『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第108回)

(テキスト110ページ、4行目〜)

When first I discover'd them, I was going to give over my enterprise, and come back again, not knowing how far it might oblige me to go out to sea; and above all, doubting how I should get back again; so I came to an anchor; for I had made me a kind of an anchor with a piece of a broken graplin, which I got out of the ship.

when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
first(副)(通例動詞の前に用いて)初めて
discover'd→discovered
be going to do 〜するつもりである、〜することにしている
give over(〜を)やめる
my(代)私の
enterprise(名)(冒険的な)事業(=venture)
come back 帰る、戻る
again(副)元の所(状態)へ ・come back again 戻って来る
not(副)(不定詞・分詞・動名詞の前に置いてそれを否定して)(〜し)ない
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)/(+that)
how(副)(程度を尋ねて)(節を導いて)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
oblige(他)(人に)(〜することを)余儀なくさせる(+目+to do)
go out 外へ出る、(〜へ)出ていく(to)
above all=above all things とりわけ、中でも、なかんずく
doubt(他)(〜を)疑う、(〜に)疑念をもつ、(〜かどうかを)疑わしいと思う(+wh.)
how(副)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか
get back(家などへ)帰る(=return)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
come to anchor 停泊する
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
make(他)(人に)(ものを)作(造)ってやる(+目+目)
a kind of 〜 一種の〜
anchor(名)錨(いかり)、アンカー
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
piece(名)一片、1個、1枚、1編、1節(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
broken(形)壊れた、砕けた、破れた
graplin→grappling(名)=grapnel(名)四爪錨、多爪錨、引っ掛け錨(3-6本のつめのある小型の錨/小舟・浮標・気球などの錨として、また水底をさらう時に用い、また古くは敵船に引っ掛けて引き寄せるために用いた)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
get out of 〜 〜から(〜を)(取り)出す(除く)

Having secur'd my boat, I took my gun, and went on shore, climbing up upon a hill, which seem'd to overlook that point, where I saw the full extent of it, and resolv'd to venture.

secur'd→secured
secure(他)(〜を)しっかり閉める(留める)、固定する
on shore 陸に、上陸して ・go on shore 上陸する
climb(自)(副詞句を伴って)(特に、手足を使って)登る、よじ登る(up)
seem'd→seemed
seem(自)(〜と)見える、思われる、(〜)らしい(通例話し手の推量をこめた見方・判断を示す語で、文法上の主語と判断の主体は一致しないことが多く、時に判断の主体を示すのにto a personを従えることがある)(+to do)
overlook(他)(人・場所などが)(〜を)見渡す、見おろす(=look over)
point(名)突端、岬
where(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)そしてそこに(で)
full(形)最高の、最大限の、精いっぱいの
extent(名)(通例単数形で)広がり、(広い)地域(of)
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
venture(自)(副詞句を伴って)危険を冒して(思い切って)行く

In my viewing the sea from that hill where I stood, I perceiv'd a strong, and indeed, a most furious current, which run to the east, and even came close to the point; and I took the more notice of it, because I saw there might be some danger; that when I came into it, I might be carry'd out to sea by the strength of it, and not be able to make the island again; and indeed, had I not gotten first up upon this hill, I believe it would have been so; for there was the same current on the other side the island, only, that it set off at a further distance; and I saw there was a strong eddy under the shore; so I had nothing to do but to get in out of the first current, and I should presently be in an eddy.

in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
view(他)(特に注意して)(〜を)見る、眺める(=watch
from(前)(視点・観点を表わして)〜から(見ると)
where(副)(関係副詞)(制限的用法で)〜する、〜した(場所、場合など)(「場所」「場合」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
perceiv'd→perceived
perceive(他)(〜に)気づく
strong(形)(風・打撃など)強い、激しい
indeed(副)(前言を強調的に言い直して)それにまた、いやそれどころか
most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この語が修飾する形容詞が名詞の単数形とともに用いられる時は不定冠詞を使う/この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
furious(形)(風・海など)荒れ狂う
current(名)潮流、海流
run(自)(しばしば副詞句を伴って)(液体・砂などが)流れる(=flow)
close to 〜 〜に接して
take notice of 〜 〜に注意する、気づく
more(形)(many、muchの比較級)より多くの、もっと多くの
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)〜だから(である)、〜なので
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく(+that)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)(beを述語動詞として)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
come into 〜 〜に入る
carry'd→carried
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
by(前)(原因を表わして)〜のために
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
make(他)(〜に)(なんとか)着く
get up(〜に)上る、登る(on)
first(副)(序数の第1番)(何はさておいても)まず
believe(他)(〜と)思う、信じる(+that)
it(代)(非人称動詞(impersonal verb)の主語として)(特にさすものはなく、従って訳さないで文の形式的主語となる)(事情・状況を漠然とさして)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
on(前)(近接を表わして)〜に接して、〜に面して ・on both sides 両側に
other(形)(the 〜)反対の ・the other side of 〜の裏側
only(接)ただし、だがしかし
set(自)(副詞句を伴って)(流れ・風などが)(〜へ)向かう、吹く、流れる
off(副)(時間・空間的に離れていることを表わして)隔たって、離れて、あちらに、遠くに
at a distance 遠くで
farther(形)(farの比較級)(距離的に)もっと遠い、もっと先の
eddy(名)(風・ほこり・霧・煙などの)渦巻き
under(前)〜のふもとに
shore(名)(海・湖・川の)岸
have nothing to do but do 〜する以外やることがない
get in(中に)入る
out of(前)〜の中から外へ、〜の外へ(⇔into)
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
presently(副)まもなく、やがて

I lay here, however, two days; because the wind blowing pretty fresh at E. S. E. and that being just contrary to the said current, made a great breach of the sea upon the point; so that it was not safe for me to keep too close to the shore for the breach, nor to go too far off because of the stream.

lie(自)(古)(副詞句を伴って)宿泊する
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
blow(自)(風が)吹く(+補)
pretty(副)(形容詞・他の副詞を修飾して)かなり、相当
fresh(形)(風が)強い
at(前)(方向・目標・目的を表わして)〜を(ねらって)、〜に(向かって)
ESE(略)east-southeast(名)(the 〜)東北東
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
contrary(形)(完全に)反対の、正反対の、相反する(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
said(形)(通例the 〜)前述の、上述の
make(他)(〜を)生じさせる、(〜の)原因となる
breach(名)砕け波、寄せ波
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などに代表して)
for(前)(不定詞の主語関係を示して)〜が(〜する)
keep(自)(副詞句を伴って)進み(動き)続ける
too(副)(形容詞・副詞の前に置いて)〜すぎる
for(前)(原因・理由)〜の理由で、〜のため(=because of)
off(副)(移動・方向を表わして)離れて、去って、走り出て ・go off 去って行く
because of 〜(前置詞に用いて)〜のために

The third day in the morning, the wind having abated over night, the sea was calm, and I ventur'd; but I am a warning piece again, to all rash and ignorant pilots; for no sooner was I come to the point, when even I was not my boat's length from the shore, but I found myself in a great depth of water, and a current like the sluice of a mill:

day(名)(副詞的に)〜日
in the morning 朝のうちに、午前中に
abate(他)(風・あらし・怒りなどが)衰える、やわらぐ
over(前)(時期など)〜中、〜の間
calm(形)(海・天候など)(波やあらしがなく)穏やかな、静かな(⇔stormy)
ventur'd→ventured
warning(形)警戒の、警告の
piece(名)銃、砲
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
rash(形)向こう見ずな、無分別な
ignorant(形)無益の、無知の
pilot(名)水先案内人
no sooner 〜 but 〜するや否や
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる(to)
when(接)〜なのに、〜とはいえ
length(名)(端から端までの)長さ
from(前)(空間・時間などの起点を表わして)〜から
find(他)(find oneselfで)(自分が(〜の状態(場所)に)いるのに気づく(in)
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
depth(名)深さ(of)
sluice(名)(水門のついた)せき
mill(名)製粉所、水車小屋

It carry'd my boat along with it with such violence, that all I could do, could not keep her so much as on the edge of it; but I found it hurry'd me farther and farther out from the eddy, which was on my left hand.

carry(他)(〜を)(他の場所へ)(持ち)運ぶ、運搬する
along(副)(運動を表わす動詞とともに用い、単に強調的に用いて)前へ、進んで
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
such(形)(such 〜 thatで)非常に〜なので
violence(名)(あらしなどの)猛烈さ ・with violence 猛烈に、激しく
that(接)(副詞節を導いて)(such 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
all(代)(単数扱い)(関係詞節を従えて)(〜の)すべてのこと(関係代名詞は通例省かれる)
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
keep(他)(人を)引き留めておく
so much as 〜(not、withoutに伴い、また条件節に用いて)〜さえも、〜すらも
edge(名)端 ・on the edge of 〜の端に
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
hurry'd→hurried
hurry(他)(人を)(〜へ)急いで行かせる
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
and(接)(等位接続詞)(比較級とともに用いて)ますます〜
out(副)(船など)陸を離れて、沖へ(出て)
hand(名)(一方の手で示される)側、面 ・on the left hand 左側に

There was no wind stirring to help me, and all I could do with my paddlers signify'd nothing, and now I began to give myself over for lost; for as the current was on both sides the island, I knew in a few leagues distance they must joyn again, and then I was irrecoverably gone; nor did I see any possibility of avoiding it; so that I had no prospect before me but of perishing; not by the sea, for that was calm enough, but of starving for hunger.

there(副)(there is no+doingで)〜することはとてもできない
stir(自)(かすかに)動く
paddlers→paddles
paddle(名)(短い幅広の)かい、パドル(カヌー用など/手に持ってこぐ)
signify'd→signified
signify(他)(〜を)意味する、表わす
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
give over(古)(患者を)見放す、(恋人を)振り捨てる、断念する
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
for(前)(資格・属性を表わして)〜(だ)として、〜と(この用法ではしばしば後に形容詞や分詞を従える)
lost(形)死んだ ・give up for lost 死んだものとあきらめる
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
in(前)(数量などを限定して)〜において、〜が
few(形)(可算の名詞について用いて)(a 〜の形で肯定的用法で)少しはある、ないことはない
league(名)リーグ(昔の距離の単位/英米では約3マイル)
must(助動)(当然の推定を表わして)〜にちがいない、〜に相違ない、きっと〜だろう
joyn→join(自)(支流・小道が)(川・大道に)合する、合流する
then(副)(しばしばandを伴って、前に続くことを示して)それから、その後で
irrecoverably(副)<irrecoverable(形)取り返しのつかない
gone(形)(人が)いなくなった、行ってしまった
nor(接)(否定の節・文の後に用いて)〜もまた〜ない(「nor+助動詞+主語」の倒置が起きる)
do(助動)(強調・釣り合いなどのため述語(の一部)を文頭に置く時に)
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
possibility(名)(またa 〜)あり(起こり)うること、可能性(⇔impossibility)(of)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
avoid(他)(もの・人などを)避ける、よける、回避する
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている
prospect(名)(またa 〜)予想、見通し、前途、展望(=possibility)(of)
before(前)(位置・場所などを表わして)〜の面前(眼前)に
but(接)(従属接続詞)〜のほかに(は)、〜を除いて(は)
perish(自)(突然または非業な死に方で)死ぬ
not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
by(前)(原因を表わして)〜のために
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
starve(自)飢え死にする、餓死する
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)