『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第88回)

(テキスト90ページ、5行目〜)

The rainy season of the Autumnal Equinox was now come, and I kept the 30th of September in the same solemn manner as before, being the anniversary of my landing on the island, having now been there two years, and no more prospect of being deliver'd than the first day I came there.

season(名)(通例修飾語を伴って)(〜の)時季、時節、季節 ・the rainy season 雨季
autumnal(形)秋の(ような)、秋らしい ・the autumnal equinox 秋分(点)
equinox(名)昼夜平分時、春(秋)分 ・the autumnal equinox 秋分
now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
come(自)(通例副詞句を伴って)(時などが)巡って来る、到来する ・Spring has come. 春が来た。(Spring is come.は古語)
keep(他)(儀式・習慣などを)行なう、祝う
-th(接尾)1、2、3以外の数で終わる基数に対する序数を造る ・the thirtieth 第30(の)
of(前)(日付を表わして)(〜の) ・the 15th of March 3月15日
in(前)(方法・形式を表わして)〜で、〜をもって ・in that manner そのやり方で
same(形)(the 〜/as、that、who、whereなどと相関的に用いて)(以前と)同じ、変わらない
solemn(形)厳粛な、まじめな、重々しい、荘重な、荘厳な、謹厳な
as before 前のとおりに
anniversary(名)(例年の)記念日
my(代)私の
landing(名)上陸
have(他)(時などを)過ごす、(会などを)催す
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
no more 〜 than 〜 〜でないのは〜でないと同じ
prospect(名)(またa 〜)予想、見通し、前途、展望(=possibility)(of)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
deliver'd→delivered
deliver(他)(古)(人を)(〜から)救い出す、救出する
come(自)(人・ものが)(ある場所に)到着する、やってくる

I spent the whole day in humble and thankful acknowledgments of the many wonderful mercies which my solitary condition was attended with, and without which it might have been infinitely more miserable.

spend(他)(時・休暇などを)過ごす ・spend a day 一日を過ごす
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
humble(形)謙遜(けんそん)な
thankful(形)(心・言動が)感謝に満ちた、感謝の念を表わす
acknowledgment(名)感謝、謝礼、あいさつ ・in thankful acknowledgment 感謝して
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
mercy(名)慈悲、情け、容赦(生殺与奪の権を握られている罪人などに対して罰しないで許そうとすること)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)
solitary(形)ひとりの、ひとりぼっちの
attend(他)(結果として)(〜に)伴う(通例受身)(with)
with(前)(処置・関係の対象を導いて)〜に対して、〜について、〜にとっては
without(前)〜がなければ
which(代)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(先行する句・節・文またはその内容を受けて)
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(might have+過分で/過去のことの推量を表わして)〜したかもしれなかった(のだが)
infinitely(副)(比較級の前に用いて)ずっと、はるかに
more(副)(muchの比較級)もっと、いっそう(⇔less)
miserable(形)(物事が)みじめな気持ちにさせる、悲惨な、哀れな(=depressing) ・a miserable life みじめな生活

I gave humble and hearty thanks that God had been pleas'd to discover to me, even that it was possible I might be more happy in this solitary condition, than I should have been in the liberty of society, and in all the pleasures of the world.

give(他)(人に)(言葉・返事・命令・あいさつなどを)述べる、言う
humble(形)謙遜(けんそん)な
hearty(形)心からの、親切な、愛情のこもった
thank(名)(複数形で)感謝、謝辞(=gratitude) ・give thanks 礼を述べる
that(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜のゆえに
pleas'd→pleased(形)喜んで、満足して(=happy)(⇔displeased)(+to do)
discover(自)発見する、わかる
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
even(副)(それどころか)いやまったく(本当に)
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)(しばしばthat節は先行のitで代表される/その場合thatが略されることがある)
might(助動)(仮定法過去)(現在の仮定や仮定の結果を表わす節で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない(のだが)
more(副)(muchの比較級)(主に2音節以上の形容詞・副詞の比較級をつくって)(〜より)もっと(than)(⇔less)
in(前)(状態を表わして)〜において、〜内で
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
liberty(名)(単数形で)勝手、気まま(なふるまい)(of)
society(名)(社交、つき合い、交際(=company)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
pleasure(名)(世俗的な)快楽
world(名)(通例単数形で)人の世、この(あの)世 ・the world この世

That He could fully make up to me, the deficiencies of my solitary state, and the want of human society by his presence, and the communications of his grace to my soul, supporting, comforting, and encouraging me to depend upon his Providence here, and hope for his eternal presence hereafter.

that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
fully(副)十分に、完全に
make up(〜を)埋め合わせる、(補って)完全にする
deficiency(名)(精神的・肉体的な)欠陥
state(名)(通例単数形で)状態、ありさま、様子
want(名)(またa 〜)欠乏、不足、払底(of)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
by(前)(原因を表わして)〜のために
his(代)彼の
presence(名)存在、ある(いる)こと、現存(⇔absence)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
grace(名)神の恵み、恩寵
soul(名)霊魂、魂
support(他)(人を)(精神的に)支える、力づける、元気づける
comfort(他)(人を)慰める
encourage(他)(人を)元気(勇気)づける、励ます(⇔discourage)(+目+to do)
depend(自)(depend uponで)(人が)(〜を)頼る
on(前)(動作の対象を表わして)〜に対して、〜に当てて
providence(名)(Providence)神、天帝
here(副)この世で、現世で
hope(自)(〜を)望む、期待する(for)
for(前)(獲得・追求・期待の対象を表わして)〜を得るために(の)、〜を(求めて) ・wish for 〜を望む
eternal(形)不朽の、不滅の(=everlasting)
hereafter(副)来世には

It was now that I began sensibly to feel how much more happy this life I now led was, with all its miserable circumstances, than the wicked, cursed, abominable life I led all the past part of my days; and now I chang'd both my sorrows and my joys; my very desires alter'd, my affections changed their gusts, and my delights were perfectly new, from what they were at my first coming, or indeed for the two years past.

it(代)(it is(was)〜 thatの構文で文の主語・(動詞または前置詞の)目的語・副詞語句を強調して)(このitの次にくるbeの時制は通例clause内の動詞の時制と一致し、clause内の動詞の人称は直前の名詞・代名詞に一致する)
that(接)(It is(was)〜 that 〜の形で副詞(語句)を強調して)〜のは
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
sensibly(副)目立つほどに、かなり
feel(他)(何となく)(〜である(〜している)と)感じる、(〜だという)感じ(気)がする(+that)
how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)(節を導いて)
much(副)(形容詞・副詞の比較級を修飾して)はるかに、ずっと、断然
happy(形)(物が)幸福な、楽しい
life(名)(通例単数形で)(具体的な)生活、暮らし方 ・lead a happy life 幸福な生活を送る、幸福に暮らす
lead(他)(ある種の人生を)過ごす、送る ・lead a life 〜な暮らしをする
with(前)(しばしばwith allで/譲歩を表わして)〜がありながら、〜にもかかわらず
its(代)それの、あれの、その
circumstance(名)(通例複数形で)(経済的・物質的な)境遇、暮らし向き
wicked(形)(人・言行など)(道徳的に)邪悪な、不道徳な、不正な
cursed(形)のろわれた、たたられた
abominable(形)いとうべき、忌まわしい、言語道断な
day(名)(複数形で)(人の)一生 ・one's days 一生
chang'd→changed
change(他)(〜を)変える、変化させる
both(副)(both 〜 and 〜で相関接続副詞として)〜も〜も(両方とも)
sorrow(名)悲しみ、悲哀、悲痛、悲嘆
and(接)(等位接続詞)(both 〜 and 〜で)(〜も)〜も
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
desire(名)(〜を求める)欲望、欲求
alter'd→altered
alter(自)変わる、改まる
affection(名)気質
their(代)彼ら(彼女ら)の
gust(名)(涙・笑い・感情などの)噴出、ほとばしり、激発
delight(名)大喜び、うれしさ、歓喜
perfectly(副)まったく、ほんとうに、実に(=quite)
from(前)(区別・相違を表わして)〜から、〜と
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
at(前)(時の一点を表わして)〜に
coming(名)(the 〜)到来
or(接)(訂正語(句)・コメントなどを導いて)いや〜、あるいは(むしろ)
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと) ・for years 何年もの間 ・for hours 何時間もの間
past(形)(また名詞の後に置いて)過ぎたばかりの ・for the past two months ここ2か月

Before, as I walk'd about, either on my hunting, or for viewing the country; the anguish of my soul at my condition, would break out upon me on a sudden, and my very heart would die within me, to think of the woods, the mountains, the desarts I was in; and how I was a prisoner lock'd up with the eternal bars and bolts of the ocean, in an uninhabited wilderness, without redemption:

before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
as(接)(時を表わして)〜している時、〜したとたんに
walk'd→walked
about(副)(通例動作を示す語句に伴って)あちこちに、あちらこちらへ、方々に
either(副)(either 〜 or 〜で相関接続詞的に)〜かまたは〜か(どちらでも、いずれかを)
on(前)(目的・用事を表わして)〜のために
hunting(名)狩猟
or(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(eitherと相関的に用いて)〜かまたは〜か
for(前)(目的・意向を表わして)〜のために、〜を目的として
view(他)(家・アパートなどを)調べる、検分する
country(名)(地勢的に見た)地方、地域、土地
anguish(名)(心身の激しい)苦痛、苦悶(くもん)、苦悩
soul(名)精神、心(=spirit)
at(前)(感情の原因を表わして)〜に(接して)、〜を見て、聞いて、考えて
would(助動)(話し手の過去についての推測を表わして)〜だったろう
break out(火事・戦争・暴動・流行病などが)突発(勃発)する、起こる
on a sudden 不意に、いきなり、急に
die(自)(機械・車などが)動かなくなる、突然止まる
within(前)〜の内で、中で、内部で(⇔outside)
think of 〜 〜のことを考える
wood(名)(しばしば複数形で)森
desarts→deserts
desert(名)海洋生物のいない海域
prisoner(名)囚人、在監者
lock'd→locked
lock(他)(人を)(刑務所などに)閉じ込める、監禁する(up)
up(副)しっかりと、ぎっしりと
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
eternal(形)永遠の、永久の
bar(名)(ドアの)かんぬき、横木
bolt(名)(ドア・門などの戸締まり用の)掛け金、さし金、かんぬき桟
uninhabited(形)(島など)人の住まない、無人
wilderness(名)(the 〜)(自然のままの)荒れ地、荒れ野
redemption(名)救済、救い

In the midst of the greatest composures of my mind, this would break out upon me like a storm, and make me wring my hands, and weep like a child:

in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中
midst(名)(通例the 〜、one's 〜)さなか、最中 ・in the midst of 〜の中で
great(形)(痛みなど)激しい、強い、非常な
composure(名)沈着、平静
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
would(助動)(過去の習慣・動作などの反復についての回想を表わして)〜したものだった
make(他)(強制的にも非強制的にも)(〜に)(〜)させる(+目+原形)
wring one's hands(悲痛・絶望などのしぐさとして自分の)手をもむ、絞るようにする
weep(自)(涙を流して)泣く

Sometimes it would take me in the middle of my work, and I would immediately sit down and sigh, and look upon the ground for an hour or two together; and this was still worse to me; for if I could burst out into tears, or vent myself by words, it would go off, and the grief having exhausted itself, would abate.

take(他)(人を)(急に)襲う
in the middle of 〜 〜の最中に
immediately(副)直ちに、即座に、早速
down(副)座って ・sit down 座る
sigh(自)(悲しみ・安心・疲れなどで)ため息をつく、吐息をつく
look on 〜 〜を見る
two(代)(複数扱い)二つ、2個(人)
together(副)(for(〜)hours togetherで)中断せずに、続けざまに
still(副)(比較級を強めて)なお(いっそう)、もっと、なおさら(=even)
worse(形)(badの比較級で)(〜より)いっそう悪い、なお悪い(⇔better)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜にとっては、〜には
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在の事実に反対の条件節、または願望を表わす名詞節に用いて)〜できる(なら)
burst out 急に大声を出して(〜)する(into)
into(前)(変化・結果を表わして)〜に(する、なる)(通例ある物が別の物に形や状態を変えることを表わす) ・burst into tears わっと泣き出す
vent(他)(vent oneselfとして)はけ口を見出す、漏れる
myself(代)(再帰的に用いて)(再帰動詞の目的語に用いて)(再帰動詞とともに全体で自動詞的な意味になる)
by(前)(手段・媒介を表わして)〜で
word(名)(しばしば複数形で)(口で言う)言葉
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
go off(痛みなどが)消える
grief(名)(死別・後悔・絶望などによる)深い悲しみ、悲痛
exhaust(他)(資源・体力などを)使い尽くす
itself(代)(再帰的に用いて)それ自身を(に)/(一般動詞の目的語に用いて)
abate(自)(風・あらし・怒りなどが)衰える、やわらぐ

But now I began to exercise my self with new thoughts; I daily read the word of God, and apply'd all the comforts of it to my present state:

exercise(他)(exercise oneselfで)手足を動かす
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
daily(副)毎日
word(名)神の言葉 ・the Word of God みことば、福音
apply'd→applied
apply(他)(規則・原理などを)(〜に)適用する、応用する(to)
comfort(名)慰め、慰安
of(前)(部分を表わして)〜の中の
present(形)(the 〜、one's 〜)現在の、現〜、今の、今日の
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)