『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第58回)

(テキスト60ページ、5行目〜)

I was still deficient, for I wanted a basket or a wheel-barrow, a basket I could not make by any means, having no such things as twigs that would bend to make wicker ware, at least none yet found out; and as to a wheel-barrow, I fancy'd I could make all but the wheel, but that I had no notion of, neither did I know how to go about it; besides I had no possible way to make the iron gudgeons for the spindle or axis of the wheel to run in, so I gave it over, and so for carrying away the earth which I dug out of the cave, I made me a thing like a hodd, which the labourers carry morter in, when they serve the bricklayers.

deficient(形)不足した、不十分な
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから
wheelbarrow(名)手押し一輪車、ねこ車
by any means(否定文で)決して(〜ない)
such(形)(such 〜 asで)〜のような
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
twig(名)小枝、細枝(通例葉のついていないもの)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)
would(助動)(ものが)〜する能力があった、〜することができた
bend(自)(まっすぐなものが)曲がる、たわむ、しなう
wicker(形)柳製の、柳(柳編み)(細工)の
ware(名)(通例複合語で)(材料を表わす名詞につけて)製品、器物、品物
at least(前言より正確に言い直して)少なくとも
none(代)(no+先行名詞に代わって)少しも(決して)〜ない
yet(副)(否定文で)まだ(〜ない)、(今までのところでは)まだ(〜ない)
find out 見つけ出す
as to 〜(文中に用いて)〜に関して、について
fancy'd→fancied
fancy(他)(何となく)(〜だと)思う(+that)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
all(代)(単数扱い)すべて(のもの)、万事
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜を除いて(た)
wheel(名)(車の)車輪、ホイール
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)
notion(名)観念、考え、意見 ・the notion of 〜の考え
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
neither(副)(否定を含む文または節に続いて)〜もまた〜しない(でない)(この用法のneitherは常に節または文の先頭に置かれ、そのあとは「(助)動詞+主語」の語順となる)
do(助動)(強調・釣り合いなどのため述語(の一部)を文頭に置く時に)
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)
how(副)(疑問詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)(〜する)しかた
go about(〜すること)に取りかかる、取り組む
besides(副)そのうえ、なお(また)
way(名)やり方、手段(+to do)
iron(形)鉄の、鉄製の
gudgeon(名)軸頭
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
spindle(名)軸、心棒
axis(名)軸、軸線
run in(〜を)挿入する
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
give over(〜を)やめる
so(副)(接続詞的に/and soとして)それゆえ、だから、それで
carry away(〜を)運び(洗い)去る、さらってゆく
earth(名)(岩石に対して)土、土壌
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
dig(他)(ジャガイモなどを)掘り出す(out of)
out of(前)(起源・出所)〜から、〜からの
cave(名)ほら穴、洞窟
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
hodd→hod(名)ホッド(れんが屋・石工などの下働きがれんが・しっくいなどを運ぶのに使う長い柄のついたV型の木製の容器)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格目的語の場合)そしてそれは(を)
labourer→laborer(名)(力仕事をする)労働者、人夫
morter→mortar(名)モルタル、しっくい
in(前)(道具・材料・表現形式などを表わして)〜で、〜でもって、〜で作った
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
serve(他)(人の)役に立つ、(人に)役立つ
bricklayer(名)れんが積み工、れんが職人

This was not so difficult to me as the making the shovel; and yet this, and the shovel, and the attempt which I made in vain, to make a wheel-barrow, took me up no less than four days, I mean always, excepting my morning walk with my gun, which I seldom fail'd, and very seldom fail'd also bringing home something fit to eat.

this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
so(副)(so 〜 as 〜で)(否定語の後で)〜ほどには〜、〜と同じ程度には〜(でない)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
as(接)(so 〜 as 〜で同程度の比較を表わして)〜と同じく、〜と同様に、〜のように、〜ほど
shovel(名)(長柄で幅広の刃のついた)スコップ、シャベル(土・砂・石炭などをすくって他の場所に移すのに用いられる)
yet(接)それにもかかわらず、しかしそれでも、それなのに
attempt(名)試み、企て ・make an attempt 試みる
in vain いたずらに、むだに
take up(時間・場所などを)取る、ふさぐ
no less than 〜(数詞を伴って)〜も
four(形)(基数の4)4の、4個の、4人の
I mean(挿入的に用いて、話の補足や訂正を示して)つまり、いやその
always excepting 〜を除いて(は)
my(代)私の
morning(形)朝の、朝に行なわれる ・a morning walk 朝の散歩
walk(名)散歩
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
seldom(副)めったに〜(し)ない、まれにしか〜(し)ない
fail'd→failed
fail(他)(廃)やらずにおく
home(副)わが家へ
something(代)(肯定文で)何か、あるもの、ある事(形容詞は後に置く)
fit(形)適当な、ふさわしい(+to do)

Nov. 23.

Nov.(略)November

My other work having now stood still, because of my making these tools; when they were finish'd, I went on, and working every day, as my strength and time allow'd, I spent eighteen days entirely in widening and deepening my cave, that it might hold my goods commodiously.

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
stand(自)(〜の状態に)ある(+補)
still(形)静止した、じっとした ・stand still 活動しない、停滞している
because of 〜(前置詞に用いて)〜のために
finish'd→finished(形)(ものが)終わって、済んで
go on(仕事などを)続ける
work(自)働く、仕事をする
every(形)(可算の単数名詞を伴って無冠詞で)毎〜、〜ごと(しばしば副詞句として用いる) ・every day 毎日
day(名)(副詞的に)〜日
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
spend(他)(時間を)費やす、かける(+目+前+doing) ・spend 〜 in doing 〜をすることに費やす
eighteen(形)(基数の18)18の、18個の、18人の
entirely(副)もっぱら、ひたすら
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して ・in doing 〜することに
widen(他)(幅・程度・範囲などを)広くする、広げる
deepen(他)(〜を)深くする
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmightを用いるのは形式ばった表現)
might(助動)(直説法過去)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
hold(他)(部屋などが)(人を)収容する
goods(名)所有物
commodiously(副)<commodious(形)(古)好都合な、便利な

Note, during all this time, I work'd to make this room or cave spacious enough to accommodate me as a warehouse or magazine, a kitchen, a dining-room, and a cellar; as for my lodging, I kept to the tent, except that some times in the wet season of the year, it rain'd so hard, that I could not keep my self dry, which caus'd me afterwards to cover all my place within my pale with long poles in the form of rafters leaning against the rock, and load them with flags and large leaves of trees like a thatch.

note(名)(本文の)注、注釈
work'd→worked
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
or(接)(普通コンマの後で類義語(句)・説明語(句)を導いて)すなわち、言い換えれば
spacious(形)広々とした、ゆったりした
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)(〜するに)足りるだけ、十分(+to do)
accomodate(他)(人に)便宜をはかる、サービスする
as(前)〜として
warehouse(名)(商品を収納するための)倉庫、貯蔵所
magazine(名)(軍用の)倉庫
celler(名)地下室、穴蔵(通例物置きや貯蔵庫にする)
as for 〜(通例文頭で)〜に関する限りでは、〜はどうかと言えば
lodging(名)(一時的な)宿泊
keep to(家など)に閉じこもる
tent(名)テント、天幕
except(接)(しばしばexcept thatで)〜であること以外(に)は、ということ(事実)を別にすれば
time(名)(特定の)時、時期
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
wet(形)雨(降り)の、雨がちの
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(天候・寒暖を漠然とさして) ・It's raining. 雨が降っている。
rain'd→rained
rain(自)(itを主語として)雨が降る ・It's raining hard. 雨が激しく降っている。
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
hard(副)激しく、ひどく
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
keep(他)(〜を)ずっと(〜の状態に)しておく、保つ(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)(形式ばった用法)
caus'd→caused
cause(他)(人・ものに)(〜)させる(+目+to do)
afterwards(英)=afterward(副)のちに、あとで
cover(他)(〜を)おおう、おおい隠す、おおて保護する ・cover A with B AをBでおおう
within(前)(時間・距離・範囲など)〜以内で(の)、〜を越えずに、〜の範囲内で
pale(名)(the 〜)限界、範囲 ・within the pale of 〜の範囲内(外)に、〜のらち内で(を越えて)
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
pole(名)(細長い)棒、さお、柱
in(前)(配置・形状を表わして)〜をなして、〜になって
form(名)形、形状 ・in the form of 〜の形(姿)をとって
rafter(名)たるき
lean(自)もたれる、寄り(もたれ)かかる ・lean against 〜にもたれる
against(前)〜によりかかって、〜にもたれて ・lean against 〜にもたれる
load(他)(ものを)(テーブルに)どっさり載せる ・load A with B BをAにいっぱい載せる
with(前)(材料・中身を表わして)〜で ・load A with B AにBを積む
flag(名)葉が剣状の植物(アヤメ・キショウブ・ショウブ・ガマなど)
thatch(名)草(かや、わら)屋根

December 10th, I began now to think my cave or vault finished, when on a sudden, (it seems I had made it too large) a great quantity of earth fell down from the top and one side, so much, that in short it frighted me, and not without reason too; for if I had been under it I had never wanted a grave-digger:

-th(接尾)(1、2、3以外の数で終わる基数に対する序数を造る)
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
think(他)(〜を)(〜だと)思う、みなす(+目+補)
vault(名)(食料品・酒類などの)地下貯蔵室
finished(形)(仕事・製品など)終えた、完成した
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(〜すると)その時
on a sudden 不意に、いきなり、急に
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(seem that 〜の主語として)(thatは略されることがある)
seem(自)(itを主語として)(〜には)(〜のように)思われる(+that)
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)〜すぎる
quantity(名)(ある特定の)分量、数量 ・a great quantity of 〜 多量の〜
fall down 落ちる、落下する
one(形)(基数の1)(another、the otherと対照的に)一方の、片方の
in short 一口に言えば、要するに
fright(他)こわがらせる、ぎょっとさせる
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
reason(名)理由、わけ ・without reason わけもなく、(正当な)理由もなく
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
want(他)(人・ものが)(〜が)必要である、いる
gravedigger(名)墓堀り(人)

Upon this disaster I had a great deal of work to do over again; for I had the loose earth to carry out; and which was of more importance, I had the seiling to prop up, so that I might be sure no more would come down.

on(前)(基礎・原因・理由・条件などを表わして)〜に基づいて、〜による
disaster(名)(突然の)大災害、大惨事
deal(名)(a great deal of 〜で)かなり(ずいぶん)たくさん(の量)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前において)〜の
work(名)(ある目的をもって努力して行なう)仕事、労働、作業、任務 ・work to do やらなければならない仕事
do over やり直す、作り直す
loose(形)(土など)ぼろぼろの、もろい
have to do(〜)しなければならない
carry out 運び出す
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(関係詞節が主節に先立って)〜であるが
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の ・of importance 重要な
importance(名)重要(性)、重大さ ・be of importance 重要である
seiling→ceiling
prop(他)(〜で)(〜を)支える(up)
so that(目的の副詞節を導いて)〜するために、〜となるように
sure(形)確信して(+that)
no more それ以上(もはや、二度と)〜しない
come down(ものが)落ちてくる、落ちる

Dec. 11.

Dec.(略)December

This day I went to work with it accordingly, and got two shores or posts pitch'd upright to the top, with two pieces of boards a-cross over each post, this I finish'd the next day; and setting more posts up with boards, in about a week more I had the roof secur'd; and the posts standing in rows, serv'd me for partitions to part of the house.

go to work(〜の)仕事に取りかかる
with(前)(処置・関係の対象を導いて)〜に対して、〜について、〜にとっては
accordingly(副)それに応じて、適宜に
get(他)(〜された状態に)する(+目+過分)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
shore(名)(船体・建物・塀・樹木などの)支柱、支え
post(名)柱、標柱、くい
pitch'd→pitched
pitch(他)(副詞句を伴って)(ものを)(〜に)投げる、ほうる
upright(副)まっすぐ立って、直立して、姿勢よく
with(前)(付帯状況を表わす句を導いて)〜して、〜したまま、〜しながら(名詞の後に前置詞付きの句・副詞・形容詞・分詞などの補足的要素を従える)
piece(名)一片、1個、1枚、1編、1節 ・a piece of 〜 1枚の〜
finish'd→finished
set up(柱・像などを)立てる
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
more(副)(muchの比較級)そのうえ、なおまた
have(他)(〜を)(〜)してしまう(+目+過分)
secur'd→secured
secure(他)(〜を)しっかり閉める(留める)、固定する
in a row 一列に ・stand in a row(左右に)一列に並んで立つ
serv'd→served
for(前)(不定詞の主語関係を示して)〜が(〜する)
partition(名)仕切り、仕切り壁
part(他)(〜から)(〜を)引き離す、切り離す
of(前)(分離・剥奪を表わして)(動詞とともに用いて)(〜から)〜を(〜する)
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
リーダーズ・プラス』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)