『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第76回)

(テキスト78ページ、3行目〜)

Now I began to construe the words mentioned above, Call on me, and I will deliver you, in a different sense from what I had ever done before; for then I had no notion of any thing being call'd deliverance, but my being deliver'd from the captivity I was in; for tho' I was indeed at large in the place, yet the island was certainly a prison to me, and that in the worst sense in the world; but now I learn'd to take it in another sense:

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
construe(他)(ことばや行為を)解釈する
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
mention(他)(〜のことを)(口頭または文書で話などのついでに)簡単に述べる、(〜を)話に出す、(〜に)言及する
above(副)(本などの)前のほうに
call on 〜(〜に)頼る、(〜を)用いる
and(接)(等位接続詞)(命令法またはそれに相当する語句の後に用いて)もしそうすれば
will(助動)(意志未来を表わして)(1人称の主語に伴い、発話時の話者の意志を表わし、約束・諾否・主張・選択などを示して)〜するつもりである、〜しようと思う
deliver(他)(古)(人を)(〜から)救い出す、救出する(from)
in(前)(範囲を表わして)〜において、〜内で
different(形)(〜と)異なった、違った、別の(⇔similar)(from)
sense(名)意味、意義(of) ・in a 〜 sense 〜な意味で
from(前)(区別・相違を表わして)〜から、〜と ・be different from 〜と異なる
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
ever(副)いつも、常に、始終/(肯定文で)
do(他)(代動詞としてbe以外の動詞の反復を避けるのに用いて)
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
notion(名)観念、考え、意見 ・the notion of 〜という考え
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
anything(代)(否定文に用いて)何も(〜ない)
call'd→called
call(他)(〜を)(〜と)みなす、考える(+目+補)
deliverance(名)救出、救助(from)
my(代)私の
deliver'd→delivered
from(前)(抑制・防止などを表わして)〜から ・save A from B AをBから救う
but(前)(no one、nobody、none、nothing、anythingやall、every one、またwhoなどの疑問詞などのあとに用いて)〜のほかに(の)、〜を除いて(た)(=except)
captivity(名)とらわれ(の身)、監禁
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
tho'→though
at large 自由で
yet(接)(although、thoughと相関的に用いて)それでも
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
worst(形)(badの最上級で)最も悪い、いちばんひどい
in the world(最上級を強めて)世界中で
learn'd→learned
learn(他)(経験などによって)(〜を)身につける、覚える(悪い習慣にもいう)(+to do)
take(他)(言葉・行動などを)(〜と)受け取る、解する
another(形)別の、ほかの

Now I look'd back upon my past life with such horror, and my sins appear'd so dreadful, that my soul sought nothing of God, but deliverance from the load of guilt that bore down all my comfort:

look'd→looked
look back(〜を)回顧する、追憶する(upon)
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
life(名)生涯、一生、寿命 ・all one's life=in one's life 一生のうちに、生まれてから(このかた)
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
such(形)(such 〜 thatで)非常に〜なので
horror(名)恐怖
sin(名)(宗教・道徳上の)罪、罪業
appear'd→appeared
appear(自)(〜(のよう)に)見える、(〜と)思われる(+補)
so(副)(程度・結果を表わして)(so 〜 that 〜で)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
dreadful(形)ひどくいやな、ひどい、ものすごい
that(接)(副詞節を導いて)(so(such)〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
soul(名)精神、心(=spirit)
sought seekの過去形・過去分詞
seek(他)(〜を)求める、得ようとする
of(前)(起源・出所を表わして)〜から、〜の
load(名)(精神上の)重荷、重圧(of)
guilt(名)罪悪感、罪の意識
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの(先行詞がもの・人を表わす場合で、最上級の形容詞、all the、the only、the same、the veryなどの制限的語句を含む時、および、先行詞が疑問代名詞やall、much、little、everything、nothingなどの時に多く用いられる傾向があるが、絶対的なものではない)
bear down(敵などを)圧倒する
comfort(名)慰め、慰安

As for my solitary life it was nothing; I did not so much as pray to be deliver'd from it, or think of it; it was all of no consideration in comparison to this:

as for 〜(通例文頭で)〜に関するかぎりでは、〜はどうかと言えば(=regarding)
solitary(形)孤独の
life(名)(通例修飾語を伴って)生活(状態)
so much as 〜(not、withoutに伴い、また条件節に用いて)〜さえも、〜すらも
pray(他)(〜を)祈る(+to do)
think of 〜(通例否定文で)〜のことを考えてみる、夢想する
all of 〜 〜すべて、みんな
consideration(名)考慮すべき事柄
comparison(名)比較、対照 ・in comparison to 〜と比較して
to(前)(比較を表わして)〜に比べて、〜より ・compared to 〜に比べると
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと

And I add this part here, to hint to whoever shall read it, that whenever they come to a true sense of things, they will find deliverance from sin a much greater blessing than deliverance from affliction.

add(他)(言葉を)付け加える
hint(他)(〜ということを)ほのめかす、それとなく言う(+that)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
whoever(代)(関係代名詞)(先行詞を含む不定関係代名詞として)(〜する)だれでも、どんな人でも(名詞節をつくる)
shall(助動)(意志未来を表わして)(2、3人称を主語とする平叙文または従属節に用い、話者の意志を表わして)〜させてやる
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
whenever(接)〜する時にはいつでも、〜する時に必ず
come(自)(人・ものが)(ある場所に)届く、達する(to)
to(前)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
thing(名)(複数形で)物事、事物
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+目+補)
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
blessing(名)祝福(の言葉)
affliction(名)(心身の)苦悩、苦痛、難儀

But leaving this part, I return to my Journal.

return(自)(前の話題などに)戻る(to)
journal(名)日誌、日記(通例diaryより文学的なものをいう)

My condition began now to be, tho' not less miserable as to my way of living, yet much easier to my mind; and my thoughts being directed by a constant reading the Scripture, and praying to God, to things of a higher nature:

not(副)(述語動詞・文以外の語句を否定して)〜でなく
less(副)(littleの比較級)(形容詞・副詞を修飾して)より少なく、もっと少なく、〜ほどではなく(⇔more)
miserable(形)(人が)(貧困・不幸・病弱などのために)みじめな、不幸な、哀れな
as to 〜(文中に用いて)〜に関して、について
way(名)やり方、手段 ・a way of doing 〜する方法
living(名)生活
easy(形)安楽な、気楽な、楽な(⇔uneasy)
mind(名)(身体と区別して、思考・意思などの働きをする)心、精神 ・in one's mind 〜の心に
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
direct(他)(副詞句を伴って)(注意・努力などを)(〜に)向ける、注ぐ(to)
constant(形)絶えず続く(繰り返される)、恒常的な、不断の
scripture(名)(the Scripture)聖書
pray(自)祈る ・pray to God 神に祈る
higher(形)(highの比較級)いっそう高い

I had a great deal of comfort within, which till now I knew nothing of; also as my health and strength returned, I bestir'd my self to furnish my self with every thing that I wanted, and make my way of living as regular as I could.

have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
deal(名)(a great deal of 〜で)かなり(ずいぶん)たくさんの
within(副)心中に(は)
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
nothing(代)(単数扱い)(nothing ofで)少しも〜ない
also(接)そしてそのうえ
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに
return(自)(もとの状態に)戻る、回復する
bestir'd→bestired
bestir(他)(bestir oneselfで)(〜するために)元気を出す、奮起する(=rouse)(to do)
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
furnish(他)(人に)(必要物を)供給する(with)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
with(前)(委託を表わして)(もの)を(ゆだねて)
want(他)(人・ものが)(〜が)必要である、いる
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
as 〜 as one can できるだけ
regular(形)規則正しい、規則的な(⇔irregular)

From the 4th of July to the 14th, I was chiefly employ'd in walking about with my gun in my hand, a little and a little, at a time, as a man that was gathering up his strength after a fit of sickness:

from(前)(空間・時間などの起点を表わして)〜から ・from A to B AからBまで
-th(接尾)1、2、3以外の数で終わる基数に対する序数を造る
to(前)(時間を表わして)(時間・期限の終わりを表わして)〜まで ・from A to B AからBまで
chiefly(副)主に、大部分(が)、ほとんど(が)(=mainly、chiefly)
employ'd→employed
employ(他)(通例受身で)(〜に)従事する ・be employed in doing 〜することに従事する
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
about(副)(通例動作を示す動詞に伴って)あちこちに、あちらこちらへ、方々に ・go about 歩き回る
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
in hand 手に、掌中に
little and little=little by little 少しずつ、段段、徐々に
at a time 一度に
as(前)〜として
gather(他)(速力・体力などを)(次第に)増す、増大する(=gain)
up(副)(地位・成績・程度・年齢などが)上のほうへ、上がって
his(代)彼の
fit(名)(病気の)発作(of)(=seizure)

For it is hardly to be imagin'd, how low I was, and to what weakness I was reduc'd.

it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
imagin'd→imagined
imagine(他)(〜を)想像する(+wh.)
how(副)(程度を尋ねて)どれほど、どれだけ
low(形)元気がなくて、ふさぎ込んで
to(前)(限度・程度・結果などを表わして)〜に至るまで、〜するほどに
what(形)(疑問形容詞)何の、何という、どんな、いかほどの
weakness(名)弱いこと、弱さ
reduc'd→reduced
reduce(他)(人を)(困った立場(状態)に)陥らせる、落とす(通例受身で用いる)(to)

The application which I made use of was perfectly new, and perhaps what had never cur'd an ague before, neither can I recommend it to any one to practise, by this experiment; and tho' it did carry off the fit, yet it rather contributed to weakening me; for I had frequent convulsions in my nerves and limbs for some time.

application(名)(薬・ものなどを)(〜に)当てること、塗ること
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞をつくる)
make use of 〜 〜を使用(利用)する
perfectly(副)まったく、ほんとうに、実に(quite)
cur'd→cured
cure(他)(病気・病人を)治す、いやす
ague(名)おこり、マラリア
neither(副)(否定を含む文または節に続いて)〜もまた〜しない(でない)(この用法のneitherは常に節または文の先頭に置かれ、そのあとは「助動詞+主語」の語順となる)
recommend(他)(〜に)(人・ものを)推薦する、推奨する(to)
anyone(代)=anybody(代)(否定文で用いて)だれも
practise→practice(他)(〜を)実行する、実践する
by(前)(判断の尺度・標準を表わして)〜によって、〜に従って
experiment(名)実験(をすること) ・by experiment 実験によって
do(助動)(肯定文を強調して)
carry off(〜を)連れ去る、さらう
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
contribute(自)(〜の)一因(原因)となる、役に立つ(to)
weaken(他)(〜を)弱くする、弱める(⇔strengthen)
frequent(形)たびたびの、しばしばの、頻繁な(⇔infrequent)
convulsion(名)(通例複数形で)けいれん、ひきつけ
nerve(名)神経
limb(名)(人・動物の胴体・頭部と区別して)手足(の体)、肢(腕・脚・ひれ・翼など)
for some time しばらくの間、かなり長い間

I learn'd from it also this in particular, that being abroad in the rainy season was the most pernicious thing to my health that could be, especially in those rains which came attended with storms and hurricanes of wind; for as the rain which came in the dry season was always most accompany'd with such storms, so I found that rain was much more dangerous than the rain which fell in September and October.

learn'd→learned
learn(他)(経験などによって)(〜を)身につける、覚える(悪い習慣にもいう)
from(前)(根拠・動機を表わして)〜に基づいて、〜によって ・know from experience that 〜ということを経験から知っている
in particular 特に、とりわけ(=particularly)
abroad(副)(古)戸外で
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in January 1月に
rainy(形)雨の、雨降りの ・the rainy season 梅雨、雨期
season(名)(通例修飾語を伴って)(〜の)時季、時節、季節 ・the rainy season 雨期/・the dry season 乾期
most(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の最上級を作って)最も、いちばん
pernicious(形)有害な、致命的な ・be pernicious to 〜に有害な
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
could(助動)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
especially(副)特に、とりわけ(文頭では用いない)
those(形)(thatの複数形/指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔these)
come(自)(通例副詞句を伴って)(時などが)巡って来る、到来する ・come in 〜でやってくる
attend(他)(結果として)(〜に)伴う(通例受身)(with)
with(前)(同時・同程度・同方向などを表わして)〜とともに、〜と同時に ・come with 〜とともに〜がやって来る
hurricane(名)ハリケーン、颶風(特に西インド諸島付近の暴風)
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
dry(形)(天候など)雨の降らない、日照り続きの(⇔wet) ・a dry season 乾期、渇水
most(副)(muchの最上級)最も、最も多く(⇔least)
accompany'd→accompanied
accompany(他)(事物が)(〜に)(同時に)伴う(with)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
more(副)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(〜より)もっと(than)
fall(自)(雨・雪などが)降る
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)