd→conquered
conquer(他)(困難などを)克服する
by(前)(doingを目的語として)(〜すること)によって
observ'd→observed
observe(他)(〜と)述べる、言う(+that)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
do(他)(仕事・義務などを)果たす、遂行する
in(前)(方法・形式を表わして)〜で、〜をもって ・in that manner そのやり方で
tho'→though
cost(他)(物・事が)(時間・労働力などを)要する、いる、(人に)費やさせる(+目+目)
a great many 〜 非常にたくさんの〜、多数の〜
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
for want of 〜 〜の不足のため
iron(名)鉄
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
wear(自)すり切れる、摩滅する
out(副)すっかり、完全に
hard(形)難しい、骨の折れる(⇔easy) ・hard work つらい仕事
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(+目+原形)
perform'd→performed
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(⇔better)

However, this I bore with, and was content to work it out with patience, and bear with the badness of the performance.

bear with 〜 〜に耐える、我慢する、〜を許す
content(形)(一応)満足して(+to do)
work out(〜を)苦心して成就する
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
patience(名)忍耐、忍耐力、辛抱強さ
badness(名)<bad(形)品質の悪い、粗悪な(⇔good)
performance(名)(機械の)性能

When the corn was sow'd, I had no harrow, but was forced to go over it my self, and drag a great heavy bough of a tree over it, to scratch it, as it may be call'd, rather than rake or harrow it.

when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
sow'd→sowed
sow(他)(種子を)(〜に)まく
harrow(名)まぐわ(土をかきならす農具)
force(他)(人に)強いて(〜)させる、(人に)(〜することを)余儀なくさせる(しばしば受身で用い、「強制されて(〜)する」の意と「(〜)せざるをえない」の意とになる)(+目+to do)
go over 〜 〜を掃除する
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)
drag(他)(通例副詞句を伴って)(重いものを)引っぱる、引いていく
bough(名)(木の)大枝
over(副)(通例動詞とともに)〜を越えて(=across)
scratch(他)(〜を)ひっかく
call'd→called
call(他)(人を)(〜と)呼ぶ、称する(+目+補)
than(接)(rather、soonerなどを伴って)〜するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
rake(他)(場所を)レーキなどでかいてならす
harrow(他)(土地に)まぐわをかける、(〜を)まぐわでならす

When it was growing and grown, I have observ'd already how many things I wanted, to fence it, secure it, mow or reap it, cure and carry it home, thrash, part it from the chaff, and save it.

grown(形)成長した、成熟した
how(副)(疑問詞)(程度を尋ねて)(節を導いて)
thing(名)(複数形で)家財、道具、器具
want(他)(〜が)欠けている、足りない
fence(他)(〜に)垣根(柵、塀)をめぐらす
secure(他)(〜を)安全にする、守る
mow(他)(草・麦などを)刈る、刈り取る
cure(他)(肉類・魚類などを)(乾燥・燻製(くんせい)または塩漬けにして)保存処理をする
carry(他)(〜を)(他の場所へ)(持ち)運ぶ、運搬する
home(副)わが家へ
thrash(他)脱穀する(=thresh)
from(前)(分離・除去などを表わして)〜から(離して)
chaff(名)もみ殻
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)