『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第99回)

(テキスト101ページ、1行目〜)

If after all this, I must leave it just there where I found it, and was not be able to launch it into the water.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
leave(他)(副詞句を伴って)(人・ものを)(〜に)置いていく
where(副)(関係副詞)(制限的用法)〜する、〜した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
find(他)(必要なものを)(なんとか)手に入れる
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
launch(他)(ボートなどを)水面におろす
water(名)海

One would have thought, I could not have had the least reflection upon my mind of my circumstance, while I was making this boat; but I should have immediately thought how I should get it into the sea; but my thoughts were so intent upon my voyage over the sea in it, that I never once consider'd how I should get it off of the land; and it was really in its own nature more easy for me to guide it over forty five miles of sea, than about forty five fathom of land, where it lay, to set it a float in the water.

one(代)(総称人称として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)〜であろう、〜でしょう ・Anyone would have thought that. だれでもみなそう思ったでしょう。(主語のanyoneに条件節の意味が含まれている)
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)〜できただろうに、〜したいくらいだった
least(形)(littleの最上級)(通例the 〜/不可算の名詞を修飾して)最も小さい(少ない)(⇔most
reflection(名)熟考、内省、黙想
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
my(代)私の
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
circumstance(名)(周囲の)事情、状況、環境
should(助動)(仮定法で)(should have+過分で)〜すべきであった(のにしなかった)
immediately(副)直ちに、即座に、早速
think(他)(どうしようかなどと)よく考える、思いめぐらす(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか
get into(〜を)〜(の中)に入れる
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
intent(形)(〜に)一心になって、集中して、没頭して(on)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
voyage(名)(船・飛行機・宇宙船による)旅、船旅、航海、航行、飛行
over(前)(海・川・通りなど)の向こう側に(の)(=across)
in(前)(乗り物など)に乗って
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
once(副)(否定文で)(ただの)一度も(〜しない)
consider'd→considered
consider(他)(〜を)よく考える、熟考する、考察する(+wh.)
get off(人を)(〜に)送り出す
of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜の
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
really(副)実際には、実のところ、実際
in nature 事実上
its(代)それの、あれの、その
more(副)(muchの比較級)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(〜より)もっと(than)(⇔less)
guide(他)(車・船・ミサイルなどを)(ある方向に)進める、誘導する
over(前)(範囲・数量を表わして)〜を越えて(more than)
forty(形)(基数の40)40の、40個の、40人の
five(形)(基数の5)5の、5個の、5人の
mile(名)マイル(距離の単位/1760 yards、約1.6 km)
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
fathom(名)尋(ひろ)(主に水深を測るのに用いる単位/=6フィート、183 cm)
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある
set(他)(〜を)(〜の状態に)する、させる(+目+補)
afloat(形)(水上・空中に)浮かんで ・set a boat afloat ボートを浮かばせる

I went to work upon this boat, the most like a fool, that ever man did, who had any of his senses awake.

go to work=get to work(〜の)仕事に取りかかる(on)
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、今まで、ますます
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
have(他)(〜を)(〜の位置・状態に)保つ、保っておく(+目+補)
any(代)(肯定文で、any of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)何でも、だれでも、どれでも、いくらでも
of(前)(部分を表わして)〜の中の
his(代)彼の
sense(名)感覚(機能)(五感の一つ)
awake(形)眠らずに、目が覚めて(⇔asleep)

I pleas'd my self with the design, without determining whether I was ever able to undertake it; not but that the difficulty of launching my boat came often into my head; but I put a stop to my own enquiries into it, by this foolish answer which I gave myself, Let's first make it, I'll warrant I'll find some way or other to get it along, when 'tis done.

pleas'd→pleased
please(他)(人を)喜ばせる、楽しませる、満足させる(⇔displease)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
design(名)計画、目的、意図
without(前)(主に動名詞を伴って)〜せずに
determine(他)(調査・計算などで)(〜を)決定する、明らかにする(+wh.)
ever(副)(強意語に用いて)(疑問詞を強めて)一体
undertake(他)(仕事・義務・責任などを)引き受ける、請け負う
not but that 〜 もっとも〜でないというのではないが
difficulty(名)難しさ、困難(⇔ease)(of doing)
come into one's head=enter one's head(否定文で)(考えなどが)人に浮かぶ
put(他)(限度・きりを)(〜に)つける、打つ ・put a stop to 〜に終止符を打つ、〜を終わらせる
stop(名)止まること、停止、終止 ・put a stop to 〜を止める、中止させる、終わらせる
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
enquiry(名)=inquiry(名)研究、探究(into)
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う(+目+目) ・give me an answer 私に答える
let(他)(通例let's、時にlet usで勧誘・提案を表わして)〜しよう(ではないか)
first(副)(何はさておいても)まず
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
warrant(他)(〜を)保証する、請け合う(+that)
some 〜 or other 何らかの(someの後の名詞は通例単数形)
way(名)やり方、手段(+to do)
get along(〜を)先に進ませる
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
'tis(古)it isの短縮形
done(形)済んで、終了して

This was a most preposterous method; but the eagerness of my fancy prevail'd, and to work I went.

preposterous(形)途方もない、ばかげた、非常識な
method(名)(論理的で組織立った)方法、方式
eagerness(名)熱望、切望
fancy(名)(気まぐれで自由な)空想
prevail'd→prevailed
prevail(自)(考え方など)優勢である、支配的である、(〜より)まさる

I fell'd a cedar tree:

fell'd→felled
fell(他)(木を)切り倒す
cedar(名)スギ、ビャクシン、ヒバ

I question much whether Solomon ever had such a one for the building of the Temple of Jerusalem.

question(他)(〜を)疑う、問題にする(+whether)
Solomon(名)ソロモン(紀元前10世紀イスラエルの賢明な王)
one(代)(既出の可算名詞の反復を避けて)(その)一つ、それ
for(前)(用途・指定・適否を表わして)〜向きに(の)、〜用に(の)(+doing)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
temple(名)(キリスト教以外の仏教・ヒンドゥー教ユダヤ教などの)神殿、寺院
Jerusalem(名)エルサレム(中東パレスチナの都市/1949年アラビア地区とユダヤ地区に分割され、前者はヨルダンに属し後者はイスラエル共和国の首都となったが、1967年イスラエルが前者を占領/キリスト教ユダヤ教イスラム教の聖地)

It was five foot ten inches diameter at the lower part next the stump, and four foot eleven inches diameter at the end of twenty two foot, after which it lessen'd for a while, and then parted into branches:

it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(距離を漠然とさして)
foot(名)フィート、フット(長さの単位/=1/3 yard、12 inches、30.48センチ)
ten(形)(基数の10)10の、10個の、10人の
inch(名)インチ(長さの単位/=1/12 foot、2.54 cm)
diameter(名)直径 ・3 inches in diameter 直径が3インチ(in 〜は無冠詞)
lower(形)(場所・地位など)より低い(⇔upper)
next(前)〜の次(隣)の(に)、〜に最も近い(近く)
stump(名)切り株
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
eleven(形)(基数の11)11の、11個の、11人の
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
after(前)(順序・場所を表わして)〜のあとに、〜の後ろに続いて
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
lessen'd→lessened
lessen(自)少なく(小さく)なる、減る
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
while(名)(a 〜)(短い)間、暫時(ざんじ) ・for a while しばらくの間
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
part(自)(ものが)分かれる、裂ける、割れる
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を換えることを表わす)

It was not without infinite labour that I fell'd this tree:

it(代)(it is 〜 thatの構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
not(副)(婉曲または控えめ表現で)〜なくもなく ・not without 〜 多少の〜はもちながら
infinite(形)無量の、無数の、莫大な、果てしない
labour=labor(名)(肉体的・精神的な)骨折り、苦心、労苦、労力 ・with labor 骨折って
that(接)(It is 〜 that 〜の形で副詞語句を強調して)〜のは

I was twenty days hacking and hewing at it at the bottom.

hack(自)(なたなどで荒っぽく)(大きな木などに)切りつける(at)
hew(自)(木などに)切りつける ・hew at the tree その木になたを振るう
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)
bottom(名)(木の)根元

I was fourteen more getting the branches and limbs, and the vast spreading head of it cut off, which I hack'd and hew'd through with axe and hatchet, and inexpressible labour:

fourteen(代)(基数の14)(複数扱い)14個(人)
more(副)そのうえ、なおまた
get(他)(〜を)(〜された状態に)する(+目+過分)
limb(名)(木の)大枝
vast(形)(数量・程度など)非常に大きな、莫大な、多大の
spread(自)(副詞句を伴って)(空間的に)広がる、延びる、及ぶ
head(名)(木の)こずえ
cut off(〜を)切り払う(落とす)
hack'd→hacked
hack(他)(おのなどで乱雑に)(ものを)たたき切る、ぶった切る、切り刻む、めった切りにする
hew'd→hewed
hew(他)(なたなどで)(木などを)切る、たたき切る
through(副)まったく、徹底的に
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
axe(名)おの、まさかり
hatchet(名)手おの、ちょうな(短い柄のついたおので、axeよりは小さいもの)
inexpressible(形)言い表わせない、名伏しがたい

After this, it cost me a month to shape it, and dubb it to a proportion, and to something like the bottom of a boat, that it might swim upright as it ought to do.

cost(他)(物・事が)(時間・労働力などを)要する、いる、(人に)費やさせる(+目+目)
shape(他)(ものを)形づくる、作る
dubb→dub(他)(材木などを)平らに(なめらかに)する
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
proportion(名)(〜との)釣り合い、調和、均整
that(接)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmightを用いるのは形式ばった表現)
might(助動)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
swim(自)(ものが)(〜に)浮く、浮いて流れる
upright(副)まっすぐ立って、直立して、姿勢よく
as(接)(様態・状態を表わして)〜のように

It cost me near three months more to clear the in-side, and work it out so, as to make an exact boat of it:

near(副)ほとんど
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
clear(他)清掃(一掃)する、(じゃまな物を)取り除く、(難問・残務などを)片付ける
work out(〜を)苦心して成就する
so as to do 〜するように
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる) ・make A of B BでAを作る
exact(形)(時間・数量など)正確な、的確な
of(前)(材料を表わして)〜で(作った)、〜から(成る) ・make A of B BからAを作る

This I did indeed without fire, by mere mallet and chissel, and by the dint of hard labour, till I had brought it to be a very handsome periagua, and big enough to have carried six and twenty men, and consequently big enough to have carried me and all my cargo.

do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない
mallet(名)木槌(きづち)
chissel→chisel(名)のみ、たがね
by dint of 〜 〜の力で、〜によって(=by means of)
hard(形)難しい、骨の折れる(⇔easy) ・hard work つらい仕事
labor(名)(賃金を得るための)労働、勤労
till(接)(結果・程度を表わして)(〜して)ついに、(〜する)ほどに
bring(他)(〜を)(ある状態に)もってくる、至らせる
handsome(形)(建物など)見事な、堂々とした
periagua(名)(古)=piragua(名)丸木舟
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(〜するに)足りるだけ、十分(+to do)
carry(他)(乗物などが)(〜を)輸送する
six(形)(基数の6)6の、6個(人)の
consequently(副)その結果(として)、従って
cargo(名)貨物、積荷、船荷

When I had gone through this work, I was extremely delighted with it.

go through(苦難など)を経験する、〜に耐え抜く
extremely(副)(強意的に用いて)とても、すこぶる(=exceedingly)
delighted(形)(〜に)大いに喜んで(with)

The boat was really much bigger than ever I saw a canoe, or periagua, that was made of one tree, in my life.

much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
canoe(名)カヌー(paddleでこぐ小舟)
in life 存命中、生前

Many a weary stroke it had cost, you may be sure; and there remained nothing but to get it into the water; and had I gotten it into the water, I make no question but I should have began the maddest voyage, and the most unlikely to be perform'd, that ever was undertaken.

many(形)(many aに単数形の名詞・動詞を伴って/単数扱い)数々の、多数の
weary(形)疲れた、疲労した
stroke(名)打つこと、打撃
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
sure(形)確信して(⇔insure)(+that)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(通例動詞にseem、appear、come、liveなどを用いて)
remain(自)残る、残存する、存続する、生き残る
nothing but 〜 ただ〜のみ、〜にほかならない
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう
question(名)疑問、疑い(+that)
but(接)(従位接続詞)〜のほかに(は)、〜を除いて(は)
should(助動)(条件文の帰結節で、I should have+過分で過去の事柄についての想像を表わして)〜だったろうに
mad(形)ばかげた、無謀な、無分別な(=crazy、frantic)
unlikely(形)ありそうもない、本当らしくない(+to do)
perform'd→performed
perform(他)(任務・機能・命令・約束などを)果たす、実行する
undertake(他)(仕事・実験などに)着手する、取りかかる
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)