『クリスマス・キャロル』を原書で読む(第3回)

(テキスト2ページ、4行目~)

Scrooge never painted out Old Marley’s name.

Scrooge スクルージ(Dickens, A Christmas Carolの主人公/守銭奴だったが、クリスマスの精霊の導きで改心し、人から愛される慈悲深い人物になる)
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して~ない
paint(他)(~に)ペンキを塗る
out(副)すっかり、完全に
Marley(名)マーリー(Dickens, A Christmas Carol(1843)に登場する、Scroogeのかつての共同経営者/死後、霊となって現われ、Scroogeの死後遭遇する悲惨なできごとと、彼を訪れる聖霊たちのことを告げる)

There it stood, years afterwards, above the warehouse door: Scrooge and Marley.

stand(自)(副詞句を伴って)(ものが)立てて(置いて)あった
year(名)(複数形で)非常に長い間、多年(=ages)・years ago(今から)何年も前に
afterwards(副)(英)=afterward(副)その後、以後
warehouse(名)(英)卸売り店、問屋

The firm was known as Scrooge and Marley.

firm(名)会社、(特に合資経営の)商会、商店
known(形)(名を)知られて ・be known as ~として知られている
as(前)~として

Sometimes people new to the business called Scrooge Scrooge, and sometimes Marley, but he answered to both names: it was all the same to him.

people(名)(複数扱い)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
new(形)(ある地位に)ついたばかりの、新入の、新参の
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~にとっては、~には
business(名)店、会社、商社(など)(しばしば小さい会社、店を指す)
call(他)(人を)(~と)呼ぶ、称する(+目+補)
answer(自)答える、返事をする
to(前)(行為・作用の対象を表わして)~に対して、~に
all the same(通例itを主語として)(~には)まったく同じ ・It is all the same to me. 私はどちらでもかまいません。

Oh!

oh(間)(しばしば直後にコンマや!などを従える)(驚き・恐怖・苦痛・願望・反応・了解などを表わして)ああ!、おお!、おや!

But he was a tight-fisted hand at the grindstone, Scrooge! a squeezing, wrenching, grasping, scraping, clutching, covetous, old sinner!

tight-fisted(形)けちな、しまり屋の
hand(名)(通例複合語で)手仕事をする人、労働者、職工、人夫
at(前)(従事・従事の対象を表わして)~に(取り組み)、~を
grindstone(名)グラインダー、回転研磨盤、丸砥石(といし)
squeeze(他)(~から)(金などを)搾り取る、搾取する
wrench(他)(ものを)ねじ取る
grasp(他)(~を)(手で)ぎゅっとつかむ、しっかりと握る
scrape(他)(~を)かき集める
clutch(他)(~を)ぐいとつかむ、しっかり握る(=grasp)
covetous(形)強欲な
sinner(名)(宗教・道徳上の)罪人(つみびと)、罪深い者

Hard and sharp as flint, from which no steel had ever struck out generous fire; secret, and self-contained, and solitary as an oyster.

as(接)(譲歩を表わして)~だけれども、~ながらも(=though)
flint(名)火打ち石
from(前)(分離・除去などを表わして)~から(離して)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
steel(名)鋼(はがね)、鋼鉄
ever(副)(否定文で)決して(~ない)
struck(動)strikeの過去形・過去分詞
strike out(火打ち石などで火花などを)打ち出す
generous(形)(必要以上に)たくさんの、豊富な
fire(名)(集合的にも用いて)火花
secret(形)(人が)(~について)秘密を守って、口が堅くて
self-contained(形)(人が)無口な、打ち解けない
solitary(形)孤独を好む、孤独癖の
oyster(名)カキ(貝)

The cold within him froze his old features, nipped his pointed nose, shrivelled his cheek, stiffened his gait; made his eyes red, his thin lips blue; and spoke out shrewdly in his grating voice.

cold(名)(通例the ~)寒さ、冷気(⇔heat)
within(前)~の内に、~の中に
froze(動)freezeの過去形
freeze(他)(人を)凍えさせる、凍るように感じさせる
his(代)彼の
feature(名)(複数形で)容貌(ようぼう)、顔だち、目鼻だち
nip(他)(寒風などが)(肌などを)凍えさす
pointed(形)(先の)とがった、鋭い
shrivel(他)(~を)しなびさせる、しぼませる、縮ませる、(~に)しわを寄らせる
cheek(名)ほお
stiffen(他)(~を)かたくする、こわばらせる、硬直させる
gait(名)(単数形で)歩きぶり、足どり
make(他)(~を)(~に)する(+目+補)
red(形)(目が)赤い
thin(形)薄い、厚みのない(⇔thick)
lip(名)唇
blue(形)(寒さ・恐怖などで)青ざめた、青白い
speak out(~について)思い切って言う、遠慮なく話す
shrewdly(副)<shrewd(形)意地悪な、いたずらな
in(前)(方法・形式を表わして)~で、~をもって ・in a loud voice 大声で
grating(形)(音が)きしる、キーキーいう、耳ざわりな

A frosty rime was on his head, and on his eyebrows, and his wiry chin.

frosty(形)霜の降りた
rime(名)霜、白霜
eyebrow(名)まゆ、まゆ毛
wiry(形)針金状の
chin(名)あご、あご先、おとがい

He carried his own low temperature always about with him; he iced his office in the dog-days; and didn’t thaw it one degree at Christmas.

carry(他)(~を)(他の場所へ)(持ち)運ぶ、運搬する
low(形)(温度・熱・圧力・光など)弱い、低い
temperature(名)体温
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちこちに、あちらこちらへ、方々に
ice(他)(~を)凍らす
in(前)(時間を表わして)~(のうち)に、~の間、~中 ・in one's life 自分の生涯で
dogdays(名)(複)(通例the ~)暑中、盛夏の時期(北半球で7月初めから8月中ごろまでthe Dog Star(天狼星)が太陽とともに出没する時期)
didn't did notの短縮形
thaw(他)(冷えた体などを)温める
degree(名)(温度・角度・経緯度などの)度
at(前)(時の一点を表わして)~に ・at Christmas クリスマス(の時期)に

External heat and cold had little influence on Scrooge.

external(形)外部の、外の、外面(的)の
have(他)(通例動作・行為などを表わす不定冠詞付きの名詞を目的語として)(~)する、(~を)行なう
little(形)(不可算の名詞を修飾して)(aをつけないで否定的用法で)少ししかない、ほとんどない(⇔much)
influence(名)(またan ~)(~の)(~に及ぼす)影響、感化(力)(on)・have an influence on ~に感化を及ぼす
on(前)(影響を表わして)~に ・have(a)great effect on ~に大きな影響を及ぼす

No warmth could warm, nor wintry weather chill him.

warmth(名)暖かさ、暖気
warm(他)(~を)温める、温かくする
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)~もまた~ない
wintry(形)冬らしい、冬のような
chill(他)寒がらせる

No wind that blew was bitterer than he, no falling snow was more intent upon its purpose, no pelting rain less open to entreaty.

wind(名)(またthe ~)(強い)風
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(~する(である))ところの/(主語として)
blow(自)(風が)吹く
bitter(形)(風・寒さなど)激しい、厳しい
fall(自)(雨・雪などが)降る
snow(名)雪
more(副)もっと、いっそう
intent(形)(~に)一心になって、集中して、没頭して(on)
on(前)(動作の対象を表わして)~に対して、~に当てて
its(代)それの、あれの、その
purpose(名)目的、意図
pelt(自)(雨などが)激しく降る(=pour)
less(副)(littleの比較級)(形容詞・副詞を修飾して)より少なく、もっと少なく、~ほどでなく(⇔more)
open(形)(思想・申し出などを)直ちに受け入れて、(条理などに)容易に服して、拒まないで
entreaty(名)懇願、嘆願、哀願

Foul weather didn’t know where to have him.

foul(形)(天候が)悪い、しけ模様の
know(他)(~を)知る、知っている、(~が)わか(ってい)る(+wh.)
have(他)(競技・議論などで)(~を)負かす、やっつける

The heaviest rain, and snow, and hail, and sleet, could boast of the advantage over him in only one respect.

heavy(形)(量・程度など)猛烈な、激しい ・a heavy rain 大雨、豪雨
hail(名)あられ、ひょう
sleet(名)みぞれ
boast(自)(~を)自慢する、誇る(of)
of(前)(関係・関連を表わして)~の点において、~に関して、~について
advantage(名)有利な点、強み、長所(over)
over(前)(支配・優位を表わして)~の上位に、~にまさって
in(前)(範囲を表わして)~において、~内で
only(副)ただ~だけ、~にすぎない
respect(名)(通例in ~ respectで)点

They often ‘came down’ handsomely, and Scrooge never did.

come down(ものが)落ちてくる、落ちる
handsomely(副)<handsome(形)(金額・財産・贈り物など)かなりの、気前のよい
do(自)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)(同一の動詞(およびそれを含む語形)の反復を避けて)

Nobody ever stopped him in the street to say, with gladsome looks, ‘My dear Scrooge, how are you? when will you come to see me?’

in(前)(場所・位置・方向などを表わして)~において、~で ・in the street 通りで
say(他)(人に)(~と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う
with(前)(様態の副詞句を導いて)~を示して、~して
gladsome(形)喜ばしい、うれしい、楽しい(=cheerful)
look(名)(複数形で)顔つき、容貌(ようぼう)、ルックス
My dear Mr. A ねえ、Aさん(談話でていねいな呼び掛け)
how(副)(疑問詞)(状態を尋ねて)どんな状態(具合)で ・How are you? お元気(ご機嫌いかが)ですか。
will(助動)(意志未来を表わして)(2人称を主語とする疑問文に用い、相手の意志を問い、また依頼・勧誘を表わして)~するつもりですか
come(自)(come to doで)(~しに)来る
see(他)(人に)会う、面会する

No beggars implored him to bestow a trifle, no children asked him what it was o’clock, no man or woman ever once in all his life inquired the way to such and such a place, of Scrooge.

beggar(名)こじき(=panhandler)
implore(他)(人に)(援助・慈悲などを)嘆願(懇願)する(+目+to do)
bestow(他)(人に)(名誉・称号などを)授ける、贈る(=confer)
trifle(名)少量、わずかの金額(=little)
ask(他)(人に)(~を)尋ねる(+目+wh.)
what(形)(疑問形容詞)(間接疑問の節を導いて)何の、どんな
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(時間・日時を漠然とさして)
once(副)(否定文で)(ただの)一度も(~しない)
inquire(他)(~を)尋ねる、問う(of)
way(名)道筋、道(必ずしも道路でなくてもよい)・ask the way to ~への道筋を尋ねる
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)~まで、~へ、~に
such and such これこれの、しかじかの
of(前)(起源・出所を表わして)~から、~の

Even the blindmen’s dogs appeared to know him; and when they saw him coming on, would tug their owners into doorways and up courts; and then would wag their tails as though they said, ‘no eye at all is better than an evil eye, dark master!’

blindman(名)盲人
appear(自)(~(のよう)に)見える、(~と)思われる(+to do)
when(接)~する時に、~時(時を表わす副詞節をつくる)
see(他)(~を)見る、(~が)見える(+目+doing)
come on(季節・夜などが)やってくる、近づく
would(助動)(過去の意志・主張・拒絶を表わして)(どうしても)~しようとした
tug(他)(副詞句を伴って)(~を)(~へ)引っぱっていく
their(代)彼ら(彼女ら)の
owner(名)持ち主、所有者、オーナー
doorway(名)戸口、玄関口、出入り口
up(前)(低い位置・地点から)~の上へ(に)、の高いほうへ(に)、~を上って(上った所に)
court(名)(英)(周囲に建物のある裏町の)路地、袋小路
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
wag(他)(体の部分などを)(上下・前後・左右に)振る、振り動かす(=waggle)・The dog is wagging its tail. 犬が尻尾を振っている。
tail(名)尾、しっぽ
as though=as if まるで~であるかのように(as if節の中では仮定法を用いる)
at all(否定文に用いて)少しも(~でない)
better(形)(goodの比較級)(~より)いっそうよい(than)(⇔worse)
evil(形)(道徳的に)悪い、よこしまな、邪悪な
master(名)主人、雇い主
【参考文献】
Penguin English Library a Christmas Carol (The Penguin English Library)』Charles Dickens・著
クリスマス・キャロル (角川文庫)』越前敏弥・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)