『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第7回)

(テキスト6ページ、1行目~)

‘Good afternoon,’ said Scrooge.

good afternoon(間)(午後のあいさつに用いて)(別れる時)さようなら
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+引用)
Scrooge スクルージ(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)

‘I am sorry, with all my heart, to find you so resolute. We have never had any quarrel, to which I have been a party. But I have made the trial in homage to Christmas, and I’ll keep my Christmas humour to the last. So A Merry Christmas, uncle!’

sorry(形)残念に思って、遺憾で(+to do)
with all one's heart 真心こめて
find(他)(~が)(~であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
resolute(形)決然たる、断固とした(=determined/⇔irresolute)
have(他)(通例動作・行為などを表わす不定冠詞付きの名詞を目的語として)(~)する、(~を)行なう
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(~もない)、だれか一人の(~もない)(a(n)の代用であるが、やや強調的)
quarrel(名)(立腹しての)口げんか、口論、仲たがい ・have a quarrel 口げんかする
be a party to ~ ~に関係(関与)している(する)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(~を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
trial(名)(良否・性能などの)試み、試験、ためし
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
homage(名)敬意、尊敬(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
I'll I will(shall)の短縮形
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発信時の話者の意思を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)~するつもりであろう、~しようと思う
keep(他)ずっと待っている
my(代)私の
humour(名)(英)=humor(名)(またa ~)(一時的な)気分、気持ち、機嫌
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)~に至るまで、~するほどに
last(名)(the ~)最後、結末 ・to the last 最後まで
so(副)(間投詞的に文頭に用いて)(言葉の切り出しとして)そういうわけで、それで
merry(形)笑い楽しむ ・Merry Christmas! クリスマスおめでとう。

‘Good afternoon!’ said Scrooge.

‘And A Happy New Year!’

happy(形)(物が)幸福な、楽しい ・A Happy New Year! 新年おめでとう。
New Year(名)元日、元旦(とそれに続く数日)・A Happy New Year! よいお年を、新年おめでとう。(元日前後に交わされるあいさつ)

‘Good afternoon!’ said Scrooge.

His nephew left the room without an angry word, notwithstanding.

his(代)彼の
nephew(名)甥(おい)(配偶者の兄弟・姉妹の息子も指す)
leave(他)(場所を)去る、出る、出発する
angry(形)怒りの、怒りからの ・angry words 腹立ちまぎれの言葉
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
notwithstanding(副)それにもかかわらず(=however、nevertheless)

He stopped at the outer door to bestow the greetings of the season on the clerk, who, cold as he was, was warmer than Scrooge; for he returned them cordially.

stop(自)(~するために)立ち止まる、立ち止まって(~)する(+to do)
outer(形)外の、外側(外部)の(⇔inner)
bestow(他)(人に)(名誉・称号などを)授ける、贈る(=confer)
greeting(名)(複数形で)あいさつの言葉、よろしくとの言葉、メッセージ ・the greetings of the season 季節のあいさつ
season(名)時候 ・season's greetings 時候のあいさつ
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
clerk(名)(銀行・会社の)事務員、社員、行員
who(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてその人に
as(接)(譲歩を表わして)~だけれども、~ながらも(=though)
warm(形)温情のある、思いやりのある
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は~だから(=as、since)
return(他)(~に対して)(返事を)する、答える
cordially(副)真心こめて、誠意をもって

‘There’s another fellow,’ muttered Scrooge; who overheard him: ‘my clerk, with fifteen shillings a-week, and a wife and family, talking about a merry Christmas. I’ll retire to Bedlam.’

there's there isの短縮形
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
fellow(名)(通例修飾語を伴って)男、やつ
mutter(他)低い声でぶつぶつ言う(+引用)
overhear(他)(気づかれずに)ふと耳にする
with(前)(道具・手段を表わして)~を用いて、~で
fifteen(形)(基数の15)15の、15個の、15人の
shilling(名)シリング(Norman Conquest以降1971年2月まで続いた英国の通貨単位/1ポンドの1/20、12旧ペンス)
a-(接頭)(名詞につけて形容詞・副詞を作って)「~に」「~へ」「~で」
family(名)(またa ~)(一家の)子供たち
talk(自)(~のことを)話す、しゃべる(about)
retire(自)退く、去る、引きこもる、立ち去る(to)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
bedlam(名)(古)癲狂(てんきょう)院、精神病院

This lunatic, in letting Scrooge’s nephew out, had let two other people in.

this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
lunatic(名)精神異常者、狂人
in(前)(行為・活動・従事を表わして)~して、~に従事して(+doing)
let out(~を)出して(放して)やる
let in(~を)入れる、通す
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の

They were portly gentlemen, pleasant to behold, and now stood, with their hats off, in Scrooge’s office.

portly(形)(中年の人が)肥満した、かっぷくのよい
gentleman(名)紳士(育ちがよく他人に対して礼儀正しく名誉を重んじる男子/⇔lady)(イギリス紳士の典型は、山高帽(bowler)をかぶりダークスーツを着て、天気に関係なく細くきちんと巻いた傘をステッキ代わりに持ち歩くとされているが、今では少ない)
pleasant(形)感じのよい、愛想のよい(+to do)・pleasant to do ~していて感じがよい
behold(他)(異常なものなどを)見る
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
their(代)彼ら(彼女ら)の
off(副)(分離を表わして)分離して、とれて

They had books and papers in their hands, and bowed to him.

paper(名)(複数形で)書類、文書、記録(=document)
bow(自)(あいさつ・服従・礼拝などのために)腰をかがめる、お辞儀する(to)

‘Scrooge and Marley’s, I believe,’ said one of the gentlemen, referring to his list.

Marley(名)マーリー(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後、霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
believe(他)(I believeで主な文に並列的または挿入的に用いて)確か(~だと)思う
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
of(前)(部分を表わして)~の中の
refer(自)(~を)(~について)参照する、参考にする
lost(名)目録、名簿、明細書、価格表

‘Have I the pleasure of addressing Mr Scrooge, or Mr Marley?’

have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
pleasure(名)(the ~)(~の)喜び、光栄(of doing)
of(前)(同格関係を表わして)~という、~の、~である
address(他)(人に)話しかける

‘Mr Marley has been dead these seven years,’ Scrooge replied.

reply(他)(~と)答える(目的語には答える内容がくるので、人称代名詞やletterなどの名詞は用いられない)

‘He died seven years ago, this very night.’

die(自)(人・動物が)死ぬ
this(形)(指示形容詞)(たった)今の、現在の、今~、当~(しばしば時を示す名詞を伴って副詞句をなす)
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、~にほかならない
night(名)(副詞的に)夜に

‘We have no doubt his liberality is well represented by his surviving partner,’ said the gentleman, presenting his credentials.

no doubt(しばしば譲歩の文を伴って)疑いなく、確かに(=undoubtedly)
liberality(名)寛大、おうような
~ be well represented(~に(よって))(~が)よく表わされていて、(~の)特徴がよく出ていて(by)
surviving(形)生き残っている、残存している
partner(名)共同経営(出資)者
present(他)(~を)発表する、示す
credential(名)(複数形で)資格証明書、成績(人物)証明書

It certainly was; for they had been two kindred spirits.

kindred(形)同性質の ・a kindred spirit 気の合った人、同趣味の人
spirit(名)(修飾語を伴って)(~の性格(気質)を持った)人、人物

At the ominous word ‘liberality,’ Scrooge frowned, and shook his head, and handed the credentials back.

at(前)(感情の原因を表わして)~に(接して)、~を見て、聞いて、考えて
ominous(形)不吉な、縁起の悪い
frown(自)まゆをひそめる、顔をしかめる、眉間(みけん)にしわを寄せる
shake one's head 首を横に振る(不同意・悲しみなどを表わす)
hand back(~を)(元の所有者に)返す(=give back)

‘At this festive season of the year, Mr Scrooge,’ said the gentleman, taking up a pen, ‘it is more than usually desirable that we should make some slight provision for the poor and destitute, who suffer greatly at the present time. Many thousands are in want of common necessaries; hundreds of thousands are in want of common comforts, sir.’

at(前)(時の一点を表わして)~に
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(近くの時・所をさして)
festive(形)祝祭の、お祝いの ・the year end festive season 年末のめでたい季節(Christmasなど)
season(名)(通例修飾語を伴って)(~の)時季、時節、季節 ・the season of good will 善意の季節(クリスマスの時期)
take up(~を)取り上げる、手に取る
pen(名)(しばしば複合語で)ペン
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
more than ~(名詞・形容詞・副詞・動詞・節を修飾して)~より以上のもの、(~して)余りある
desirable(形)望ましい、好ましい(⇔undesirable)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(主語節を導いて)
should(助動)(必要・当然などを表わす主語に続くthat節に用いて)~する(のは)
make(他)(人に)(~を)用意してやる(for)
slight(形)わずかな、少しばかりの、ちょっとした(=small)
provision(名)供給、支給、提供
poor(形)(the ~/名詞的に/複数扱い)貧乏な人々、貧民(⇔the rich)
destitute(形)(the ~/名詞的に/複数扱い)生活困窮者たち
suffer(自)(~に)苦しむ、悩む ・suffer terribly ひどく苦しむ
greatly(副)(通例動詞・過去分詞・比較級形容詞を強調して)非常に、とても、大いに
present(形)(the ~、one's ~)現在の、現~、今の、今日の ・at the present time 現今では
time(名)(特定の)時、時期 ・at ~ time ~の時に
thousand(代)(複数扱い)1000個、1000人
in(前)(状態を表わして)~の状態に(で)
want(名)必要、入用(通例in want of ~(「~が必要(入用)で」の意)の形で用いる)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
common(形)ありふれた、普通の、よくなる(⇔uncommon、rare)
necessary(名)(複数形で)必要な品、必需品
hundred(名)(複数形で)何(幾)百 ・hundreds of people 何百という人々、幾百人もの人々
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
comfort(名)(通例複数形で)生活を楽にするもの
sir(名)(男性への呼び掛け)あなた、先生、閣下、お客さん、だんな(見知らぬ人々、召し使いから主人に、生徒から先生に、店員から客に、目下から目上に、または議会で議長に対する敬称/日本語ではこの語を訳さず文全体を丁重に訳せばよい場合が多い)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)