『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第136回)

(テキスト138ページ、4行目〜)

All these I removed, that there might not be the least shadow of any discovery, or any appearance of any boat, or of any human habitation upon the island.

all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
these(代)(指示代名詞)これら(のもの、人)(⇔those)
remove(他)(〜から)(ものを)取り去る、取り除く
that(接)(副詞節を導いて)(目的を表わして)〜するように、〜せんがために(that節の中でmightを用いるのは形式ばった表現)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
might(助動)(時制の一致により副詞節中で)〜するために、〜できるように
not the least 少しも〜ない
shadow(名)(単数形で/通例否定・疑問文で)ごくわずか、気味(of)
of(前)(分量・内容を表わして/数量・単位を表わす名詞を前に置いて)〜の
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か一つの(〜もない)、だれか一人の(〜もない)(aの代用であるが、やや強調的)
discovery(名)発見
appearance(名)(通例単数形で)出現(すること)
of(前)(目的格関係を表わして)(しばしば動作名詞または動名詞に伴って)〜を、〜の
human(形)人間の(⇔divine、nonhuman)
habitation(名)住居、住宅

Besides this, I kept my self, as I said, more retired than ever, and seldom went from my cell, other than upon my constant employment, viz. to milk my she-goats, and manage my little flock, in the wood; which as it was quite on the other part of the island, was quite out of danger; for certain it is, that these savage people who sometimes haunted this island, never came with any thoughts of finding any thing here; and consequently never wandred off from the coast; and I doubt not, but they might have been several times on shore, after my apprehensions of them had made me cautious as well as before; and indeed, I look'd back with some horror upon the thoughts of what my condition would have been, if I had chop'd upon them, and been discover'd before that, when naked and unarm'd, except with one gun, and that loaded often only with small shot, I walk'd every where peeping and peeping about the island, to see what I could get; what a surprise should I have been in, if when I discover'd the print of a man's foot, I had instead of that seen fifteen or twenty savages, and found them pursuing me, and by the swiftness of their running, no possibility of my escaping them.

besides(前)〜のほかに(も)(=apart from、in addition to)
this(代)(指示代名詞)(すぐ前に言われたことをさして)こう、こういう、このこと
keep(他)(人を)(〜の状態に)引き留めておく(+目+補)
myself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)私自身を(に)
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
more(副)(muchの比較級)(〜より)もっと、さらに多く(⇔less)(than)
retire(自)退く、去る、引きこもる、立ち去る
ever(副)(比較級の前後・最上級の後でそれらを強めて)これまで、今まで、ますます
seldom(副)めったに〜(し)ない、まれにしか〜(し)ない(=rarely/⇔often)
go(自)(立ち)去る、出かける、出発する(=depart)
my(代)私の
cell(名)小室、房(ぼう)
other(副)(other thanの形で/否定・疑問文で)そうでなく、別な方法で
than(接)(other、otherwise、elseなどを伴って/しばしば否定文で)〜よりほかの、〜よりほかには
on(前)(目的・用事を表わして)〜のために
constant(形)絶えず続く(繰り返される)、恒常的な、不断の
employment(名)(雇われて働く)職、仕事
viz.(副)すなわち(通例namelyと読む)
milk(他)(牛・ヤギなどから)乳をしぼる
she-goat(名)雌やぎ(⇔he-goat)
manage(他)(馬などを)御する
flock(名)(集合的/単数または複数扱い)(羊・ヤギ・ガチョウ・アヒル・鳥などの)群れ
wood(名)(しばしば複数形で)森 ・in a wood 森の中に
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
other(形)(the 〜)反対の ・the other side of 〜の裏側
out of(前)〜がなくて、〜を失って ・out of danger 危険を脱して
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
certain(形)(事が)確実な、確かな、信頼できる ・It's certain that 〜は確かである。
it(代)(形式主語としてあとにくる事実上の主語の不定詞句・動名詞句・that節などを代表して)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(主語節を導いて)
savage(形)野蛮な、未開の(=primitive)
people(名)(複数扱い)(通例修飾語またはtheを伴って)(特定の場所・階級・団体・職業・民族などに属する)住民、人々
who(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(人)(通例「人」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(主格の場合)
haunt(他)(幽霊などが)(ある場所に)出る、出没する
with(前)(様態の副詞句を導いて)〜を示して、〜して
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
thought(名)(〜することの)意向、考え(of doing)
of(前)(同格関係を表わして)〜という、〜の、〜である
find(他)(探して)(人・ものを)見つけ出す
anything(代)(否定文に用いて)何も(〜ない)
consequently(副)その結果(として)、従って
never(副)(notよりも強い否定を表わして)決して〜ない
wandred→wandered
wander(自)(通例副詞句を伴って)迷う、迷い込む(off)(from)
off(副)(移動・方向を表わして)離れて、去って、走り出て
from(前)(隔たり・不在を表わして)〜から(離れて)
coast(名)(大陸・大きな島などの)海岸、沿岸
doubt(他)(〜を)疑う、(〜に)疑念をもつ、(〜かどうかを)疑わしいと思う(+that) ・I don't doubt that 〜ことに疑いはない。
but(接)(従位接続詞)(しばしばbut thatで否定文または疑問文に用いられたdoubt、denyなどのあとに名詞節を導いて)〜ということ
might(助動)(仮定法仮定)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(might have+ppで/過去の推量を表わして)〜したかもしれない
time(名)(頻度を表わし、通例副詞句をなして)回、度
on shore 陸に、上陸して
apprehension(名)気づかい、心配、懸念(=anxiety)(of)
make(他)(〜を)(〜に)する(+目+補)
cautious(形)用心深い、慎重な、周到な
as well as 〜 〜はもちろん、〜も〜も
before(副)(時を表わして)以前に、かつて、すでに
look'd→looked
look back(〜を)回顧する、追憶する(upon)
horror(名)恐怖
on(前)(関係を表わして)〜について、〜に関する
thought(名)(理性に訴えて心に浮かんだ)考え
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(補語の場合)/(目的語の場合)
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(would have+過分で/過去の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜しただろう
chop'd→chopped
chop upon 〜 〜に偶然出くわす
discover'd→discovered
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
naked(形)(人・都市など)無防備の、無力な(=defenseless)
unarm'd→unarmed(形)武器を帯びない、武装しない
with(前)(所持・所有を表わして)〜を持って(た)、〜のある
gun(名)鉄砲、小銃
loaden→loaded
load(他)(鉄砲に)弾丸を込める、装填(そうてん)する
only(副)ただ単に
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
shot(名)(昔の、丸い炸裂(さくれつ)しない)砲丸、砲弾
walk'd→walked
peep(自)のぞき見する、のぞく(=peek)
and(接)(同一語を結び反復・強意を表わして)〜も〜も
about(前)(周囲を表わして)〜のあちこちに(へ)、〜の方々に(へ)
see(他)(〜を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
could(助動)(直説法(叙実法)で用いて)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる、〜してよい
get(他)(〜を)(〜から)(努力して)得る、手に入れる
what(形)(疑問形容詞)(感嘆文に用いて)何という
surprise(名)驚き、びっくり ・in surprise 驚いて
should(助動)(仮定法で)(人称を問わず義務・当然を表わして)(should have+過分で)〜すべきであった(のにしなかった)
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
print(名)跡、痕跡(of)
man(名)(男女を問わず一般的に)人、人間
instead of 〜(前置詞的に)〜の代わりに
fifteen(形)(基数の15)15の、15個の、15人の
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
savage(名)野蛮人、未開人
find(他)(〜を)(偶然)見つける、ふと見つける
pursue(他)(獲物・犯人などを)追う、追跡する
by(前)(原因を表わして)〜のために
swiftness(名)<swift(形)速い、敏捷(びんしょう)な(⇔slow)
of(前)(主格関係を表わして)(動作の行為者、作品の作者を表わして)〜が、〜の
their(代)彼ら(彼女ら)の
running(名)走ること
possibility(名)(またa 〜)あり(起こり)うること、可能性(⇔impossibility)(of)
escape(他)(〜を)逃れる、脱出する

The thoughts of this sometimes sunk my very soul within me, and distress'd my mind so much, that I could not soon recover it, to think what I should have done, and how I not only should not have been able to resist them, but even should not have had presence of mind enough to do what I might have done; much less, what now after so much consideration and preparation I might be able to do:

sink(他)(人を)弱らせる
very(形)(the、this、thatまたは所有格人称代名詞に伴って強意を表わして)まさしくその、ちょうどその、〜にほかならない
soul(名)精神、心(=spirit)
within(前)〜の内に、〜の中に
distress'd→distressed
distress(他)(人を)苦しめる、悩ます、悲しませる(=upset)
so(副)(程度・結果を表わして)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
much(副)(動詞を修飾して)おおいに、たいそう、非常に
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 thatの形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
recover(他)(気力・意識・健康などを)取り戻す、回復する
think(他)(どうしようかなどと)よく考える、思いめぐらす(+wh.)
how(副)(疑問副詞)(方法・手段を尋ねて)(to doまたは節を導いて)どうやって〜するか
not only 〜 but 〜 〜だけでなくまた〜
should(助動)(仮定法で)(条件文の帰結節で、I should have+過分で過去の事柄についての想像を表わして)〜だろうに
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(+to do)
resist(他)(〜に)抵抗する、反抗する
have(他)(目的語に「the+抽象名詞+to do」を伴って)((〜する)親切(勇気(など)が)ある
presence of mind 平静、沈着、落ち着き ・have the presence of mind to do 落ち着いて〜する
enough(形)十分な、不足のない(+to do)
what(代)(関係代名詞)(〜する)もの(こと)(which、who、thatなどと異なり、意味上先行詞を含む関係代名詞で名詞節を導く)
much less(否定文で)まして〜ない
now(副)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
consideration(名)よく考えること、熟慮、考慮
preparation(名)準備(すること)、用意
might(助動)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で)(現在の推量を表わして)〜するかもしれない

Indeed, after serious thinking of these things, I should be very melancholy, and sometimes it would last a great while; but I resolv'd it at last all into thankfulness to that Providence, which had deliver'd me from so many unseen dangers, and had kept me from those mischiefs which I could no way have been the agent in delivering my self from; because I had not the least notion of any such thing depending, or the least supposition of it being possible.

serious(形)本気の、真剣な、冗談でない
thinking(名)考えること、思案、思考
thing(名)(無形の)こと、事(柄)、事件
should(助動)(可能性・期待を表わして)きっと〜だろう、〜のはずである
melancholy(形)憂鬱な、陰気な、もの悲しい
would(助動)(条件節の内容を言外に含め陳述を婉曲(えんきょく)にして)〜であろう、〜でしょう
last(自)(通例副詞句を伴って)(時間的に)続く
great(形)(時間・距離など)長い、久しい
while(名)(a 〜)(短い)間、暫時(ざんじ) ・a great while かなり長い間
resolv'd→resolved
resolve(他)(問題・困難などを)解決する(=solve)
at last 最後に、とうとう(=finally)
all(代)(単数扱い)(同格にも用いて)全部、ことごとく
thankfulness(名)<thankful(形)(人が)感謝して、ありがたく思って(to)
to(前)(行為・作用の対象を表わして)〜に対して、〜に
that(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)(⇔this)
Providence(名)神、天帝
deliver'd→delivered
deliver(他)(古)(人を)(〜から)救い出す、救出する(from)
from(前)(抑制・防止などを表わして)〜から ・save A from B AをBから救う
unseen(形)(目に)見えない
keep(他)(人を)保護する ・keep a person from danger 危害のないように人を守る
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(⇔these)
mischief(名)(人またはその他の要因による)損害、被害
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(could have+過分で/条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)〜できただろうに、〜したいくらいだった
no way 決して〜でない
agent(名)発動者、行為者
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
because(接)(副詞節を導いて)(なぜなら)〜だから(である)、〜なので
have(他)(感情・考えなどを)(心に)抱いている ・have no notion 全然わからない
not the least 最少の〜もない、少しも〜でない
notion(名)観念、考え、意見(of)
depend(自)(古)たれさがる
supposition(名)仮定、推定、推測(=assumption)
possible(形)(もの・事が)ありそうな、起こりうる(偶発するまたは話者に予測できる)

This renew'd a contemplation, which often had come to my thoughts in former time, when first I began to see the merciful dispositions of Heaven, in the dangers we run through in this life.

renew'd→renewed
renew(他)再び始める、再開する
contemplation(名)黙想
come(自)(感情・考え・涙などが)(〜に)生まれる、現われる ・A good idea came to me. いい考えが浮かんだ。
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
in(前)(時間を表わして)〜(のうち)に、〜の間、〜中 ・in one's life 自分の生涯で
former(形)前の、以前の、先の ・in former times 昔
time(名)(特定の)時、時期
when(副)(関係副詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)(〜すると)その時
first(副)(通例動詞の前に用いて)初めて
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
see(他)(〜が)わかる、(〜に)気づく
merciful(形)慈悲深い、(〜に)情け深い
disposition(名)(古)天の配剤
Heaven(名)神、天帝、上帝(Godの代用語に用いられる)
run(他)(危険などを)冒す、(〜に)身命などをかける
through(副)通して、貫いて
this(代)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)(⇔that)
life(名)(通例修飾語を伴って)生活(状態)

How wonderfully we are deliver'd, when we know nothing of it.

how(副)(疑問詞)(感嘆文に転用して)まあ何と、いかに
wonderfully(副)不思議に(も)、驚くほど
of(前)(関係・関連を表わして)〜の点において、〜に関して、〜について
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)