『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第11回)

(テキスト10ページ、6行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

Scrooge took his melancholy dinner in his usual melancholy tavern; and having read all the newspapers, and beguiled the rest of the evening with his banker’s-book, went home to bed.

Scrooge スクルージ Ebenezer ~(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
take(他)(薬・飲食物などを)(体内に)取り入れる、食べる、飲む ・take a meal 食事をとる
his(代)彼の
melancholy(形)憂鬱な、陰気な、もの悲しい
tavern(名)居酒屋、バー
read(他)(書物・手紙・作品などを)読む
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
beguile(他)(~で)(時・飢えなどを)紛らす(with)
rest(名)(the ~)残り、残余(不可算をさす時は単数扱い、可算(複数名詞)をさす時は複数扱い)
of(前)(部分を表わして)~の中の
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
banker(名)銀行家、銀行業者(銀行を所有または管理する人をいう)
book(名)帳簿
go home 帰宅(帰国)する
to(前)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に

He lived in chambers which had once belonged to his deceased partner.

live(自)住む(場所を表わす副詞句を伴う)(in)
chamber(名)(古)(家の)部屋、私室、室
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
once(副)昔(ある時)、かつて(は)
belong(自)(~に)属する、(~の)ものである(to)
to(前)(付属・関連・関係を表わして)~の、~に(とっての)
deceased(形)死去した、故(亡)~
partner(名)共同経営(出資)者

They were a gloomy suite of rooms, in a lowering pile of building up a yard, where it had so little business to be, that one could scarcely help fancying it must have run there when it was a young house, playing at hide-and-seek with other houses, and forgotten the way out again.

gloomy(形)(部屋・空模様など)(薄)暗い、陰気な、陰鬱な
suite(名)組、揃(そろ)い ・a suite of ~ ~ひと揃い
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
room(名)(複数形で)ひと組の下宿部屋、借間、アパート(=lodging)
lowering(形)(空模様が)険悪な、今にも降りそうな、曇った
pile(名)(a pile of ~またはpiles of ~で)多数(の)、大量(の)
up(前)~の内部(内地、奥地)へ
yard(名)(家・建物に隣接した、通例囲まれた)庭、囲い地
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
have(他)(しばしば目的語に形容詞用法のto不定詞を伴って)((~すべき(できる))用事・時間などを)もっている、与えられている
so(副)(程度・結果を表わして)(so ~ that ~で)(順送りに訳して)非常に~なので~
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
business(名)(やるべき)仕事、職務、務め、本分 ・have business to do ~しなければならない仕事がある
that(接)(副詞節を導いて)(so ~ thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)~なので、~(する)ほど
one(代)(基数の1)(総称人称として/複数形なし)(一般的に)人、世人、だれでも
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)~できる、~してよい
scarcely(副)ほとんど~ない
help(他)(cannot、could notの後で)(~)せずにはいられない、(~するのを)どうすることもできない(+doing)
fancy(他)(何となく)(~だと)思う(+that)
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)~したにちがいない
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
house(名)(特定の目的のための)建物
at(前)(従事・仕事の対象を表わして)~に従事中で(の)、~して
hide-and-seek(名)かくれんぼ
way(名)(通例単数形で)(the ~、one's ~)行く道
again(副)元の所(状態)へ

It was old enough now, and dreary enough, for nobody lived in it but Scrooge, the other rooms being all let out as offices.

old(形)古い(⇔new)
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(軽く強意に用いて)まったく、すっかり
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
dreary(形)荒涼とした
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)~のほかに(の)、~を除いて(た)(=except)
all(代)(複数扱い)(同格にも用いて)だれも、みな
let out(部屋などを)貸し出す
as(前)~として

The yard was so dark that even Scrooge, who knew its every stone, was fain to grope with his hands.

even(副)(通例修飾する語句の前に置いて)(事実・極端な事例などを強調して)~でさえ
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人は
know(他)(~を)熟知している、(~に)精通している
its(代)それの、あれの、その
stone(名)敷石
fain(古)(形)喜んで(~)して(to do)
grope(自)手探りする、手探りで捜す(=fumble)

The fog and frost so hung about the black old gateway of the house, that it seemed as if the Genius of the Weather sat in mournful meditation on the threshold.

fog(名)(濃い)霧、濃霧
frost(名)霧が降りるほどの寒気
hang(自)(頭上・中空に)(垂れ下がったように)上にかぶさる、垂れ下がる、漂う
about(前)(周囲を表わして)~のあたりに、~の近くに
gateway(名)(塀・生け垣の木戸のついた)出入り口
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)/(seem(appear、happen、etc.)that ~の主語として)
seem(自)(itを主語として)(~には)(~のように)思われる(+as if)
as if(It seems as if ~で)~のように(見える、思える)(as if節の中では仮定法を用いる)
genius(名)(通例修飾語を伴って)(人・土地などの)守り神、守護神
sit(自)座る、腰かける(通例状態を表わす)(+補)
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
mournful(形)悲しみに沈んだ、悲しげな(=sorrowful)
meditation(名)沈思黙考、黙想(=contemplation)・in meditation 黙想して
threshold(名)入り口 ・on the threshold 戸口で

Now, it is a fact, that there was nothing at all particular about the knocker on the door, except that it was very large.

now(副)(接続詞的に、話題を変える時などに文頭で用いて)さて、ところで、では
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)/(目的語節を導いて)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞のように通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
at all(否定文に用いて)少しも(~でない)
particular(形)特別の、格別の ・There's no particular evidence. これという証拠は何もない。
knocker(名)(ドアの)たたき金、ノッカー(来訪者が合図のため握ってかちかち鳴らす金具)

It is also a fact, that Scrooge had seen it night and morning during his whole residence in that place; also that Scrooge had as little of what is called fancy about him as any man in the City of London, even including — which is a bold word — the corporation, aldermen, and livery.

night(名)(副詞的に)夜に
morning(名)(副詞的に)朝に、午前中に
residence(名)在住(滞在)期間
that(形)(指示形容詞)(遠方の時・所をさして)あの、あちらの、その
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
as(副)(通例as ~ as ~で、形容詞・副詞の前に置いて)(~と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as ~ as ~で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
little(代)(aをつけないで否定的用法で)(程度・量が)ほんの少し(しか~ない)、少量、少々(日本語に訳す時には否定にする)(本来形容詞であるため代名詞用法でもvery、rather、so、as、too、howなどの副詞に修飾されうる)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
what is called いわゆる
fancy(名)想像(力)、空想(力)
as(接)(as ~ as ~で同程度の比較を表わして)~と同じく、~と同様に、~のように、~ほど
any(形)(否定で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
man(名)(男女を問わず一般に)人、人間
in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in London ロンドンで(に)
city(名)(the City)(Londonの)シティー(市長(Lord Mayor)および市会の支配する約1マイル平方の旧市内で、英国の金融・商業の中心区域)
London(名)ロンドン(イングランド南東部Thames河畔の大都市/イングランドと英国の首都)
including(前)~を含めて、~込みで(⇔excluding)
which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
bold(形)大胆な、勇敢な、果敢な
word(名)(口で言う)言葉
corporation(名)都市自治体 ・the Corporation of the City of London ロンドン市(旧市内)自治
alderman(名)市(町)参事会員、市助役
livery(名)(Londonの)征服特権組合(=livery company)

Let it also be borne in mind that Scrooge had not bestowed one thought on Marley, since his last mention of his seven-years’ dead partner that afternoon.

let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(~)させる(+原形)
bear in mind(~を)心に留めておく、覚えておく
bestow(他)(時間・考え・愛情などを)(~に)傾ける、ささげる(on)
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
Marley(名)マーリー Jacob ~(Dickens, A Christmas Carol(1864)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
since(前)(通例継続・経験を表わす完了形の動詞に伴って)~以来(ずっと)、~から(ずっと)
last(形)(通例the ~)(時間・順序が)最後の、終わりの、最終の(⇔first)
mention(名)言及、陳述、記載(of)
seven(形)(基数の7)7の、7個の、7人の
afternoon(名)(副詞的に)午後に ・that afternoon その日の午後(に)

And then let any man explain to me, if he can, how it happened that Scrooge, having his key in the lock of the door, saw in the knocker, without its undergoing any intermediate process of change: not a knocker, but Marley’s face.

then(副)(しばしばandを伴って)そのうえ、さらに、また
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の
explain(他)(~を)説明する、明白にする(+to+代名+wh.)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
how(副)(疑問詞)(理由を尋ねて)どうして(まあ)、なぜ
happen(自)(非人称のitを主語として)たまたま(~で)ある(+that)
have(他)(~を)(~の位置・状態に)保つ、保っておく
key(名)かぎ、キー(日本語の場合のように「錠」は含まない)
lock(名)(かぎ(key)で開閉する)錠、錠前、かぎ
without(前)(主に動名詞を伴って)~せずに
undergo(他)(変化などを)経験する
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(~ない)、何も(~ない)、だれも(~ない)
intermediate(形)中間の
process(名)過程、経過(of)
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)~でなく
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)

Marley’s face.

It was not in impenetrable shadow as the other objects in the yard were, but had a dismal light about it, like a bad lobster in a dark cellar.

impenetrable(形)入り込めない、奥の深い、見通せない ・impenetrable darkness 真っ暗やみ
shadow(名)日光の当たっていない所、陰 ・be in shadow 陰になっている
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
object(名)(知覚できる)物、物体
dismal(形)陰気な、陰鬱(いんうつ)な
light(名)光、光線
like(前)~らしく、~同様に
bad(形)(食品・歯など)悪くなった、腐敗した
lobster(名)(動)ウミザリガニ、ロブスター
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
(本文349語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
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