『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第182回)

(テキスト184ページ、4行目〜)

I was fill'd with horror at the very naming the white-bearded man, and going to the tree, I saw plainly, by my glass, a white man, who lay upon the beach of the sea, with his hands and his feet ty'd, with flags, or things like rushes; and that he was an European, and had clothes on.

fill'd→filled
fill(他)(感情で)(人(の心)を)満たす(with)
with(前)(材料・中身を表わして)~で ・fill A with B AにBを満たす
at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない
name(他)(~の)名を挙げる(明かす)(=identify)
white(形)(髪・人が)しらがの、白髪の
bearded(形)(複合語で)(~の)あごひげのある ・a gray bearded man 灰色のあごひげを生やした男
man(名)(修飾語を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+that)/(+目+原形)
plainly(副)明白に、はっきりと(=clearly)
by(前)(手段・媒介を表わして)~で
my(代)私の
glass(名)望遠鏡(=telescope)、顕微鏡(=microscope)
white man(名)白人
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
on the beach 海辺で
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
his(代)彼の
ty'd→tied(形)(ひもなどで)結ばれた、くくられた
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
flag(名)(植)葉が剣状の植物(アヤメ・キショウブ・ショウブ・ガマなど)
thing(名)(通例複数形で)もの
like(前)~のような、~に似た
rush(名)(植)イグサ、イ、トウシンソウ(灯心草)(むしろ・かごなどをつくる)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
European(名)ヨーロッパ人、欧州人
clothes(名)(複)着(る)物、衣服、服
on(副)(着衣・化粧を表わして)身につけて、着て、かぶって ・have one's coat on コートを着ている

There was another tree, and a little thicket beyond it, about fifty yards nearer to them than the place where I was, which by going a little way about, I saw I might come at undiscover'd, and that then I should be within half shot of them; so I with-held my passion, though I was indeed enrag'd to the highest degree, and going back about twenty paces, I got behind some bushes, which held all the way, till I came to the other tree; and then I came to a little rising ground, which gave me a full view of them, at the distance of about eighty yards.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
thicket(名)やぶ、茂み、雑木林
beyond(前)(場所を表わして)~の向こうに(で)、~を越えて
about(副)(数詞を伴って)およそ、約
fifty(形)(基数の50)50の、50個の、50人の
yard(名)(英)ヤード、ヤール(長さの単位/3 feet、36 inches、0.9144 m)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)~する、~した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
by(前)(手段・方法・原因・媒介を表わして)(doingを目的語にして)(~すること)によって
go about 歩き回る
little(形)(時間・距離など)短い(⇔long)・a little way 少しの距離
way(名)(単数形で)道のり、距離(しばしば副詞的にも用いる)・go a little way 少しの距離を行く
see(他)(~が)わかる、(~に)気づく(+that)
might(助動)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)~かもしれない
come at ~ ~に至る、に達する
undiscover'd→undiscovered(形)発見されていない
should(助動)(時制の一致で従節内に用いて/単純未来の場合)~であろう
within(前)(時間・距離・範囲など)~以内で(の)、~を越えずに、~の範囲内で(⇔out of)
half(形)半分の、2分の1の
shot(名)射程、着弾距離 ・within shot 射程内に
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
withhold(他)(~を)抑える、引き止める
passion(名)熱情、情熱、激情
enrag'd→enraged(形)ひどく怒った、立腹した
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに ・to that extent その程度まで
high(形)(程度・割合・確率など)高い、高率の
degree(名)程度、度合い
go back 戻る、帰る
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
pace(名)歩、1歩
get behind ~ ~の後ろへ回る
bush(名)低木、灌木(かんぼく)
hold(自)続けて進む、進んでいく
till(接)(結果・程度を表わして)(~して)ついに、(~する)ほどに
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
other(形)(the ~、one's ~)(二つの中の)もうひとつの、(三つ以上の中で)残りのもうひとつの
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
little(副)(a ~で肯定的用法で)少し、少しは
rising(名)土地 ・rising ground 高台
ground(名)土地 ・high ground 高台
give(他)(人に)(ものを)与える、あげる(+目+目)
full(形)十分な、盛りの、満~の ・in full view 全体が見えて
view(名)見える状態(範囲)、視界、視野(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
eighty(形)(基数の80)80の、80個の、80人の

I had now not a moment to lose; for nineteen of the dreadful wretches sat upon the ground, all close huddled together, and had just sent the other two to butcher the poor Christian, and bring him perhaps limb by limb to their fire, and they were stoop'd down to untie the bands, at his feet; I turn'd to Friday. now Friday, said I, do as I bid thee; Friday said he would; then, Friday, says I, do exactly as you see me do, fail in nothing; so I set down one of the musquets, and the fowling-piece, upon the ground, and Friday did the like by his; and with the other musquet, I took my aim at the savages, bidding him to do the like; then asking him if he was ready?

have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞句を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
moment(名)(通例単数形で)(+to do)(~する)時、場合
lose(他)(時間・努力などを)浪費する ・There's not a moment to lose. 一刻も猶予はならない。
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
nineteen(代)(基数の19)(複数扱い)19個(人)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
dreadful(形)恐ろしい、怖い
wretch(名)恥知らず、嫌われ者
ground(名)(the ~)地面、地(表)
all(副)まったく、すっかり
close(副)すき間なく、ぎっしり詰まって
huddled(形)集まって(た)、群がって(た)、押し合って
together(副)互いに
send(他)(人を)(~を求めに(呼びに))やる(+目+to do)
two(代)(基数の2)(複数扱い)二つ、2個(人)
butcher(他)(動物を)食用のために殺す(解体する)
poor(形)哀れな、不幸な、気の毒な(話し手の気持ちからpoorと言っているので、訳の時には「気の毒に」と副詞的に訳すとよい)
Christian(名)キリスト教徒、キリスト(教)信者、クリスチャン
limb(名)(人・動物の胴体・頭部と区別して)手足(の1本)、肢(し)(腕・脚・ひれ・翼など)
by(前)(前後に同じ名詞を用いて継続・反復を表わして)~ずつ
their(代)彼ら(彼女ら)の
fire(名)(暖房・料理用の)火、炉火、炭火、たき火
stoop'd→stooped
stoop(自)かがむ(down)
down(副)床に、地面に
untie(他)(結び目・包みなどを)ほどく(=undo)
band(名)ひも、なわ
at a person's feet 人の足もとに
turn'd→turned
turn(自)(通例副詞句を伴って)(~の方に)向く、振り向く、振り返る(to)
now(副)(間投詞的に、命令・要求・慰め・威嚇などを表わして)そら、さあ、まあ、おい
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)/(+that)
do(自)(well、rightなどの様態の副詞または副詞節を伴って)行なう、行動する(as)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように ・Do as you like. 好きなようにしなさい。
bid(他)(人に)(~するよう)命じる、勧める(+目+原形)
thee(代)(古)なんじを(に)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)~しよう
then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
exactly(副)正確に、厳密に
fail(自)(人・ものが)失敗する、しくじる(⇔succeed)(in)
in(前)(範囲を表わして)~いおいて、~内で
set down(もの・人などを)下に置く
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
musquets→muskets
musket(名)(昔の)マスケット銃(rifleの前身で銃腔に施条(しじょう)がない)
fowling piece 鳥撃ち銃(野鳥用の軽い猟銃)
like(名)(the ~、one's ~)同様な人(もの)
his(代)彼のもの(さす内容によって単数または複数扱いとなる)
take(他)(動作名詞を目的語として)(ある行動を)する ・take aim at ~にねらいを定める
aim(名)ねらい、照準、見当 ・take aim at ~をねらう
at(前)(方向・目標・目的を表わして)~を(ねらって)、~に(向かって)
savage(名)野蛮人、未開人
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+目+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)~かどうか

He said, yes, then fire at them, said I; and the same moment I fir'd also.

fire(自)(~に)発砲(発射)する(at)
fir'd→fired

Friday took his aim so much better than I, that on the side that he shot, he kill'd two of them, and wounded three more; and on my side, I kill'd one and wounded two.

so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
on(前)(近接を表わして)~に接して、~に面して ・on ~ side ~側に
that(代)(関係代名詞)(時・方法・理由などを表わす名詞を先行詞として関係副詞的に用いて)(~する、~である)ところの
shot(自)(人が)撃つ、射撃する
kill'd→killed
wound(他)(~を)負傷させる、傷つける、(~に)けがをさせる
three(代)(基数の3)(複数扱い)3つ、3個(人)
more(副)そのうえ、なおまた

They were, you may be sure, in a dreadful consternation; and all of them, who were not hurt, jump'd up upon their feet, but did not immediately know which way to run, or which way to look; for they knew not from whence their destruction came:

may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
sure(形)確信して(⇔unsure)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
dreadful(形)ひどくいやな、ひどい、ものすごい
consternation(名)ひどい驚き、驚愕、仰天(=dismay)・in consternation びっくり仰天して
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな(通例代名詞の場合に用いる/代名詞の前に来る時はall of ~の形式をとる)
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
jump'd→jumped
on one's feet 立って
immediately(副)直ちに、即座に、早速
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
which(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節や+to doの形で)
way(名)(単数形で)方向、方面(通例前置詞なしで副詞句になる)
run(自)逃げる、逃げ出す
from(前)(出所・起源・由来を表わして)~から(来た、取ったなど)
whence(副)(疑問副詞)どこから
destruction(名)破滅の原因(もと)
come(自)(~から)生じる、起こる(from)

Friday kept his eyes close upon me, that as I had bid him, he might observe what I did; so as soon as the first shot was made, I threw down the piece, and took up the fowling-piece, and Friday did the like; he saw me cock, and present, he did the same again; are you ready, Friday? said I; yes, says he; let fly then, says I, in the name of God, and with that I fir'd again among the amaz'd wretches, and so did Friday; and as our pieces were now loaden with what I call'd swan shot, or small pistol bullets, we found only two drop; but so many were wounded, that they ran about yelling and skreaming like mad creatures, all bloody, and miserably wounded, most of them; whereof three more fell quickly after, though not quite dead.

keep(他)(~を)ずっと(~の状態に)しておく、保つ
close(形)注意深い、周到な
on(前)(動作の方向を表わして)~に向かって、~をめがけて
that(接)(副詞節を用いて)(目的を表わして)~するように、~せんがために
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)~するために、~できるように
observe(他)(~を)観察する
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
as soon as ~(接続詞に用いて)~するとすぐに、~するやいなや
shot(名)発砲、発射
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
throw down(ものを)投げ落とす
piece(名)銃、砲
take up(~を)取り上げる、手に取る
cock(自)銃の打金を起こす
present(自)武器を向ける
same(代)(the ~)同一のもの(こと、人)・do the same again また同じことをする
let(他)(容認・許可を表わして)(命令法で)(人・ものなどに)(~)させてください
fly(自)(飛行機・弾丸・矢・雲などが)飛ぶ、飛ぶように走る(過ぎる)
in the name of ~ ~の名にかけて、~に誓って ・in the name of God 神に誓って
with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)~とともに、~と同時に
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
amaz'd→amazed(形)びっくりした、仰天した、あっけにとられた
so(副)(be、have、doなどの動詞を伴って)(so+動詞+主語の語順で、異なった主語に従う肯定の陳述を付加して)~もまた
as(接)(原因・理由を表わして)~だから、~ゆえに
our(代)我々の、私たちの
loaden→loaded(形)(銃砲が)装填した
what(代)(関係代名詞)(~する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
call'd→called
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
swan shot がんだま(白鳥など大型の鳥を撃つ普通より大きい散弾)
or(接)(普通コンマの後で類義語句・説明語句を導いて)すなわち、言い換えれば
pistol(名)ピストル、拳銃
bullet(名)(小銃・ピストルなどの)銃弾、弾丸
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの、~だけ
drop(自)(通例副詞句を伴って)(人が)(ばったり)倒れる、疲れて倒れる
many(代)(複数扱い)多数(の人、もの)
wounded(形)負傷した、傷ついた
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちこちに、あちらこちらの、方々に
yell(自)叫び声をあげる、大声で叫ぶ、どなる
skreaming→screaming
scream(自)(恐怖・苦痛などのために)叫び声をあげる
mad(形)(人が)気の狂った(=insane、crazy)
creature(名)(通例修飾語を伴って)人、やつ、女、子
bloody(形)血の出る、血によごれた、血まみれの
miserably(副)みじめに、悲惨に
most(代)(通例無冠詞/most of ~)(~の)大部分(ofの次の名詞の数によって単数複数扱いが決まる)
whereof(副)(関係副詞)それの、それについての、そのうちの
fall(自)(通例副詞句を伴って)(傷ついて(撃たれて))倒れる
quickly(副)速く、急いで
after(副)(時を表わして)あとに、後に
not(副)(all、both、every、alwaysなどとともに用いて部分否定を表わして)~とは限らない、必ずしも~でない(しない)
quite(副)(程度を表わさない形容詞・動詞または最上級の形容詞などを修飾して)(否定語とともに用いて、部分否定をなして)完全には~ではない、すっかり~ではない
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)