『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第36回)

(テキスト38ページ、2行目〜)

I stood still a few moments to recover breath, and till the waters went from me, and then took to my heels, and run with what strength I had farther towards the shore.

stand(自)(〜の状態で)立つ(+補) ・stand still じっと立っている
still(形)静止した、じっとした ・stand still じっと立っている
few(形)(a 〜の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない
moment(名)(a 〜/副詞的に)ちょっと(の間)
recover(他)(気力・意識・健康などを)取り戻す、回復する
breath(名)息、呼吸
till(接)(結果・程度を表わして)(〜して)ついに、(〜する)ほどに
go(自)消えうせる、なくなる
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
take to one's heels 逃げる
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
what(形)(関係形容詞)(〜する)どんな〜も、(〜する)だけの(=whatever)
strength(名)強さ、強いこと、力、体力 ・with all one's strength 力いっぱい、全力を振り絞って ・have the strength 力がある
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
towards=toward
shore(名)(海・湖・川の)岸

But neither would this deliver me from the fury of the sea, which came pouring in after me again, and twice more I was lifted up by the waves and carried forwards as before, the shore being very flat.

neither(副)(否定を含む文または節に続いて)〜もまた〜しない(でない)(この用法のneitherは常に節または文の先頭に置かれ、そのあとは「(助)動詞+主語」の語順となる)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲にして)〜であろう、〜でしょう
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
deliver(他)(古)(人を)(〜から)救い出す、救出する(from)
fury(名)(またa 〜)(戦争・暴風雨・病・感情などの)激しさ、猛威、狂暴 ・the fury of 〜の猛威
sea(名)波、波浪
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
come(自)(〜 doingで)(〜しながら)やってくる
pour(自)(副詞句を伴って)(液体などが)流れ出る、注ぐ ・pour in 流れ込む
in(副)(運動・方向を表わして)中に(へ)、内に(へ)(⇔out)
after(前)(順序・場所を表わして)〜のあとに、〜の後ろに続いて
more(副)(muchの比較級)そのうえ、なおまた ・once more もう一度
lift(他)(しばしば副詞句を伴って)(ものを)持ち(引き)上げる ・lift up 〜を持ち上げる
forwards=forward
as before 前のとおりに
flat(形)平らな、平たい

The last time of these two had well near been fatal to me; for the sea having hurried me along as before, landed me, or rather dash'd me against a piece of a rock, and that with such force, as it left me senseless, and indeed helpless, as to my own deliverance; for the blow taking my side and breast, beat the breath as it were quite out of my body; and had it returned again immediately, I must have been strangled in the water; but I recover'd a little before the return of the waves, and seeing I should be cover'd again with the water, I resolv'd to hold fast by a piece of the rock, and so to hold my breath, if possible, till the wave went back; now as the waves were not so high as at first, being nearer land, I held my hold till the wave abated, and then fetch'd another run, which brought me so near the shore, that the next wave, tho' it went over me, yet did not so swallow me up as to carry me away, and the next run I took, I got to the mainland, where, to my great comfort, I clamber'd up the clifts of the shore, and sat me down upon the grass, free from danger, and quite out of the reach of the water.

time(名)回、度
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
well(副)(副詞句の前に置いて)かなり、よほど、ずいぶん
near(副)ほとんど
fatal(形)致命的な ・fatal to 〜にとって致命的な
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから
hurry(他)(ものを)(〜へ)急いで送る
along(副)(運動を表わす動詞とともに用い、単に強調的に用いて)前へ、進んで
land(他)(乗客などを)降ろす、下車させる
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
dash'd→dashed
dash(他)(副詞句を伴って)(〜を)打ちつける、投げつける ・dash A against B AをBに投げつける
piece(名)(不可算の名詞を伴って、まとまりのある数量を示して)一片、1個、1枚、1編、1節 ・a piece of 〜 一片の〜
rock(名)(個々の)岩、岩石、岩山
and that(前文全体を受けて)しかも
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
such(形)(such 〜 asで)〜のような
force(名)(物理的な)力、強さ ・with great force ものすごい力で
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
leave(他)(人・ものを)(〜の状態に)しておく(+目+補)
senseless(形)意識を失った、無感覚の、人事不省の
helpless(形)(われとわが身を)どうすることもできない、無力な
as to 〜(文中に用いて)〜に関して、について
my(代)私の
deliverance(名)救出、救助
blow(名)強打、殴打
take(他)(人を)(急に)襲う
side(名)(体の)横腹、わき腹
breast(名)胸
beat(自)逃げる
as it were(挿入句的に用いて)いわば、まるで
out of(前)〜の中から外へ、〜の外へ
return(自)(もとの状態に)戻る、回復する
immediately(副)直ちに、即座に、早速
must(助動)(当然の推定を表わして)(must have+ppで過去についての推定を表わして)〜したにちがいない
strangle(他)窒息させる
recover'd→recovered
recover(自)元どおりになる、立ち直る
little(副)(a 〜で肯定的用法で)少し、少しは
return(名)(単数形で)回帰、復帰 ・a return of 〜の回帰
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+that)
should(助動)(仮定法で)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
cover'd→covered
cover(他)(〜を)おおう、おおい隠す、おおって保護する ・cover A with B AをBでおおう
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
hold(自)(ロープ・錨などが)もつ、耐える
fast(副)しっかりと、固く ・hold fast しがみつく
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
hold one's breath(診察・レントゲンのため)息を止める
if possible もしできるなら
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)〜まで(ずっと)
go back(〜へ)戻る、帰る
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
so(副)(so 〜 as 〜で)(否定語の後で)〜ほどには〜、〜と同じ程度には〜(でない)
as(接)(so 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
at first 最初は、初めは
near(前)(もと形容詞・副詞のnear toのtoが略されたもので、前置詞でも比較変化がある)(場所・時間などを表わして)〜の近くに、〜に近く
hold(名)(手で)持つ(つかむ、握る)こと
abate(他)(勢い・苦痛などを)やわらげる、弱める
fetch'd→fetched
fetch(他)(ものを)取って(取りに)くる、(人を)呼んで(呼びに)くる
run(名)走ること、走り ・take a run 走る
bring(他)(副詞句を伴って)(物事が)(人を)(ある場所に)来させる(日本語にする時に主語を副詞的に訳すとよい)
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
tho'→though
go over 〜 〜を渡る、越える
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
so 〜 as to do 〜するほどに(〜だ)
swallow up(群衆・炎・やみなどが)(〜を)飲み込む、見えなくする
carry away(〜を)運び(洗い)去る、さらってゆく
take(他)する、行なう/(動作名詞を目的語として)
get to 〜 〜に達する
mainland(名)(the 〜)(付近の島や半島と区別して)本土
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
to(前)(結果・効果を表わして)(通例to a person'sに感情を表わす名詞を伴って)〜したことには、〜にも
comfort(名)安楽、快適、楽
clamber'd→clambered
clamber(自)(副詞句を伴って)(手足を使って苦労しながら)よじ登る ・clamber up 〜をよじ登る
up(前)(低い位置・地点から)〜の上へ(に)、の高いほうへ(に)、〜を上って(上った所に)
clifts→cliff(名)(特に、海岸の)がけ、絶壁
sit(他)(副詞句を伴って)(〜 oneselfで)(〜に)座る(down)
down(副)床に、地面に
grass(名)草地、草原 ・on the grass 草原に
free(形)(〜が)なくて、(〜を)免れて ・free from 〜のない
from(前)(隔離・解放などを表わして)〜から
out of(前)〜の範囲外に
reach(名)(手・腕などの)届く範囲 ・out of reach of 〜の届かない所に

I was now landed, and safe on shore, and began to look up and thank God that my life was sav'd in a case wherein there was some minutes before scarce any room to hope.

land(他)(通例副詞句を伴って)(船荷・船客などを)上陸させる、陸揚げする
safe(副)安全に
on shore 陸に、上陸して
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
look up 見上げる、目を上げる
that(接)(副詞節を導いて)(原因・理由を表わして)〜だから、〜のゆえに
sav'd→saved
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
case(名)場合、状況 ・in such cases そんな場合に
wherein(副)(関係副詞)(そこで、その点で)〜する(所)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
scarce=scarcely(副)ほとんど〜ない
any(形)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
room(名)余地、機会 ・there's room 〜の余地がある ・room to do 〜する余地
hope(自)希望を抱く

I believe it is impossible to express to the life what the extasies and transports of the soul are, when it is so sav'd, as I may say, out of the very grave; and I do not wonder now at that custom, viz. that when a malefactor who has the halter about his neck, is tyed up, and just going to be turn'd off, and has a reprieve brought to him:

believe(他)(〜と)思う、信じる(+that)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
impossible(形)不可能な ・it's impossible to do 〜することは不可能だ
express(他)(思想などを)(言葉で)表現する、言い表わす(+wh.) ・express A to B AをBに表明する
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
life(名)実物、本物 ・to the life 本物そっくりに
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
extasies→ecstasies
ecstasy(名)無我夢中、有頂天
transport(名)(a 〜/また複数形で)恍惚、我を忘れること
soul(名)精神、心
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
as(代)(関係代名詞)(前述の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
out of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜からの
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
grave(名)墓、死体を埋める穴
wonder(自)(〜を)不思議に思う、(〜に)驚く(at)
at(前)(感情の原因を表わして)〜に(接して)、〜を見て、聞いて、考えて
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(同格節を導いて)/(目的語節を導いて)
malefactor(名)悪人、犯罪者
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)(主格の場合)
halter(名)(古)絞首索
about(前)(周囲を表わして)〜の周りに、〜を巡って
his(代)彼の
tyed→tied
tie(他)(ひも・ロープなどで)(〜を)結ぶ(縛り、くくり)つける、縛る、くくる ・tie a person up 人を縛りあげる
up(副)しっかりと、ぎっしりと/まったく、すっかり ・tie it up しっかりと結ぶ
be going to do(まさに)〜しようとするところだ、〜しかかっている
turn'd→turned
turn off 絞首刑にする
have(他)(〜を)(〜)される(主語が何事かを経験するという意味を表わす受身で、これを経験受身という)(+目+過分)
reprieve(名)(死刑)執行延期(令状)
bring(他)(人に)(ものを)持ってくる(+目+to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に

I say, I do not wonder that they bring a surgeon with it, to let him blood that very moment they tell him of it, that the surprise may not drive the animal spirits from the heart, and overwhelm him:

I say(人の注意を引いて)おい、ちょっと、あのね
wonder(他)(〜に)驚く(+that)
bring(他)(ある場所に)(人を)連れてくる(+目+with)
surgeon(名)外科医
let(他)(使役を表わして)(人に)(働きかけて)(〜)させる(+目+原形)
blood(他)(古)〜から瀉血(放血)する
tell(他)(人に)(〜を)話す、告げる、語る、言う、述べる ・tell A of B AにBのことを伝える
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmayを用いるのは形式ばった表現)
may(助動)(目的・結果を表わす副詞節において)〜するために、〜できるように
drive(他)(副詞句を伴って)追い出す ・drive A from B AをBから追い払う
animal(形)(精神に対して)獣的な ・animal spirits 元気、血気
spirit(名)(複数形で)気分、気持ち
overwhelm(他)(感情などが)(人を)(精神的に)圧倒させる、参らせる、閉口させる

For sudden joys, like griefs, confound at first.

grief(名)(死別・後悔・絶望などによる)深い悲しみ、悲痛
confound(他)(人を)困惑させる、ろうばいさせる、まごつかせる

I walk'd about on the shore, lifting up my hands, and my whole being, as I may say, wrapt up in a contemplation of my deliverance, making a thousand gestures and motions which I cannot describe, reflecting upon all my comrades that were drown'd, and that there should not be one soul sav'd but my self; for, as for them, I never saw them afterwards, or any sign of them, except three of their hats, one cap, and two shoes that were not fellows.

walk'd→walked
walk(自)(通例副詞句を伴って)歩く ・walk about 歩き回る
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)(〜し)回る、回す
lift(他)(しばしば副詞句を伴って)(ものを)持ち(引き)上げる ・lift up both hands 両手を上げる
being(名)存在、実存
wrapt(動)wrapの過去形・過去分詞
wrap(他)(人・ものを)(〜に)包む、くるむ(up)(in)
contemplation(名)黙想
deliverance(名)救出、救助
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう(同じ意味の動詞より、この表現のほうが1回だけの行為であることが強調される)
thousand(形)(通例a 〜)多数(無数)の
gesture(名)(言葉に伴う、または言葉の代わりの、ひとつの)身ぶり、手まね ・make a gesture 合図する
motion(名)身振り、手振り、合図 ・make a motion 合図する
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
describe(他)(〜を)言葉で述べる、記述する、描写する
reflect(自)(〜を)よく考える、思案(熟考)する(upon)/(他)(〜ということを)熟考する、思案する(+that)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
comrade(名)僚友、仲間
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)(主語として)
drown'd→drowned(形)おぼれ死んだ、溺死した
soul(名)(数詞または否定語句を伴って)人、人命
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、everyone、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜を除いて(た)
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)
as for 〜(通例文頭で)〜に関するかぎりでは、〜はどうかと言えば
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
afterwards(英)=afterward(副)その後、以後
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(〜もない)、だれか一人の(〜もない)
sign(名)(通例否定文で)あと、痕跡 ・signs of 〜の形跡
three(代)(複数扱い)3つ、3個(人)
their(代)彼ら(彼女ら)の
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
fellow(名)(一対のものの)片方、相手 ・the fellow of a shoe 靴の片方
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)