『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第53回)

(テキスト55ページ、4行目〜)

I have already described my habitation, which was a tent under the side of a rock, surrounded with a strong pale of posts and cables, but I might now rather call it a wall, for I rais'd a kind of wall up against it of turfs, about two foot thick on the out-side, and after some time, I think it was a year and half, I rais'd rafters from it leaning to the rock, and thatch'd or cover'd it with boughs of trees, and such things as I could get to keep out the rain, which I found at some times of the year very violent.

describe(他)(〜を)言葉で述べる、記述する、描写する
my(代)私の
habitation(名)住居、住宅
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
tent(名)テント、天幕
side(名)(前後・上下以外の)側面、横、わき ・the side of 〜の側面(横)
rock(名)岩盤、岩床、岩壁
surround(他)(〜を)囲む、取り巻く ・surround A with B AをBで囲う
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
strong(形)(ものが)頑丈な、丈夫な
pale(名)(古)柵、垣
post(名)柱、標柱、くい
cable(名)(針金または麻をより合わせた)ケーブル、太索(麻のものは通例10インチ以上のもの)
might(助動)(仮定法過去)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(許可を表わして)〜してもよい
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
rather(副)むしろ、どちらかと言えば
call(他)(人を)(〜と)呼ぶ、称する(+目+補)
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから
rais'd→raised
raise(他)(高いもの・目につくものを)建てる
a kind of 〜 一種の〜
up(副)しっかりと、ぎっしりと
against(前)〜に寄せて、接触して
of(前)(材料を表わして)〜で(作った)、〜から(成る)
turf(名)(移植などのために四角に切り取った)芝
about(副)(数詞を伴って)およそ、約(aboutは示されている数・量に達しているかいないかは問題にせず、大体それに近い場合に用いられる)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
foot(名)フィート、フット(長さの単位/=1/3 yard、12 inches、30.48センチ/足の長さに起因した名称)
thick(形)(数量を表わす名詞の後に用いて)厚さ〜の ・a wall two inches thick 厚さ2インチの壁
on(前)(近接を表わして)〜に接して、〜に面して ・on both sides 両側に
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
it(代)(it is(was)〜thatの構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)(しばしばthatなどの関係詞が略される)
rafter(名)たるき
lean(自)もたれる、寄り(もたれ)かかる
thatch'd→thatched
thatch(他)(屋根を)草でふく、(家の)屋根を草でふく
cover'd→covered
cover(他)(〜を)おおう、おおい隠す、おおって保護する ・cover A with B AをBでおおう
bough(名)(木の)大枝
such(形)(such 〜 asで)〜のような
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
get(他)(〜を)(〜から)(努力して)得る、手に入れる
keep out(〜を)中に入れない、締め出す
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)/(+that)
at(前)(時の一点を表わして)〜に ・at 〜 time 〜の時に
some(形)(不明または不特定のものまたは人をさして)(複数形の可算の名詞を伴って)(ある)いくつかの、何人かの
time(名)(特定の)時、時期 ・at some time いつか ・at 〜 time of 〜の〜な時に
violent(形)(自然現象・攻撃・変化など)激しい、猛烈な、激烈な

I have already observ'd how I brought all my goods into this pale, and into the cave which I had made behind me:

observ'd→observed
observe(他)(〜と)述べる、言う(+that)
how(副)(疑問詞)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
goods(名)所有物
cave(名)ほら穴、洞窟
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)

But I must observe too that at first this was a confus'd heap of goods, which as they lay in no order, so they took up all my place, I had no room to turn my self; so I set my self to enlarge my cave and works farther into the earth; for it was a loose sandy rock, which yielded easily to the labour I bestowed on it; and so when I found I was pretty safe as to beasts of prey, I work'd side-ways to the right hand into the rock, and then turning to the right again, work'd quite out and made me a door to come out, on the out-side of my pale or fortification.

that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
at first 最初は、初めは
this(代)(指示代名詞)(場所をさして)ここ、この場所
confus'd→confused(形)混乱した、ごちゃごちゃの
heap(名)(通例a heap of 〜またはheaps of 〜で)たくさん、どっさり
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
lie(自)(副詞句を伴って)(ものが)横たわっている、ある
in order 整理して
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
take up(時間・場所などを)取る、ふさぐ
room(名)(人・ものなどの占める)場所 ・room to do 〜する場所
turn(他)(副詞句を伴って)(回転させて)(〜の)方向(位置)を変える
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
set(他)(〜 oneselfで)(〜しようと)努める(+目+to do)/(〜 oneselfで)(仕事などに)懸命に取りかかる
enlarge(他)(〜を)おおきくする
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
earth(名)(岩石に対して)土、土壌
loose(形)(土など)ぼろぼろの、もろい
sandy(形)砂の、砂質の
yield(自)(圧力などで)たわむ、へこむ、こわれる(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
labour(英)=labor(名)(肉体的・精神的な)骨折り、苦心、労苦、労力 ・with labor 骨折って
bestow(他)(時間・考え・愛情などを)(〜に)傾ける、ささげる(on)
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
pretty(副)(接続詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
as to 〜(文中に用いて)〜に関して、について
beast(名)(特に、大きな)四足獣 ・a beast of prey 猛獣(ライオン・トラなど)
prey(名)捕食する習性 ・a beast of prey 猛獣
work'd→worked
work(自)働く、仕事をする
sideways(副)横向きに、横方向に、はすかいに
right hand(名)右側、右方向
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
turn(自)(通例副詞句を伴って)(〜に)向き(方向)を変える、曲がる ・turn to the right 右に曲がる
work(自)(副詞句を伴って)徐々に(努力して)進む、次第に出る(抜ける)
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
come out 出てくる、出る
fortification(名)防御工事、とりで、要塞

This gave me not only egress and regress, as it was a back way to my tent and to my storehouse, but gave me room to stow my goods.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
give(他)(人・物事が)(〜に)(利益・損害などを)(結果として)与える、もたらす(+目+目)
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
egress(名)(特に囲いの中から)出て行くこと
regress(名)後戻り、後退、逆行
back(形)裏(手)の
way(名)道筋、道(必ずしも道路でなくてもよい)
storehouse(名)倉庫
room(名)(人・ものなどの占める)場所 ・room to do 〜するための場所
stow(他)(ものを)(場所・容器に)しまい込む、詰め込む

And now I began to apply my self to make such necessary things as I found I most wanted, as particularly a chair and a table, for without these I was not able to enjoy the few comforts I had in the world, I could not write, or eat, or do several things with so much pleasure without a table.

begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
apply(他)(心・精力などを)(仕事などに)注ぐ、傾ける
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
necessary(形)必要な、なくてはならない ・a necessary thing 必要なもの
most(副)(muchの最上級)最も、最も多く
particularly(副)特に、とりわけ
without(前)〜がなければ
these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて ・be not able to do 〜することができない
few(形)(a 〜の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない ・the few 〜 数少ない〜(特定のものをさす時にはaがtheやone'sに変わる)
comfort(名)(通例複数形で)生活を楽にするもの
have(他)(通例副詞句を伴って)(〜を)持っている、所有する、身につけている ・have A in B BにAを持っている
world(名)(通例単数形で/通例修飾語を伴って)人の世、この(あの)世 ・the world この世、現世
write(自)(字を)書く
eat(自)ものを食べる
thing(名)(複数形で)物事、事物
with pleasure 喜んで
so much せいぜいその(この)程度までは、それ(これ)くらいまでは

So I went to work; and here I must needs observe, that as reason is the substance and original of the mathematicks, so by stating and squaring every thing by reason, and by making the most rational judgment of things, every man may be in time master of every mechanick art.

go to work(〜の)仕事に取りかかる
here(副)(文頭に用いて)この点で、ここで
needs(副)(古)(通例mustとともにその前後で用いて)ぜひとも〜ねばならない
reason(名)理性、思考力、判断力
substance(名)(物の)実質、実体、中身
original(名)(古)源泉、起源
mathematicks→mathematics
by(前)(doingを目的語にして)(〜すること)によって
state(他)(〜を)(公式に)述べる、明言する
square(他)(基準・主義などに合わせて)調整する、律する、形作る
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)〜によって、〜に従って
make(他)(目的語に動作名詞を伴って、動詞と同じ意味をなして)(〜を)する、行なう ・make a judgment 判断する
rational(形)(言動が)合理的な、理にかなった
judgment(名)判断(すること)、審査 ・make a judgment 判断をする
may(助動)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない、おそらく〜であろう
in time 早晩、やがて(は)
master(名)(〜を)自由に使いこなせる人、熟練者、精進者、名人(補語になる時には通例無冠詞)・the master of 〜の熟練者
mechanick→mechanic(形)手仕事の、手職の
art(名)(専門の)技術、(特殊な)技芸

I had never handled a tool in my life, and yet in time by labour, application and contrivance, I found at last that I wanted nothing but I could have made it, especially if I had had tools; however, I made abundance of things, even without tools, and some with no more tools than an adze and a hatchet, which perhaps were never made that way before, and that with infinite labour:

handle(他)(道具などを)扱う、使う
life(名)生涯、一生、寿命 ・in one's life 一生のうちに、生まれてから(このかた)
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
by(前)(原因を表わして)〜のために
application(名)専念、勤勉、精励
contrivance(名)工夫(すること)、考案
at last 最後に、とうとう
nothing but 〜 ただ〜のみ、〜にほかならない
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/過去の事実に反対の仮定の帰結節に用いて)〜できただろうに
especially(副)特に、とりわけ
abundance(名)(an abundance of 〜で)多数(の)、多量(の)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
some(代)多少、いくぶん
no more 〜 than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
adze(名)手斧、手斧
hatchet(名)手おの、ちょうな(短い柄のついたおので、axeよりは小さいもの)
way(名)(前置詞inを略して副詞的に用いて)(〜の)やり方で、(〜)ふうに
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
infinite(形)無益の、無数の、莫大な、果てしない

For example, If I wanted a board, I had no other way but to cut down a tree, set it on an edge before me, and hew it flat on either side with my axe, till I had brought it to be as thin as a plank, and then dubb it smooth with my adze.

for example(語句・文を例示して)たとえば
way(名)やり方、手段
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜を除いて(た)
cut down(木材などを)伐る
set(他)(副詞句を伴って)(〜を)(〜に)立てる、のせる(on)
on edge とがった所(細い縁)を下にして ・set 〜 on edge 〜を立てる
before(前)(位置・場所などを表わして)〜の前に
hew(他)(なたなどで)(木などを)切る、たたき切る
flat(副)平らに、(べったり)横たわって
either(形)(通例either sideで)両方の、おのおのの ・on either side 両側に
side(名)(左右・上下・前後・東西などの)側、方 ・on 〜 side 〜側に
axe(名)おの、まさかり
till(接)(動作・状態の継続の期限を表わして)〜まで(ずっと)
bring(他)(〜を)(ある状態に)もってくる、至らせる
as(副)(通例as 〜 as 〜で、形容詞・副詞の前に置いて)(〜と)同じ程度に、同様に、同じくらい(as 〜 as 〜で前のasが指示副詞、後のasは接続詞)
as(接)(as 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
plank(名)厚板
dubb→dub(他)(材木などを)平らに(なめらかに)する
smooth(副)(古)なめらかに

It is true, by this method I could make but one board out of a whole tree, but this I had no remedy for but patience, any more than I had for the prodigious deal of time and labour which it took me up to make a plank or board:

It is true 〜, but 〜(反対意見を述べようとする前の譲歩的表現形式に用いて)なるほど〜だがしかし〜
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
method(名)(論理的で組織立った)方法、方式 ・this method この方法
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(out of)・make A out of B BでAを作る
but(副)ただ、ほんの、〜だけ
out of(前)(材料を表わして)〜から、〜によって ・make A out of B AをBで作る
remedy(名)矯正法、救済(策)・a remedy for 〜の救済策
for(前)(準備・保全・防止を表わして)〜に備えるために(の)、〜を保つ(直す)ために(の) ・a remedy for 〜に効く薬
patience(名)忍耐、忍耐力、辛抱強さ
not 〜 any more than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
prodigious(形)巨大な、莫大な
deal(名)(a deal of 〜で)かなり(ずいぶん)たくさんの(量を表わす時に用い、a deal of 〜は古風)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
take up(時間・場所などを)取る、ふさぐ

But my time or labour was little worth, and so it was as well employ'd one way as another.

little(副)(aをつけないで否定的用法で)ほとんど〜しない
worth(形)(金銭的に)〜の価値があって ・be worth little ほとんど価値がない
as well as 〜 〜はもちろん、〜も〜も
employ'd→employed
employ(他)(しばしば受身で)(時間などを)費やす
one(形)(another、the otherと対照的に)一方の、片方の
another(代)(oneと対照的に)別のもの、ほかのもの
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)