『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第87回)

(テキスト89ページ、5行目〜)

It happen'd, to my farther misfortune, that the weather prov'd hazy for three or four days, while I was in this valley; and not being able to see the sun, I wander'd about very uncomfortably, and at last was obliged to find out the sea side, look for my post, and come back the same way I went; and then by easy journies I turn'd homeward, the weather being exceeding hot, and my gun, ammunition, hatchet, and other things very heavy.

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(seem(appear、happen、etc.)that 〜の主語として)
happen'd→happened
happen(自)(非人称のitを主語として)たまたま(〜で)ある(+that)
to(前)(結果・効果を表わして)(通例to a person'sに感情を表わす名詞を伴って)〜したことには、〜にも
my(代)私の
farther(副)(farの比較級)(程度が)さらに進んで
misfortune(名)(大きな)不幸、不運
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)
prov'd→proved
prove(自)(〜であることが)(あとになって)わかる、(〜と)判明する、(結果)(〜に)なる(=turn out)(+補)
hazy(形)かすんだ、もやのかかった(深い) ・hazy weather かすんだ(暑い)天気
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと) ・for days 何日もの間
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
valley(名)(山にはさまれた広い)谷、谷間
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
wander'd→wandered
wander(自)(副詞句を伴って)(あてもなく)歩き回る、さまよう ・wander about ほっつき歩く
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)(〜し)回る、回す
uncomfortably(副)気詰まりで
at last 最後に、とうとう(=finally)
obliged(形)(人が)(〜)せざるをえなくて(+to do)
find out(調査などをして)(〜を)見つけ出す、発見する
seaside(名)(the 〜)海岸
look for 〜 〜を探す
post(名)柱、標柱、くい
come back 帰る、戻る
way(名)(通例単数形で)(the 〜、one's 〜)行く道 ・go the wrong way 道を間違える
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
easy(形)安楽な、気楽な、楽な(⇔uneasy)
journey(名)旅程、行程
turn'd→turned
turn(自)(通例副詞句を伴って)向かう
homeward(副)家路をさして
exceeding(副)(古)=exceedingly(副)きわめて、非常に、すこぶる
hot(形)(気温上「寒い」に対して)暑い
ammunition(名)弾薬(総称的)
hatchet(名)手おの、ちょうな(短い柄のついたおので、axよりは小さいもの)
thing(名)(複数形で)(one's things)所持品、携帯品

In this journey my dog surpris'd a young kid, and seiz'd upon it, and I running in to take hold of it, caught it, and sav'd it alive from the dog:

in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
surpris'd→surprised
surprise(他)(〜を)奇襲する、不意打ちする
kid(名)子ヤギ
seiz'd→seized
seize(自)(ぱっと)つかむ(on)
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
run in 駆け込む
take hold of 〜 〜をつかむ、つかまえる
sav'd→saved
alive(形)生きて(⇔dead)
from(前)(抑制・防止などを表わして)〜から ・save A from B AをBから救う

I had a great mind to bring it home if I could; for I had often been musing, whether it might not be possible to get a kid or two, and so raise a breed of tame goats, which might supply me when my powder and shot should be all spent.

mind(名)(通例単数形で)(〜する)意向、つもり(+to do) ・have a mind to do 〜したいという気がある
home(副)わが家へ
could(助動)(直説法(叙実法)で用いる)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
muse(他)思いめぐらす
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(疑問文において不確実の意を込めて)(一体)〜だろう
get(他)(人などを)捕らえる
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
raise(他)(家畜を)飼育する
breed(名)(動植物の)品種、種(属)(of)
tame(形)(動物が)飼いならされた、人になれた(⇔wild)
goat(名)ヤギ(ヤギは繁殖力が旺盛なので好色のイメージがある/罪や悪との連想が古くからあり、悪魔はよくヤギの姿で現われる)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
supply(他)(人に)品物を配給(配達)する
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
powder(名)火薬(=gunpowder)
shot(名)(昔の、丸い炸裂(さくれつ)しない)砲丸、砲弾
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
all(代)(単数扱い)(同格にも用いて)全部、ことごとく
spent(形)(弾丸などを)使い切った

I made a collar to this little creature, and with a string which I made of some rope-yarn which I always carry'd about me, I led him along, tho' with some difficulty, till I came to my bower, and there I enclos'd him, and left him; for I was very impatient to be at home, from whence I had been absent above a month.

collar(名)(犬などの)首輪
to(前)(行為・作用の対象を表わして)(間接目的語に相当する句を導いて)〜に
creature(名)生き物
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
string(名)ひも、糸
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of、from)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる)
of(前)(材料を表わして)〜で(作った)、〜から(成る) ・made of 〜製の
yarn(名)紡績糸、織り糸、編み糸、より糸
carry'd→carried
about(前)(身の回りを表わして)〜の身の回りに、〜を持ち合わせて
lead(他)(人・動物を)(手を取って)連れていく、(綱などをつけて)引いていく
along(副)(運動を表わす動詞とともに用い、単に強調的に用いて)前へ、進んで
tho'→though
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して ・with difficulty 苦労して、やっと
difficulty(名)難しさ、困難(⇔ease) ・with difficulty 苦労して、やっとのことで、かろうじて
till(接)(結果・程度を表わして)(〜して)ついに、(〜する)ほどに
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
bower(名)木陰の休息所、あずまや
enclos'd→enclosed
enclose(他)(場所に)閉じ込める、封じ込める
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(〜に)置いていく
impatient(形)しきりに(〜)したがって、(〜が)(〜することを)しきりに望んで(+to do)
at home 自宅で
from(前)(隔たり・不在を表わして)〜から(離れて) ・absent from home 不在で
whence(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(そして)そこから、その点から
above(前)(基準・数量など)〜を超える(て)

I cannot express what a satisfaction it was to me, to come into my old hutch, and lye down in my hamock-bed:

express(他)(思想などを)(言葉で)表現する、言い表わす(+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という
satisfaction(名)満足、満足させる(する)こと(⇔dissatisfaction)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
come into 〜 〜に入る
old(形)(なつかしい)昔の、元の
hutch(名)小さな家
lye→lie
lie down 横になる
hamock→hammock(名)ハンモック ・sleep in a hammock ハンモックに寝る

This little wandring journey, without settled place of abode, had been so unpleasant to me, that my own house, as I call'd it to myself, was a perfect settlement to me, compar'd to that; and it render'd every thing about me so comfortable, that I resolv'd I would never go a great way from it again, while it should be my lot to stay on the island.

little(形)(時間・距離など)短い(⇔long)
wandring→wandering(形)(あてもなく)歩き回る、放浪する、さまよう
settled(形)(人が)定住した
place(名)(特定の目的に使用される)場所、建物、〜場、〜所(of)
abode(名)(古)滞在、逗留
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので
unpleasant(形)不(愉)快な、いやな
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
call'd→called
call(他)(人を)(〜と)呼ぶ、称する(+目+補)
to oneself 自分自身に
perfect(形)完全な、完璧な
settlement(名)(程度を定めて)身を落ち着けること、定住
compar'd→compared
compared to 〜 〜と比べて、〜と比べると
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
render'd→rendered
render(他)(人などを)(〜に)する(=make)(+目+補)
resolve'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+that)(+to do)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)〜しよう
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
way(名)(単数形で)道のり、距離(しばしば副詞句にも用いる) ・go a little way 少し行く
while(接)(文頭に置いて、譲歩の従属節を導いて)〜とは言え、〜のはずである
lot(名)運、運命 ・It's one's lot to do 〜. 人が〜する巡り合わせになっている。

I repos'd myself here a week, to rest and regale myself after my long journey; during which, most of the time was taken up in the weighty affair of making a cage for my Poll, who began now to be a meer domestick, and to be mighty well acquainted with me.

repos'd→reposed
repose(他)(repose oneselfで)(〜に)横になる、休む
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
rest(自)(横になったり眠ったりして)休む、休息する
regale(他)(人を)(〜で)大いに楽しませる
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
long(形)(時間・過程・行為など)長い、長期にわたる(⇔short)
which(代)(関係代名詞)(非制限用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
most(代)(通例無冠詞/most of 〜)(〜の)大部分(ofの次の名詞の数によって単数複数扱いが決まる)
time(名)(またa 〜)(ある一定の長さの)期間、間
take up(時間・場所などを)取る、ふさぐ
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
weighty(形)(問題など)重要な、重大な
affair(名)(するべき)仕事、用事
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
Poll(名)ポル(オウムの典型的な呼び名)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない
domestick→domestic(名)家事使用人(=domestic help、domestic worker)
mighty(副)非常に
acquainted(形)(人と)知り合いで(with)
with(前)(接触・交際・結合などを表わして)〜と・be acquainted with 〜をよく知っている(と親交がある)

Then I began to think of the poor kid, which I had penn'd in within my little circle, and resolv'd to go and fetch it home, or give it some food; accordingly I went, and found it where I left it; for indeed it could not get out; but was almost starv'd for want of food:

think of 〜 〜のことを考える
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な
penn'd→penned
pen(他)(動物を)おり(囲い)に入れる(in)
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
within(前)〜の内に、〜の中に
circle(名)円形の広場(公園、庭園)
fetch(他)(ものを)取って(取りに)くる、(人を)呼んで(呼びに)くる
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
accordingly(副)(接続詞的に)よって、従って、それゆえに(=consequently、therefore)
where(副)(関係副詞)(先行詞を含む関係副詞用法で)〜する所
get out(外へ)出る
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくてBがある」の意を表わす表現)
starv'd→starved
starve(自)飢え死にする、餓死する
for want of 〜 〜の不足のため

I went and cut bows of trees, and branches of such shrubs as I could find, and threw it over, and having fed it, I ty'd it as I did before, to lead it away; but it was so tame with being hungry, that I had no need to have ty'd it; for it follow'd me like a dog; and as I continually fed it, the creature became so loving, so gentle, and so fond, that it became from that time one of my domesticks also; and would never leave me afterwards.

cut(他)(ものを)切り離す
bows →boughs
bough(名)(木の)大枝
such(形)(such 〜 asで)〜のような
shrub(名)低木、灌木(かんぼく)
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
over(副)遠く離れた所に、あちらに
ty'd→tied
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
away(副)(通例動詞とともに用いて移動・方向を表わして)あちらへ、去って
tame(形)(人・性格など)おとなしい、従順な、すなおな
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
need(名)(またa 〜)必要、入用、要求(+to do) ・have no need to do 〜する必要はない
follw'd→followed
as(接)(比例を表わして)〜につれて、〜に従って
continually(副)断続的に、頻繁に
creature(名)(特に)動物
loving(形)愛情のある、愛のこもった、愛情を表わした
fond(形)愛情のこもった(あふれる、深い)
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)〜から ・from that time on そのとき以後
time(名)(特定の)時、時期
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人
afterwards(副)=afterward(副)その後、以後
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)