『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第12回)

(テキスト11ページ、1行目~)
(※赤字は大学受験レベルの語)

It was not angry or ferocious, but looked at Scrooge as Marley used to look: with ghostly spectacles turned up on its ghostly forehead.

angry(形)(~に)怒って、腹を立てて
ferocious(形)獰猛(どうもう)な、凶暴な
but(接)(等位接続詞)(前の否定語・句・文と照応して)(~ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
look at ~ ~を見る、眺める、熟読する
Scrooge スクルージ Ebenezer Scrooge(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
as(接)(様態・状態を表わして)~のように
Marley(名)マーリー Jacob Marley(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後霊となって現われ、Scroogeが死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)
used(助動)(常にto doを伴って)(過去の習慣的行動を表わして)~するのが常だった、~する習わしだった
look(自)顔つき(様子)が(~)だ(+補)
with(前)(所持・所有を表わして)~を持って(た)
ghostly(形)ぼんやりとした
spectacle(名)(複数形で)眼鏡
turn up 現われる、ひょっこりやってくる(=show up)
on(前)(付着・所持を表わして)~にくっつけて、~の身につけて
its(代)それの、あれの、その
forehead(名)額(ひたい)、前額部(=brow)(人間の感情・性格を示す部分とされている)

The hair was curiously stirred, as if by breath or hot-air; and though the eyes were wide open, they were perfectly motionless.

curiously(副)奇妙に(も)
stir(他)かきまわす、かきまぜる、攪拌する
as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
breath(名)息、呼吸
hot air(名)熱気(=heated air
wide(副)大きく開いて、十分にあけて ・with eyes wide open 目を大きく開いて
perfectly(副)まったく、ほんとうに、実に(=quite)
motionless(形)動かない、静止した

That, and its livid colour, made it horrible; but its horror seemed to be, in spite of the face and beyond its control, rather than a part of its own expression.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
livid(形)鉛色の、土色の
color(名)顔色、血色
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
horrible(形)恐ろしい、ものすごい、身の毛のよだつ
horror(名)恐怖
seem(自)(~と)見える、思われる、(~)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断上の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to be 補)
in spite of ~ ~にもかかわらず
face(名)顔色、顔つき
beyond(前)(程度・到達などを表わして)~の範囲を越えて
control(名)抑制(力)、制御 ・be beyond control 収拾がつかなくなっている
than(接)(rather、soonerなどを伴って)~するより(むしろ)、するくらいなら(いっそ)
part(名)(a part of ~で)(~の)一部(分)(通例この句は後に単数名詞を従える時は単数扱い、複数名詞の時は複数扱いにする)
of(前)(部分を表わして)~の(一部分)
expression(名)(顔・目などの)表情、顔つき

As Scrooge looked fixedly at this phenomenon, it was a knocker again.

as(接)(時を表わして)~している時、~したとたんに
fixedly(副)じっと
this(形)(指示形容詞)この(⇔that)/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
phenomenon(名)現象、事象
knocker(名)(ドアの)たたき金、ノッカー(来訪者が合図のため握ってかちかち鳴らす金具)
again(副)元の所(状態)へ

To say that he was not startled, or that his blood was not conscious of a terrible sensation to which it had been a stranger from infancy, would be untrue.

say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)/(+引用)
that(接)(名詞節を導いて)(~)ということ/(目的語節を導いて)
startled(形)驚いた、びっくりした
his(代)彼の
conscious(形)(~を)意識して、知って、(~に)気づいて(⇔unconscious)(of9
of(前)(目的格関係を表わして)(形容詞に伴って)~を
sensation(名)(漠然とした)感じ、感覚、気持ち、~感
be a stranger to ~ ~にまったく経験がない、~をまったく知らない
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)~する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)~から ・from childhood 幼時から
infancy(名)(またan ~)幼少、幼時
would(助動)(話し手の過去についての推測を表わして)~だったろう
untrue(形)真実でない、虚偽の

But he put his hand upon the key he had relinquished, turned it sturdily, walked in, and lighted his candle.

put one's hands on ~=lay one's hands on ~をつかまえる(=get one's hands on)
key(名)かぎ、キー(日本語の場合のように「錠」は含まない)
relinquish(他)(~の)手を緩める、手放す
turn(他)(かぎ・ねじなどを)回す
sturdily(副)<sturdy(形)(廃)(戦い・波・あらし・一撃など)激しい、荒々しい
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
light(他)(~に)火をつける、点火する、ともす ・light a candle ろうそくに火をつける
candle(名)ろうそく ・light a candle ろうそくをともす

He did pause, with a moment’s irresolution, before he shut the door; and he did look cautiously behind it first, as if he half-expected to be terrified with the sight of Marley’s pigtail sticking out into the hall.

do(助動)(肯定文を強調して)
pause(自)小休止する、立ち止まる
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
irresolution(名)不決断
before(接)~より前に、(~する)に先だって、~しないうちに
cautiously(副)<cautious(形)用心深い、慎重な、周到な
first(副)(序数の第1番)(何はさておいても)まず
half(副)半ば、半分(だけ)
expect(他)(きっと)(~(する)だろうと)思う(+to do)
terrified(形)恐れた、怖がった、おびえた
with(前)(感情・態度の対象を導いて)~に対して、~に
sight(名)(またa ~)見ること、見えること、一見(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)~を、~の
pigtail(名)おさげ(髪)
stick out 突き出る

But there was nothing on the back of the door, except the screws and nuts that held the knocker on; so he said ‘Pooh, pooh!’ and closed it with a bang.

there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「~がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
back(名)(the ~)(正面(front)に対して)背面、裏面、後ろ(of9
screw(名)ねじくぎ、ボルト
nut(名)ナット、親ねじ
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)/(主語として)
hold(他)(ものを)(~に)当てておく、固定させる(on)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、~ので
pooh(間)(あせり・あざけり・軽蔑を表わして)ふーん!、ばかな!、へん!
close(他)(ドア・窓・目・口などを)閉じる、閉める、とざす、ふさぐ(⇔open)
with a bang バタンと、トンと ・shut the door with a bang ドアをバタンと閉める

The sound resounded through the house like thunder.

sound(名)音、音響
resound(自)(音声・楽器などが)(~に)鳴り響く、反響する(through)
through(前)(あちこち至る所を表わして)~じゅうを(に)、~の間を(あちこち)
house(名)(特定の目的のための)建物
like(前)~らしく、~同様に
thunder(名)(ゴロゴロ鳴る)雷、雷鳴

Every room above, and every cask in the wine-merchant’s cellars below, appeared to have a separate peal of echoes of its own.

above(副)階上に
cask(名)(酒を入れる)大だる、おけ
wine(名)ワイン、ぶどう酒
merchant(名)小売商人、商店主((英)でも扱う商品の名前がつく時に「小売商人」の意味になることもある)・a wine merchant ワインの小売商人
cellar(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
below(副)階下に(⇔above)
appear(自)(~(のよう)に)見える、(~と)思われる(+to do)
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
separate(形)別の、同じでない、異なる、独自の(=different)
peal(名)(鳴り渡る鐘の)響き(of)
echo(名)こだま、反響
of one's own 自分自身の

Scrooge was not a man to be frightened by echoes.

man(名)(修飾語句を伴って)(特定の仕事・性格などの)男性
frightened(形)おびえた、怖がった、ぎょっとした(by)

He fastened the door, and walked across the hall, and up the stairs: slowly too: trimming his candle as he went.

fasten(他)(窓などを)しっかりと閉める
across(前)~の向こう側へ
up(前)(低い位置・地点から)~の上へ(に)、の高いほうへ(に)、~を上って(上った所に)
stair(名)(複数形で)階段(建物の階(floor)から階まで、または踊り場(landing)から踊り場までのひと続きの踏み段(flight of steps)をいう)
slowly(副)ゆっくり、遅く
trim(他)(芝・生け垣などを)狩り込んで整える、手入れする ・trim a lamp ランプの芯を切る
as(接)~しながら

You may talk vaguely about driving a coach-and-six up a good old flight of stairs, or through a bad young Act of Parliament; but I mean to say you might have got a hearse up that staircase, and taken it broadwise, with the splinter-bar towards the wall, and the door towards the balustrades: and done it easy.

may(助動)(不確実な推量を表わして)~かもしれない、おそらく~であろう
talk(自)(~のことを)話す、しゃべる(about)
vaguely(副)漠然と、あいまいに
drive(他)(馬車・馬車馬・荷車(牛)などを)駆る、御する
coach-and-six(名)六頭立て馬車
good(形)(形容詞に先行し、副詞的に)かなり、相当に
flight(名)(階段の)ひと続き ・a flight of stairs ひと続きの階段
through(前)(議会など)を通過して
bad(形)(道徳的に)悪い、不良な、不正な
young(形)(国家・会社など)(歴史の)新しい、新興の、(まだ)若い
act(名)(しばしばAct)法令、条例
Parliament(名)(英国)議会(上院(the House of Lords)と下院(the House of Commons)から成り、上院議員は貴族(peers)と高位聖職者(prelates)で下院議員は各選挙区から選出される/英連邦内諸国の議会にも用いる)・an Act of Parliament 国会制定法(議会で可決された国王の裁可を得たもの)
mean(他)(~する)つもりである(+to do)
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)~したかもしれない
get up(get+目+up)(~を)登らせる、(荷などを)(持ち)上げる
hearse(名)霊柩(れいきゅう)車、葬儀車
that(形)(指示形容詞)(対話者同士がすでに知っているもの・人・量をさして)あの
staircase(名)(手すりなどを含む)階段
take(他)(副詞句を伴って)(ある場所から他へ)持っていく、連れていく
broadwise(副)=broadways(副)側面を向けて
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)~して、~したまま、~しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
splinter bar(名)(英)=whiffletree(名)馬具の引革を結びつける材木
towards(前)=toward(前)(位置の方向を表わして)~のほうを向いて(いる)
balustrade(名)(手すり子(baluster)に支えられた)手すり、欄干(らんかん)
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
easy(副)楽に、気楽に、容易に

There was plenty of width for that, and room to spare; which is perhaps the reason why Scrooge thought he saw a locomotive hearse going on before him in the gloom.

of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)~の
width(名)広さ、幅(=breadth)
for(前)(目的・意向を表わして)~のために、~を目的として
room(名)(人・ものなどの占める)場所(+to do)
to spare(形容詞用法で)余った、余分の
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
reason(名)理由、わけ(+why)
why(副)(関係副詞)(制限的用法で)~との(理由)(reasonを先行しとした形容詞節をつくる)
think(他)(~と)思う、考える(+that)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
locomotive(形)運動の、移動する、機関車の
go on(さらに)(~へ)進む、次の(約束の)場所へ行く
before(前)(位置・場所などを表わして)~の面前(眼前)に
in(前)(環境を表わして)~の中で(を)・in the dark 暗がりに
gloom(名)(通例the ~)(薄)暗がり、(薄)暗やみ

Half a dozen gas-lamps out of the street wouldn’t have lighted the entry too well, so you may suppose that it was pretty dark with Scrooge’s dip.

half a dozen=half-dozen(形)半ダースの
gas lamp(名)ガス灯
out of(前)(起源・出所を表わして)~から、~からの
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)~であろう、~でしょう
light(他)(~に)灯火をつける、(~を)照らす(=illuminate)
entry(名)(特に)玄関
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)非常に
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+that)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(明暗を漠然とさして)・How dark it is! なんて暗いのでしょう。
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
with(前)(原因を表わして)~のせいで、~のゆえに、~のために
dip(名)(糸心)ろうそく
(本文384語)
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)
中学基本英単語1200』赤尾好夫・編(旺文社)
英語基本単語集』赤尾好夫・編(旺文社)
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