『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第98回)

(テキスト100ページ、1行目〜)

Then I thought I would go and look at our ship's boat, which, as I have said, was blown up upon the shore, a great way in the storm, when we were first cast away.

then(副)(通例文頭または文尾に用いて)それなら、(それ)では
think(他)(〜と)思う、考える(+wh.)
would(助動)(時制の一致により従属節内でまた間接話法で用いて)(意志未来を表わして)〜しよう
look at 〜 〜を見る、眺める、熟視する
our(代)我々の、私たちの
ship's boat(名)船載のボート
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
blow(他)(通例副詞句を伴って)(〜を)吹き飛ばす
on shore 陸に、上陸して
great(形)(時間・距離など)長い、久しい
way(名)(単数形で)道のり、距離(しばしば副詞句にも用いる9
in(前)(環境を表わして)〜の中で(を)
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
first(副)(通例動詞の前に用いて)初めて
cast away(人を)(難船の結果)漂流させる

She lay almost where she did at first, but not quite; and was turn'd by the force of the waves and the winds, almost bottom upward, against a high ridge of beachy rough sand; but no water about her as before.

lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
where(接)〜する(した)所に(へ、を)
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語群)の反復を避けて)
at first 最初は、初めは
not(副)(all、both、every、alwaysなどとともに用いて部分否定を表わして)〜とは限らない、必ずしも〜でない(しない)
quite(副)(否定語とともに用いて、部分否定をなして)完全には〜ではない、すっかり〜ではない
turn'd→turned
turn(他)(〜を)ひっくり返す、逆さにする、裏返しにする、あべこべにする ・A great wave turned the boat upside down. そのボートは大波を受けて転覆した。
force(名)(物理的な)力
bottom upward 逆さまに
against(前)〜によりかかって、〜にもたれて
ridge(名)隆起(線)
beachy(形)浜辺の
rough(形)(手ざわりが)粗い、ざらざらした(⇔smooth、soft)
about(前)〜の周りに、〜を巡って
as before 前のとおりに

If I had had hands to have refitted her, and to have launch'd her into the water, the boat would have done well enough, and I might have gone back into the Brasils with her easily enough; but I might have foreseen, that I could no more turn her, and set her upright upon her bottom, than I could remove the island:

have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
hand(名)手腕、手際、腕前
refit(他)(船などを)再装備(改装、修理)する
launch'd→launched
launch(他)(ボートなどを)水面におろす
water(名)(しばしばthe waters/通例修飾語を伴って)(海・川・滝・湖・池などの)流水
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
do well うまくいく、成功する
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に
might(助動)(仮定法仮定)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)〜したかもしれなかったのだが
go back(〜へ)戻る、帰る(to)
Brasil ブラジル(Brazilのポルトガル語つづり)
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
might(助動)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)〜したかもしれない
foresee(他)(〜を)予知する、見越す(=predict)(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)/(主語節を導いて)
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
no more 〜 than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
set(他)(〜を)(〜の状態に9する、させる(+目+補)
upright(形)まっすぐ立った、直立した
her(代)彼女の
remove(他)(物・人を)(〜から)(〜へ)移す、移動させる

However, I went to the woods, and cut levers and rollers, and brought them to the boat, resolv'd to try what I could do; suggesting to myself, that if I could but turn her down, I might easily repair the damage she had receiv'd, and she would be a very good boat, and I might go to sea in her very easily.

to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に ・go to 〜に行く
wood(名)(しばしば複数形で)森
cut(他)(ものを)切り離す
lever(名)てこ、レバー
roller(名)(重いものをころがすための)ころ
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
try(他)(〜を)ためす、ためしにやってみる(+wh.)
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
suggest(他)(〜を)提案する、提唱する(+to+代名+that)
to oneself 自分自身に
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の条件節、または願望を表わす名詞節に用いて)〜できる(なら)
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
down(副)床に、地面に
might(助動)(仮定法仮定)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない(のだが)
damage(名)損害、損傷、被害
receiv'd→received
receive(他)(印象・同情・打撲・侮辱などを)受ける
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
go to sea 出帆する、船出する
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)(乗り物など)に乗って

I spar'd no pains indeed, in this piece of fruitless toil, and spent, I think, three or four weeks about it; at last finding it impossible to heave it up with my little strength, I fell to digging away the sand to undermine it, and so to make it fall down, setting pieces of wood to thrust and guide it right in the fall.

spar'd→spared
spare(他)(しばしば否定文で)(金・労力を)惜しんで使わない、惜しむ、節約する ・spare no pains 骨折りを惜しまない
pain(名)(複数形で)骨折り、苦労
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
piece(名)(通例a piece of 〜で)(動作・性質などの)一例
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
fruitless(形)結果を生じない、無益な、むなしい(=unproductive)
toil(名)(長く続く)骨折り(仕事)、労苦、労役
spend(他)(時間を)費やす、かける
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
at last 最後に、とうとう(=finally)
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
it(代)(形式目的語としてあとにくる事実上の目的語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
heave(他)(副詞句を伴って)(力を入れて)(重いものを)持ち上げる(up)
my(代)私の
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
fall(自)(〜を)始める(to doing)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
dig(他)(地面・穴などを)(道具・手などを使って)掘る
away(副)(消失・除去を表わして)なくなって、(消え)去って
undermine(他)(〜の)下を掘る、下に坑道を掘る
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(+目+原形)
fall down 落ちる、落下する
piece(名)(不可算の名詞を伴って、まとまりのある数量を示して)一片、1個、1枚、1編、1節
thrust(他)(副詞句を伴って)ぐいと押す、突っ込む
guide(他)(通例副詞句を伴って)(車・船・ミサイルなどを)(ある方向に)進める、誘導する
right(副)(副詞・前置詞句の前に置いて)ちょうど、まさしく、きっかり
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
fall(名)落下、降下、墜落

But when I had done this, I was unable to stir it up again, or to get under it, much less to move it forward towards the water; so I was forc'd to give it over; and yet, though I gave over the hopes of the boat, my desire to venture over for the main encreased, rather than decreased, as the means for it seem'd impossible.

do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
unable(形)(〜することが)できないで(+to do)
stir(他)(〜を)動かす
get under 〜 〜の下に入る(を通る)
much less(否定的語句の後に用いて)いわんや(なおさら)〜でない
water(名)海
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
forc'd→forced
force(他)(人に)強いて(〜)させる、(人に)(〜することを)余儀なくさせる(しばしば受身で用い、「強制されて(〜)する」の意と「(〜)せざるをえない」の意とになる)(+目+to do)
give over(〜を)やめる
yet(副)(andまたはbutに伴って)それにもかかわらず、それなのに、しかもなお
hope(名)望み、希望(⇔despair)
desire(名)(〜を求める)欲望、欲求(+to do)
venture(自)(副詞句を伴って)危険を冒して(思い切って)行く
over(副)(街路・川・海などを)越えて、向こうへ
for(前)(目的地・行き先を表わして)〜へ向かって、〜へ行くために(の)
main(名)(the)本土
encreased→increased
increase(自)(数量・程度などが)ふえる、増加する、増大(増殖)する(⇔decrease)
than(接)(rather、soonerなどを伴って)〜するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
decrease(自)減少する(⇔increase)
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
means(名)方法、手段
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて)
seem'd→seemed
seem(自)(〜と)見える、思われる、(〜)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+補

This at length put me upon thinking, whether it was not possible to make my self a canoe, or periagua, such as the natives of those climates make, even without tools, or, as I might say, without hands, viz. of the trunk of a great tree.

at length ついに、ようやく
put(他)(〜を)(〜の状態・関係に)置く、する
on(前)(状態を表わして)〜して、〜中で
think(他)(どうしようかなどと)よく考える、思いめぐらす(+wh.)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
canoe(名)カヌー(paddleでこぐ小舟)
periagua(名)(古)=piragua(名)丸木舟
such(形)(such asで)〜のような
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
native(名)(しばしば複数形で/軽蔑的に)(非白人の未開の)原住民、土着民
climate(名)(ある特定の気候の)土地、地方
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(許可を表わして)〜してもよろしい
hand(名)人手、「手」
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
of(前)(材料を表わして)〜で(作った)、〜から(成る) ・make A of B BからAを作る
trunk(名)(木の)幹、樹幹

This I not only thought possible, but easy, and pleas'd myself extreamly with the thoughts of making it, and with my having much more convenience for it than any of the Negroes or Indians; but not at all considering the particular inconveniences which I lay under, more than the Indians did, viz. want of hands to move it, when it was made, into the water, a difficulty much harder for me to surmount, than all the consequences of want of tools could be to them; for what was it to me, that when I had chosen a vast tree in the woods, I might with much trouble cut it down, if after I might be able with my tools to hew and dubb the out-side into the proper shape of a boat, and burn or cut out the in-side to make it hollow, so to make a boat of it:

not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
pleas'd→pleased
extremely(副)(強意的に用いて)とても、すこぶる(=exceedingly)
with(前)(原因を表わして)〜のせいで、〜のゆえに、〜のために
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
convenience(名)便利なもの、(文明の)利器
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
any(代)(肯定文で、any of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)何でも、だれでも、どれでも、いくらでも
Negro(名)黒人、ニグロ
Indian(名)アメリカインディアン(アメリカに住むインディアンはインド人と区別して正確にはAmerican Indianというが、現在ではNative Americanという呼称が好まれる/Indianの名は1942年にアメリカ大陸に到達したコロンブス(Columbus)がそこをインド(India)と思い込んだことによる)
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
at all(否定文に用いて)少しも(〜でない)
consider(他)(〜を)よく考える、熟考する、考察する
particular(形)特別の、格別の
inconvenience(名)不便(不自由、迷惑)なこと
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
lie(自)(〜の状態に)置かれてある(=remain)(+補)
under(前)(〜の条件・事情)のもとに
want(名)(またa 〜)欠乏、不足、払底(of)
difficulty(名)困難なこと、難事、難点
hard(形)難しい、骨の折れる(⇔easy)(+to do)
for(前)(不定詞の主語関係を示して)〜が(〜する)
surmount(他)(困難・障害に)打ち勝つ、(〜を)乗り越える、克服する ・surmount many difficulties 多くの困難に打ち勝つ(=overcome)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
consequence(名)(通例複数形で)結果、成り行き(of)
could(助動)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)多分〜だろう
what 〜 for 何のために、なぜ
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
when(接)〜ならば、〜とすると
vast(形)(数量・程度など)非常に大きな、莫大な、多大の
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して ・with difficulty 苦労して、やっと
trouble(名)骨折り、苦心、困難
cut down(木材などを)伐(き)る
after(接)(〜した)後に(で)、〜してから
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
hew(他)(なたなどで)(木などを)切る、たたき切る
dubb→dub(他)(材木などを)平らに(なめらかに)する
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす)
proper(形)(目的・状況などにかなって)適切な、ふさわしい
burn(他)(〜を)燃やす、やく、たく
cut out(〜を)切り抜く
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
hollow(形)うつろの、中空の(⇔solid)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)